リュウシリーズ(デジタルモンスター)

登録日:2011/10/26(水) 16:59:22
更新日:2025/04/09 Wed 13:37:16
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リュウシリーズとは、『デジタルモンスター』に登場する、あるデジモンの進化系譜の総称。


【概要】

通常のデジモンとは異なるプロトタイプデジモン。

その第二実験体が“リュウシリーズ”と呼ばれ、『更なる戦闘力』を求めた存在。
(第一実験体はドルシリーズ。“プロトタイプデジモン”についてもそちら参照の事)

リュウシリーズは他のデジモンよりも戦闘による経験値の蓄積能力が優れている。
またリュウシリーズはその究極体から“オウリュウ一族”とも呼ばれる。
実験の際にデジコアの最奥部に隠されたデータは、日本神話における『武将』や『竜』などの猛々しい戦闘データで、強大なデジモンになる可能性を秘めている。

ちなみに、NDW(NEWデジタルワールド)では『王竜伝説』なるものが存在する。
旧デジタルワールドからNDWに移行する際に何らかの出来事が起こり、旧DWの神『ファンロンモン』のデータが
NDWの過去世界“ウルドターミナル”に辿り着き、長い年月を経て神話化したものとされている。

“ウルドターミナル”のローラン大陸ジャンパニクル地帯の北の果てに流れる水宝玉の滝に眠る「アクアオーブ」が伝説を解くカギになっていると言われている。


【リュウシリーズ】

◆フフモン

世代 幼年期Ⅰ
タイプ スライム
属性 なし
必殺技 小さな鉄のトゲ
技名通り小さな鉄のトゲを吐き出す。
身体が軽く、誕生時から宙に浮いている。
ゆっくり浮いているため狙われやすく、角で突いて威嚇するがその角は非常に柔らかい。
名前の由来は将棋の「歩」と思われる。


◆キョキョモン

世代 幼年期Ⅱ
タイプ レッサー型
属性 なし
必殺技 メタルストロー
身体を伸ばして鉄のトゲを吐き出す。
怒ると体長の9倍近くまで身体を伸ばして攻撃するが、真正面にしか伸びないため大抵かわされる。
フフモン同様、宙に浮いているが手足で掻いて比較的速く移動できる。
名前の由来は将棋の「香車」と思われる。


◆リュウダモン

世代 成長期
タイプ 獣型
属性 ワクチン種
必殺技 居合刃(いあいじん)
敵の懐に飛び込み、鉄の刃を放つ。
得意技 兜返し
鎧兜で攻撃を受け止め、反撃する。
リュウシリーズの成長期。
防御力の高い和風の鎧を装着しているが、動きは軽快で果敢に敵の懐に飛び込み戦う
戦う程に戦いの業を修め、強大な敵をも恐れぬ魂と潔さ、武士気質を持つ。

名前の由来は「龍蛇(りゅうだ)*1からと思われる。


◆ギンリュウモン

世代 成熟期
タイプ 獣竜型
属性 ワクチン種
必殺技 徹甲刃(てっこうじん)
口から鉄の槍を吐き出し敵を串刺しにする。
得意技 棒陣破(ぼうじんは)
敵の攻撃をものともせず、甲冑で受け流しながら突撃する。
リュウダモンが進化した獣竜型デジモン。リュウシリーズの成熟期。
ふわふわと宙を舞いながら甲冑で敵の攻撃を受け流す。
時には敵の攻撃を寸前で見切り、回避する眼力と強い精神力を持つ。
そのため如何なる強敵であろうと怯む事なく立ち向かう。


◆ヒシャリュウモン

世代 完全体
タイプ 獣竜型
属性 ワクチン種
必殺技 成竜刃(せいりゅうじん)
自らが鋼鉄の刃に成り、敵を真っ二つにする。
得意技 縦横車(じゅうおうぐるま)
敵の上下左右を完全包囲して攻撃する。
デジコアに封印されていたデータが解放されてほぼ完全な姿になった。
その姿は「龍」と呼ぶに相応しく、高い機動力で世界を駆け巡るため一部のデジモン達から「神」と讃えられる。
大人しい性格をしているが、両手の“金竜”と“角竜”に触れると一変して怒りを顕にするため、2つの玉が彼の逆鱗と言える。
その2つの玉は今は亡き仲間の魂(デジコアの情報)が込められた結晶体で、傷つけようものなら命は無い。
(キンリュウモンと、カクリュウモンであろうか…。玉はともかく、ハブられたケイマモン(仮)は可哀想である……。)


