馬鹿

登録日:2011/01/12 Wed 20:01:27
更新日:2025/07/07 Mon 21:02:37
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fool このスーパーウルトラ馬鹿! この馬鹿ちんが! その馬鹿を極める! ばか ばか頭巾 ばーかばーか もう通り越しすぎて天才 イアン イディオット イワン ウマシカの術 チルノ トム バカ バカちゃびん バカハドッチダー! 万丈龍我 付ける薬もない 低能 幼稚 悪口 愛すべきバカ 日本語 時限バカ弾 松田桃太 林家木久扇 死んでも直らない 白痴 精神的に向上心のない奴 ←K 罵倒 美少女に言われたい 莫迦 蔑称 言ったそばからまた油断 言葉 評価 誹謗中傷 項目の終盤はゲシュタルト崩壊 風邪をひかない 馬ピー 馬鹿 馬鹿←馬鹿って言う方が馬鹿←馬鹿っていう方が馬鹿って言う方が(ry) 馬鹿≠阿呆 馬鹿は死んでも治らない 馬鹿野郎 馬鹿項目 馬鹿馬鹿しい 鹿を指して馬と為す




私ねえ…

バ カ な ん で す 。

客席から笑い声がどっと沸く

正直だねえ。

あんまり褒めないで下さい。

褒めちゃいないよ!

「馬鹿」について - 林家木久扇

さては……


バ カ だ な !?


「馬鹿」について - 筋肉バカ万丈龍我


馬鹿ってのは地域によって用法、意味合いが変わる意外とデリケートな言葉です。
この項目の冒頭は基本的にテレビや漫画等、共通語の見解を中心にしてますよっと。


馬鹿とは、

1.頭の働きが鈍い人や、それを侮蔑する場合に用いる言葉。
「お前こんな問題もわからねえの?馬鹿じゃね?」

2.何か一つのことをやりすぎて、それしか見えなくなっている人のこと指す言葉。
バカップル』、『釣りバカ日誌』、『ガンダム馬鹿』はこれ。

3.あまりにも純粋な為、周りにいいように扱われてしまう人のこと。
「まったく、馬鹿正直も大概だな……」

4.最強


上記の用法が一般的である。

一番メジャーなのは相手を侮蔑する為に使う「馬鹿」だろう。
相手に対して「おまえは頭の動きが鈍い」「知識が足りない」「理解が足りない」と一言で罵ることが出来る。


また、「馬鹿」は「とても」という意味も含んでいる。
「馬鹿でかい」「馬鹿正直」等は侮蔑の意味よりもこちらの方が大きい。


語源ははっきりしていないが、一番有名なのは、鹿を見て『あれは馬ですか?』と聞いたという話。
言葉として生まれたのは早く、太平記にはすでに「馬鹿者」という言葉が出てくる。

この元ネタは「指鹿為馬」「鹿を指して馬と為す」の故事。
時は古代中国、秦帝国の二世皇帝・胡亥の時代。始皇帝が没した後のことである。
その二世皇帝・胡亥を擁立した「史上最悪の宦官趙高(当時丞相)が、大臣のなかで自分に組する者はだれかを判別するために、あるとき宮廷に鹿を持ち込んだ。
彼はこの鹿を指して「陛下、ご覧ください。立派な馬でございます」と言上した。皇帝は「鹿じゃねーのwwwボケたかwww」と笑った。
角も生えているし模様もあるしで、誰がどう見ても鹿である。馬ではない。
しかし、これこそが趙高のリトマス紙であった。

その真意を悟った大臣の半数は「そうですね!あれは馬ですね!」と素早く媚を売り、
よほど鈍感だったか、あるいは腹の中で趙高を軽蔑していた一部の大臣は「鹿ですよ、何言ってるですかクソ宦g……丞相閣下」と直言した。
もちろん、趙高の真意は誰が自分の意見に合わせるかの判別。
趙高は、自分が白を黒と言っても従う連中が多いことを確認したうえで、「鹿を指して鹿と言った」鈍い連中と自分に従わない連中を粛清。
「鹿を指して馬と言った」趙高に合わせる連中だけを残しておき、政権の与党を盤石にしたうえで、クーデターを決行。
二世皇帝を殺した*1――という噺がある。

ただし、趙高はその後自分で皇帝になろうとしたが、いくら「馬鹿」な朝臣たちでもそれだけは受け入れられず、
仕方がないから別の王子・子嬰を擁立しようとしたところ、その子嬰に逆に殺されてしまった。
自業自得乙。


