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4年1組起立!

登録日:2011/06/09(木) 22:52:33
更新日:2026/06/04 Thu 23:45:35
所要時間:約 5 分で読めます




『4年1組起立!』は、かつて『週刊少年チャンピオン』で連載されていたギャグ漫画。作者は浜岡賢次。
舞台は千葉県浦安市で、後の代表作『浦安鉄筋家族』の原型ともいえる作品である。

登場人物のうち、奈々子先生、大谷、イタリア教頭は後に『浦安鉄筋家族』へと引き継がれた(キャラクターの使い回しには抵抗も少なからずあったようだが)。また、主要キャラクターの役割や立ち位置も小鉄軍団へと色濃く継承されている。

『浦安鉄筋家族』のプロトタイプだけあって、過激なパロディや乱暴な言動が目立つのが特徴。
現在のかなり丸くなった『浦安』しか知らない読者が読むと、作風の違いに面食らうかもしれない。

『浦安』の名物となっている単行本巻末の作品評も本作から始まった要素だが、浜岡自身がギャグやストーリーの完成度に不満を漏らすことも少なくなかった。
浜岡のハードすぎるギャグ漫画への哲学ゆえか、単行本化に際して浜岡が自ら収録を拒否したエピソードも多く、現在も未収録作品がいくつか存在する。そのうち3話は、『浦安鉄筋家族』第4巻・第11巻および『ジャントニオBomb』単行本の巻末に特典として収録された。

◇あらすじ

主人公・神奈川健は、小学4年生でありながら自動車を運転するなど、常識外れのならず者。おまけに超能力まで持つ少年である(初期は)。
転校初日に浦安小学校の支配者になろうと目論み、担任の長崎屋奈々子と対立する。

……しかし連載が進むにつれ、「超能力少年」という設定はあっさり廃止。以降は健と仲間たちによるドタバタ劇を中心に、パロディ色の強いギャグ漫画へと路線変更していった。

◇登場キャラクター

▽4年1組

  • 神奈川健
4年1組を仕切る遊びの天才児。
破天荒な性格で、小学生ながら飲酒したり、「母親は美人女優、父親はイタリアンマフィアのボス」と吹聴したり、自らをならず者と称したりとやりたい放題。
初期は超能力を使っていたが、作者の意向によって設定ごと消滅した。その後は黒歴史としてたびたびネタにされている。

得意技は、無茶な行動全般を指す「勇気あり」。

  • 秀ノ屋文太
関西から転校してきた坊主頭の少年。
健を「兄貴」と呼んで慕う一方、裏では4年1組のドンの座を狙っている。
阪神ファンだが、とある企画では広島を応援していた。

健「オメェー阪神ファンじゃなかったのかよ」
文太「優勝となるとちょっとな」

未来の世界ではチンピラになっていた。

  • ブー
情報収集に長ける汗かきデブ少年。
らっきょうが大好物で、カレー屋では食べ放題のらっきょうを延々と食べ続けていた。
大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)の熱狂的ファン。
未来ではロックンローラーになっていた。

  • 清(ぽん吉)
語尾に「~ぽん」を付ける野球バカ。実家は米屋。
巨人軍の大ファンで、里美とは相思相愛の仲。
未来でもなぜか子供のままだった。

  • 委員長
ノブの原型となったキャラクター。
ヤクルトファンで、みどりに想いを寄せているが、当の本人からはほとんど相手にされていない。
未来ではイケメン大学生になっていたものの、みどりに裏切られる。

  • コージ
小説家志望の眼鏡少年。
厳格な母親は彼をサラリーマンにしたがっている。
自作小説では自身を過剰に美化するため、健たちからの評判は芳しくない。
未来では大浪人生活を送っていた。

  • まあ坊
「まあぁ~」しか話さない少年。劇画タッチで描かれると顔がボリス・カーロフ(フランケンシュタインの怪物役で有名な俳優)そっくりになる。
未来では選挙に立候補しており、健が秘書を務めていた。
しかし最終的には総理大臣に就任、健を黒幕とする「まあ坊政権」が誕生してしまう。

