ボディアーマー

登録日:2011/02/27 Sun 21:10:45
更新日:2024/09/05 Thu 21:25:28
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概要

銃弾や爆弾の破片からの防護を目的とした軍事・警察組織向け装備。
一般には防弾チョッキの呼び方が有名。
身近なところでは警察官が防弾機能を省いた防刃ベスト*1を着用しているのを見ることが出来る。*2


歴史

当然であるが銃火器の発展に伴い姿を見せ始める。


中世
中世ヨーロッパでは14世紀以降プレートアーマーが用いられていたが、フルプレートのものは大変な重量で軽量化が進められていた。
その流れに逆らうように火器が発展を続け、プレートアーマーでは銃弾を防ぐことが出来なくなる。
主にプレートアーマーを装備していた高位の貴族らの安全性の為、装甲厚を増していくことになるのだが、
当然その分重量が増える。
火器に対して十分な防御力を持ったフルプレートは人間では運用できなくなり始めた。
そこで膝下や腕など一部を排し、軽量化したものが使われるようになる。

日本では戦国時代の鉄砲伝来に伴い、当世具足という鎧が発展した。
しかしこれらでも有効射程からの火縄銃の直撃を防ぐことは難しかったとされる。
火縄銃は威力が低かったと誤解されがちだがそんなことはなく、有効射程は短いがその距離の中では高い殺傷力を誇っていた。
逆に試し胴と呼ばれる具足の実験で火縄銃を防いだものは名品と言われるようになる。*3


近代
プレートアーマーは衰退を続け組織的に使われることは著しく減ったものの、大戦期までは一部で使われた。
第一次世界大戦時のイタリアではアルディーティと呼ばれる突撃歩兵部隊でファリーナ・アーマーの名で配備された。
ただし、砲撃によって飛び散る砲弾や石の破片の防護が主目的であり、防弾効果はほとんどなかった。


第二次大戦後からアメリカを主とした各先進国で普及し始め、
その材質も鉄板からより軽量より高性能を求めてケブラーやスペクトラ、最近ではザイロンへと移り変わっている。
軍隊ではセラミックなどの防弾板を入れることで防弾性を極めて高くしている物を使用しているところもある。
国際規格で決まっているボディアーマーの防弾性能は下記参照。





防御クラス……ストップ可能な銃弾レベル(主な銃)

T…….22LR(スタームルガー MkT)

U-A……9mmx17F(コルト ポケット)

U…….357Magnum(コルトパイソン
 ……9mmパラベラム弾M92MP5

V-A…….44Magnum(S&W M29)

V…….30Tokarev(トカレフ TT-33
 ……7.62mmx39(AK-47

IV…….30-06徹甲弾



トカレフ弾は材料費節約のため通常弾であっても鉛でなく軟鉄を弾頭にしている事が多く、ボディアーマーを貫いてしまう。




時間とお金が許す限り作ってみてはいかがだろうか、全身をボディアーマーで覆った服を。作れば貴方は最強になれます。
銃を扱う最強の人類ゴルゴ13でさえも貴方の敵ではない。
戦車大砲ミサイル魔法攻撃や人知を超えた馬鹿力に襲われない限り最強。
アメリカ軍もまだ開発していないのでチャンスだ!金儲けのチャンスだ!!いつも俺を見下していたあいつも!!!僕をいじめたアイツも!!!!
俺、TUEEEEEEEEEEEEEE!!!!!
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銃弾から命を守る効果は高いのだが、どうやら一般的なこれの防御力は多分に誇張されて語られている部分も多いと言われている。
確かにボディアーマーを着れば、弾丸は貫通しないで済むだろう。これだけでも助かる命が大幅に増えるのは間違いない。
が、いくら厚いボディアーマーでも、全身をボディアーマーで固めようとも弾が貫通しないだけで銃の衝撃は殆どそのまま撃たれた体に伝わっている。
衝撃緩衝材も備わってはいるが、0にはならない。要するにいくら撃たれてもへっちゃら……とはならず、むしろ拳銃一発でも食らうと普通に悶絶する。


銃の中では弱い拳銃だろうと仮にも銃器であり、当たり前だが元々当たれば人体を貫通できるだけの運動エネルギー(≒弾速)がある。よく遅くて音速並と言われるがヤムチャ以下の一般人には十分速いです、ハイ。
小さな弾としては貫通しないだけであって、言ってみればナイフの代わりに柄でどつかれるのと大差ないわけである。死ななくなっても結局痛いものは痛い。
ましてや火薬で飛んできたものなんぞ受ければ打撲は当然、骨折も日常茶飯事、下手をすれば内臓破裂を起こして致命傷もあり得るそうなので、特性を過信すると防御したのに助からないという可能性もあるわけである。

現在のものはかなり軽量化・高性能化されているが、アニヲタ民が簡単に着こなせるほど手軽なものではなく、さらに制服や萌えTシャツに比べればはるかに重い。10kg以上。

ちなみに上の方でゴルゴ13にも勝てると言っているが、ぶっちゃけボディアーマーでもライフルは強力過ぎて防げない。つまり不意に拳銃撃たれるとかならともかく、スナイパーに狙われるような状況では防弾チョッキを着ても全く安心できないことになる。
そもそも基本的にゴルゴは頭を狙ってくるのでヘルメットも欲しくなるがそれでも気休め程度である


結局の処、最も有効な銃弾対策は如何に当たらないようにするかである。

皆さんでも出来る銃弾対策がアニヲタWikiにあるので参考にしてはいかがだろうか。







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最終更新:2024年09月05日 21:25

*1 厳密には防刃ベストはボディアーマーではない

*2 日本では銃器による犯罪が著しく少ないので軽さに優れる防刃ベストを着用している

*3 最も実際の戦闘から程遠い環境で行われた実験である可能性が高いようだ