この話が転じて「正しいことや事実を曲げる」という意味で使われることがある。日本語なら「白を黒、烏を鷺」だろう。
尤も中国において「马鹿」にバカの意味はなくアカシカを指すため、民間語源の可能性が高い。
(このエピソード自体は「史記」にもばっちり載っていて、かなり有名である)

語源としては、サンスクリット語が由来という説が主流。
サンスクリット語で「愚か」を意味する「莫迦」の読みに馬と鹿を当てはめたというもの。


「馬鹿は風邪を引かない」と言うが、風邪を引いても馬鹿は気付いてないだけでちゃんと患っているし、元々そういう意味である。
そして夏風邪は馬鹿が引く。
「それは科学的事実。脳を使わないと色々なところが鈍くなり、結果的に身体がバイ菌に近くなるから風邪を引きません」などと申し上げる輩もいるが、相手が実際に大馬鹿者でしょっちゅうこいつの口車に乗せられているので今回のも出まかせだろう。
「色々悩まない為にストレスが溜まらず免疫が低下しないから」と結論づける人物もいたが、こちらで指名された馬鹿後のエピソードで風邪を引いている
なお、ストレスを感じにくいから風邪を引きにくいというとは学術的に出ている説ではある。検証が十分されている訳ではないが。


萌え属性でもある。その場合はアホの子と言われる。

また、少女や女性が顔を紅潮させ隠しながら言う「…馬鹿」は破壊力抜群である。


◆方言の馬鹿
ここからちょっと方言に触れる。
(特にココからは少し関東中心なので、関西をはじめとする他の地域の方、頼みます)

関東で馬鹿と言えば、かなり軽い意味合いで日常的に使われる。
「おまえ本当に馬鹿だろw」
「そういうおまえも馬鹿だしw」
「っうぇwおれら馬鹿ww」
ちょっと相手をからかう場合や、自嘲する場合に使う。
逆に関西で相手をからかう場合に使用される「阿呆」は、関東圏ではかなりの侮蔑にあたる。
(最近では関西出身の芸能人が多くテレビに出ており、日常的に耳にすることが増えた為か「阿呆」といわれてもあまり怒らない人もいる)


関西で馬鹿といえば、それはもうかなりの侮蔑にあたる。
関東の馬鹿に当たる言葉は前述の通り「阿呆」である。

これら「馬鹿」は、各地の方言に多くのバリエーションがあり、「馬鹿」と「阿呆」だけではない。あんまりバリエーション豊かなので、大真面目な調査が朝日放送のテレビ番組「探偵ナイトスクープ」で行われ、
しかも学会で注目されたことがある。


ちなみに、方言とは少し違うが、中国でも「Baka」は通じる。なんでも、日中戦争を舞台にしたドラマで、日本兵が盛んに言っていたからとか。なので、中国人にとっては、結構な侮蔑語になる。


◆余談
馬鹿を見て馬鹿だと騒ぐ奴もまた馬鹿である。馬鹿と言った奴が馬鹿である。これを正しいとしよう。けどそれは馬鹿と言われた奴が馬鹿ではないということを証明してはいないんだ。つまり、馬鹿と言われた馬鹿が馬鹿と馬鹿に言い返すという馬鹿祭りの状況を形作っているわけだ。馬鹿馬鹿しいくらい馬鹿でしかない。やーい、馬ー鹿、馬ー鹿。馬鹿って言った奴の方が馬鹿だと最初に言い出した奴も馬鹿なのだ。この世にはもう馬鹿しか居ないのかもしれない。馬鹿馬鹿しい時代になってしまったものだ。馬鹿だったあの頃に戻ってまた馬鹿をやりたい。馬鹿をやっていた仲間と集まって馬鹿騒ぎをしたいと馬鹿馬鹿しい妄想をしてしまう私は既に取り返しのつかない馬鹿になってしまったのだろうか。馬鹿みたいに同じことを繰り返すしか能がない馬鹿なの?
さて、今何回馬鹿と言ったでしょう?

…本当にこの馬鹿は漢字という馬鹿ですか?


バカって何だよ!?せめて“追記・修正”つけろよ!!


この項目が面白かったなら……\バーカ/

最終更新:2025年07月07日 21:02

*1 二世皇帝は最初から趙高の傀儡ではあったが、この時期には度重なる失政とやまない反乱から趙高はかなり二世皇帝に疎まれていた。殺される危険もあり、やられる前にやろうと考えたわけである。