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セラス・ヴィクトリア

登録日:2011/12/21 Wed 22:36:24
更新日:2026/07/18 Sat 22:16:16
所要時間:約 8 分で読めます




【セラス・ヴィクトリア】は『HELLSING』に登場するキャラクター。

CV:TV版、OVA版共に折笠富美子


概要

元は警察官だったが、物語冒頭の「チェダース村事件」で吸血鬼の襲撃に遭い同僚が死亡。
彼女も屍食鬼(グール)にされかけるが、間一髪でヘルシング機関のアーカードが駆け付け、吸血鬼は殲滅された…

…が、その際に吸血鬼にに取られたため、アーカードに「お嬢ちゃん、処女か?」と聞かれて思わず肯定したところ、カスールで吸血鬼ごと肺を撃ち抜かれる。

奴の心臓を射つためにお前の肺を射った
悪いが大口径の銃だ 長くはもたん
どうする?

結果、生きることを選んだ彼女は処女であったため、その後にアーカードに血を吸われて吸血鬼となり、そのままヘルシング機関へ入る事となった。
なお、「真祖たるアーカードに血を吸われて吸血鬼と成った」という経緯から、アーカードの直系眷属という立場となった。

何やってんのよバカ──ッ! プラマイ(ゼロ)じゃないの──ッ!
ギャフン

人物

容姿は金髪(髪型はショートカットだがよくわからない形をしてる)に、顔立ちは美人な部類に入る。そして巨乳。回を追うごとにでっかくなってく。オッパイはステッキーですね。

父親は警察官だったが、幼少期に父に逆恨みを抱いた犯人によって自宅が襲撃され、両親は死亡。
母親によってクローゼットに隠されるが、クローゼットの隙間から見えてしまった母親が無残に殺される光景を目にして飛び出してしまい、自身も重傷を負う。
セラスは一命を取り留めるが、母親はセラスの眼の前で屍姦されるという光景を見せつけられ、それらは彼女の心の中にトラウマとして刻みつけられてしまった。
両親の死後は孤児院に引き取られたものの性格が荒んでしまっており、同居する子供たちとの間にトラブルを抱えることも多かった模様。その後は更生出来たのか性格も落ち着き、警察官を志して本編に至る。

そんな壮絶な過去を持つが、役割としてはぶっ飛んだ上司やら人間辞めてる敵やらに驚いたりドン引きしたりビックリゲロ吐いたりするコメディリリーフ。
本人も人間辞めてるっちゃ辞めてる(公的には死人扱いだし)が、それでも人間らしさを失わないように振舞っているなど、ある種の清涼剤。
アーカードからはもっぱら「婦警」と呼ばれ、名前で呼ばれる事はあまりない。
……一応は自分が吸血鬼になる原因を作った相手だが、いたって嫌悪感はなく、「マスター」として敬っている。旦那の能力なら彼女ごと撃ち抜かなくとも助けられたんじゃないかなとも思うが。
吸血鬼となった後も「自分が自分でなくなるかもしれない」と言い、血を飲む事を躊躇っていた。
この事に関して、アーカードには「一度、太陽に背を向けた者に二度と陽の光が差し込む事はない」と忠告されるが、同時に「お前のように夕方をおっかなびっくり歩くのも良いのかもしれない」とも言われている。

バレンタイン兄弟の襲撃で機関員の大部分が失われた後は、新たに編入された傭兵部隊「ワイルドギース」の対吸血鬼訓練の教官も勤めるようになり、隊長のベルナドットを始め、隊員と絆を深めていく。


The Man I Love

そして「最後の大隊」による「第二次ゼーレヴェ作戦」が発動。ロンドンが火の海となる中、セラスは「ワイルドギース」と共に、ヘルシング本部の防衛にあたる。

壮絶かつ一方的な砲打撃戦でゾーリン・ブリッツ率いる空中巡洋艦「ツェペリンⅡ」を撃墜するが、ゾーリンの幻術によって討ち漏らした吸血鬼の本部侵入を許してしまう。
応戦するもののワイルドギースの隊員は次々に殺されていき、セラス自身も幻術によって上記の幼少期の悪夢を深々と抉られ、その隙にゾーリンの鎌で腹部を貫通、左腕切断、両目を潰される重傷を負う。

