ヴァレリア島(タクティクスオウガ)

登録日:2013/09/19 Thu 22:07:12
更新日:2025/02/27 Thu 12:06:34
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 ヴァレリア島は、オウガバトルサーガ第七章『タクティクスオウガ』の舞台となる島である。

概要

オベロ海に浮かぶ大小15の島々から成る火山島。ヴァレリア島はそれらの島の総称、また諸島最大の大きさを持つ島の名前である。
北にローディス教国の存在するガリシア大陸、東には新生ゼノビア王国が建国されたゼテギネア大陸、南に銃の生産地であるバルバウダ大陸があり、ヴァレリアはそれらを結ぶ海洋貿易の拠点として発展してきた。
島にはガルガスタン人、バクラム人、ウォルスタ人の三民族が暮らしており、島の覇権を巡っての紛争が絶えなかった。覇王ドルガルアにより島が統一され、約半世紀に渡り平和が続いたが、ドルガルア王が後継者を残さず崩御したことで再度紛争が起きた。
ちなみに人口比率はガルガスタン:バクラム:ウォルスタで7:2:1ほど。
ただし、それぞれの民族間に明確な外見的差異などはなく、遺伝学、生物学的に別な民族と呼ぶかはかなり怪しい*1


文化

ドルガルア王が太陽神フィラーハを崇めるフィラーハ教を国教としたことで、島全体にフィラーハ教が広まっている。
統一以前は海神バスクを崇めるバスク教も一定の勢力を持っていたが、統一後は廃れていき、一部で信仰されるのみとなっている。フィラーハ以外にも、水の神であるグルーザ、風を司り、航海に加護を与えるハーネラなども人気が高いようである*2
島独自の祝祭などは資料に乏しく、ガルガスタンの民が年始にジネの木を飾り付けるといったものしか判明していないが、上記の点からフィラーハ教の祝祭は行われていると思われる。
古代から残る遺跡も多く、エクシター、ディクニーガ、リトル・フェスタ、ゾーマン、ベニクンガなどのヴァレリア本島以外の島々にも砦や神殿跡が見られるなど、歴史を感じられる場所も多い。


地形

非常に自然が豊富な島であり、さまざまな土地が存在する。
島の中央にはバーナム山脈と呼ばれる山脈があり、その中のウェオブリ山は現在も活動を続けている活火山である。
島の南西部にはコリタニ川が流れ、湖や大規模な湿原を形成している。島中央から南東にかけてはスウォンジーやフランパといった森林が広がり、北東部のバーニシア地方にはヨルオム川が数世紀をかけて作ったヨルオムザ峡谷が、その東にはボルダー砂漠と呼ばれる砂漠地帯が広がっている。
さらに島の北西部のブリガンテス地方には一年中雪に覆われた雪原までもが存在するが、これは禁呪の影響。
ブリガンテス地方は以前は緑あふれる土地だったが、統一戦争時代に乱用されたせい気候まで変わってしまったとされる。


生態系

ヴァレリア島には人間以外にも多種多様な生物が生息している。
数が多いものにはホークマンやリザードマンなどの亜人がおり、紛争時にはいずれかの勢力に所属して戦う者も少なくなかった。
他にもグリフォンやコカトリス、オクトパスなど大型の魔獣も多数生息しており、ドラゴンを目にすることも少なくない。これらを手なずけて戦力とするのも紛争時にはよく行われていた。
更にはオウガの末裔ともいわれるゴブリンや、ヒポグリフなどの幻獣の目撃談まで存在するなど、ひとつの島国とは思えないほどに多様性に満ちている。
それゆえか住民たちの戦闘能力は高いようで、ローディス教国の最精鋭ロスローリアンがこの島で壊滅してしまったとか。


その他

資源の豊富な島でもある。
バルダー鉱石の原料となる黒輝石や置物などに使われる美しい蛇紋岩などの鉱産資源、糸杉やトネリの木、各種薬草などの植物資源などは特に豊富。
前述した多くの魔獣や獣の体の部位を加工する技術も高く、麻や綿などの繊維も広く栽培されている。


現在ヴァレリア島は紛争が終結し、新たな指導者ベルサリア王女の下、民族同士の融和が進められている。
平和を取り戻し、その美しさを存分に感じられるようになったヴァレリア島。あなたも一度訪れてはいかがだろうか。

え? デニム王が暗殺されて紛争が継続、治安は最悪だって? まあそういうこともあるさ

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最終更新:2025年02月27日 12:06

*1 実際に『タクティクスオウガ』作中でも「自分をウォルスタ人だと思い込んでいるバクラム人」が2人ほど登場し、本人たちも周囲もそれに全く違和感を覚えていない。

*2 なおこれらの神々は単なる宗教的象徴などではなく“実在”しており、一部はとある手段を用いることで実際に降臨した姿を拝むことができる。