ヴィクティム(サイレントヒル)

登録日:2010/12/17(金) 18:46:48
更新日:2024/01/02 Tue 23:26:56
所要時間:約 6 分で読めます



  • ヴィクティム

「ヴィクティム(VICTIM)」はゲーム『サイレントヒル4 ザ・ルーム』に登場して来る敵=ゴーストである。
シリーズの敵と云えば怪物=クリーチャーが存在していたが、それらとも違う別の存在として主人公、ヘンリーに襲いかかって来る。
属性、能力はゴーストの名の通り典型的な幽霊のそれであり、壁の穴から出現した後、障害を物ともせずにヘンリー(プレイヤー)を追跡…。
負の波動により近付くだけでダメージを受ける等の特徴は共通している。
また、幽霊だけに完全に倒す事が不能で「帰服の剣」で縫い止める以外に、真の意味での撃退は不能。
止どめを刺せる位のダメージを与えても、やがては復活してしまう為に非常に厄介な存在である。
…これらの特徴から、従来のファンからは余計な要素として嫌われる向きもある一方で、シリーズ中でもオリジナル要素の強い『4』の物語に深く関わる存在である事から、同作に肯定的なプレイヤーからの評価は決して低くは無い様である。



※以下、一部ネタバレ注意。






【21の秘跡】
ある目的の為にウォルター・サリバンが行った「聖母派」の秘術。
以下に秘術による生贄(犠牲者)を挙げる。
「※ゴースト:」とある者はゲーム中で敵として出現した場合の名称。



【第一の啓示】

1.ジミー・ストーン
「十の心臓」
赤い悪魔と呼ばれた「教団」の「ヴァルティエル派」司教。
※ゴースト:VICTIM Old Type

2.ボビー・ランドルフ
「十の心臓」
オカルト好きの少年。
ジャスパーの友人。

3.セイン・マーティン
「十の心臓」
ジャスパーの友人で、やはりオカルト好きの少年。
ボビーと同時に殺されたかは不明。

4.スティーブ・ガーランド
「十の心臓」
ゲーム中に登場して来るペットショップの主。
シリーズに同姓の登場人物が居るがおそらくは無関係。
※ゴースト:VICTIM 04

5.リック・アルバート
「十の心臓」
ゲーム中に登場するスポーツ店の主。
※ゴースト:VICTIM Old Type

6.ジョージ・ロステン
「十の心臓」
「教団」の「ヴァルティエル派」司祭。
※ゴースト:VICTIM Old Type
7.ビリー・ロケイン
「十の心臓」
8.ミリアム・ロケイン
「十の心臓」
サイレントヒル2』で言及されていた「ウォルター・サリバン事件」の犠牲となった幼い兄妹。
〝ある〟理由から『4』の裏世界に於て異形の怪物と化した。
※クリーチャー:VICTIM 07+08

9.ウィリアム・グレゴリー
「十の心臓」
時計屋の主。
ゲーム中で重要なメッセージとなる日記を残している人物。

10.エリック・ウォルシュ
「十の心臓」
ゲーム中に登場するバーのバーテンダー。
彼のゴーストは「帰服の剣」で縫い止められていた。
※ゴースト:VICTIM 10

11.ウォルター・サリバン
「解放」
「21の秘跡」の術者。
十年前ビリー、ミリアム兄妹の殺害により追われるも、自殺した筈だが…?


【第二の啓示】

12.ピーター・ウォールズ
「虚無」
ジャンキーの高校生。
「ウォルター・サリバン事件」から2年半後に殺害された。
※ゴースト:VICTIM 12

13.シャロン・ブレイク
「暗黒」
教団信者の母親。
「ウォルター・サリバン事件」から3年後に殺害。
※ゴースト:VICTIM 13
14.トビー・アーチボルド
「憂鬱」
「教団」の「聖母派」司祭。
「ウォルター・サリバン事件」から7年後に殺害。
※ゴースト:VICTIM 14

15.ジョセフ・シュライバー
「絶望」
主人公ヘンリーの住む302号室の以前の住人。
記者で、「ウォルター・サリバン事件」の真実を追うも、闇に捉われる。
ヘンリーに届く「赤いメモ」を残した人物。
※以下はゲーム中に登場する重要人物。
上記四人はボスゴーストと呼ばれる強大な障害となる。



【第三の啓示】

16.シンシア・ベラスケス
「誘惑」
ヘンリーが地下鉄の世界で出会う魅惑的な女性。
ジュニアハイスクール時代にウォルターと出会い、ウォルターの綺麗な顔に興味を持つも、その時の奇妙な態度からウォルターを罵っていた。
ヘンリーと別れた後に惨殺され、そして…。

※ゴースト:VICTIM 16
通称・シンシアゴースト
長い髪と巨大な口が不気味なゴースト。
四つん這いで高速移動する他、飛行して髪の毛を巻き付けて来る。
宣伝用のビジュアルにも多く使用されていた。

17.ジャスパー・ゲイン
「起源」
ヘンリーが森の世界で出会うオカルト好きの青年。
10年前に友人を〝悪魔〟に殺害され、畏れながらも彼に憧れていたイカれ野郎。
吃音症持ち。
炎に包まれ、衝撃的な死を迎える。

※ゴースト:VICTIM 17
通称・ジャスパーゴースト
死亡時と同様に炎に包まれた姿で登場。
耐久力、回復力は全ゴースト中で最高。
劇中最強のゴーストと言っても良い。
18.アンドリュー・デサルヴォ
「監視」
ヘンリーが水牢の世界で出会う冴えない中年男。
牢に捕らえられ、ウォルターを畏れ続けていた。
「教団」の管理する水牢の監視員として雇われ、子供達を虐待していたらしい。

※ゴースト:VICTIM 18
通称・アンドリューゴースト
水牢の狭い通路内に出現。
生前の怯えた様子は何処へ行ったのか歌を歌いながら現れる。
体当たりを仕掛けて来るなど、まともに戦えば強いが…。
倒した時に下に落ちない様に注意。
ボスゴーストの中で唯一倒さないと先に進めない。

19.リチャード・ブレインツリー
「混沌」
ヘンリーの住むアパートの住人。
穏やかそうに見えるが、実は気に入らない事があればすぐに怒鳴り散らし、挙句に暴力行為も加える危険人物。
彼が所有していたリボルバーは後にヘンリーの力となる…。
電気イスにより感電させられると云う末路を迎える。

※ゴースト:VICTIM 19
通称・リチャードゴースト
ゴーストでは珍しい歩行型だが、巻き戻しの様な奇妙な動きや瞬間移動をして来る。



【最期の啓示】

20.アイリーン・ガルビン
「母体」
本作のヒロイン。
幼少時にウォルターと出会っている。

21.ヘンリー・タウンゼント
「知恵」
本作の主人公。
ゲーム終盤の怪奇現象の一つとして、ヘンリーは殺害された己の姿を見る事も…。





【帰服の剣】
ゲーム中で僅か数本のみが登場する特殊な剣。
武器としての使用は出来ないが止どめを刺した後に使用する事で、ゴーストをそこに縫い止める事が出来る。
数に限りがあるので、ボスゴーストに対して〝登場直後〟に使用しておくのが有効で、そうしないと攻略中や最終ステージで「地獄」を見せられる事になる。






【余談】
ウォルター・サリバンの名が最初に登場したのは『サイレントヒル2』だが、その当時は「教団」の設定は出来ておらず、記事に出て来る「赤い悪魔」=「三角頭」であると思われていたが、上記の様にウォルターを指導した「教団」司祭(ジミー・ストーン)の異名だったとして改められた。









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最終更新:2024年01月02日 23:26