鳥の人

登録日:2010/01/22 Fri 23:42:49
更新日:2025/05/01 Thu 10:41:45
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1.マクロスゼロの最重要キーワード。


物語の舞台となるマヤン島で神として崇められている謎多き存在。

「鳥の人が目覚める時、“滅びの歌”が流れ、世界は滅びる」

という伝承が遥か昔から伝えられている。


かなり具体的な形状についての話が残っていることや、近辺の遺跡などの状況から『人類プロトカルチャー起源説』を唱える民俗学者達の間で注目されている。




西暦1999年、巨大宇宙船ASS-1(後のSDF-1 マクロス)が南アタリア諸島に落下。

西暦2008年、ASS-1からもたらされたオーバーテクノロジー(OT)により時空変動レーダー『サイクロプス』が開発され、マヤン島近海にてASS-1と同様のエイリアン反応を示す遺跡が沈んでいることが判明する。

これこそが実在した『鳥の人』そのもの。後に統合軍によりコードネーム『AFOS』と名付けられ、新たなOTの発見が期待されると共に、更なる戦いの火種となっていく…




以下、最重要ネタバレ
















太古の地球を訪れ、遺伝子操作を行って人類誕生のきっかけを作った銀河系初の知的生命体『プロトカルチャー』が、

「いずれ人類が宇宙に進出するようになった時、害をなすような危険な生命体に進化したのならば抹殺せよ」

という絶対命令を組み込み、人類の監視のために残していた超巨大機動兵器。


大量の火器を搭載している他、ミサイルなど通常兵器の類は一切効かない堅牢な防御力を誇り、更には周囲の重力を操作する等その力はまさに神の如し。


兵器でありながら生物的な構造を持ち、胴体部分からは血液が流れ出る。この血液の成分はマヤン島の巫女一族のものと非常によく似ている。

マヤン島の巫女である“風の導き手”は「鳥の人の復活を抑止する」「鳥の人を復活させて世界を滅ぼす」の2つの性格を合わせ持っており、真の意味で世界の命運を握る存在である言える。



鳥の人がサラに見せる災いの精霊『カドゥン』はマクロス7に登場するプロトデビルンのバルゴの使い魔そのものの姿をしている。

マクロスFのグレイス・オコナーによると、その姿はバジュラクイーンを模しているとされる。




【劇中での活躍】


工藤シンが死亡したと勘違いしてしまい、激昂した“風の導き手”サラ・ノームの“滅びの歌”によって覚醒。


統合軍側にあった胴体、反統合同盟側にあった頭部がサラを取り込んで突如浮かび上がり、戦場のド真ん中でドッキング。変体を経て、その神聖なる姿を顕す。


「人類は災厄をもたらす危険な種」と認識した鳥の人は、人類の殲滅を開始。手始めに極太ビームで艦隊の多くを殲滅し、シンと交戦していたノーラ・ポリャンスキーをついでに撃破。逆上して向かってきたD.D.イワノフを拡散ショートビームでグロ肉に変える。


暴走を止めるため、シンは弾幕をかいくぐり、サラの元へ向かう…




以下、更なるネタバレ















シンは必死にサラに呼びかけ、正気に戻すことに成功する。


が、互いの想いが通じ合ったのも束の間、
「鳥の人が復活し、人類に害をもたらすようならば、これを完全に破壊せよ」という統合軍の最終命令『オペレーション・イコノクラスム』が発動。


空母アスカより、統合軍の最終兵器『プロトタイプモンスター』が姿を現し、反応弾を鳥の人へと撃ち込む。


このままではマヤン島まで放射能で汚染され、壊滅してしまう。覚悟を決めたサラはシンを弾き飛ばし、反応弾を鳥の人で受け止める。


そしてバリアのようなもので爆風を隔離し、それごと鳥の人で宇宙へとフォールド。伝説をなぞるように宇宙へと旅立った。






マクロスアルティメットフロンティアでは強烈なインパクトを与えながら参戦。

操作タイプがファイターなので少々動かしにくいが、その殲滅力は全機体中最強クラス。パイロットはサラ・ノーム固定。
大型機の宿命故、非常に腕が立つ者でなければ蜂の巣にされるのがオチ。

大型機ならどれにでも言えることだが、CPUが使用することで真価を発揮する鬼畜外道機体。ゼロのラストミッション『鳥の人』にてラスボスとして降臨し、

  • 驚異的な弾幕
  • 一撃瀕死の破壊力
  • 有り得ない耐久力
  • 精密すぎるSPA
  • 最悪のタイミングで発動する滅びの歌

で、数多のMUFプレイヤーに絶望を与え、トラウマを植え付けた。前作マクロスエースフロンティアの拳王一条輝が可愛く思えるレベルの初心者殺し。


武装
  • ビーム
  • 誘導マルチレーザー
  • 拡散レーザーマシンガン
  • ワープ

ビームと拡散レーザーマシンガンは威力は高いが、他機が速すぎて当たらないのでいらない子。
ビームはCPUが使うと結構いやらしい。
味方の時だと、偶に連射する。

誘導マルチレーザーは本機の主力にして最強武装。非常に強力な弾幕を張り、近づくもの全てを撃滅する鬼畜兵器。
…まあ、フレア撒くだけで何とかなるが。

ワープは移動距離が短いが、動きにくい本機にとっては重要な回避手段。上手く使いこなして相手をイライラさせてやろう。


SPA『超射撃』
他の超射撃持ちと同様、射軸を自由に動かせる。CPUが使うと異様に精密な動作で自機を追ってくる鬼畜ホーミング仕様に。
発動した瞬間ロックオン対象を正面に捉えるため、精密さと相俟って魔改造機でも回避は困難。ダメだと判断したら素直に諦め、大人しく防御に徹するべし。
実は、発射前に近寄り、そのまま横に向かってグルグル周囲を回れば回避出来る。




こんな感じで通常でも鬼畜だが、クロニクルモードやアルティメットモードでは更に鬼畜度が増して大変なことに。

  • 魔改造機でも一撃瀕死
  • ワープ連続使用
  • 滅びの歌連続使用
  • 滅びの歌連続使用→ワープ連続使用
  • SPAを3、4連発
…etc.

と、ゲージ的に無理なことを平気でやってくる。まー、これでもアルティメットモードじゃかなり楽な部類だが。






2.マクロス・フロンティア船団にて撮影された映画の副題

正式タイトル『BIRD HUMAN -鳥の人-』

「まんま英訳しただけじゃんwww」とか言っちゃいけません、絶対。


シン・クドウ氏の伝記『鳥の人』を元に、何十年も政府によって秘匿されてきた【マヤン島事変(AFOS争奪戦)】を描いている。


主演女優はその年のミス・マクロスに選ばれたミランダ・メリン。勿論、役はサラ・ノーム。
余談だが、彼女の祖母は超時空要塞マクロスにてリン・ミンメイに嫌がらせをした女優のジャミス・メリンである。

また、代役でランカ・リーがマオ・ノームを演じることになり、彼女のスターへの道の足がかりとなった。
持ち歌『アイモ』もアレンジ加えた『アイモ〜鳥のひと』として主題歌に選ばれる。



3.ジブリ映画風の谷のナウシカの劇中使用曲。
テーレレレーーーー テッテーレレレーーーー
テーレーレー テーレーレーレー
的なアレ。
よくわかんない人はエンディング前に流れる曲と思えばいい。
また久石譲による同作品のイメージアルバムのタイトルでもある。





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最終更新:2025年05月01日 10:41