ハーゲン(聖闘士星矢)

登録日:2012/11/14 Wed 12:57:38
更新日:2025/04/21 Mon 17:08:33
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「ヒルダ様のために死んで下さい…フレア様!!」

聖闘士星矢のアニメオリジナルエピソード「アスガルド編」に登場したキャラクター。



北欧アスガルドの神・オーディーンの地上代行者であるポラリスのヒルダに仕える神闘士(ゴッドウォーリアー)の1人。

幼い頃からジークフリートと共にヒルダとその妹であるフレアの近衛兵として仕えており、彼女達からの信望も厚い真面目で実直な男。
特にフレアとは、傍から見たら恋仲と言っても差し支えない信頼関係を築いていた...のだが

フェクダのトールを倒した後、星矢達と別れてワルハラ宮を目指していた氷河の前に姿を現す。

シベリアで鍛えた氷河の凍気にも匹敵する氷結拳で一進一退の攻防を繰り広げたが、突如転身してその場から離脱する。

後を追う氷河はハーゲンが入り込んだ洞窟へと足を踏み入れるが、そこは活火山に繋がる溶岩洞窟で、氷に閉ざされたアスガルドに唯一存在する灼熱地帯であった。

ハーゲンはいつか自分が伝説の神闘士となった暁には命を懸けてフレアとヒルダを守り通す事を誓ってこの厳しい灼熱地獄の中で修行を積んでおり、そのため彼にとってこの場所は庭同然であった。

今度は一転して灼熱拳と地の利を生かした戦法で氷河を追い詰め、まさにとどめを刺そうという瞬間、そこにフレアが駆け付けた。

ヒルダが変貌した事をフレアに涙ながらに告白され、氷河にも「今はヒルダと闘う事が、彼女とフレアを救う事になる」と説得されるが、ハーゲンはこれを「氷河がフレアをたぶらかした出まかせ」と受け取ってしまい、そうまで氷河を守るならばと、フレアをも巻き込んで氷河に向けて必殺の拳を放つ。
フレアは、ヒルダのみを重視し、またハーゲンへの信頼の余りに彼の恋愛感情を蔑ろにするかの如く氷河を気遣い、ハーゲンの嫉妬心を逆撫でし、氷河の敵と言う立場へと意固地に追い込んでしまった面もある。

しかし氷河渾身の「オーロラエクスキューション」には全力の灼熱拳も敵わず敗北。フレアに看取られる中で絶命し、遺体は氷河によって手厚く葬られた。

【人物】

纏う神闘衣はβ星・メラク。
オーディーンが愛馬としていた八脚馬・スレイプニルをモチーフとしており、溶岩洞窟の中に安置されていたため、炎や熱に対する高い耐性を持つ。

氷結拳灼熱拳という相反する性質の拳を操り、特に灼熱拳は熱に弱いキグナスの聖衣を纏ったシベリア育ちの氷河を大いに苦しめた。

フレアの言葉を、彼女がヒルダの実妹である事は元より、自分が幼い頃より想いを寄せていたからこそ信じる事が出来ず、結末はあまりに悲しいものとなってしまった。

もしもこのすれ違いが無ければ、或いは味方として共に歩む事が出来たのかもしれない…

必殺技

・ユニバースフリージング

氷結拳。一度は氷河の全身を氷漬けにしたほどの強力な冷気を放つ。
溶岩洞窟に場を移してからは使われなかった。

・グレートアーデントプレッシャー

メラク・ハーゲン必殺の灼熱拳。全てを焼き尽くす炎を発する。
技の構えは「オーロラエクスキューション」と同じく、両手を体の前で組んだ形となる。


原作のポセイドン編に追いつかないよう、元から長編として構想されたアスガルド編は、これまでのアニメオリジナルの聖闘士の失敗も踏まえて、キャラクターや神闘衣のデザインも、玩具展開も視野に入れられていたためかそれらとは比較にならないほどよく練り込まれている。

特にハーゲンが纏うベータローブのオブジェ形態はべらぼうにカッコいいと評判。聖闘士聖衣神話シリーズで立体化されているので要チェック。



追記・修正は冷気と灼熱の間でお願いします。

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最終更新:2025年04月21日 17:08