登録日:2011/06/09(木) 22:52:33
更新日:2024/11/06 Wed 23:20:21
所要時間:約 5 分で読めます
登場キャラのうち奈々子先生と大谷、イタリア教頭は後に『浦安』にも輸入された(キャラクターの使い回しには抵抗も少なからずあったようだが)。
また、メインキャラのポジションも小鉄軍団にほぼ引き継がれている。
『浦安』のプロトタイプなだけあって過激なパロディや乱暴な言動が多く、現在のかなり丸くなった『浦安』しか知らない人が読むと面食らうかもしれない。
『浦安』の名物となっている単行本巻末での作品評も本作から取り入れられたものだが、作者がギャグおよび話そのものの精度の低さから不満をこぼすことも少なくない。
浜岡のハード
すぎるギャグ漫画への哲学ゆえのこととはいえ、単行本刊行にあたって浜岡自らが単行本への収録を拒絶したエピソードも多く、
未収録作品がいくつか存在する。うち3話分が、『浦安鉄筋家族』4巻・11巻と『ジャントニオBomb』の単行本に特典として掲載された。
◇あらすじ
主人公・神奈川健は
超能力少年(初期は)。
小学四年生にして車を運転したりとかなりのならず者だ。
転校初日、浦安小学校のドンになろうともくろみ、担任・長崎屋奈々子と確執を起こす。
……それから暫くして、超能力少年という設定は廃止。
健と仲間達のドタバタを中心に、パロディネタが増えていった。
◇登場キャラ
▽4年1組
4年1組を仕切る遊びの天才児。
かなり破天荒な性格で、小学生のくせに酒を飲み、「母親は美人女優、父親はイタリアンマフィアのボス」とうそぶいたり、ならず者を自称したりとやりたい放題。
初期設定では超能力少年で、超能力を使っていたが作者の意向によりアッサリと廃止されてしまった。
その後、黒歴史として度々作中でネタにされる。
得意技は、無茶な行動全般を指す「勇気あり」。
関西からやって来た坊主頭の少年。
健を「兄貴」と呼び慕っているが、裏では健に代わって4年1組のドンになろうと企んでいる。
大阪人ということで阪神ファンだが、とある企画では広島を応援した。
未来の世界ではチンピラだった。
情報収集に長ける汗かきデブ少年。
らっきょうが大好きで、カレー屋ではおかわり自由のらっきょうをかなり食いまくっていた。
大洋ホエールス(現・
横浜ベイスターズ)の大ファン。
未来の世界ではロックンローラーだった。
語尾に「ぽん」を着ける野球バカ。実家はお米屋。
巨人軍の大ファン。
未来の世界では子供のままだった。
ノブのプロトタイプ。ヤクルトの大ファン。
みどりちゃんが好きだが、当の本人は委員長にあまり感心がない。
未来世界ではイケメンの大学生だったが、みどりちゃんに裏切られた。
小説家志望のメガネ君。厳格な母は彼をサラリーマンにしたがっている。
彼の書く小説は自分を美化しまくっているため、健達からの評判は悪い。
未来では大浪人していた。
「まあぁ〜」しか喋らない少年。未来では選挙に立候補していた。
しかも健が秘書になっていたが、後に健を黒幕とするまあ坊政権を誕生させてしまう。
まあ坊の相棒の犬。よく脱糞をする。
清のガールフレンドで彼とは相思相愛の仲。
委員長が惚れてる少女。
未来では待ちぼうけしている委員長をすっぽかし、横綱となった園二と付き合っていた。
4年1組の担任。この頃は「長崎屋先生」と呼ばれていた。
アパートや車を買うが、大抵ろくな目に遭わない。
「あっくすちんぽ」「ウェスたんつぼ」なる
必殺技を持つ。
▽浦安第二小学校
双子の相撲少年。
未来では園二は横綱になっており、みどりちゃんと付き合っていた。
5年2組のマフィアグループ。
