登録日:2010/08/10(火) 23:42:40
更新日:2024/05/02 Thu 08:22:51
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マスティコア/Masticoreは
マジック・ザ・ギャザリングのアーティファクト・クリーチャー。ウルザズ・デスティニーに収録され、レアリティはレア。
マスティコア/Masticore (4)
アーティファクト・クリーチャー:マスティコア
あなたのアップキープの開始時に、あなたがカードを1枚捨てない限り、マスティコアを生け贄に捧げる。
(2):クリーチャー1体を対象とする。マスティコアはそれに1点のダメージを与える。
(2):マスティコアを再生する。
4/4
【概要】
環境に非常に強い影響を与えた、所謂「壊れた」クリーチャー。
各色で使えるため、通常控え目にデザインされるアーティファクトクリーチャーでありながら、4マナ4/4と優秀なサイズを誇る。
また2マナを支払った分だけ任意のクリーチャーにダメージを与える能力が強く、無色であるため当時流行していた「サルタリーの僧侶」に代表される、プロテクション(カラー)を除去できるのは大きい。
その上、再生持ちとクリーチャーとしては至れり尽くせり。一枚で場を制圧する事すら多々あった。
その分マナを喰うが、マスティコアが収録されたウルザブロックはマナを大量に生むカードが複数存在したのでその点を悩む必要はなかった。
特に「厳かなモノリス」を含む茶単とは好相性で、また除去に乏しい
緑単にもよく採用されていた。
非常に強力なクリーチャーだが、アップキープコストはなかなか厄介。
マスティコアをコントロールしている限り、ドロースペルでも使わないと手札が増えない。場合によっては自身の首をも絞めかねない。
それでも当時は「天才のひらめき」のような優秀なドロースペルがあったので、手札を大切にする
青系のコントロールデッキにも採用されていたが、メタによってはサイドボードどまりと言う事も決して珍しくなかった。
このデメリットを軽減するのに何度も手札に帰ってくる「
ゴブリンの太守、スクィー」が用いられる事もある。
逆に手札を捨てるのを逆手にとって、リアニメイトのクリーチャーを手札から墓地に落としたりできる。
スレッショルドやマッドネス、フラッシュバックなどのガードとも相性がよく、エクステンデッドのそのシステムを組み込んだデッキが登場した事もあった。
ともあれ、アップキープコストの問題から、出すタイミングが非常に難しい、プレイヤーの腕がより問われるクリーチャーと言える。
スタンダード環境からマスティコアが去った時、「最悪のカード」とジョークとはいえ評される程であったが、エターナル・レガシー環境に戦場を移した現在ではあまり出番がない。
理由は昨今のクリーチャーインフレのせいで除去能力が追いつかず、場に出しても手札を喰うばかりで活躍しづらくなってしまったためである。
また「真髄の針」のようなマスティコアの起動型能力を封じるカードが頻繁に用いられる環境であるのも敬遠されている理由のひとつ。
【関連カード】
Razormane Masticore / 剃刀毛のマスティコア (5)
アーティファクト クリーチャー — マスティコア
先制攻撃(このクリーチャーは、先制攻撃を持たないクリーチャーより先に戦闘ダメージを与える。)
あなたのアップキープの開始時に、あなたがカードを1枚捨てないかぎり、剃刀毛のマスティコアを生け贄に捧げる。
あなたのドロー・ステップの開始時に、クリーチャー1体を対象とする。あなたは「剃刀毛のマスティコアがそれに3点のダメージを与える」ことを選んでもよい。
5/5
リメイクカードその1。初出は2007年の第10版。レアリティはレア。
マスティコアの残骸からセファリッドによって生み出された新たなマスティコア。
マナコストが1増え再生能力がオミットされたが、代わりに先制攻撃が追加。パワーとタフネスも1増えているためクリーチャーとの殴り合いに長ける。
除去能力はダメージ量が増してマナコストを支払わなくてよくなったが、1体にしかダメージを与えられなくなったため小回りは効きづらくなった。
エターナル・レガシー環境ではアップキープに自動的にクリーチャーにダメージを与えてくれる分、初代より重宝されるようになってしまった。
Molten-Tail Masticore / 溶鉄の尾のマスティコア (4)
アーティファクト クリーチャー — マスティコア
あなたのアップキープの開始時に、あなたがカードを1枚捨てないかぎり、溶鉄の尾のマスティコアを生け贄に捧げる。
(4),あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを1枚追放する:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。溶鉄の尾のマスティコアはそれに4点のダメージを与える。
