登録日:2011/11/22(火) 11:50:22
更新日:2024/09/02 Mon 00:26:47
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タクティクスオウガに登場する組織。
オウガバトルの世界で大きな力を持つローディス教国が擁する騎士団。16の騎士団の中で最強と言われる。
作中ではバクラム人の指導者ブランタとの密約によってヴァレリア島に派遣されてきた。
暗黒騎士団、引いてはローディスの後ろ盾があることでバクラムはウォルスタ人とガルガスタン人の争いに対して中立を保っている。
団長のランスロット・タルタロスとそれに従う7人のコマンド、コマンドに従うテンプルナイトたちで構成されている。
通常コマンドには1000人からのテンプルナイトが配下に付くが精鋭揃いのロスローリアンにおいては30人前後と非常に少数。その割にうじゃうじゃ出てくるが。
この少数が味方に付いていることを理由に一つの勢力が中立を保てるのだから実力は推して知るべし。
しかし全体の統率が取れているわけではなく、メンバーが独断専行して問題を起こしたり、一部コマンドにすら知られていない任務があったりと、意外と不安要素を抱えている。さらに言えば、騎士としてのモラルにも個人差が大きい。
暗黒騎士団の由来は諜報や秘密工作など公にできない任務に携わるところから。
その割にコマンドたちは意外と名前が知られてるが気にするな。
しょっちゅう要らん視察だの警備だのの名目でヴァレリア島の各地に現れる存在なのかも知れない。
■構成員
担当声優は
セガサターン版 / リボーン版の順に記載、記載が一人だけの場合はリボーン版の担当声優。
◆ランスロット・タルタロス
「ローディスに逆らう愚か者め…、
わが奥義を受けてみよッ!!」
CV:
速水奨 / 三上哲
団長。クラスはデステンプラー。
騎士キュアの黒い方。白い方のランスロット・ハミルトンと名前が被っているため、名字のほうでタルタロスと呼ばれることが多い。
クラスと名前のせいでタルタルソースだの天ぷらだの油揚げだの酷い言われよう。
ローディスの教皇サルディアンの片腕と目される人物。腐敗していたローディスが現在のような強国になれたのは彼の力に拠るものが大きい。
個人としての実力も極めて高く、エリート兵であるテンプルナイト100人に匹敵する力を持つとされる。
片目はかつてハミルトンとの戦いで奪われたとのことだが、詳細は不明。他にも作中の行動には謎が多く、今後
オウガバトルサーガが続くようなことがあれば解明されるかもしれない。
なお、タクティクスオウガ外伝では若かりし頃の彼が主人公である。
固有
必殺技は闇属性の「アポカリプス」。
SFC版では
最大HPを減らすという最凶最悪の必殺技。タチの悪いことに彼との戦いが最終面というわけではない。
つまり、一度でも必殺技を喰らったら
最大HP減少効果がクリアまで永続するということである。
ステータスもレベルに比して相当高い水準でまとまっており、
重装備のくせに行動ペースもやけに早い。
真正面からは相手にせず、弓や魔法の集中砲火で手早く倒したいところ。
リメイクの『運命の輪』では追加効果が
ライフ減少、『リボーン』では
レベルダウンに変更。最大HPよりはマシだが、やはり取り戻すのが難しいものなので、可能な限り避けたいところ。
●バールゼフォン・V・ラームズ
「真の騎士の誇りを貴様に見せてやろう!
