サイレントヒル2

登録日:2010/12/14(火) 17:11:13
更新日:2025/04/20 Sun 07:07:15
所要時間:約 17 分で読めます





それは、知ってはいけない恐怖。
━━鈴木光司━━


SILENT HILL2



『サイレントヒル2』(SILENT HILL2)は01年にコナミから発売されたPS2用ソフト。
ここでは追加要素を加えてXboxとPS2で発売された『サイレントヒル2 最期の詩』についても記述して行く。

次世代ハードへの移行により大幅に表現力を増して作られた実験作であり、圧倒的な現実感とまで評されたリアルで重厚なグラフィックによって表現された「ドラマ」に力を入れた作風になっている。
特に夜の市街地でのプレイヤーを圧迫するかの様なリアルな暗さは建物に逃げ込みたくなるくらいに怖い。

前作がオリジナル要素を含みながらも『バイオハザード』の亜種と言われても仕方の無い仕様であったのに対し、本作からは以降のシリーズにも共通する『サイレントヒル』特有の異質さを持った作品となっている。
スタッフ曰く「上手く方向性を定めて作れなかった」との事だが、街の設定を含めて本作こそが『サイレントヒル』のイメージを決定付けた作品として知られている。*1

事実、物語を深く楽しませる目的の為に、このテのジャンルの作品であるにもかかわらずアクションのレベルが抑えてあり、事実上死なないレベルにまで落とす事が可能。
一方で、謎解きのレベルまでも設定出来る様になっている。

『最期の詩』では、ヒロイン、マリアの主人公編が追加されている。

後述のゲーム後半に明かされる物語の真実と裏設定を含めた内容が知れ渡って以降は本作をシリーズ最高傑作と推す声が定着している。
元々『サイレントヒル』シリーズは海外人気が高いが中でも本作は別格で、2010年代に入ってからもGame TrailersやIGNといったインターネット世代で支持を受けているサイトにて歴代ホラーゲームでNo.1に選出されている。
実際、本作が以降のホラーゲームというジャンルに与えた影響は非常に大きいと分析されており、一説によれば現在のホラーゲームというジャンルの在り方を示した始祖的作品という評価もされている。*2

尚、ナンバリングタイトルではあるものの、前作や以降の作品とは特にストーリーに繋がりはない独立した作品となっている。

2022年10月にシリーズの新作タイトルと共にPlayStation5でのリメイクが発表。
2023年には過去タイトルのリメイク企画が進められており、その第一弾であることが公言された。
そして、2024年10月8日に正式リリースされることが発表。
プラットフォームはPS5とSteam


【物語】


あいまいな眠りの中で夢見るのはあの町

サイレントヒル

わたしは一人 思い出の場所で

あなたを待っている…

…3年前に病死した筈の妻、メアリーからの手紙を受け取ったジェイムス・サンダーランドは混乱と不安の中…思い出の町「サイレントヒル」へとやって来る。
そして、ジェイムスはそこで、自分と同様に「何か」を探す人々に出会うのだった…。

深い霧の中…夢とも現ともつかぬ意識の中で蠢く異形の影…現れる愛しき人の面影を持つ女…。
幻を追うジェイムスは深みへと落ち込んで行く…。

何処へ…?

自分の意識下へ…。

或いは、穴蔵へ…。



【主要登場人物】


■ジェイムス・サンダーランド

29歳。アメリカ人の白人男性。髪、瞳の色は茶。
亡き妻の影を追い、サイレントヒルを訪れる。
サイレントヒル屈指の鬼畜主人公でダウンしても必死に這いつくばって逃げようとするクリーチャーを追い詰め、無慈悲に蹴り殺す。
事務職とのことだが、あるEDのスタッフロールで見られる上半身裸の姿を見る限り結構マッチョである。
妻メアリー曰く「ぶっきらぼうで あまり笑わない ちょっと短気な人だけど 本当はとても優しい」。
実際、他人のために自らの命を顧みずに行動する、慈愛と正義感に溢れた人物の様に見える。
だが…………………。

■メアリー・シェパード・サンダーランド

享年25歳(?)。
ジェイムスの妻。
…3年前に病死した筈だが…?

■マリア

25歳(?)。自称ダンサー。
ジェイムスが出会う、メアリーと瓜二つな顔と声をもつ女性。
黒髪だったメアリーとは対照的な金髪。
服装も奥ゆかしい印象のメアリーとは真逆で扇情的なものなのだが、派手な見た目に反して子供には優しい一面も…。 
性格は外向的かつ活発、そしてやや我が儘。色々とメアリーとは違う。

■ローラ

8歳。
メアリーを探している少女…。
彼女を母親の様に慕っている。
こましゃくれた幼女であり、ある理由からジェイムスを嫌っている。

■アンジェラ・オラスコ

19歳。
母親の姿を探す若い女。
感情が不安定な様で、行動が読み難い。

■エディー・ドンブラウスキー

23歳。
ピザ食ってるデブ。
ピザでも食ってろデブ。
人が良さそうでいて、関係の無い事には無関心であるなど、陰の部分を抱えている様だ。
因みに初登場時には便器に首を突っ込んで嘔吐している。
無視して気づかずに進もうとすると、アパートでアンジェラのいる部屋の扉を不思議な力で開かなくさせる寂しがり屋さん。


