Android

登録日:2022/01/23 Sun 16:25:57
更新日:2022/10/30 Sun 21:26:42
所要時間:約 4 分で読めます




Androidとは、スマートフォン等のモバイルデバイスに用いられるOS(オペレーティングシステム)の一種。
2022年時点の正式な最新バージョンは「13」。

【概要】

Apple社が送り出したiPhoneの対抗勢力として登場した、モバイル向けのOS。

当初はそのまんまAndroid社が開発していたが、2005年にご存知Google先生が子会社化。
今ではiOSと勢力を二分する程の代表的なプラットフォームとして海外ではiPhoneより普及しているとも言われ、
少なくとも日本ではiOS(iPhone/iPad)かこちらの二択になる程の普及率を誇る。
と言うかiPhone以外のスマートフォンはほぼAndroidしか選択肢が無い。

その開発の門戸も非常に広く、それゆえガラケー天下の日本でこれに乗り換えようとしたメーカーは大半が扱いきれずに消えていった

もし興味があるなら、システムイメージやドライバ関係を公式配布しているGoogle純正のPixelシリーズで探すのが一番無難。
これらは過去のバージョンに戻すことも非常に簡単でアップデートの頻度も高く普段遣いでも優秀だ。新しいバージョンの度に実験台にされるので、ある意味では不安定とも言えるが。

【iOSとの比較】

iOSとの大きな違いといえばやはり開発者向けのポータルやマニュアルの豊富さと、カスタマイズ性の高さ
ベースのLinuxだけではスマホの部品やアプリに対応しきれず、他のオープンソースのプログラムを色々追加したらしい*1ので、厳密にはUbuntuやMintなどの遠い親戚といったところだが、Linux同様中核部分もオープンソースとして広く開放されている。
iPhoneがあまり手を付けないエントリー仕様や電池持ち重視の低スペックから、メモリやCPU等ガン積みしたハイエンドスマホも可能で、やろうと思えばアプリは勿論、オリジナルのOSすら制作できる。
もっともPCや市販のデバイスで動くように最適化する必要があるので、動作が不安定にもなりやすい。
特にAndroid黎明期のガクガクした挙動を知る人なら、専用に作られているiPhoneのスムーズな動作が如何にありがたいかわかるであろう。

安物からハイエンドまでカバーできるのがAndroid、お高くはなるが相応の性能や品質を約束してくれるのがiPhoneといったところだろう。


【亜種】

Android TV

文字通り、AndroidをベースのOSとして作られたテレビ及びそのソフトウェアのこと。
テレビというよりもテレビサイズのタブレットにアンテナ差し込み口とフルセグが付いたものと言ったほうが近いかも。

Android GO

マップと位置情報を利用したゲーム…ではなく、低スペックなデバイスでも動かせるように開発された、軽量版のAndroid。
ストアにある「GO」と付いたアプリはこれ向けのもので、通常版よりも更にシンプルで軽いのが特徴。

【用語・小ネタ】

スマホやタブレットの基本的な使い方は各々で覚えて頂くとして、ここではAndroid独自の特徴やよく見る用語などを独断と偏見で紹介。

・ランチャー
武器ではなく、ロックを解除してすぐに出てくる待ち受け画面のこと。PCで言うデスクトップ。
デフォルトのものが気に入らなければ、ストアから無料も含めて多数あるものをダウンロードして置き換えられる。
あのマイクロソフト製のもあるよ!

・GooglePlayストア
Androidのアプリをダウンロードする為の公式ストア。
実はこれを使わずにネットに落ちているインストーラを使ってもアプリをインストールできる。
しかし開発のしやすさがそのままウイルス等にも繋がっているので、油断は禁物。

・AOSP
「Android OpenSourse Project」の略。要するに変な改造がされていない純粋なAndroidを開発する公式ポータルのこと。ちなみにGoogleのプレイストアすらも入っていない。

・開発者向けオプション
普通に使う分にはほぼ縁が無いであろう、専門的な設定を弄れる隠し項目。隠しコマンドとしてデバイス情報の「ビルド番号」を連打すると表示されるようになる。怖くなってもすぐオフに戻せるのでご安心を。
代表的な項目としては画面のアニメの速度を変えたり無効にできる「○○アニメスケール」。画面描画をソフトウェアでなくGPUに多く負担させることで処理が速くなる「GPUレンダリング」「HWオーバーレイを無効」が有名か。
重いスマホを復活させる手段としてよく挙がるが、大抵電池の減りも早くなるので一長一短だったりする。

