おきらく忍伝ハンゾー

登録日:2013/09/28 Sat 15:24:56
更新日:2023/06/25 Sun 14:54:28
所要時間:約 2 分で読めます




『おきらく忍伝ハンゾー』は、今は亡きコミックボンボンにて連載されていた爆笑忍者漫画。
作者は山中あきら。

◇ストーリー

江戸の様な時代で、江戸の様な所。
主人公の少年忍者『ハンゾー』は普段はいい加減な所もあるが、正義感が強く、やる時はやる性格の持ち主。
これは、そんな彼と江戸の様な町を取り巻く、奇想天外な物語である。

◇世界観

江戸時代と現代がうまくミックスされており、様々なパロディネタ(後述)が散りばめられている。

◇登場キャラ

  • ハンゾー
主人公。
亀の甲羅を肩パットにしており、おきらく忍法で敵をやっつける。
普段は食い逃げやイタズラなど、しょーもない事ばかりやっているいい加減な性格だが、やる時はやる。
おきらく忍法、いってみよー!

  • あやめ
ヒロイン。
ハンゾーの居候先の一人娘で、ジュウベイの妹。
いつもハンゾーに手を焼いている。

  • ジュウベイ
ハンゾーの居候先の主。
眼帯がトレードマークで、いつも災難に振り回されている、
ちょっぴりかわいそうな人。

  • 股吉
ネコ型獣人忍者。
ネコ型なだけに、体中蚤を飼っていた事もある。

  • クロカゲ
全身漆黒の忍者。
ありとあらゆる影の中に潜り込む事が出来る。

  • ハグルマ
自作のスーツを身にまとって戦うメカニック少女。
ハンゾーに思いを寄せているが、かなりシャイな性格。
スーツ着用時は普通に話せるが、脱いだときは田舎なまりの口調になる。

  • タイゲン
かなりメタボリックな体型で、夏にはよく汗をかく。

  • ボランボウ
魚人忍者。
ボラだけにかなり脂汗をかきやすい。

  • 上様
江戸の様な町を支配する若き将軍。
実はれっきとした女の子で、ハンゾーにラブラブアタック中。
あくらつわがまま、いってみよー!

  • スルガ大納言
悪役の一人。
感動系の作品を見て大笑いしている辺り、マトモな神経の持ち主ではないかもしれない。
が、どこか憎めない。

  • 剛腕鬼
愛すべきバカ。
脳内も入れて、全身が筋肉ムキムキ。
余りにもバカ過ぎるため、大納言の手により、宇宙へ放逐されたこともある。

もう一人の黒幕。
大納言とは捕獣やる仲。

◇パロディ

( )内は元ネタ。

  • 幕戸成堂(マクドナルド)

  • 田峰栄太(ターミネーター)

  • からくり導人捕物帖(ロボコップ)

  • 大江戸著作権協会(JASRAC)


※以下、ハンゾーの出生並びに世界観ネタバレのため閲覧注意




























ハンゾー達の住む江戸のよ~な時代より少し前、この国は戦国と呼ばれる時代にあった。
その中で天下を掴みかけていた武将、ノブナガは、力を求めた末に魔界とのゲートを現世に開き、4つの魔軍と手を結ぶ。
しかし、彼は煩悩寺にて武将ミツヒデと対峙し、魔界の力でこれを退けようとした際、同士であったランマル(後のハンゾーの師匠、夢瀬鬼忍・隠鬼落斎)の手で殺される(ノブナガの魔装具編より)。

そして、この国は、ヨシムネの祖となるイエヤスの手により統一される事となった。

イエヤスが国を統治する際、まず頭を悩ませたのが、先のノブナガがこじ開けた魔界と現世のゲート、長崎沖の「出島」であった。
ここからボロボロと魔者(まもの)が這い出して人心を惑わせていたのである(ボラン坊やマタキチなんかが人間にしちゃ魚っぽかったり猫っぽかったりするのはこれら魔界の血を継いでいるからである)。