(2):溶鉄の尾のマスティコアを再生する。
4/4
リメイクカードその2。初出は2010年のミラディンの傷跡。レアリティは神話レア。
除去を使うための条件が変更になったマスティコア。
マナと墓地が肥えていないと扱いづらいが、与えるダメージ量が大幅に増しプレイヤーや
プレインズウォーカーにもバーンを与えられるため、フィニッシャーとしての役割も担えるようになったのは強化といえる。
詳細は個別項目を参照。
【余談】
〔漫画作品での活躍〕
このカードは人気が高く、マジックを扱った漫画にも登場している。
かつてマジック漫画だった頃に
黄昏ミミの切り札として登場。
「超凶獣クリーチャー」という凄まじい冠で召喚される。
トーナメントシーンもかくやという調子で大暴れしたが、主人公の勝舞は対抗策を既に手札に握っていた上、アップキープコストを支払わせた上で破壊させる、と言う主人公の成長っぷりを引き立てる役割も担った。
世良円(ロリ娘)「え、えーとえーと(オロオロ)……ま、マスティコア!」
対戦相手「………お嬢さん。手札は?」
世良円「あっ」
召喚した時点でコントローラーの手札がゼロだったため、即退場という間抜けな結果に終わってしまった。でも円ちゃんだからいいんだよ。可愛いし。
今では軒下の猫のような扱いになっているマスティコアだが、油断したプレイヤーの喉笛を噛みちぎる力は間違いなく残っているので、過小評価は避けるべきだろう。
【名前の由来とイラスト】
名前の由来はライオンの体とサソリの尾を持つ
キメラ系の怪物「マンティコア(manticore)」と、「食べ物を噛む」と言う意味の「masticate」。
その名の通り、イラストには「サソリの尾」と「三つの口」を持つ
青いライオンのような怪物が、一番下の口で
金属の筒のような物を喰らっている姿が描かれているのだが……この「怪物が咥えている筒」を
大砲の砲身と勘違いして、口からの砲撃で攻撃するクリーチャーであると誤解するプレイヤーが多かった。
イラストをよーく見ると、鉄棒の先端がギザギザになっているので、これは単なる折れた鉄棒で砲身でなさそうだということがわかるのだが……1点のダメージを与える効果や、アーティファクト・クリーチャーというロボット・機械生物のイメージ的に違和感がないこと、そして前述のデュエルマスターズにて
「口から砲身を伸ばして砲撃する」シーンが描かれたこともあって「マスティコア=口に大砲」というイメージがガッツリ刷り込まれてしまったものと思われる。
なお、溶鉄の尾のマスティコアなどのリメイクカードでは、口に鉄柱といった描かれ方はされていない。
追記・修正お願いします。
- イラストがかっこよすぎる! -- 名無しさん (2013-09-08 22:25:53)
- 当時の人気が地震と神の怒り並みで3枚しか確保できなかったなぁ。 -- 名無しさん (2013-12-10 15:48:12)
- 円はイングランド戦だっけか 舞ちゃんのモノリス4枚がインパクトありすぎて印象があんまりなんだよなぁw -- 名無しさん (2014-02-07 05:33:04)
- オシリスの天空竜に似てる気がする。口が二つと除去能力のところが。 -- 名無しさん (2014-03-20 22:01:51)
- 遊戯王は最初期からMTgを色々パクってるから、オシリスと似てるのはアレなのかもしれないね -- 名無しさん (2014-04-19 14:12:17)
- こいつが現役の頃、青白使いの友人が言った。「君が言うほど、マスティコアはヤバイカードじゃないよ。むしろ、コスト食うから重いね。」。ちなみに、そいつのデッキには4枚積み。曰く「俺のデッキと相性がいいから採用しただけ、壊れカードとか騒ぐ方がおかしいwww」と言われてなぁ~ -- 名無しさん (2014-07-28 12:17:16)
- 今日も元気にスクイーちゃんもぐもぐ -- 名無しさん (2014-11-11 22:52:22)
- 次のブロックメルカディアンマスクスで「マンティコア」が出たとき偽物乙()とか思った、マンティコアが本家なのね… -- 名無しさん (2014-11-19 13:15:53)
- 面白そうだからエルドラージランプに差してみようかな -- 名無しさん (2016-01-19 21:23:30)
- マナさえ確保できれば並のクリーチャーは片っ端から蜂の巣になり、自身はほぼ不死身なのはいいんだが・・・最近の生物強すぎィ! -- 名無しさん (2016-04-19 21:31:45)
- 円は主人公と同世代のメインヒロイン枠でロリ枠は舞お嬢様だと思うけど、どっちにしろJSだしロリには変わりないか -- 名無しさん (2017-05-08 06:24:36)
最終更新:2024年05月02日 08:22