ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator(MtG)

登録日:2011/05/06(金) 01:31:27
更新日:2018/12/04 Tue 18:28:32
所要時間:約 4 分で読めます





「祝福されし完成をとくと見よ」
――囁く者、シェオルドレッド


マジック:ザ・ギャザリングに登場するカード。
のクリーチャ-。新たなるファイレクシアに収録され、レアリティは神話レア。

以下カードテキスト。

ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator (黒)(黒)(黒)(黒)
クリーチャー - ホラー(Horror)
トランプル
いずれかの発生源がファイレクシアの抹消者にダメージを与えるたび、その発生源のコントローラーはその点数に等しい数のパーマネントを生け贄に捧げる。
5/5

能力と名前やフレーバーテキストを見てわかるように、ファイレクシアの抹殺者の完成型のようである。
つまりファイレクシアの抹殺者は未完成のプロトタイプだったらしい。
抹殺者はエヴァ初号機という異名を持つが、今回の抹消者はどうみてもエヴァ初号機の暴走モードにしかみえない。



まず大きく目をひくのがその能力である。

抹殺者の能力は抹殺者がダメージを受けると、受けたダメージだけ自分がコントロールするパーマネントを生け贄に捧げなくてはいけない。
しかし抹消者はその逆で、抹消者がダメージを受けると、ダメージを与えたプレイヤーが与えたダメージだけパーマネントを生け贄に捧げなくてはならない。
つまりダメージを与えると、致命傷になりかねないディスアドバンテージを強いられる。
抹殺者?ショック一発じゃんwとか言っていた使いは、きっと祝福されし完成をとくと味わうことになるであろう。

またブロックするにしても上記の能力とトランプルがあるため、チャンプブロックをするメリットがほぼない。
殴り勝てるもしくは相打ちを取れるクリーチャーでブロックしても、マイナス修正がかかっていない限り、パーマネントを5個以上確実に失うことになるため非常に痛い。

というように一旦出てしまうと非常にやっかいであるが、被覆やプロテクションを持っているわけではないので、喉首狙いなどで対処出来る。
平和な心やタッパーで対処する手もある。

また、最新弾で金属術適用時限定だが急送で追放する手や、カーンで追放する等の手段も出てきた。
カーンだと重い?再録されたマナマイアがいるじゃないか。
といっても逆に言えば、それらの対処法を引いてこれなければ敗北は必至である。手札破壊などでサポートしよう。

マナコストが黒のクワドラプルシンボルと非常に色拘束がキツいので、単色デッキくらいでしか運用出来ないのも痛い。

現状としては、スタンダードの黒は感染が主流なので、レガシーやヴィンテージなどの暗黒の儀式や各種マナ加速がある環境のほうが光るかもしれない。

因みに抹殺者の日本語読みはニゲイターだが、抹消者の日本語読みはアブリタレイターである。



…と、スタンダードの黒単復権が期待されるカードであったが、現環境ではそれほど暴れていない。

というのも、色を問わずにわずか1マナで-5/-5修正を与える四肢切断がほとんどのデッキに採用されているのが原因だろう。
戦争と平和の剣の登場で、赤と白の除去の信頼性が下がったため、Caw-bladeや大幅有利と思えた赤単にすら四肢切断で殺されるレベル。とてもじゃないが分が悪すぎる。
もちろんそれらがないならほぼ対処不能だが、環境の煽りを食らった感じである…。黒の敵は黒。

このカードを搭載した青黒ゾンビもトーナメントシーンの一角には存在したが、ゼンディカー期は上記のカウブレードの、イニストラード期は青白デルバー等の隆盛を抑えきれず、活躍しきれないままスタン落ちを迎えた。
カードが強くても環境に合致しなければ使われない好例であろう。



とはいえ、そのポテンシャルはキチガイレベルなので、モダンなどでも活躍する機会はあるかもしれない。
が、下環境は基本的に多色環境なのでやっぱりクアドラプルシンボルが足を引っ張る。
なんとか戦場に出ても上記の四肢切断だけでなく流刑への道やら蒸気の絡みつきやら失脚、糾弾etcetc…
レガシー以下ならソープロこと剣を鍬になどがさらに加わる。
全体除去もスタンダードの頃とは比べ物にならないほど多いので場に出ても活躍できないことが多すぎる。
なんだかんだ人気のあるカードなので値段を維持しているが、活躍できる日は来るのだろうか。

なおその人気からか25周年マスターズにて再録された。



  • Φ-追記・修正は、生皮を剥がされ機械の体を手に入れて「完成」した方のみお願いします。-Φ-

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