・fastboot
電源を入れようとしたら突然画面が出てきてビックリした人も多いかもしれない。
PCで言うところのBIOSメニューに該当する。機種によって変わるが一般的に呼び出し方は「電源ボタンと音量−を長押し」。
ただこの画面だけでは殆ど操作できないので、基本はPCとつないで操作する。

・ADB
PCからコマンドライン入力でデバイスを操作できるデバッグ用のツール。
導入するのはひと手間かかるが、コマンドプロンプト(もしくはPowerShell)を弄れる人ならここからアプリをインストールしたりリカバリーしたりアップデートしたりも可能。

・root権限
権限が取得できると通常では使えない設定やアプリもできるようになる管理者権限のこと。OSがバグりかねないレベルの深い設定やアプリが使えないように大抵はロックされている。
調べると取得方法が出てくることがあるが、「脱獄」という俗称があるように、基本的に改造と同じ扱いとなるので自己責任。メーカーの修理なども受けられなくなる(改造行為を禁じているため)。
普通は弄れない一部の通知や特殊な項目も自在に操れるが下手に弄ると不具合が出たり最悪動作しなくなる(所謂文鎮化)ので、不便で仕方ないなどの理由がない限りは極力ロックしたまま使うことをオススメする。
以前発売されていた『Google Nexus』シリーズは最初からその手の人が買うことが前提で、ブートローダーがフリーになっていた。
後継機種であり、ピュアアンドロイドを標榜する『Google Pixel』シリーズも、割と簡単にブートローダーのアンロックを解除可能になっている。

・イースターエッグ
これも隠し小ネタの一つ。
端末情報のAndroidバージョンの項目を数回タップすると隠し画像を見たりミニゲームをプレイすることができる。

・恐竜ゲーム
Androidの標準ブラウザは「Google Chrome」であるが、Chromeにもイースターエッグがある。
ネットワークに繋がず立ち上げるか、chrome://dinoをアドレスバーに入力すると、ドットの恐竜が表示されるが、実は彼をタッチするとちょっとしたミニゲームができる。
走る彼をジャンプさせて鳥やサボテンといった障害物を避け、どこまで走れるかチャレンジするというもの。
もちろんAndroid版Chromeにもしっかり存在する。

・AmazonのFireタブレット
標準だと「Amazon アプリストア」しか使えないが、
OS自体はAndroidなので追加でPlayストアを入れることが可能(あくまで非公式な手法なので自己責任でお願いします)。

・カスタムROM
上で書いた通りAndroidはオープンソースなので、AOSP製のソースコードを基にしたサードパーティ製のOSも基本的に無償で入手することができる。
脱獄する以上に上級者向け…というか文鎮化すると困るようなメインのスマホなんかで試すのはまず論外として、古いバージョンのままアップデートが止まってしまったタブレットや引退したスマホを復活させる手段には一応使える。
「XDAフォーラム」といった有志のポータルがボランティアで開発している場合がほとんどだが、そのメンバー個人でリリースしたバージョンも多数出回っている。
古い機種を復活させる点に特化したり、PixelシリーズのUIを再現してみたり(というかAOSPの時点でほぼそのまんま)といった面白い特徴のOSもあったりするので興味があれば調べてみるのも面白い。

追記・修正はAndroidのGoogleChromeからお願いします。


※以下、本wikiにおける注意点

「ふうふう、追記・修正ひと段落。……ひっ!ご、主人様!それは所要時間30分超の項目!」
「いや、え、えっとその…私めはエントリーモデルですのでつまり、そのー…お、重すぎてクラッシュの原因にもなりますので編集はご自重いただけると…」
「えっ、た、確かに一応私、メインメモリバッチリ6GB積んだミドルスペックですけど…あっ!またプチフリが…」
「うう…こればかりはどうしてかは私めもわかりかねます。で、ですからパソコンをお使いになられるかせめてゆっくりと…ひぐっ、ぜんぜん聞いてくれない…」
「ら、らめ、れ…す…ごしゅじん、さ、ま…変換とバックスペースをそんなにた、叩かれるとわくたしも、もうだめえぇぇぇ……ガクッガクッ」

「Chrome」は応答していません。
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最終更新:2022年10月30日 21:26

*1 アプリの出すデジタルな信号をメモリやCPU等が「物理的に動く」(もしくはその逆)様に通訳するのがLinux(カーネル)の役目だったが、スマホ独特の難解な言語が新しく増えたので他のプログラムにそこを任せている