太田功

登録日:2009/11/04(水) 21:29:23
更新日:2024/11/21 Thu 20:48:40
所要時間:約 4 分で読めます





往生せいやあぁぁー!




おおた いさお
機動警察パトレイバー」の第一級危険人物
声:池水通洋

警視庁警備部特科車両二課(特車二課)第二小隊隊員。
二号機フォワード(操縦担当)。
階級は巡査。
岩手県釜石市出身

よく言えば生真面目で正義感の強い熱血
裏を返せば、直情径行で猪突猛進なだけの熱血馬鹿
規律重視で融通が利かない性格ゆえに、自分よりも階級や実力が上な相手にはわりと素直に従う一方、階級が同じでも予備校上がりの進士による指揮は軽視したり、同僚(特に篠原遊馬)と衝突することが多いが、危機には勇んで駆けつけようとする仲間思いな心根にはブレがない。
一見粗暴に見えて器物破損で子供を悲しませた際はイングラムの巨大人形を持参して自分から謝罪に行ったりとお巡りさんらしい優しい一面を見せていた。
良くも悪くも昔気質な熱血漢。甲子園でも行く気か
漫画版一巻では機動隊員として初登場し、第一小隊の苦戦に業を煮やして機体を強奪しようとしていた。

こんな性格だがメンバーズ会員になるぐらいのアイドルオタクだったり、相当な達筆だったりする。

レイバーの操縦技術にも性格が反映され、精密な動作より力任せに突撃する主義。
泉野明とは対照的に思い切りはいいが、柔軟性がない。
当然機体の損耗率もダントツで、漫画版ではこれが原因で予備パーツを使い切った事が、2号機のデザインが違う理由になっている。
首を回したら頭部アンテナを壁にぶち当てて損傷という戦闘ダメージですらないただの自損事故まである。

無闇にリボルバーカノンを撃ちたがり、「んなもん臨機応変だ!」とか言いつつバックアップの命令を無視して暴走することもしばしばで機体の破損も絶えない。
というか酷い場合はリボルバーカノンで自分の機体頭部を吹き飛ばしている
一応「撃つな」と命令すれば撃たないが、そうすると繊細なイングラムの腕で格闘戦を挑み四肢の修理代が嵩む始末。
なので香貫花・クランシー、熊耳武緒の両巡査部長の階級的及び実力的優位によって無差別な暴走を抑え込んでいる*1

レイバーの射撃の腕前は本来ならかなりのものだが、現場では興奮と相手の致命的部位をわざと外し、関節部などを狙って撃たなければならないため結果としてあの悲惨な命中率となってしまっている。(進士談)
事実、太田は射撃訓練の際に、野明が的の板には全弾命中という残念な結果だったのに対し、ほぼ的の中央に命中させていた。
しかし稼動中の標的に対して本来の腕前が発揮できないという説や極度の興奮や精神的高揚のあまり銃口の先が定まらない説も。

ただし「コックピットに当てたことは無いでしょ」との後藤隊長の発言からある程度の制御はできていると思われる。
一回だけ生身の人間にぶっ放したけどな(空砲のため事なきをえたが)

まぁそれを抜きにしても誤射率が高い為、当たらない弾が建物や乗り物に命中したりと周りからしたら迷惑なのだが。

止まった相手には正確に当てられるらしく、ロケットランチャーを搭載したぴっけるくんによるテロの際には
堤防道路を走る大統領を挟んで反対側にいたテロレイバー本体とランチャーの接続部を撃ち抜いて取り外している。
(危険行為には違いないこと+野明が大統領を安全な場所に移動させようと誤って堤防の下に突き落とす+テロレイバーとの格闘に気を取られていた太田の「そんなもんほっとけ!」という大失言のコンボによって減給処分を受ける羽目になったが)

過激な行状ゆえ、後藤からは「問題警官」、香貫花・クランシーからは


「彼が警察官として存在することが正に警視庁の奇跡であり驚異」


「正義の狂戦士」


「歩く火薬庫」


「瞬間核融合炉」


「マン・オブ・根性パワー」


「マッドポリスマン」

と評されている。

本庁にもその名は知れ渡っていて、実験機のSRX-70のパイロットにすると聞いた途端、SRX-70の実験配備が中止になるということもあった。

漫画版では巡査になったばかりの年に飛び降り自殺の現場に遭遇して以来、なぜかむごい遺体には数多く対面。
「一生涯分もどしちまった結果、頭脳と胃袋を分離する術を覚えた」らしく、実際に死人に遭遇する事の少ない第二小隊では珍しく遺体に対する抵抗力がある。
また前述の大統領の頭越しに発砲した件の累が第三小隊隊長候補の相沢に及ぶことを懸念した上層部が相沢を転属させたため
第三小隊構想をぶっ潰した、元凶でもある。

劇場版第2作と小説版、PSゲーム版では2001年秋の段階で特車隊員養成学校に教官として勤務している。
性格は相変わらずでレイバーによる射撃が下手な生徒を叱責し、搭乗したレイバーで犯罪者の乗ったレイバーを制圧する際の見本?を見せる為に射撃の的が乗った機械を警棒で打ち破壊し、査察に来ていた進士に怒られた。
柘植のクーデターの際も断固徹底交戦を主張したらしいが、当たり前と言うかなんというか生徒たちは誰一人同調せず、特車2課が迎えに来るまで閉じこめられていた。


なお、小説版では自らの遺書をしたためてから出撃しているのだが、宛名は両親と香貫花・クランシー宛てとなっている。
また、ドラマCDではなぜか香貫花の誕生日に電話をかけて近況を知っていた。
本人は元同僚に電話して何が悪いと発言していたが、好きなのだろうか?

TV版7話でトヨハタSRX-70(SR-70サターンの試作型)が第一小隊に試験配備された時かなり乗りたがったが、おそらくSRX-70に装備されている42mmオートカノンや20mmバルカン砲をぶっぱなしたかったのだろう。


蛇足だが、漫画版の短編『安全第一』では進士が太田の射撃が「犯人を殺さないようにしているためあの悲惨な命中率なのだ」と考え、「肉弾戦でのイングラムの消耗を防ぐため」という理由も込みでレイバーの動きにさえ急激なブレーキをかける強力な粘着弾を開発。
しかしその強力な粘着性ゆえに一度渇くと溶剤を使ってもなかなか溶けない性質が榊さんの怒りを買い、お蔵入りになってしまった。もし採用されていたら銃で活躍する太田さんの勇姿を見れたかもしれない。
確かコロコロコミックの記事ページ「突撃激闘(ファイト)強化改造」でブロッケンを粘着弾で制圧するジオラマが掲載された。



「追記、修正するぞ!」

「駄目ですよ太田さん!隊長からはまだなんの指示も・・・・」

「馬鹿野郎!んなもん臨機応変だ!」

「ドゥワァアァァ!!」ドンガラガッシャン!



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最終更新:2024年11月21日 20:48

*1 ちなみにこの2人はレイバーの操縦技量も高いのだが、太田に指揮は出来なさそうなので(漫画版『安全第一』)あえて指揮に回されている。