百野真澄(遊戯王R)

登録日:2012/02/02(木) 01:54:57
更新日:2023/12/16 Sat 14:46:31
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百野真澄(ももの ますみ)とは、『ジャンプヒーローズ』*1に掲載された特別読み切り編「冥王、召喚!」で登場した目つきの悪いロン毛のデュエリストである。
決して浅野真澄ではない。

名前にかけているのか、なんとデッキを100個も所有*2している。

また、名前は不明だが彼にはデブとノッポの仲間が2人いる。

ちなみに彼が登場するストーリーは原作者の高橋和希氏ではなく、
アシスタントである伊藤彰氏が書き下ろし考案したもの(時系列的には原作のバトルシティ編終了後にあたる)。
特別読み切り編ではあったが後に特別決闘枠として『遊戯王R』3巻に掲載されている。



以下、ネタバレ










その正体はストア・ブレーカーと呼ばれる3人組のグループのリーダー。
狙いをつけたカードショップを潰すためにデュエルで勝負してレアカードと店の売上金を奪うとんでもないグループである。
性質上その過程で初心者・初級者狩りっぽい事も積極的に行っているらしく、害悪度は非常に高い。

所有している100個のデッキはひとつひとつがあらゆる戦術などを想定して作られたアンチデッキ。
資産のある競技プレイヤーの中には多くのデッキを所持しておき、大会ごとにメタを変えるなどの戦術を用いる事は多くのTCGで見られるが、それにしても本当に100個所持しているのは珍しい。
GXの三沢ですら基本7個である。

カードショップに入ると密かにデュエリスト達のデュエルを観戦し、
100個のデッキの中からデュエルする相手に相性抜群なデッキを選んで戦うと言う、狡猾だが少々小物臭い面もある。
一応デュエル内での不正行為の類は確認されていないが、実質「(不正のための)壁役」を付けている様なものだとも言えなくはないか。

そのためカードショップを経営する人達は彼らを要注意人物としてブラックリスト入りしている。

そんな彼らはデュエリストレベル認定大会を開催している遊戯の家である亀のゲーム屋に狙いを定めた。

その大会で上位にランクされている城之内のデュエルを観戦し、
部下(デブ)にアンチデッキを渡し城之内とデュエルさせた(ちなみに城之内のデュエリストレベルそのものは2である)。

デュエルの結果は部下(デブ)が勝利した。

ひょっとしてこの店の最強はオレ!?カカカカカッ!!


その頃、店の外では店の中に入らずに店内を覗く少年達をAIBOこと表遊戯が見つけて話しかけていた。*3

すると少年達は表遊戯にある頼みごとをしてきた。

大会を中止して下さい!

少年達の突然の発言に戸惑う表遊戯だが、
彼らは過去にストア・ブレーカーによってデュエルできる場所を奪われたデュエリストだった。
表遊戯にその事情を説明した少年達は、涙ながらに呟く。

こんな思いをするのは僕達だけでいいんだ…。

そして遊戯は王様こと闇遊戯と代わり、彼らを倒すために店内へ。

キサマらがストア・ブレーカーだな…。

カードショップに寄生するストア・ブレーカーなんて害虫は退治するに決まってるぜ!

遊戯の怒りは頂点に!
彼の宣戦布告を受けた百野は、ある条件を突き付ける。

あなたが負けた場合、この店の売上とあの神のカードを頂く!!

条件を呑んだ遊戯は、「お前(百野)の相手をするには店の中じゃ狭すぎる」という理由で外でデュエルすることを提案。
百野もそれを受け、二人のデュエルが始まった。

デュエルの最中、百野は破壊されても壁となる羽(トークンの様なもの)を残す天使族モンスターで遊戯のデッキの色を確かめていた。
遊戯のデッキがだとわかり、アンチカードであるテュアラティンを召喚。
そしてこのデュエルではあのゴーズさんが噛ませ犬になっている。
なん…だと……?
ゴーズ「初登場なのに…ひどいや…(´・ω・`)」

しかし、遊戯は返しのターンにカウンター罠・魔法カード《冥王の間》を使い、
それをトリガーに冥王竜ヴァンダルギオンを召喚してデュエルに勝利した。

お前の力では、オレを冥府へ送ることはできない…。

事態の収束後、闇遊戯は表遊戯に

オレを冥府へ送る決闘者…。それはお前かもな…。

と、心の中で呟いていた。



ちなみに100個のデッキの詳細については明かされていないが、彼が遊戯との対戦で使ったカードは下記のとおりである。

《テルス》
☆3
ATK:500 DEF:500
テルスが墓地に行く時、羽を残す。

《テルスの羽》
ATK:0 DEF:500
テルスが残す羽トークン。

《クレパール》
☆6
ATK:2200 DEF:1800

《ディスアーム》
罠カード
セットされたリバースカードを墓地に送る。

《偏光プリズム》
罠カード
相手が攻撃を宣言した時に発動する。相手モンスターの攻撃のダメージをそのモンスターへ与える。

原作での《魔法の筒》に近い。

《分散プリズム》
魔法カード
自軍の場にモンスターが1体しか存在しない場合、相手の場のモンスターと同数に分裂する。

自分の場のモンスターの数を強制的に相手と同じにするカード。
ただし、増やした数だけ自分のモンスターの攻撃力と守備力を割らなくてはいけない。

《テュアラティン》
☆8
ATK:2800 DEF:2500

自分のモンスターが2体同時に破壊された時、手札より特殊召喚される。闇属性のモンスターは場に存在できない。

闇属性モンスターを場に出すことを完全に封じてしまうカード。
闇属性の多い遊戯のデッキ故、使用されたが……。


『ジャンプヒーローズ』に収録されたカードだが、完全に出番を冥王竜に喰われていた。





※余談

遊戯の使用した冥王竜ヴァンダルギオンは『遊戯王R』1巻に収録と何ともややこしい構成になっていた。
ちなみに3巻には強力でどんなデッキでも採用できるあのゴーズが収録されている。

あとOCGではこの話と違い効果の順番が違うためにテュアラティンがいる状況でヴァンダルギオンは出せない
ヴァンダルギオンのデザインはカズキングらしい。

遊戯王ARC-V』に名前が漢字も同じ光津真澄が登場したが、彼は(多分)全く関係ない。


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最終更新:2023年12月16日 14:46

*1 2005年6月30日に発売された、当時連載されていた作家達の読み切りを掲載した雑誌。

*2 本当に100個持ち歩いたらカードが4000枚分と凄まじく重い事になってしまうため、実際に何個持ち歩いているのかは不明である

*3 遊戯はデュエリストレベルが8のためこの大会には参加できず、大会が始まる前に店内で双六に振り回されたために店の外へ避難していた。