登録日:2011/05/06(金) 01:31:27
更新日:2022/03/20 Sun 20:37:16
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以下カードテキスト。
ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator (黒)(黒)(黒)(黒)
クリーチャー - ホラー(Horror)
トランプル
いずれかの発生源がファイレクシアの抹消者にダメージを与えるたび、その発生源のコントローラーはその点数に等しい数のパーマネントを生け贄に捧げる。
5/5
能力と名前やフレーバーテキストを見てわかるように、
ファイレクシアの抹殺者の完成型のようである。
つまりファイレクシアの抹殺者は未完成のプロトタイプだったらしい。
抹殺者はエヴァ初号機という異名を持つが、今回の抹消者はどうみても
エヴァ初号機の暴走モードにしかみえない。
まず大きく目をひくのがその能力である。
抹殺者の能力は抹殺者がダメージを受けると、受けたダメージだけ自分がコントロールするパーマネントを生け贄に捧げなくてはいけない。
しかし抹消者はその逆で、抹消者がダメージを受けると、ダメージを与えたプレイヤーが与えたダメージだけパーマネントを生け贄に捧げなくてはならない。
つまりダメージを与えると、致命傷になりかねないディスアドバンテージを強いられる。
抹殺者?
ショック一発じゃんwとか言っていた
赤使いは、きっと祝福されし完成をとくと味わうことになるであろう。
またブロックするにしても上記の能力とトランプルがあるため、チャンプブロックをするメリットがほぼない。
殴り勝てるもしくは相打ちを取れるクリーチャーでブロックしても、マイナス修正がかかっていない限り、パーマネントを5個以上確実に失うことになるため非常に痛い。
というように一旦出てしまうと非常にやっかいであるが、被覆やプロテクションを持っているわけではないので、喉首狙いなどで対処出来る。平和な心やタッパーで対処する手もある。
また、金属術適用時限定だが急送で追放する手や、
カーンで追放する等の手段も出てきた。
カーンだと重い?再録されたマナマイアがいるじゃないか。
といっても逆に言えば、それらの対処法を引いてこれなければ敗北は必至である。手札破壊などでサポートしよう。
マナコストが黒のクワドラプルシンボルと非常に色拘束がキツいので、単色デッキくらいでしか運用出来ないのも痛い。
登場当時のスタンダードの黒は
感染が主流だったので、レガシーやヴィンテージなどの暗黒の儀式や各種マナ加速がある環境のほうが光るかもしれない。
因みに抹殺者の日本語読みはニゲイターだが、抹消者の日本語読みはアブリタレイターである。
…と、スタンダードの黒単復権が期待されるカードであったが、実際のところ現役当時のスタンダードではそれほど暴れなかった。
というのも、当時のスタンダードには色を問わずにわずか1マナで-5/-5修正を与える
四肢切断が存在しており、それがほとんどのデッキに採用されていたのが原因だろう。
戦争と平和の剣の登場で、赤と
白の除去の信頼性が下がったため、
Caw-bladeや大幅有利と思えた赤単にすら四肢切断で殺されるレベル。とてもじゃないが分が悪すぎる。
もちろんそれらがないならほぼ対処不能だが、環境の煽りを食らった感じである…。黒の敵は黒。
このカードを搭載した
青黒ゾンビもトーナメントシーンの一角には存在したが、ゼンディカー期は上記のカウブレードの、イニストラード期は青白デルバー等の隆盛を抑えきれず、活躍しきれないままスタン落ちを迎えた。
カードが強くても環境に合致しなければ使われない好例であろう。
とはいえ、そのポテンシャルはキチガイレベルなので、モダンなどでも活躍する機会はあるかもしれない。
が、下環境は基本的に多色環境なのでやっぱりクアドラプルシンボルが足を引っ張る。
なんとか戦場に出ても上記の四肢切断だけでなく流刑への道やら蒸気の絡みつきやら失脚、糾弾etcetc…
レガシー以下ならソープロこと
剣を鍬になどがさらに加わる。
全体除去もスタンダードの頃とは比べ物にならないほど多いので場に出ても活躍できないことが多すぎる。
なんだかんだ人気のあるカードなので値段を維持しているが、活躍できる日は来るのだろうか。
なおその人気からか25周年マスターズにて再録された。
「M:TGアリーナ」においても「ヒストリック・アンソロジー3」に採録されており、ヒストリック環境では3ターン目着地即格闘→対戦相手の戦場を真っ平らにしてしまうというロマンプレイも夢ではない(なお著者はこれを決めたにもかかわらずそこから逆転されて負けた)。
- Φ-追記・修正は、生皮を剥がされ機械の体を手に入れて「完成」した方のみお願いします。-Φ-
- エレボス様と並べば双璧だよ!やったね! -- 名無しさん (2013-11-04 20:27:58)
- 5/5のアンブロッカブルって書くと弱く見える。 -- 名無しさん (2013-12-21 11:50:51)
- 最近発売当初クラスの値段になってきてるのは信心のせいなんだろうなぁ… -- 名無しさん (2014-01-22 16:49:05)
- 四 肢 切 断 -- 名無しさん (2014-03-20 23:08:08)
- ↑2 4000円越えててワロタ -- 名無しさん (2014-04-18 16:13:18)
- 本当に興奮するフレーバーだ。数年越しの復活、強化された再生怪人、往年のエースのリメイク、そしてカリスマたっぷりのフレーバーテキスト……どれを取っても厨二心を揺さぶる。ところで旧ファイレクシアの兵器がなんで新ファイレクシアに伝わってるんだろうか? 新ファイレクシアの面々はヨーグモスのことすら知らなさそうだけど -- 名無しさん (2014-05-10 21:23:13)
- あの油に侵食されるとファイレクシアの知識とか使命感とかもろもろ刷り込まれるからな -- 名無しさん (2014-07-02 20:19:35)
- foilは一万くらいするんだよなぁ -- 名無しさん (2014-09-05 12:44:32)
- 英語版でも、3.5kはすること考えたら、1.5k前後の時に4枚買っておいて良かったわ。売ることはないんだけれど。 -- 名無しさん (2015-10-21 20:28:09)
- 今のモダン環境だと白相手じゃなければ正直エグい。除去環境といってもそうデッキに何枚も積むわけじゃないから出落ちにさせずらいのに出落ちにしないと大惨事確定の強カード。白(特にコントロール)だとパスとラスゴ評決と忘却の輪と除去が種類も1デッキに積む数も超豊富だから数段弱くなるんだけどね・・・ -- 名無しさん (2015-10-21 20:50:29)
- ↑5青の法務官のギタクシタスはヨーグモスに関する知識を持っていて、他の法務官とも関わりがある。仲が悪そうなのはヴォリンクレックス。 -- 名無しさん (2016-05-08 16:59:35)
- モダンでデスタクが出てきちゃったから一層活躍の場が薄れる…。それでも赤アグロみたいなダメージ除去系の相手なら出したら悶絶してくれるぐらいのポテンシャルはあるよ。 -- 名無しさん (2021-05-12 10:55:11)
最終更新:2022年03月20日 20:37