人生ゲーム(ボードゲーム)

登録日:2013/08/16 Fri 18:52:58
更新日:2024/08/09 Fri 10:41:35
所要時間:約 3 分で読めます




人生ゲームとは、ボードゲームの一つである。
日本では1968年に株式会社タカラ(現タカラトミー)から発売されたのがはじまりとされている。

通常のボードゲームだけではなく、企業やキャラクターとのタイアップ版やTVゲーム版など派生品も数多く発売されており
またある程度年次に合わせて版を重ねている。その為ルールやコンポーネントで大体いつ作られた物が分かるケースも有ったりする。

起源は1860年頃アメリカの若者が作ったボードゲーム。


◆遊び方

※以下あくまで一例。細かいルールは各パッケージの説明書を確認してください。

双六の様に複数人がそれぞれの駒(車の上に人型のピンを挿したもの)を操作しマップ上のゴールを目指す。
一人でも遊べなくはないがおそらく最高につまらない。

双六と大きく異なる点は、

  • サイコロではなく1~10のルーレットで歩数を決める

  • お金の概念が存在する。上記の起源からか単位は「ドル」であることが多い、ただし1ドル等小銭は無く大抵1000$より上の高額紙幣単位。

  • イベントで所持金が増減する

  • 最速でゴールする事が勝利条件ではなく、ゴール時点で最も所持金が多い人の勝ち

という点だろうか。(尤も到着順にボーナスが有るケースが多いので基本早いゴールを目指した方が良いが)

またその名が示すように、マップ上のイベントは人間の人生を結構リアルに模したものになっている。

双六同様に運の要素が強く、低年齢層やボードゲームに不慣れな人でも勝てるチャンスがある。
ボードゲームに慣れ親しんだ人からすると物足りない面もあるかもしれないが、様々なプレイヤーとワイワイ楽しめるのは魅力だろう。

場合によっては無駄に幸せな人生を送って現実との差を思い知ったり、
めちゃくちゃ苦労続きで「ゲームの中くらい幸せでいさせろよ……」と憂いるなどの事態も。
まあそれも醍醐味だろう。


◆用語

  • 銀行
プレイヤーの中から一人選ぶ。
本来はカジノディーラーとかみたいな役割でプレイヤー外から選ぶのだが
日本ではその辺の文化が薄い事やプレイ人数が少ないのでプレイヤー兼任になってるケースが多い。
プレイヤーのマス指示での金銭収支や持っていない紙幣や株券等を管理する。
ルールには原則書かれてないが紙幣を低額の複数紙幣に崩したり一定数の紙幣を相当額の高額紙幣に
変換する「両替」も行う。

  • 職業
職業マスに止まる事で就く。
何になるかで給料が決まるが、職を選ばなかったり不幸にも何にもなれずに全職業マスをスルーすることも……。
その場合は大抵フリーター(アルバイト)になる。
多くの職では固定給だが職種によってはランダム収入(額はルーレットで決める)や年俸制で一度しか貰えないケースも有る。

  • 給料
給料マスに止まる事でもらえる。金額は基本的に就いている職業に依存する。
大抵の場合、給料マスは強制ストップか、通過するだけでもらえる。

  • 結婚
これも大抵の場合は強制ストップ。人型のピン(男は水色、女はピンク)が増える。
他のプレイヤーからお祝い金をもらえる。
離婚・重婚は無いが、ルールによっては結婚そのものが選択制となっており、「あえて結婚しない」という人生を歩める場合もある。

  • 子供
指定のマスに止まる事で生まれ、人数に応じて人型のピンが増える。
結婚と同じくお祝い金をもらえる。給料にも影響する。ルールによっては稀に支出に影響する事も。
この夫婦はサルか?と思う程子作りしてしまうのもよくある事。

  • 約束手形
所持金より多い出費をする事で課される。
まあ借金の証拠みたいなもの。
出費自体はマスの指示によって半ば強制的にさせられてしまうので、回避手段は運以外では基本的に存在しないが、「自宅の購入」については基本的に任意である上にゴール時に評価額として所持金に加算されるボーナスが購入額に比例する関係上、「借金をしてでも高い家を買う」という戦略も普通にある。
返済は任意のタイミングでできるが、追加利息を取られるマスもあるので、返済できるときに返済してしまうに越したことはない。
これを持っている状態だとゴールイン出来ない。(手前の決算マスで足止めされ、そこで自宅売却などをしても返済しきれない場合は「全財産放棄」か「大金獲得」かを賭けた「人生最大の賭け」を強制的にやらされる)

  • 仕返しマス
基本自分の手を進めるだけの人生ゲームの中で唯一他者に干渉行為可能なマス。
金を取ったりコマを戻したり。


◆関連作品

  • 人生ゲーム(コンシューマーゲーム)
SFCで人生ゲームが出て以来、タカラの看板タイトルとして発売し続けてきた。
初代スーパー人生ゲームはなんとキャラデザを青山剛昌が担当し、次作のスーパー人生ゲームⅡ~DX人生ゲームⅡはギャルゲーメーカーのKIDが作っている。
理不尽な要素を取り入れる傾向があり、これは億万長者ゲームなどにも引き継がれた。
毎年出しているが、後述の2作を出して以来iOSやAndroidなどでのみ出すようになっている。

  • 人生ゲーム(Wiiware版)
※現在は配信停止
2009年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点。
あまりのボリュームの無さから酷評された。

  • 人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ
2011年クソゲーオブザイヤー大賞。
ボリュームはもちろんアニメーションの挿入によるテンポの悪さ、
プレイヤーができるのは実質ルーレットを回すだけというゲーム性の低さからノミネートされた模様。
ご当地ネタイベントも軒並み地元民を馬鹿にしている内容となっており、友達や家族などと遊んでもとても盛り上がれる代物ではない。

◆余談

車コマにはピンを刺す場所6ヶ所以外に貫通している穴が2つ空いているが、これは誤飲時の窒息防止のための穴でありピンを刺す場所ではない。
5人以上子供ができてしまった場合は、車の上に寝かせて置いておこう。

ゆずひこ氏による本作をモチーフにした「↑人生ゲーム↓」という初音ミクオリジナル曲が存在する。
複数の人間の人生を眺める神様の様子が人生ゲームのプレイヤーに例えられる。


追記・修正は人生ゲームで幸せになってからお願いします。

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