ミスター、そばかすトム、お歯黒チャーリーらで構成される。
この漫画の主役を乗っ取るのが目的らしい。
大仁田厚のパロディキャラ。
かなりの熱血教師だが、危険な有針鉄線電流爆破ゲームを生徒に強要していたため、次回作『浦安鉄筋家族』では懲戒免職処分を喰らい警官に転職したという設定で登場した。
『浦安』初期にフェードアウトするも、四半世紀後、テレビドラマに登場したのを機に奇跡の復活を遂げる。
ズッコケとバナナ滑りに命を懸けるいかりや長介のパロディキャラ。
「おいいいっす!」
用務員。かなり酒癖が悪く、酔うとパイプ椅子を振り回す危ないオッサン。
▽ご近所関係
自分を漫画の天才だと思い込んでいるダメ人間。代表作は『ヒゲ番長』。
奈々子先生と同じアパートに住んでいる。
子供の落書きにも劣る乱雑な漫画を描いては健達に呆れられているが、未来では売れっ子になっていた。
浜岡としては「俺は健より注が好きだった」と語るほどに思い入れの強いキャラで、「思い込みの激しいド貧乏なヘタウマ漫画家」という注の性格は
十三階段ベムへと受け継がれる。
健達がよく行く居酒屋「づり八」の板前さん。
ルパン三世のパロディキャラ。山田がルパンで小林が次元。
「牛乳逆配達人」なる宅配牛乳泥棒の常習犯。
名前の由来はルパンでそれぞれの声を担当した声優に因む。
銭形警部のパロディ。しかし、銭形警部とは誓って彼は平巡査。
山田と小林の永遠のライバル。
作者が話の展開の仕方やオチに困った時に登場する褌一丁の少年。言葉は一切喋らない。
プープー星からやって来たグレイタイプのエイリアン。
彼らが住んでいるプープー星は、どうしたワケか千葉テレビだけが受信出来る。
バットマン(マイケル・キートン版)のパロディキャラ。浦安市の平和を守ると語っているが、実際にはしょうもないイタズラを繰り返す愉快犯。
ターミネーターのパロディキャラ。まあ坊を傀儡に健が世界を支配した暗黒の未来で英雄となる委員長を守るためにやってきたが、信用されず邪険に扱われる。
長州力のパロディキャラ。元ネタ同様新日本プロレスを背負って立つ男だが、健とのプロレス対決に負けてベルトを奪われた。
新日本プロレスの駆け出しレスラー。
レスラーのくせに気が弱く、戦績も芳しくないため健からは嘆かれている。
超州の付き人も担当しているが、健に「超州に噛みつけ」と反逆を教唆された所本当にガブリと噛みついて返り討ちに遭う。
「追記・修正するぽ〜ん!」
- うん。 -- 名無しさん (2014-01-15 22:21:58)
- 今の絵柄でリメイクして欲しい -- 名無しさん (2014-02-07 21:55:17)
- ギャグはこれくらいやっていい。 -- 名無しさん (2014-09-08 13:08:14)
- 面白い作品だったけど、単行本コメントであったように長編はダメだったみたいだから以降の作品でやらなくなったんだろうな…(特に「ベイ中」編は中学生との戦いもゲストヒロインとの恋愛もグダグダになってしまった。そのうえ健と長崎屋先生以外のレギュラーキャラは「出ないほうがいい」レベルで使えなかった。) -- 名無しさん (2016-04-03 00:34:56)
- 読者が実際にやった「勇気あり」体験の募集コーナーとか大半がただの迷惑行為の推奨だから今の時代やると絶対炎上モノだよな〜。昔は良くも悪くも大らかな時代だったんだなというのをしみじみ思う。 -- 名無しさん (2024-06-21 14:18:15)
- 無印浦安って随分クリーンになってるんだなって -- 名無しさん (2024-11-06 23:20:21)
最終更新:2024年11月06日 23:20