日本神話

登録日:2012/02/10(金) 15:38:13
更新日:2020/11/01 Sun 22:22:05
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昔も昔。《何か》がとりあえずの大地と自分にそっくりな《何か達》を産みました。

とりあえず作ってみた大地を《高天原(たかまがはら)》、
《何か達》を神世七代といい、

その最後に産まれたのが伊邪那岐(イザナギ)伊邪那美(イザナミ)です。
二柱は国産みの儀式を始め、やがて生まれた子どもたちは後に「八百万(やおよろず)の神」と呼ばれ、人々に親しまれました。



日本神話とは、本来なら口伝されてきた古来日本より伝わる神話、伝承の事。
現在は古事記など文章化されている。

あまり細かく書くと容量と時間を食うため、簡単な説明にとどめる。
なお、人物・神物・地名は簡単なもののみ漢字にしてある。
複雑なものは他にもいくつか漢字が当てられるため、やや片仮名が多く読み辛いかもしれないが容赦願う。


あらすじ



○とても大いなる存在である別天津神(ことあまつかみ)が、天津神(あまつかみ)をつくる。
ただし、この天津神は後期のものとは別格の扱いを受けている神世七代と呼ばれる。

神世七代の末たるイザナギ・イザナミが高天原から葦原中国(あしはらなかつくに。この世とあの世の間)におり、自分の国、八島をつくる。
そこでお互いの体を比べてチ○コがあるのとマ○コがあることを発見。せっかくだから出し入れしてみる
子どもが産まれる。

この子らも神であり、のちに一部は国津神と呼ばれる。
ただ、初体験の時うっかり「どっちが先か」を間違ったため一人骨のない子も産まれ……

○炎纏いしヒノカグツチが爆誕。むしろ炎誕。
イザナミのマ○コを焼きながら産まれたため、イザナミ死亡。怒ったイザナギがヒノカグツチを十握剣にて殺害。

○イザナギ、寂しくなったので根の国(あの世)に突撃。
いくつかの約束をしてイザナミを現世に連れ帰る約束を結ぶも、その一つ、「現世到着まで振り返らない」という約束をうっかり破り、現世に着く直前で振り返ってしまう。

「腐ってやがる!早すぎたんだ……」

イザナギが現世に着いていれば普通に蘇れるはずが、
失敗したうえに(腐女子的な意味ではなく腐乱死体的な意味で)腐ってる姿を見られるという辱めを受けたことにイザナミがブチキレ、夫婦喧嘩勃発。

イザナギは根の国の兵士らに追われるわ、「年に百人(千~万人の別説あり)殺す」と殺害予告を受けるわ散々な目に遭う。
逆ギレしたイザナギは追撃を振り切って根の国の入り口を大岩で塞ぎ、「お前が人間を死なせるなら、俺はお前が死なせる人数より多く生んでやる」と啖呵を切ってイザナミと離婚する。

一応、別れの際には互いを愛おしむ言葉を口にしており、決して愛がなくなったわけではなかったのだが、お互いに色々な意味で酷い目に遭った2人はもはや住む世界が違うということを受け入れざるを得なかったのである。
まぁある意味、人間の命が有限なのは夫婦喧嘩のとばっちりであるとも言えなくもない(イザナミが死んでるように神も決して不死ではないが)。

ちなみに、この妻と彼女率いる腐乱死体軍団に追われた際に、その辺に生ってた桃を投げつけて何とか逃げ切ったとされており、これ以降桃さんは神の一席に加わったという。桃を神性な魔除けの食べ物とするのもこの伝承が由来らしい。

○根の国の穢れを流すため、風呂でイザナギが体を洗うとアマテラス(天照)ツクヨミ(月読)スサノオ(素戔嗚)が産まれる。彼らを三貴神と呼ぶ。

○スサノオ、やんちゃしすぎて高天原を追い出される。
アマテラスは高天原を治める器だとして、神々に推薦されたりして治世者に。
が、アマテラスに機織りに構わずイタズラをしてスサノオは追い出される。仕舞いには母恋しさに統治している海を荒れさせ、地の国(根の国とも)行きに。

ちなみに、織物小屋にいた機織りに動物の皮を剥いで投げ込んだ(サカハギという行為)ため、機織りはびっくりしてマ○コに異物突っ込んで死んだ。なにやってんだ。

この狼藉にとうとうアマテラスがキレ、引きこもる。日本初の引きこもりは主神である。
宴会を開いてアマテラスを出す下りは天の岩戸の話が詳しい。

○さて、地上
気がつけば沢山の神様がいた。
その末弟は底抜けのお人好しで因幡の白兎を助け、その優しさに惚れた女神に惚れた兄に疎まれ焼き殺され、それでも兄を恨まなかった優しい子。

オオナムチである。

その惚れてくれた女神のおかげで復活!

が、また殺されては叶わないと因幡の白兎は考え、生きたまま根の国に落としてみた。お前は鬼か。

根の国にはスサノオがいた。
しばらくスサノオの娘を含む三人で暮らしてみて、スサノオは自分すら超えるオオナムチを気に入り、娘と新たな名前オオクニヌシを贈る。

新たな名を得たオオクニヌシはその人徳で仲間を増やして八島を支配した。

○天津神の降臨
天津神「八島欲しい」
力比べを一度して負けた国津神は潔く(ただし、オオクニヌシに宮殿を与えて)天津神に八島を譲る。

が、未だに支配せずとも影響力あるオオクニヌシをどうこう出来ず、放置することに。
反逆者が出ることを恐れ、天津神は国津神を封印するも、神社を建てて祀ることになった。