  • ディグビー
まあ坊の愛犬。頻繁に脱糞する。

  • 里美
清のガールフレンド。互いに想い合っている。

  • みどり
委員長の想い人。
未来では委員長との約束をすっぽかし、横綱となった園二と交際していた。

  • 長崎屋奈々子
4年1組の担任教師。この頃は主に「長崎屋先生」と呼ばれていた。
アパートや自動車を購入するたびに散々な目に遭う。「あっくすちんぽ」「ウェスたんつぼ」なる必殺技の持ち主。

▽浦安第二小学校

  • 高花兄弟(園一・園二)
双子の相撲少年。
未来では弟の園二が横綱に昇進し、みどりと交際していた。

  • ミスター軍団
5年2組のマフィア集団。
ミスター、そばかすトム、お歯黒チャーリー、ブラックリップらで構成される。
目的はこの漫画の主役の座を奪うことらしい。

  • 大谷暑司
大仁田厚のパロディキャラクター。
熱血教師だが、生徒に有刺鉄線電流爆破ゲームを強要する危険人物でもある。
後の『浦安鉄筋家族』では懲戒免職となり、警察官へ転職した設定で登場。最初期に2回出ただけでフェードアウトするも、四半世紀後、テレビドラマに登場したのを機に奇跡の復活を遂げる。

  • イタリア教頭
浜岡が「猪木の次に敬愛している」と語るいかりや長介をモデルにしたパロディキャラクター。
タライ落下ネタとバナナすべりネタに命を懸ける。
もちろん口癖は「おいいいっす!」。

  • 栗田
学校用務員。
健たちにもおおらかに接してくれる好人物だが、極度の酒乱で、酔うとパイプ椅子を振り回す。

▽ご近所関係

  • 高木注
自称・漫画の天才。代表作は『ヒゲ番長』。
奈々子先生と同じアパートに住んでいる。
子供の落書きにも劣る乱雑な漫画を描いては健達に呆れられているが、未来では売れっ子になっていた。
浜岡としては「俺は健より注が好きだった」と語るほどに思い入れの強いキャラで、「思い込みの激しいド貧乏なヘタウマ漫画家」という注の性格は十三階段ベムへと受け継がれる。

  • づり八の板前さん
健たちの行きつけである居酒屋「づり八」の板前。

  • 山田三世&小林大介
ルパン三世』のパロディコンビ。山田がルパンで小林が次元。
「牛乳逆配達人」なる牛乳泥棒をはじめ、様々な軽犯罪やしょうもないイタズラを繰り返している。
他の仲間に大塚五ェ門二階堂不二子もおり、全員の苗字は浜岡が大好きな“緑ルパン”の声優陣にちなむ。

  • 銭肩のとっつぁん
銭形警部のパロディキャラクター。ただし向こうと違ってこちらは平巡査である。
山田と小林の永遠のライバル。

  • イタズラ君
作者が展開やオチに困った際に登場する褌姿の少年。一切言葉を発しない。

  • プープー星人
プープー星からやって来たグレイ型宇宙人。
なぜか彼らの星では千葉テレビだけが受信できる。

  • バッドさん
マイケル・キートン版『バットマン』のパロディキャラクター。
浦安市の平和を守ると豪語するが、実際はくだらないイタズラばかり繰り返している。

  • ダーミネーター
『ターミネーター』のパロディキャラクター。
まあ坊を傀儡に健が世界を支配した暗黒の未来から、救世主となる委員長を守るために送り込まれた。しかし誰からも信用されず、ぞんざいに扱われる。

  • 超州力
長州力のパロディキャラクター。
元ネタ同様新日本プロレスを背負う男だが、健との対決に敗れてチャンピオンベルトを奪われた。

  • 若手新一
新日本プロレス所属の駆け出しレスラー。
気弱な性格で戦績にも恵まれず、健からは嘆かれている。
超州の付き人でもあるが、健に唆されて超州へ反旗を翻し、本当に噛みついた結果返り討ちに遭った。




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最終更新:2026年06月04日 23:45