登録日:2012/03/05(月) 11:26:31
更新日:2025/07/03 Thu 21:23:18
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概要
銃前方(フォアエンド/ハンドガード)下部に付けられたグリップ下の部品。
突撃銃や
機関銃に取り付けられることが多い。
利点
ハンドガードが過熱しやすい銃にて、別素材の垂直グリップをつけて火傷対策とすることができる。
垂直の場合は銃を手前に引く力が増すため反動制御がしやすくなる。
その他にも銃の取り回しを向上させることができる。
欠点
- 前方に抜ける弾倉(AKなど)の脱着の際に干渉する
- アンダーバレルウェポンと併用できない
- 法規制の対象となる場合がある(後述)
使用例
もとからフォアグリップが装着されている銃はそこそこ存在する。
- ハンガリーやルーマニア製のAK:初めからフォアグリップがついている。前に傾いている様子が見受けられる。
- H&K G8:ドラムマガジンにより左手でフォアエンドの保持がしにくい点の対処として斜めのフォアグリップが追加されている。
- G36:標準の折りたたみストックは折りたたんだ際にバットストックがフォアエンドまで到達するのでフォアグリップ代わりになる
- ベレッタM93R
- ステアーTMP/B&T MP9
- FN P90/F2000
また、AKやVz.61スコーピオンではマガジンの固定が強固で、こちらをフォアグリップにすることを教本などで指示していたりする(M16など対応を公言していない銃ではジャムのもとになるのでやらないように)。
現在ではマウントレール付きハンドガードへの着脱式のフォアグリップが普及している。
銃規制にて垂直のフォアグリップは連射性能を高めることから、少し傾けたものが販売されていたりする。
フォアグリップを装着しているか否かで銃種の認識がかわる様はたびたびネタにされる。
現在ではCクランプのようなハンドガード主体の構え方もあり、そちらに適合したアングルフォアグリップなどのほうが主流。
自動拳銃の中には予備マガジンを装着し、フォアグリップの代わりに使用できるものもある。
持ち方
過熱対策の場合はその部分をきちんとよけて握る。
反動抑制目的であれば普通に握る。ただし(拳銃などでもそうだが)引き金側の手は添えるだけで逆側の手はしっかり握るのが鉄則。きちんと押さえよう。
最近では前述のCクランプを行う。
親指を上に回しハンドガード自体をつかむような構えをするが、その際に手の構造上小指付近が余る。そこをフォアグリップで埋めて保持力を高める(長時間の連射などでは普通に握る)。
余談
- 陸上自衛隊では被筒部の破損事故が発生したため、89式5.56mm小銃へのフォアグリップ装着自体が禁止されている。
20式ではマウントレールが付き、2脚兼用のフォアグリップも標準でついてくる。
- ロボットものの武器ではハンドガードから水平(横向き)にフォアグリップが伸びている。
ステンガン(非推奨)や前述の斜め式フォアグリップのように左手が横向きとなる場合はいくらか存在するが、人間は手のひらを前に向けた状態がひねりなどのない自然体である為多少無理がある。
もっとも
ロボットの場合は片手で腰だめだとしても十分保持、照準が可能なのであまり問題無い。
追記・修正はフォアグリップをにぎにぎしながらお願いします。
最終更新:2025年07月03日 21:23