【マリア編の登場人物】


■アーネスト・ボールドウィン

マリアが迷い込んだ屋敷の主…深く悩み続けている。
怪しげな儀式で娘をよみがえらせようとしている。

■エミリー・ボールドウィン

アーネストの娘…物語の開始時点では既に故人。
屋根裏がお気に入りの場所だった。


『最期の詩』では、
ジェイムス編に「LETTER FROM SILENT HEAVEN」
マリア編に「BORN FROM A WISH」の副題が付けられている。



【アイテム】


■ライト

使い方は前作と同じ。メアリーの服を着せられたマネキンにブローチの様に付いていた。入手したら…………

■ラジオ

シリーズの象徴。
クリーチャー「ライングフィギュア」と初遭遇した際に入手する。その際にラジオから聞こえた声はいったい……?

■メアリーからの手紙

物語のキーとなる手紙。
実は終盤に……

■栄養ドリンク
■救急キット
■アンプル

お馴染みの回復アイテム。
効果は前作と同じ。
特殊仕様としてR3ボタン(右アナログレバー)ワンプッシュでショートカット回復できるのだが、無駄遣いになりやすいので注意。

■青い宝石

『最期の詩』2周目スタート直後のトイレで入手可能。
何かに…ニ・テ・イ・ル・ヨ・ウ・ナ


【武器】


■角材

最初に入手出来る。ジェイムス曰く「存在が許せない」バケモノを殺すため、怒りに任せてバリケードから引き剥がした棒。
威力は低いが使いやすい。

■ハンドガン

アパートにて入手する。
威力は低いが、弾丸の入手数が多いのでメイン武器として使っていける。
他のこの手のゲームと違い、その辺のスーパーやドラッグストアに置いてあるようなショッピングカートから入手できてしまうのはアメリカの銃社会を皮肉った表現。*3

鉄パイプ

ガソリンスタンドで車に刺さってるのを入手。
リーチと威力に優れたお馴染みの武器。小説版ではメインの武器。

ショットガン

病院の女子ロッカーから入手出来る狩猟用の散弾銃。
ジェイムスは一般人なため反動をうまく逃がせず、隙が多い。

■狩猟用ライフル

刑務所で看守室で入手。
強力だがジェイムスは一般人なためにやっぱり隙が大きい。
小説版では中盤からのメイン武器。
因みにスルーして進む事も可能。

■大鉈

三角頭の武器。
某所の血塗れの手術台から入手可能。
強力だが、装備すると極端に移動スピードが下がる。
が、イベントシーンでは軽々と持っている。

【隠し武器】


■チェーンソー

2周目でスタート直後の墓地で木材に刺さっているのを入手可能。音が鳴るためすぐ見つかるはず。
威力は高いが、攻撃の隙が大きい。
待機モーションは『悪魔のいけにえ2』のレザーフェイス

■ハイパースプレー

HARDモードをクリアする事で入手可能な隠し武器(NORMALなら2回それ以下なら3回クリア)。
ランクにより威力が変化する。
最弱のと、最強のが有効。
最弱の入手も加点方式の都合で意外と面倒*4
キャンピングカーを探れ。

【マリア編の武器】


■リボルバー

拾っての入手などではなく、初期装備。
本編で彼女が攻撃に参加しなかった理由は……?

■中華包丁

Heaven's nightのカウンターにぶっ刺さってるのを入手。
振り回して攻撃しながら接近できる。

【舞台】


■サイレントヒル

前作がトルーカ湖の北側を舞台にしていたのに対し、本作では南側が舞台となっている。
また、サイレントヒルが見せる裏側の顔も如何にも異世界を描いていた前作とも違っており、前作からの設定を引き継ぎつつも“人の願い…或いは歪みや闇を映し出す町…”。
と云う設定が定着したのは本作からであり、町その物が人ならぬ意思を持って存在しているかの様な描写となっている。
また、土着の信仰から生まれた宗教が登場した前作に対して、本作で登場する魔術的な要素は、元の土着信仰により近いアニミズム的な印象を受ける。




【クリーチャー】

※登場クリーチャーの紹介をする。
一般的なゲームの概念から外れた特異な物が多い。

■ライングフィギュア

横たわる形」の意。
両手を拘束された人間が、全身を茶色いゴムの膜で包まれた様な姿の人型クリーチャー。無数にいる。胸のあたりに裂け目があり、そこから毒性の霧を噴き出す。
また、倒れた後には高速で這う事も…。
初登場時の演出が強烈な為か映画版にも登場(名前は違う)。
アパートでは三角頭に殺害されている。
因みに伊藤暢達氏によるとデザインモチーフというかアイデアの元は「散歩をしている友人の姿」とのこと。
パーカーのポケットに腕を突っ込んで歩いていた時の姿から着想を得たんだとか。