イエヤスはここに封印の城を築き管理する事を決め、そこに封ぜられたのが、闘将宮の宮司の血筋である「夢瀬家」であった。
後、この地は「夢瀬」と呼称され、魔界と人間界との調和を保つ地となった。
夢瀬は魔界も人々もよく治め、三代目となる夢瀬マサナリ(ハンゾーの父)の時代にも、夢瀬の最強忍者、夢瀬鬼忍を率いる最強忍者「夢瀬鬼忍・隠鬼落斎」、その友人である忍者「影大将」、最強剣士ムサシ(ジャキマルの師匠)など、当主の若年を補って余りある一騎当万の食客を抱え、平和裏にこの地を治めていた。

しかしヨシムネの先代となるツナヨシの時代、時の幕府の権力者、駿河大納言(本編の忍者帝国のボスとは別の人)は突然、「魔者打つべし」と掲げて九州への派兵を決める。
この時の魔者達は数も既に九州各地で細々と生きるだけの無害な存在だったが、その姿や能力により人々からは畏怖される存在であった。
大納言はこれらを狩る事で手柄を立て、次の将軍の座を狙っていたのである。

夢瀬は藩の体制は取っていたが幕府の直轄地であったので上意には逆らえず、家臣であったマスダ家の当主、シロウに魔者達を連れて逃げろと命ずる。

シロウはこの時から人と魔に通じる者、魔人アマクサ(本編のあの人)を名乗り、九州中の魔者を幕府から守るべく戦う事を誓う。

幕府の圧勝で終わると誰もが思っていた「魔者狩り(当時の幕府には戦争である意識すらなかった)」だったが、仙台の雄・マサムネの部下であるツネナガの寝返り(ツネナガは魔者との混血であり、この自体を見逃せなかった)、更にはアマクサ軍に多くの義勇兵がついた事もあり(当時の民衆も大納言の圧政に苦しんでいた)、幕府とアマクサ軍が激しくぶつかる合う大戦、「島原の乱」となっていった。

ツネナガの指揮やアマクサ自身の強力な魔力により幕府と互角以上に戦っていたアマクサ軍であったが、藩命により出陣した夢瀬の軍勢を前に、身内に攻撃できないアマクサは一気に劣勢となってしまう。
しかし、仲間により、「魔界に行って魔王に心を渡せば情を失う事が出来る」と言われたアマクサは、夢瀬にある魔界とのゲートに向かった(夢瀬の者は誰もアマクサを殺める気は無かった)

その後、夢瀬は、影大将の裏切り(大納言に懐柔された)により滅亡の憂き目となる(隠鬼落斎はマサナリの双子の子をかばいつつでありマトモに戦えず、ムサシは剣客とは世界の違うバケモノと闘う事に興味が無かった)。

アマクサが人界に戻った時には惨劇はすでに終わっており、マサナリは、アマクサに魔者達の未来を託して生き絶える(後にこの悲劇はアマクサの仕業と捏造され、「アマクサの乱」と呼ばれる)。

そして時は流れ…

幕府から講和の使者としてやってきたイズ(知恵伊豆)により一応の和平が結ばれるが、アマクサは
九州の大地を固めて空中要塞「鬼顔城」を作り西の空に去っていく。
次に江戸に現れた時には側近のマンショにより派手な化粧を施され、正月にライブを開く人物となっていた


ヨシムネにより失脚させられた駿河大納言は愛想をつかされた影大将に姿と名前を奪われ、後に姿を現したのは忍者帝国の首領としてであった(こうして本編のあの人は誕生した)

島原の大地を訪れていた若者ショウセツは、「弱き者も強き者もいつかは滅びる。太平の中では人々はそれに気付かずそのまま滅びるしか無いが、戦国の世ならば抗う事が出来る」と考え至り、後に空飛ぶ黒船を駆り幕府に反旗を翻す。

そして、マサナリの子である双子の内、兄の方は隠鬼落斎により忍びの山へと連れて行かれ、後の主人公、ハンゾーとなり、本編へと続くのであった(ノブナガの魔装具の事を聞いた途端青ざめたのは、魔界と通じる血筋であるが故の本能だったのかもしれない)。

余談だが、双子の妹の方は琉球に渡り、「せくしー美少女怪盗ウンタマ・ギルゥ(貧乳)」として活躍してるとの事。








ハンゾー「んじゃ、後は頼むよ~。追記・修正しといてね~。」
ジュウベイ「ったく、ハンゾーのヤツ、すぐ書き逃げしやがる!」


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最終更新:2023年06月25日 14:54