くらえッ! フレイミングデス!!」
CV:
立木文彦 /
堀内賢雄
ナンバー2。家柄、実力共に申し分なくタルタロスからの信頼も厚い。
教国内の有力人物or組織との太いパイプを持ちコネに強いらしい。
ロスローリアンが中央とは独立した軍事組織になっているのは、彼の人脈によるところが大きいとのこと。
SFC版ではイベントシーンのみの登場だったがリメイク版では彼と戦えるマップが登場した。そのマップでは主人公デニムと「指導者の素質」について言葉を交わす。
剣聖ハボリムの実兄。元はスパイとして弟と共に潜り込んでいたがタルタロスに心酔し寝返り、両親を殺害、弟の光を奪った挙句濡れ衣を着せた。
固有
必殺技は炎属性の「フレイミングデス」。
団長のと違い、その効果は「装備品の一時的な劣化」とすごく地味。どうせ戦う機会は無いので関係ないが。
リメイクでは移動力低下に変更。やっぱり地味。
●ヴォラック・ウィンザルフ
「ロスローリアンの力を
なめてもらっては困るのだよ…」
CV:八戸優 / 後藤光祐
出身地や過去の軍歴など一切が謎の人物。忠誠心は高くタルタロスもバールゼフォンに次ぐ腹心として信頼している。
バールゼフォン同様リメイク版でようやく戦えるマップが追加された。
イベントでの出番もかなり増えたが恋する乙女に振り回されたり、苦労人すぎて泣けてくる。
ウィンザルフ性を持つ人物には後に前作に登場したラウニィーや神聖ゼテギネア帝国大将軍ヒカシューがいるが関連は不明。
固有
必殺技は光属性の「ライアットバーン」。追加効果は「
アンデッドの消滅」だが、これも見る機会は無い。
リメイクでは2回攻撃+ヘヴィとかなり強化された。
●マルティム・ノウマス
「このオレとサシで戦おうなんざ、
10年早ぇんだよ! バカめッ!!」
CV:小松史法
「羊の皮を被った狐」と評されるコマンド。手段を選ばず、手は汚さずにをモットーにするなど騎士らしからぬ人物。そんな奴ばっかだけど。
軽薄な口調から軽く見られがちだが実力は非常に高く、ゼノビア王国の千人長を打ち倒すほど。
固有
必殺技は
水属性の「フローヴェノム」。
2章のライム襲撃時にギルダスに使われた印象が強いか。追加効果は毒で、この
ゲームでは地味な状態異常のためあまり脅威ではない。
●バルバス・ダド・グース
「このオレの奥義が見たいのか!?
いい度胸だ…、デスアベンジャー!!」
CV:
安元洋貴
コマンドの中で最も残忍な戦闘狂。脳筋ゴリラ。
上官を殴り殺して裁判にかけられ処刑されるところをタルタロスに拾われた。
だが恩義を感じるようなことはないらしくマルティムと並んで独断行動が多い。タルタロスやバールゼフォンも扱いには悩んでいたと思われる。
- 鎧を着たまま城壁から飛び降りて無傷。(ゲームで同じことをキャラがやれば大ダメージ)
- 銃を見せびらかしたら暴発して部下射殺。
- 「やはり騎士は剣で戦えということだな!!」→武器はハンマー。
などなどロスローリアン屈指の
ネタキャラ。ちなみに上記の状況は全て同マップで行われた。リメイク版では自らネタにした。
ゼノビア王国のカノープスと仲が悪い。
知ってか知らずか彼を「トリ」呼ばわりする。
またゴリアテ襲撃に参加した際、ヴァイスの父親を殺害している。
固有
必殺技は地属性の「デスアベンジャー」。
追加効果はノックバック。バルバスと戦うバーニシア城は動きにくいマップで、ノックバックで壁の上から落とされるとちょっと面倒。
リメイクでは追加効果が石化に変更。行動不能になるものの石化も自然回復するようになったので旧作ほど厄介ではない。
●オズ・モー・グラシャス
「貴様たちのツラは見飽きたよ…。
終りにしようぜ…、ブラックプリズン!」
CV:
森久保祥太郎
コマンドで最年少。名門士官学校を首席卒業したエリート。話がわかる人。
イケメンだがサディスティックな性格。魅了や石化など嫌らしい魔法を好んで使う。
姉からも趣味が悪いと言われた。
悪口は大好きだが言われるのは大嫌い。
固有
必殺技は闇属性の「ブラックプリズン」。
追加効果は麻痺。オズと戦うマップはどちらも難易度が高いので、この技で行動を止められると結構ヤバい。