■マネキン

女性型マネキンの下半身を二体分繋ぎ、レオタードを着せた様な外見のクリーチャー。無数にいる。その足による近接攻撃はダメージが高く、物陰に潜んだ停止中はラジオに反応しないという厄介さ。
非生命体的な外見だが、体表には妙な光沢があり、攻撃を受けると血を流し女性のような悲鳴を挙げる。
三角頭に強姦されるかの如く虐待されている。
元ネタは球体関節人形作家ハンス・ベルメールの作品から……と分析されていたのだが、デザイナー曰く元ネタは日本の妖怪とのこと。

■バブルヘッドナース

その名の様に顔が泡の様に膨れたナース服(に似たエロいコスプレ服)を着ている人型クリーチャー。無数にいる。口にあたる部分には、セーブポイントとなっている「赤い正方形の物体」の小型版がくっついている。
鉄パイプで攻撃して来る。
小説版とリメイク版ではジェイムスと鉄パイプチャンバラを繰り広げる。
ナースにもかかわらず、町の外にまで出張している。
その、人外としての異形と人間型のエロスを融合させたシンプルながら完成されたデザインから高い人気を誇り、後世への影響力という意味では三角頭にも匹敵する程のシリーズを代表するクリーチャー。性癖を歪められたニキによる同人誌も存在する。罪深ぇなぁ。ちなみに三角頭と共にfigmaにもなっている。
リメイクだと胸部がナーフされてしまったと大騒ぎになったが、原作でもそこまで豊満ではなく、実際には変更されていない*5

■クリーパー

大きなタガメを合わせたような蟲。前作から引き続いて登場。ある部屋ではライトが切れて乾電池で入れ直しまたライトを点けると無数にいる。ある意味このゲームで一番恐ろしいので注意。
……みんな苦手って事だね。

■マンダリン

「官吏」*6の意。
人型クリーチャーだが、両腕は棍棒状で、先端には人間のような「口」がある。また、頭部も大部分が「口」が占めており、それ以外の器官がない。
金網状の床にぶら下がり、上を通るジェイムスになにかを訴えるかの様に触手を伸ばす。
出現場所がかなり少なく空気。
『3』では同族が“クローサー”と名を変えて地上で元気に活動している姿が見られる(因みにデザインは少し変更されている)。

■プリズナー

「囚人」の意。
刑務所の独房の中にいると思われる謎の存在。
何事かをつぶやきながら、独房内を歩き回っていると思われる。
ラジオのノイズは反応するものの、姿は全く見えない。しかし、ジェイムスはその存在を捉える事ができるようで、彼らのいる方向に首を向けて反応を示し、攻撃して倒すこともできる。
尚、リメイク版ではそれっぽい演出はあるもののクリーチャーとしては削除されてしまった。


■アブストラクトダディ

「理想的な父親」の意。
長方形の板を両手、両足で突き破った男の様な姿の人型クリーチャー。板をベッドに、両手両足をベッドの支柱に見立てると、ベッドの上で絡み合う二体の肉塊にも見える。

■フレッシュリップ

「肉欲的な唇」の意。
病院で遭遇することになる中ボス的クリーチャー。
ベッドを思わせる直方体状の格子に入った肉塊。下からは人間の様な足が二本生え、下腹部には人間の様な唇があり、上から伸びた人間のような腕で天井からぶらさがる。キックや首絞めで攻撃する。おまけに時間経過と共に3体に増えるので立ち回りに注意。
このイベントのみの登場。

ピラミッドヘッド/三角頭

その特異な見た目からRED PYRAMID THING(赤い三角頭)と呼ばれる特殊クリーチャー。ファンからの愛称は三角様(△様)。
その名の通り、不気味な三角形の兜を被った人型のモンスターであり、身に纏った衣装はノースリーブの白いローブの様な、コートの様な、見たことのないデザイン。
黒長靴やゴム手袋まで着用しているため、肉屋(食肉解体業者)の様にも見える。
様々な局面で出現するのだが、一撃死を備えていたり、攻撃しても倒せない様になっていたりと厄介な存在。
その印象的なデザイン故、同シリーズを代表するクリーチャーとして扱われており、映画版では闇を率いる存在として登場していた。
余りにも人気と知名度があるためか△)(さんかくさんかっけー)デフォルメされた姿で『スーパーボンバーマンR』に登場したり、(設定的に他のナンバリングや映画版と混ざってしまっているが)本作の本編終了後という設定で非対称サバイバルゲーム『デッドバイデイライト』にコラボ出演している。


※本作以降のシリーズのクリーチャーデザインには現代芸術家フランシス・ベーコンの作品等が影響を与えている様だ。




【エンディングの違い】

EDは通常は3種類+隠し2種。
隠しEDに相当する物が2周目から見られるようになり、更にその隠しEDを見た後で見られるED(つまり、最低でも3周目から)が存在する。
『最後の詩』では、更に本編と追加シナリオ攻略後に見られる特殊EDが追加されており全6種類となっている。
更にリメイク版では新規EDが2種類追加され、それらを見るのに必要なキーアイテムも2周目から追加された。

※通常のEDには前作の様なGOODやBADエンドと云った区別は無く、答えの選択や解釈はプレイヤーに委ねられている。
また、ED毎に違う曲が流れるという要素も前作から踏襲されているが、次回作以降はEDの分岐の数が減ったり、別のEDでも同じ曲が流れるようになった。

※2周目以降ではOPにキャラクターの台詞が入る






























【ジェイムスの異常な行動】

主人公のジェイムスは先述の通り慈愛と正義感に満ちた人物であり、「ぶっきらぼう」「短気」なわりに穏やかな物腰で他人と接する。しかし、異常な行動が多い。
「まあゲームだし…」とスルーしてしまいがちな描写も実は伏線だったりする。

!手紙関連!