この時、セラスを救出しようとしたベルナドットもゾーリンの鎌に貫かれ、死亡してしまう。
「俺を食えよ、一緒にあいつらをやっけつけよう」と言葉を遺したベルナドットの死体を抱えて号泣するセラスを、僅か2名を残し全滅したワイルドギースの生き残りが守ろうと前に出るも、再びゾーリンの幻術が展開された上に別働隊も合流。
絶体絶命の状況の最中、文字通り命賭けで自分を助けて散ったベルナドットを「虫」と繰り返し罵倒するゾーリンの声が耳に入り………





虫といったな


この人を


虫けらといったな!!


許さない


許さない!!


許さない!!





これがセラスの怒りに火をつけ、遂に今まで拒絶していた血を飲む事を決意。
ベルナドットの死体から血を摂取し真の吸血鬼となり、残存部隊と別働隊を瞬く間に殲滅。
完全復活と覚醒を果たしたセラスに対し困惑するゾーリンに一度は虚を突かれ再度トラウマを抉られかけるが、セラスの記憶の中に血を吸ったベルナドットの記憶が混入、更にシュレディンガーの介入により形勢逆転。
「お前の血なんか、1マイクロリットルたりとも吸ってやるもんか」とゾーリンの幻術を力づくで打ち破り彼女の血の摂取を拒絶。
相手の抵抗など一顧だにしないほどの圧倒的な力で一方的に撃破、最期は怨敵の頭を掴んで壁に押し当てて爆走、ゾーリンをおろし金で削るようにズタボロにした(通称「もみじおろし」)。


その後、イスカリオテに身柄を拘束されていたインテグラの下へと向かい、少佐の待つミレニアムの本艦「デクス・ウキス・マキーネ」へ乗り込み、大尉との戦闘になる。

正真正銘のヴェアヴォルフの特殊能力に苦戦を強いられるものの、ベルナドットの援護を受けながら大尉自らに渡された「銀の差し歯」を彼の心臓に叩き込み、辛くも勝利。
程なく、少佐を撃破したインテグラと共にヘルシングに帰還を果たした。


30年後、かつてのアーカードのような立場になったセラスは、インテグラと共にアーカードの帰還を待つのだった……


バトルスタイル

戦闘においてはジャッカルとカスールの二丁拳銃拘束制御術式(クロムウェル)を駆使してスマートに戦うアーカードとは対照的に重武装を命じられており、巨砲「ハルコンネン」による直接火砲支援(ダイレクトカノンサポート)を担当する。
しかし、血を摂取していない不完全な状態でも、窮地に立たされた場合には吸血鬼としての超人的な能力が覚醒し、素手でもただの屍食鬼(グール)や吸血鬼は相手ではなくなる。

ベルナドットの血を飲んだ後はハルコンネンを使うことはなくなり、失った左腕の代わりに黒い影のような不定形な物体が現れ、これを翼に変化させて空を飛んだり、影を張り巡らせて周囲を監視する事が出来るようになるなど、アーカードに勝るとも劣らない能力を手に入れた。

血を飲む前でさえ、少佐には「奇跡のような存在」と評され、血を飲んだ後はアンデルセンでさえ「恐ろしいものになった」と驚嘆した。
また串刺公ヴラドの姿を取ったアーカードと対面した際、娘の成長を歓ぶ父のように穏やかな表情で漸く「セラス・ヴィクトリア」と呼ばれた。

系譜で言えば、吸血鬼の真祖とも言えるアーカードに血を吸われたという関係上彼からすれば「妹」或いは「娘」に当たる。
不完全な状態ながら最後の大隊やヴァレンタイン兄弟率いる屍食鬼の軍団を退けられたのはこの事もあるだろう。