が、今度は国津神と仲良くしていたまつろわぬ神々が暴れ出してしまい、
ずっと後に天津神は景行天皇の息子ヤマトタケルを派遣。女装して有無を言わさず斬り回る。

○天孫降臨
アマテラスの孫、ニニギが葦原中国を支配するため降臨。アマテラスの孫が降臨するから天孫降臨。

ニニギの子孫、海幸と山幸。そのの子が神武天皇・初代天皇である。

○あれ?と思った方へ
ある程度有名処を押さえている……が、例えばヤマタノオロチの話を書いてはいない。

と、いうのもこのくだりは後付けである可能性が高いためである。
また、話も元々が口伝であるためもあり、資料によれば違うものも多い。
冒頭に述べてある神世七代の最後にイザナギ・イザナミが産まれたという話さえも、
資料によってはイザナギ・イザナミが天地開闢の際に最初に生まれたとするものもある。
別天津神系列の神話とイザナギ・イザナミ系列の神話は、元々別々の神話だったものが融合したとも言われる。

一二三などをはじめとするトンデモ学説も多く、その実態は未だにはっきりされていない。

更にアマテラスの性別も主に女とはあるもののとすることもあり、よくわからない。
もしかすると、イザナギ以外は皆女かも…

○そして
骨なし子は「蛭子」と名付けられ、舟に乗せて流された。
流された先には諸説あるが先にて名を戎に改めた。
この読みは「エビス」
流された子はその先にて誰からも愛される福の神、恵比寿神となったのである。


ヒノカグツチを殺したものの、ヒノカグツチに悪気はないと、我に返ったイザナギは後に新たな神を産んだ折「ヒノカグツチ」と名付けた。

イザナギが根の国に行った際、怨みから現れていないところを見ると父を怨んではいないようだ。


スサノオはイザナミを母と呼ぶがスサノオに母はいない
(ただしこれはスサノオの出生にイザナミが関わっていない古事記限定のネタで、日本書紀などではイザナギとイザナミの間に産まれている)


日本神話由来の神々


日本神話に登場する神は大まかに「神祇」というくくりでカテゴライズされている。
大きく分けて、天の神である「天津神(あまつかみ)」と地の神である「国津神(くにつかみ)」からなり、本項でもそれに倣って記載する。


天津神(あまつかみ)

天孫系と呼ばれるヤマトの支配者系統の神々。
別天津神から続く王朝支配を正当化するために台頭させられていった。
最も有名で神格が高いのが天照大御神(あまてらすおおみかみ)。
特に天皇家に連なる神には暴力や穢れから遠ざけるように編集された部分があるとの事。


別天津神(ことあまつかみ)


天地開闢と共に顕れた原初の神々である造化三神(ぞうけのさんしん)に二神を加えた五柱の神霊。
後に生まれた神々とは異なり、姿も性別も無い観念的な"カミ"である。

特に“根源神”天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)は「古事記」編纂者が生み出したと考えられている。
この別天津神はカテゴライズすると一応天津神だが、たいていは別格の存在として扱われる。


日本の神について書かれた書物には「古事記」と「日本書紀」があるが、かれら別天津神は古事記にしか登場しない。
そのため、日本書紀は下記の神世七代の初代・国之常立神(くにのとこたちのかみ)から神話がスタートする。

個別項目があるので、詳しくはそちらへ。



神世七代(かみよななよ)


別天津神に続いて生まれた神々。
その名の通り七代いるが、古事記と日本書紀で記述に食い違いがある。
物質的な国土を形成した"カミ"であり、「日本書紀」では国之常立神が最初に顕れたとされているが、後の神道で天之御中主神と同体とされた。


■古事記における神世七代

初代:国之常立神(くにのとこたちのかみ)

二代目:豊雲野神(とよぐもぬのかみ)

三代目:宇比地邇神(うひぢにのかみ)須比智邇神(すひぢにのかみ)

四代目:角杙神(つぬぐいのかみ)活杙神(いくぐいのかみ)

五代目:意富斗能地神(おおとのぢのかみ)大斗乃弁神(おおとのべのかみ)

六代目:淤母陀琉神(おもだるのかみ)阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)

七代目:伊邪那岐神(いざなぎのかみ)伊邪那美神(いざなみのかみ)





■日本書紀における神世七代

初代:国常立尊(くにのとこたちのみこと)

二代目:国狭槌尊(くにのさつちのみこと)

三代目:豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)

四代目:泥土煮尊(ういじにのみこと)沙土煮尊(すいじにのみこと)

五代目:大戸之道尊(おおとのぢのみこと)大苫辺尊(おおとまべのみこと)

六代目:面足尊(おもだるのみこと)惶根尊(かしこねのみこと)

七代目:伊弉諾尊(いざなぎのみこと)伊弉冉尊(いざなみのみこと)




上記以外の天津神


イザナギ、イザナミの子供たち。
よく耳にするアマテラス、スサノオ、ツクヨミこと「三貴子」もここに含まれる。
個別項目で解説されているので、詳しくはそちらへ。



国津神(くにつかみ)

ヤマトに平定される以前より各地で信仰されていたカミ。
主に出雲系と呼ばれるカミが登場する。
「記紀」では素戔嗚尊(スサノオノミコト)より続く系譜に組み込まれ、天津神とは血縁があるんだから国譲りは正当……という意図的な編集がされている。
荒事担当。

個別項目があるので、詳しくはそちらへ。


※天津神(天神)と国津神(地神)を併せて「神祇」と呼び、これのみで「八百万の神」を指す詞(ことば)にもなる。


余談


日本神話には他の地域の神話との明らかな違いがある。
それは神々による人造りの物語が存在しないこと。
(もっともケルト神話のように神話独自の人造りの物語が存在しない神話もあるし、人類誕生の物語は神々が関係しない神話も多い)



追記・修正は影の薄いツクヨミ様に思いを馳せながらお願いします。

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最終更新:2020年11月01日 22:22