◆オウリュウモン

世代 究極体
タイプ 獣竜型
属性 ワクチン種
必殺技 永世竜王刃(えいせいりゅうおうじん)
二振りの「鎧竜大刃」から繰り出される究極奥義。
得意技 黄鎧(おうがい)
大河の土石流の如く、荒れ狂いながら突進し、すべてを切り裂く。
旧デジタルワールドの神“ファンロンモン”の必殺技『黄廻(おうがい)』にルーツがあるともされる。
オウリュウモンとは“デジコア(電脳核)の空想”が生み出した架空のデジモン。
額の“デジコアインターフェース”の創造力が奇跡的に解放されたことにより進化した姿。
デジコア内の日本神話における「竜」や「武将」といった猛々しい戦闘データが隠されていた為か、デジコアが創造した姿は威風堂々とした和風の鎧を身に纏い、両手に刀を携える「武者龍」となった。
また、背中には刃と化した一対の翼が生えている。

右手に携えるは「鎧竜右大刃(がいりゅううだいじん)」、左手に携えるは「鎧竜左大刃(がいりゅうさだいじん)」、背中の翼の刃は「鎧馬大名刃(がいばだいめいじん)」と呼ばれる。

余談だが、中国の神話・伝承では王龍ならぬ、応龍(おうりゅう)が存在している。
「山海経」では「四足を持ち、蝙蝠(もしくは鷹)の翼を持つ龍」とされる。
また、「述異記」では、
泥水で育った(まむし)は五百年にして(みずち)となり、蛟は千年にして竜となり、竜は五百年にして角竜(かくりゅう)となり、角竜は千年にして応龍になり、年老いた応龍は黄龍と呼ばれる
と、何となく、ファンロンモンとオウリュウモンの因果を想像させられる記述がある。


【関連作品でのリュウシリーズ】

基本的には不遇というか、出番を与えられることは少ない。
その点は対になるドルシリーズも似たような立場だが、彼らは『DIGITAL MONSTER X-evolution』での活躍があるが、リュウシリーズはゼヴォでも影も形もなかった……。
※尺の都合か、アルファモンがいきなり王竜剣を無から引っ張り出した。
その後も、「王竜剣はあっても、オウリュウモンはいない」みたいな状況が長く続く。

しかし…

アニメ『デジモンゴーストゲーム

第39話「感染孤島」でリュウダモンがアニメ初登場を果たす。(CV:菊池正美)
とはいえ、初登場時はギュウキモンの呪いに犯されて、小さなギュウキモンの姿になってしまっていた。
自我もあやふやになりながら、宙とガンマモンの元へ助けを求めに現れる。
身も心もギュウキモンになっていくが、最終的にはデジヴァイスVの力も借りて、無事に元のリュウダモンの姿に戻れた。

その後は、平和に町で暮らしているようで、時折、ガンマモンを遊びに訪ねて来ている様子が確認できた。

第48話「白イ花嫁」ではガンマモンの危機に際して、ギンリュウモンへの進化を果たす。
が、今のところは運び屋業務がメインなのが…。
今後の活躍に期待したいところである。


NOVEL『DIGIMON SEEKERS』

Chap.1-18よりリュウダモンが登場。
警視庁生活安全部サイバー犯罪課捜査第11係、通称デジ対の班長 徐月鈴(シュウ ユーリン)のパートナーデジモンであり、語尾にござるを付ける時代劇調の喋り方をする。
劇中ではヒシャリュウモンへ進化し、国外のクラッカーが嗾けたデジモン達を一掃する活躍を見せた。


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最終更新:2025年04月09日 13:37

*1 “りょうだ”とも呼ばれる