最初こそ信じていない素振りだが、次第に常軌を逸した執着、盲信へと化していく。
クリーチャーがいようが、狂ったやつがいようが、異世界に入ろうが、基本的にメアリーのことしか考えていない。

!クリーチャーに対して!

クリーチャーを全く恐れていない。ホラーゲームの主人公なのに。一般人なのに。
最初のクリーチャー「ライングフィギュア」と遭遇した際は、驚きこそするものの、直後に怒りに任せてバリケードから木材を引き剥がし、殴り殺そうとする。ノベル版によると「バケモノの存在が許せなかった」かららしい。
理不尽

!三角頭に対して!

逆に過剰に恐れている。
クローゼットに隠れる場面では、恐怖に耐えきれず発砲している。
ノベル版はより必死さが伝わる。

!駐車した場所!

ゲーム開始直後のムービーの中で、サイレントヒルへとやって来たジェイムスがトルーカ湖を臨む展望台のパーキングエリアに自動車を駐車したのが確認できるのだが、よくよく見ると他に車が無いからとはいえ、停車位置の目安となる白線を完全に無視して駐車している。
挙げ句には、ドアを開けっ放しで車を後にしたようだ。
……恐らくはキーも付けたままだろう。
犯罪大国アメリカで…………?
因みに駐車場にもう1台停まっているバンはOPムービーから察するにエディーが乗ってきた車のようだ。

!躊躇のなさ!

壁に穴が空いてたら躊躇なく手を突っ込む。
トイレに汚水がつまっていたら、躊躇なく手を突っ込む。
次作で「こんなのに手を突っ込もうと少しでも思うなんてどうかしてる」とカメラ目線で痛烈に突っ込まれる
底が見えない「穴」があったら、躊躇なく飛び降りる、
挙げ句には床に設置されたドアの存在に疑問を持たず中に飛び込む。

!惨殺遺体に対して!

最初こそコメントするが、次第に何の反応も示さなくなる。
……どこかで見た服装では無いだろうか……?

















※以下、更なるネタバレ



























【真実】

「病気で死んじゃったの?」

「違う」

「私が殺したんだ」



【ネタバレ登場人物紹介】


■ジェイムス・サンダーランド

実は、つい最近メアリーを介護疲れの末にその手で殺害していた。
3年前、メアリーが死に至る不治の病を患ってからはあらゆる医学書を読み漁り、頻繁に見舞いに行ったが、病の進行は止められず、愛する妻からは八つ当たりで顔を合わせる度に口汚く罵られていた。
メアリーからの八つ当たりによるストレス、発散できない性欲、楽にしてやりたいという善意、苦しんでいる愛する人を見たくないという思い……………
様々な思いから、衝動的に犯行に及んでしまった。
まもなく正気に戻った彼は、自分が最も恐れていた事態である「メアリーの死」を、そして生き甲斐を失ったことを理解し、ある目的のために妻の遺体と共にサイレントヒルへ再訪する。
そう、メアリーとずっと一緒にいるために*7
しかし、サイレントヒルに着いた時、サイレントヒルに宿る「神」が彼の現実逃避を手助けした結果、記憶が塗り替えられてしまった。
妄想が具現化した手紙*8を手にいるはずのない妻を探し、自らの内面が具現化した世界をさまよい歩く。
二人の思い出の場所で、最終的には自らの罪を思いだし、「神」に勝利するが……。
尚、オカルト的な知識も無いジェイムスがこれ程の異変の元凶となり、他者をも巻き込んでしまったのは前作の事件により「神」の力が活性化していた為である。

ちなみに本作に登場する病院は精神病院とされ、入手できるファイルに記された患者のイニシャルはいずれもジェイムスと同じ「J」*9である。
メアリーの病気という真相に関連する場所だからか病院で確認できるメッセージには現実逃避を続けるジェイムスを戒めるような文章が特に多い。

