囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One(MtG)

登録日:2011/06/13(月) 22:48:40
更新日:2018/08/31 Fri 01:01:10
所要時間:約 5 分で読めます




「消耗させればよい。奴らを飢えさせ、絶望を破滅へと成させよ」

トレーディングカードゲーム、Magic The Gatheringの登場人物。
2011年5月13日に発売されたエキスパンション“新たなるファイレクシア”にてカード化された。

カーンによってもたらされた「ぎらつく油」によって生まれた、新生ファイレクシアを率いる五人の法務官の一人。

かつてドミナリアに現れた指揮官“サーボ・タヴォーク”を彷彿させる外見を持つ女性。
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“ぎらつく油”がもっていたファイレクシアの根幹を多分に引き継いだ――「他者を隷属し、搾取し支配する」――思想を第一とする派閥である。
彼女の率いる派閥は、彼女を含めた「七人の鋼の族長/Seven Steel Thanes」と呼ばれる有力者たち日夜と権力闘争に明け暮れており、彼女の地位も辛うじて維持しているものにすぎない。
彼らの共通理念は「今いる偽りの“機械の父祖”を殺害し、真のファイレクシア人たる己がとって代わる」ことであり、この事から、機械の父祖を祭り上げ崇拝している白の派閥であるエリシュ・ノーンから危険視されている。
その中でもシェオルドレッドは「情報こそが最大の武器」と語り、諜報員や暗殺者を多数取り入れており、彼女を中心に物事を動かせるよう幾重にも策略を巡らせ他の有力者より有利に立ち回ってあることから“囁く者”とも呼ばれている。
以下カードの説明

囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred,Whispering One
(5)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー―法務官

沼渡り
あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード一枚を対象とし、それを戦場に戻す。
各対戦相手のアップキープの開始時に、そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。
6/6

黒らしい生と死を操る能力を持つ。
……のだが、
ジェイスやら喉首狙いやらが溢れる現環境下で、場に出たときすぐに能力が発動しない彼女の能力はいささか遅すぎた。
また、上記二つの能力にしても、リアニメイトは5マナのソーサリー“墓場からの復活”が、生け贄に関しては解決時1点ライフを失わせ、いつでも発動できる2マナのインスタント“ゲスの評決”を使った方が早いため、これらのために7マナのクリーチャーを採用するには荷が重すぎる。
サイズに関しても1マナ軽い“墓所のタイタン”がいる。
……だが決して弱い能力ではない。
一万円札と石鍛冶さんがスタンダード環境から消え、新たに現れた「出産の殻」デッキにおいて切り札として活躍している。
戦場に出たとき、および墓地に落ちたときに能力を誘発させるクリーチャーをたんまり入れ、アーティファクト・出産の殻でそれをサクッて、ライブラリーから1マナ重いそれらのクリーチャー新たにをサーチし、最終的に彼女に繋げるのだ。
すると、毎ターンサクッて役目を果たしたクリーチャー達が復活し、さらに相手のリソースも削れる。こうなれば勝利は盤石だろう。
使い勝手は悪いが、適性な居場所を得られたのではなかろうか。

余談となるが
イラストが公開されてからウィザーズ社がお葬式状態の黒にてこ入れすると発言し、直後に“ファイレクシアの抹消者”を公開。
背景設定の濃さもあり世界レベルで期待が高まっていたのだが…


まぁ、上の通りである(殻デッキでの活躍もあり最近は見直されてる…のかも)。

最大の問題はなぜ、沼渡りである。

なぜ、沼渡り

あのごつい化け物様がちゃぷちゃぷ沼を渡ってる様など誰も見たくない。
つうか設定どうした
そのあまりの悲惨さから「黒はサイクルにおけるネタ要因」「十年以上前のカードが紛れ込んだwww」「マジックに黒なんて元々なかった…」など阿鼻叫喚の渦に叩き込んだのであった。
その悲惨さからなのか、逆に人気が出たのか某大型掲示板では“甲鱗のワーム”“アメーバの変わり身”に次ぐ新ファイレクシアのアイドルとして祭り上げられ、敬意と畏怖をもって「シェオル様」「ドレッドたん」「沼渡りさん」と敬称されている。

また、一部のものが美しい上半身をシェオル様、下半身をドレッドたんと呼び、それぞれ別個体として扱っていた…





マジでそうなった
up.aniota.info
より強力なドレッド様(仮)もあるそうで場合によって換装するらしい。
どうしてこうなった



しかし、いざ新たなるファイレクシア環境が始まるとなんと、

法務官の中で使用率が最多

となった。
理由は、クリーチャーが死んで墓地に行くこと前提のデッキ、その名もズバリ「出産の殻」デッキにおける相性がグンバツだからである。

余談であるが、新ファイレクシアの5人の法務官はいずれもカードとして「自軍にメリットをもたらす能力」と「敵軍にデメリットを与える能力」を持っているのだが
白のエリシュ・ノーン…自軍に+2/+2修正は白のお家芸だが敵軍に-2/-2修正は黒の役割である
青のジン=ギタクシアス…自分が7枚ドローは確かに青の能力、しかし相手のハンドを0にするというのは黒の得意分野
赤のウラブラスク…自軍への速攻付与は確かにいかにも赤らしい、しかし敵クリーチャーがタップインするのはどの色とは言い難いものの赤のやることではない
緑のヴォリンクレックス…自分のマナ加速は緑の十八番、しかし相手のマナを縛るのは青の得意とする所である

と相手へのデメリット能力がその色の固有の役割と噛み合っていない。
その点シェオルドレッド様は
  • 自分の墓地からのリアニメイト
  • 相手への布告除去
といずれも黒らしい能力をお持ちであらせられる。
さすがは旧ファイレクシアの特性を最も色濃く受け継いだ色!
他の法務官どもとは格が違った!

…まぁ、四肢切断の例を見るまでもなく「本来の役割以外のこともできると強い」というのはマジックの鉄則なのだが…


  • Φ-追記・修正は、生皮を剥がされ機械の体を手に入れて「完成」した方のみお願いします。-Φ-

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