装備

  • 30mm対化物用(カノン)「ハルコンネン」
対アンデルセン神父用に開発され、ヴァレンタイン兄弟の襲撃時に実戦投入されたセラス専用携行武器
使用弾は「劣化ウラン弾」と「爆裂徹甲焼夷弾」の2種類。
ウォルターによると主力戦車(MBT)を除く全ての地上・航空兵器を撃破出来るとのこと。
当然ながら常人が携行するようなものでは断じてなく、見た目のぶっ飛び具合はアーカードのジャッカル以上。

まあこれぐらいなら世界一の狙撃手とガンスミスで手を組めば人間でもなんとか運用に堪えますしなんならMBTも撃ち抜けますが…*1

  • 局点防衛用長々距離砲撃戦装備「ハルコンネンⅡ」
最大射程:4000m
総重量:345kg

ヘルシング邸防衛のため駆り出された30mmセミオート(カノン)
二門のハルコンネンと、背中に背負われたクソデカサイズのマガジンコンテナ2基で構成されたトンデモ武装。
見た目はデンドロビウムに似る。
ベルナドット曰く馬鹿冗談が総動員だ」とのことで、そんな軽口に違わずセラスの視力と合わせて敵戦艦のV1改を鴨撃ち感覚で全弾撃墜する命中精度と、空中戦艦の装甲を紙ベラ同然に撃ちぬく火力を誇る。
背中のコンテナを捨てれば初代ハルコンネンにように普通の携行武器としても運用可能であり、銃身自体を鈍器のようにして扱うこともできる。


  • 広域立体制圧用爆裂焼擲弾弾筒「ウラディーミル」
ハルコンネンⅡのマガジン上部に搭載された2発の小型ミサイル。
使用時は砲口に装着し、装着時にはウラディミールがアームによって稼働、搭載時とは向きが上下前後に反転する。
悪あがきで墜落気味に突貫する最後の大隊の空中戦艦をその場で即轟沈させるほどの火力を誇る。
その威力に比例してウラディミールそのものからのバックブラストも凄まじく、最早爆風レベル。OVA版では元々行っていた姿勢安定用バイポッドの展開に加えて自力で踏ん張っていたセラスが若干後退るほどであった。完全に覚醒していなかった時期とはいえ、吸血鬼の筋力をしてもこれである。
なお、セラスがこれの使用に踏み切ったシーンで、ベルナドットが驚愕の表情を浮かべながらウラディミールを知っている口ぶりのため、ウォルターが用意した完全オリジナル兵装ではなく、どこぞから調達した物の可能性がある。
舞台裏でウォルターがインテグラ経由でペンウッド卿に無茶振りして調達した可能性もなくはない



余談

アーカードはウォルターから、セラスを眷属とした理由を聞かれ「絶望的な状況で、諦めを踏破する選択を選んだ、面白い女だ」と答えた。

そして「彼女は血を飲む。必ず飲む」とも答えた。

それはつまり、セラスには、消えてほしくない人を失い吸血して取り込むしかなくなる時が必ず訪れると旦那が予想していたという事である。
旦那自身、共に戦った人々がみんな死んだのを片っ端から吸い込んだ経験持ちである。そういう時の気持ちが判るのだろう。




行くぞセラス
せいぜいうす暗い項目をおっかなびっくり追記・修正してこい

!! はッ はッ はいッ!!

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最終更新:2026年07月18日 22:16

*1 依頼内容が「30センチのコンクリと150ミリの装甲をブチ抜く徹甲焼夷弾」だったが、コンクリを撃ち抜く銃にしようとすると倍以上の口径が必要で人間では持ち運べないためガンスミスの配慮で後者のみを撃ち抜く形で実用化させた。試し打ちには戦車が無断で使われ、150ミリの正面装甲を貫徹した