リメイクでは対直接攻撃防御ダウンに変更。コマンドの中では早めに戦うおかげか追加効果は控えめなものの、この時点では単純なダメージの方が驚異である。
●オズマ・モー・グラシャス
「その根性だけは認めてあげるわ…。
でも、そこまでよ…、デーモンローズ!」
CV:
園崎未恵
オズの二卵生双生児の姉。魔法・剣技双方に長けた
魔法戦士。
コマンドの中でリメイクによる設定追加の影響が最も大きい。
ある人物と婚約者だった設定が追加され、任務よりその相手を優先して動く恋する乙女
(27)に。
さらに展開次第では仲間にできるようになった。
ある人物とはハボリムのことで、バールゼフォンからは死んだと聞かされていた。
特定のルートでは生きていた彼を見たことから疑念が募り、ロスローリアンを裏切りこちらに寝返ることになる。
固有
必殺技は闇属性の「デーモンローズ」。
追加効果は魅了。オズマ自身は魔法を多用するため見る機会は少ないが、魅了の追加効果はやっぱり凶悪。味方の行動順には気を付けたい。
『運命の輪』では魅了の上位である「悩殺」に変更。ダメージで解除されず下級アイテムor魔法でも解除不能というかなり厄介な効果…だったのだが、『リボーン』では悩殺自体が削除されたので魅了に逆戻りした。十分危険だけどね。
●アンドラス・ガフラヌ
「フン! 命知らずの愚か者めッ!
わが奥義を防げるかな? いくぞッ!!」
CV:相沢まさき
コマンド唯一のボルマウカ人。ローディスに滅ぼされたニルダム王国の末裔。
実力も高いが、警戒と分析を怠らない戦略家でもある。
リメイク版ではよく喋るキャラになった。ローディスや祖国への思いやローディスのコマンドとしての自分に対する考えが見られてリメイク前よりも彼の人となりがよくわかる。
固有
必殺技は闇属性の「サンダーブレイド」。
追加効果は向きの変更でどうということはないが、威力が非常に高いため注意が必要。
リメイクでは対直接攻撃力ダウンに変更。弱いわけではないが、彼と戦う段階ではさほど驚異ではない。
●一般団員
コマンドに従うテンプルナイトたち。愛称はバケツ。
モブではあるが精鋭であるロスローリアンの団員なので個々の実力は高い。あくまで設定上の話であり、ステータス的にはただのナイトと似たようなもの。
一応全種類の魔法が扱えるクラスとなっているが、自軍ユニットのように編成画面で魔法の付け替えができるわけではないため、半ばマスクデータ気味。
敵の場合は持たせる魔法でユニットの個性を演出している部分もあり、メタ的には実装上の都合でそういう設定にしていると見ることもできる。
リメイクではステータスやスキルにも個性が生まれた…というか、汎用クラスに共通のガワを被せた形になっており、構成から元クラスを判別可能。
追記・修正をお願いします。
- 一般の団員でも、雑魚としては平均的にステータスが高いし、全系統の魔法(竜言語除く)装備してくる可能性があるし、かなりうっとうしいんだよんな。 -- 名無しさん (2015-11-15 22:23:04)
- 団体名の元ネタは、「」 -- 名無しさん (2021-03-27 18:42:57)
- ↑続き:「指輪物語」に出てくるエルフの森ロスロリアンと思われる。エルフ語で“夢の花”という意味だから、暗黒騎士団と呼ばれるにはなかなかメルヘンチックな名前である -- 名無しさん (2021-03-27 18:46:38)
- 一番↑ 実は一般テンプルナイトの能力成長率は、SFC版とそれ準拠の移植版ではソルジャーと全く同じ。強いように感じるのは初期能力が弄られてるのと、魔道士として見た場合は非常にタフだから。……でも味方のソルジャーが同じように魔法を装備できても強く感じる気はしないんだよなぁ -- 名無しさん (2023-02-10 06:04:01)
- テンプルナイトは忠誠心が高く説得には応じない、らしいけど強敵を前にして逃げだす輩もいるなどお世辞にも精強とは言えない側面もある。 -- 名無しさん (2024-02-08 11:51:09)
最終更新:2024年09月02日 00:26