■ピラミッドヘッド/三角頭

謎めいた三角頭の正体とは、ジェイムスの内罰が「神」の力で具現化したもの。
かつての町(土地)の死刑執行人達は民間伝承に於ける彼らの御使いであるヴァルティエルの姿を模して、正義の名の下に裁きが行われていることの証明として、この扮装と兜を身に付けたという。
つまり、かつてジェイムスが資料館で見た情報を下に自らを罰する為に生み出した「もうひとつのジェイムス」である。
他のクリーチャーとは違い、自我や感情があり、ジェイムスが自らの罪に気づくように行動していた。
全てを悟り、三角頭と対峙したジェイムスは独白する━━「私は弱かった だからおまえの存在を望んでいた」……。
この台詞から、自殺をしようにも死に対する恐怖から実行できなかったジェイムスが「自分を断罪し、殺してくれる都合の良い誰か」を望んだために生み出されたことがわかる。
本作のアクションレベルに「事実上死なないレベル」が存在するのは先に述べた通りであるが、そのレベルでジェイムスを「殺す」事ができる唯一の存在であり、その方法が即死攻撃である「大鉈の振り下ろし」という、処刑を思わせるものである事も無関係ではないだろう。
ジェイムスが過剰に恐れながらも、同時にその存在を望んでいるために不死身だった。
……だが、全てを思い出したジェイムスにもはや不要な存在であることを告げられると、あの三角頭が初めて只の人間のように怯えて後退りし、不死性を失う。
その後、自らの存在意義を賭けてジェイムスに抵抗するが、ジェイムスの攻撃に対して初めて怯む様になり、最後には自らの喉を槍で刺し貫いて直立した遺体と化す。*10
メアリーにそっくりな(そして、自分と同じくジェイムスが生み出した)マリアを殺すのは、ジェイムスが目を背けている最大の罪=メアリー殺害を再現しており、これを幾度も繰り返してジェイムスに見せつけることで己が強引に意識下に閉じ込めようとしている現実を直視させようとしている。
デザイナーの伊藤暢達氏によると、クリーチャーを虐待するのはクリーチャーはジェイムスが見ている幻影であるためそれらを払い除ける事でジェイムスを現実に直視させようとしていたから、とのこと。
初めて遭遇した時点のジェイムスには現実と向き合う勇気が無かったため現実を突きつけてくる三角頭を恐れて発砲した、という事のようだ。
因みに初遭遇シーンでマネキン2体を虐待しているシーンが強姦しているように見えるのは偶然らしく、そのような意図はなかったらしい。

体格と声がジェイムスと酷似*11・武器「大鉈」を使用できる・他のクリーチャーを殺害する等、ジェイムスとの共通点があり、三角頭が「もうひとつのジェイムス」であることの伏線となっている。大鉈が伏線なのは単に「同じ武器を使うから」ではない。ジェイムスが入手した大鉈は実は三角頭が使用していた大鉈とは別の物であり、両者を組み合わせるとハサミのような形になる。つまり、大鉈同様にジェイムスと三角頭は2つで1つのものが成り立つ(あるいは本来1つのものが2つに分かれている)ことの示唆となっている。
また、水の中に潜っていく場面や最後に自害する場面はエンディング「in water」の伏線である。
ちなみに、レッドピラミッドシング(赤い三角頭)という呼び名は便宜的にジェイムスが付けたものであるという設定であり、本作に関しては正式な名称が存在しないという設定なのだが、以降のシリーズ展開では“三角頭”(ピラミッドヘッド)が公式でも半ば正式名称として扱われている。*12

■マリア

三角頭とは対照的に、「現実逃避の妄想」がサイレントヒルの「神」の力で具現化した存在。
つまり、クリーチャーと成り立ちは同じ。
ただ、メアリーの霊的存在が宿っている様な描写もあり、出会う前からジェイムスの存在を知っていたり、ローラの身を案じているのはそのため。マリア編でもエイミーの部屋でローラの事を思い出している。(直後に誰のことかわからなくなっているが)
しかし、三角頭と同じく自分がジェイムスの歪んだ妄想が生み出した存在だと自覚しており、自らの命を絶とうともした。
「ジェイムスにとっての理想のメアリー」であり、外向的で健康的でジェイムスを必要としていて、性に対しても開放的なのはそのためである。
三角頭に何度も殺されるのは、それがジェイムスにとって罰、裁きとなるからである(見たくない現実=ジェイムスによるメアリー殺害を見せつけている)。
が、ジェイムスがその存在を望んでいるため、やはり三角頭同様に何度でも復活する。
ジェイムスのみが望んでいる存在であるためにどうも三角頭と同じく他人には認識できないようで、少なくともローラには認識されていないらしく、ローラの身を案じていたのに明確に遭遇した描写が存在せずジェイムスに「逃げられた」と語る台詞と状況が不自然なのはそのため。
「Maria」EDではお互いに妄想の産物と割り切りながらもジェイムスと共にサイレントヒルの外へと出ようとした矢先に急に咳き込み出す。誰かの何かを思わせるように。
尚、次作に於いて彼女の名前や職業のモデルとなったのが『Heaven's night』のダンサーであることが解る。こちらの「マリア」はジェイムスが産み出したマリアと異なって黒髪であり全くの別人である。
それにしても、奥さんと旅行に来ていたはずなのに、どうしてジェイムスは泊まってるホテルとは湖を挟んだ反対側に位置するこういう店に来たんだろう……?まぁ、もしかしたらホテルのバーあたりで店の情報を教えてもらって密かに妄想してた……とかって程度の話かもしれないが。

■メアリー・シェパード・サンダーランド

病気を患ったのは3年前
この時、幸せな、綺麗な、優しいメアリーは確かに死んだ
余命3年を言い渡され、薬と病で顔は醜く歪み、精神は荒んでいった。
死への願望、生への執着、その両方を抱えながら、見舞いに来たジェイムスに八つ当たりした。
本心では励ましてほしかった。
気休めでも、「大丈夫」と言ってほしかった。
だが、ジェイムスのような不器用で真面目な人間にそんな芸当ができるはずもなく、心はすれ違うばかりであった。
しかし、それでもジェイムスに対する愛は本物であり、遺書には「あなたはあなたの生きたいように生きてほしい」「ジェイムス 私は幸せでした。」と記している。(英文では「You made me happy(貴方が幸せをくれた)」となっている)
3年間の闘病生活の末、予期せぬタイミングでジェイムスに枕を押し付けられて窒息死した(リメイク版だと絞殺っぽくなっている)。
ちなみに、彼女が登場する2つのEDではそれぞれベッドのメアリーに差す日差しのライティングが変わっている。

■アンジェラ・オラスコ

父トーマスから性的虐待を受ける日々を送っていたが、ある日、我慢が限界を迎えて父を包丁で刺殺し、見て見ぬ振りをしていた母を殺すため、彼女を追ってサイレントヒルへやって来た。
兄も既に殺害していることが示唆される(小説版では明記される)。
サイレントヒルでは常に炎に包まれた世界が見えていた様で、父による性的虐待を彷彿させるクリーチャー「アブストラクトダディ」に襲撃される。ちなみに、その部屋の壁にはピストンのように前後に動く円筒形の奇妙なオプジェがいくつも存在する。
なお、「アブストラクトダディ」を彼女とジェイムスが認識し、終盤のホテルで再会した際、本来各々によって見え方が異なるはずの裏世界で、ジェイムスも彼女の「炎に包まれた世界」が見えている(感じている?)のは、ジェイムスとアンジェラの抱える心の闇が似通っているためと思われる。実際、「アブストラクトダディ」がジェイムスの精神にだけ由来するならば名前に「ダディ(父親)」と付くのはいささか不可解である。

■エディー・ドンブラウスキー

フットボール選手のいじめ加害者から、いじめを受ける日々を送っていた。*13喧嘩が弱いわけではなく、むしろ強いのだが、あまりにも内向的で自虐的過ぎたためいじめの対象とされていた模様。
だが、いじめに対してひたすら我慢していた結果、ある日限界を迎え、いじめ加害者の飼い犬を射殺、更にいじめ加害者の足を撃ち抜く反撃に出る。
しかし、もともと小心者であったためにサイレントヒルへ逃げ込む。
かなりのお人好しで、そんな状況にもかかわらずローラを手助けしていた。
サイレントヒルでは理不尽な暴力や暴言を浴びせてくる人間(おそらくクリーチャーと似た存在)に襲われ、いじめによる心の傷を散々にえぐられた末、気に入らない人間を問答無用で殺害するソシオパスと化してしまった。
最後はジェイムスに敵対した末に殺害されてしまうが、この更なる殺人の罪によって、最後に対峙する三角頭が二体に増えたとされる考察もある。
ちなみに、小説版では犬型の怪物に執拗に襲われる。
リメイク版ではムービーシーンで寒い場所にいるわけでもないのに何故か彼のみ常に吐く息が白いため、エディーにはサイレントヒルは凍える世界に見えていたと考察されている。

なお、名前の由来はエディー・マーフィーだったらしい。どうしてこうなった?

■ローラ

孤児。一年前に入院した際、メアリーと知り合った。メアリーを母の様に慕い、見舞いに来ないジェイムスを嫌っていた。
罪を犯しておらず、ジェイムスらほどの心の闇も抱えていないため、クリーチャーや裏世界は見えていない。
ジェイムスは通れなかった道も崩れていないし、もしかしたら謎を解いて開いた扉も、ローラにとっては普通の扉だったのかも知れない。
フレッシュリップ戦直前の必死に部屋を出すよう訴えるジェイムスとの温度差や、常に先回りしてるのはそのため。
しかし、子どもだけでうろついているはずなのに、大人から何かを言われた様子もなく先回りしていたり、火災によって廃墟と化しているはずのホテル*14に足を踏み入れていたりすることから、普通の街であるサイレントヒルにいるという訳でもなさそうである。

名前は「ローラ、叫んでごらん:フライパンで焼かれた少女の物語」という、虐待にあった女性についてのドキュメントから。
彼女の生い立ちと関係があるのだろうか?

■遺体

街のあちこちに横たわる人間の遺体。
ジェイムスと同じ服を着ている。
……実は、彼らはジェイムス自身であり、開発スタッフによれば実際に前のループで殺されては街の力で蘇っていたとのこと*15

■ライングフィギュア

ジェイムスの苦悩の象徴。沢山いる理由も、おそらくこのため。
更に言えば、苦悩=拘束されているのは目の前にメアリーが居るのに触れられない、助けられない…といった解消されない欲求と無力感。毒を吐くのは押し殺していたメアリーへの罵詈雑言。…或いは反対にメアリーから浴びせられかけたソレ……だったとも考察される。

■マネキン

ジェイムスの性に対する執着、偏執の象徴。
自分を罵る口がない…………。
先述の通り「もうひとつのジェイムス」である三角頭に強姦されるかの如く虐待をされていた。
解消されない性衝動が生み出したと分析され、そのまま女性の下半身が2つ繋がったような形態をしている上に真ん中に穴が空いている。ジェイムス「下半身さえあればいい
艶めかしい声を挙げることからも、ジェイムスの中のカリカチュアされた“女”の具現化なのだろう。
また、下記のバブルヘッドナースやマリアがミニスカートなのも含めてジェイムスは脚フェチだと考察されている。

■バブルヘッドナース

病床のメアリーの象徴その1。
薬と病気で顔が醜く歪んだメアリーと、看護をする看護婦を連想させる。
扇情的な格好をしているのは……まぁ、予想通りでジェイムスが看護師さんに欲情してしまっていた為。
リメイク版では倒した際に大股を広げたり、パンストとガーターを身につけた個体が居たりと更にあからさまになっている。
口にジェイムスの頭をまさぐる「赤い正方形の物体=セーブポイント」があるのは、こいつが真実に比較的近い存在だからだろうか。
本編には反映されていない没案のようなものだが、赤い正方形の下には赤ん坊のような口元が隠されており、これはジェイムスとメアリーの「子供が欲しい」という願望が反映されているからなんだとか。

■マンダリン

理解されない、苦悩に打ちひしがれた想いの象徴。なにかを訴えるかの様に追いすがるのはこのため。
「口」があるのは、ジェイムスが現実に向き合いつつあることを示している。

■アブストラクトダディ

性行為そのものの象徴であると同時に、アンジェラの過去、そしてジェイムスの思い出の象徴。
これも、比較的に由来が想像つきやすかったからかリメイク版では色々と細かな動きが加わってしまっていた(オリジナル版のデザインだと露骨過ぎるせいかちょっとデザインが簡略化されている)。
因みに伊藤暢達氏によると、アンジェラとジェイムスにはそれぞれ若干違う姿に見えており、ゲーム中の姿はジェイムスから見た姿なんだとか。

小説版では喋る
「みるな みるな うせろ」

■フレッシュリップ

病床のメアリーの象徴その2。ジェイムスを罵る病床のメアリーを連想させる。
尚、「自分がなにをしたのか思い出すべきだが今は思い出せない」というジェイムスの心を投影したクリーチャーらしく、病床のメアリーを連想させる檻のような格子に囲われた姿はラスボスに似ている(実際ラスボスの簡易版というコンセプトでデザインされたらしい)が、中身は曖昧な記憶を反映したかのような肉塊になっている。








































■メアリー/マリア

病床のメアリーの象徴その3。
現実を直視したジェイムスに存在意義を否定されたマリア、またはメアリーが変貌したクリーチャーであり本作のラスボス
囚人服を着たメアリーがベッドを思わせる直方体の格子に拘束され、蔦状の触手でジェイムスを窒息死させようとし(メアリーの死因も窒息)、「死」を象徴する蛾の大群をけしかける。
全身に病気を彷彿させる斑点があるが、顔だけは美しいままで、聖母のようなベールを身に付けているが眼球は無い。


【エンディング分岐・条件】

本作のED分岐は無印が通常3種類+隠しED2つの5種。
『最後の詩』では、更に隠しEDが1つ追加されて6種に、リメイク版で更に2つ追加されて合計8種のEDとなっている。
分岐条件のあるEDというのは前作である初代『サイレントヒル』でもそうだが当時から既に珍しいものでは無くなっていた訳だが、通常“そういったもの”はゲーム内での選択肢やルート、条件の取得により決められていたのに対して*16、本作では(特に通常ED3種は)“GOODやBADの区別は無く、全てがプレイヤーがジェイムスを通じて得た本作の結末(意訳)”……という扱いである。

……そのため、何れのEDにもある意味での(●●●●●●)“救い”と“破滅”が存在しているのが特徴であり、制作側の意図した通りに順列を付けることが出来なくなっている。

以下の折り畳みにEDの種類と条件を記すが通常EDの分岐条件についてはプレイヤーが“満たしたつもり”でいても必ず到達出来るとは断言出来ないことに注意。
まだ見ていないEDがある場合、それが見やすくなるように補正がかかるようにはなっている。
また、一度クリアするとアパートで抽象的なもの*17ではあるが、他のEDを見るためのヒントが記されたファイルが手に入る。
一方、隠しED2種(5種)については条件を満たすために必要なルートやアイテムが存在するために寧ろ解りやすくなっている。



【余談】

  • 伊藤暢達氏によると当初の予定ではアパートのボスは三角頭ではない固有のボスになる予定で、実際にグラフィックモデルも作られていたが、没になってしまったとの事。
  • 資料館には開発スタッフの集合写真が飾られている。
  • ホテルで一時的にライトを手放して探索するエリアには、実はライトの明かりをつけると読める落書きが存在する。
  • 異常な重量制限をもつ定員一名のエレベーターだが、何故か降りた先で手に入るキーアイテムのオルゴールは持ったまま降りられてしまう。当然昇ることはできない。理不尽。
  • スタッフが酒を飲めなかったため、ホテルのバーは釣り用具ばかりが飾られている。
  • 発売から17年越しに「ミニマップ表示」と「どこでもセーブ」の機能の呼び出し方法が発見された*22


追記・修正は深淵に見つめられることを恐れず、深淵を覗き込む勇気がある方がお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • PS2
  • ゲーム
  • ホラー
  • 鬱ゲー
  • 泣きゲー
  • どうあがいても絶望
  • どうあがいても絶望←気持ち的に
  • 三角頭
  • 深層心理
  • メタファー
  • 至る所にサイコさん ←お前もか!!
  • サイレントヒル
  • サイレントヒル←町は新たな顔を見せる
  • 最期の詩
  • 犬エンド
  • UFOエンド第2章 ←無印には無いぜ
  • 静岡
  • トリックオアトリート
  • オマエノシワザダタノカ
  • サイレントヒル2
  • コナミ
  • KONAMI
  • Xbox
  • 名作
  • 傑作or問題作
  • 傑作
  • 問題作
  • 2001年
  • 神作
  • 歴史の転換点
  • 現代ホラーゲームの始祖
最終更新:2025年04月20日 07:07

*1 実際、アクションゲームという単純なゲーム形態にもかかわらず、ここまで奥深いストーリーと世界観、裏設定を内包出来たのは奇跡的と言ってもいいバランスである。

*2 解説自体がネタバレになってしまうが、2Dでも3Dでも正式に流通された製品でもダウンロード形式のフリーゲームでも、ホラーというジャンルで“実は主人公が悪(元凶)”という構図を流行させたのは本作の影響が大きいだろう。既に『バイオハザード』シリーズが先鞭を付けているが“不死身の追跡者”や“人間ではないヒロイン”……といった要素も本作の影響かも知れない。

*3 実際に米国では許可証さえあれば誰でも銃砲店で銃器を購入可能で、弾薬に限ればドラッグストアでも購入可能だった。

*4 見たエンディングの種類で加算され、見てないエンディングが出やすくなる補正が加わるため

*5 伊藤暢達氏もCGモデルの監修として関わっているが、スタイルの変更等は行っていない事を明言している。

*6 旧態以前の“役人(国家公務員)”のこと。

*7 リメイク版ではスモークガラスで確認しにくくなっているが、ジェイムスが乗ってきた車の後部座席を見ると毛布にくるまれたメアリーの遺体が安置されている事がわかるようになっている。

*8 エディ殺害後は文章が、三角頭との最終決戦後は手紙そのものが消える他、アイテムはローラの手紙すら持ち込めない筈の制限人数一人のホテルのエレベーターへも持ち込める。ちなみに写真も持ち込めるが、コチラは消えない

*9 ジャック、ジョセフ、ジョシュア

*10 因みに、一定時間を逃げ切ることでも同じ結末となり、最終的に三角頭は自殺する。これは、自分の手を借りなくてもジェイムスが全てに答えを出せるようになったと判断したということだろうか?また、自滅させても倒せるのは『1』のラスボス戦と同じなのだが意図的なものなのだろうか?

*11 厳密には兜とのバランスからかジェイムスより肩幅が広く腕が長い3Dモデルとなっている。

*12 続編の『3』の隠しコスチューム(Tシャツの柄の一つ)にパロディキャラの“四角頭”がある、等。

*13 それを暗示するようにフットボール選手のポスターが彼と初めて会う部屋には貼られている。

*14 作中でホテルの火災に関する記事や絵があったり焼け落ちたホテルには日が差している事からわかる通り、最初に訪れた綺麗なホテルはジェイムスの記憶を反映した裏世界のホテルで、現実のホテルは過去の火災で廃墟になっている。

*15 リメイク版ではこれらの遺体の近くに謎解きのヒントを含んだメッセージが配置されている事があるが、内容が次の自分に当てたようなものになっている。

*16 初代『サイレントヒル』でもGOOD+→GOOD→BAD+→BADと明確に区別されていた。

*17 「彼女と結ばれたいなら、いいところを見せましょう。後ろに隠れてちゃダメですよ」みたいな感じ

*18 日記によればジェイムスとメアリーは揃って失踪扱いとなっている。……ジェイムスが消えていったのが“ジェイムスの生み出したメアリーとの思い出の地としてのサイレントヒル”だったのならば、現実世界のサイレントヒルからでは二人の足取りを掴むことすら不可能だろう。

*19 ビデオを見た後は操作を受け付けないので、その前にライトをONにしておく必要がある

*20 ボートでホテルへ向かう際にこの小島を見つけることができる。地図がないので見つけるのは困難な上に、上陸できる訳ではないが

*21 字幕では「うちゅうジェイムス」と表記。

*22 一部のイベント中にどこでもセーブ機能を使うと本来セーブを想定されていないためかロードした時に三角頭が消えたり湖の上に立ってたりと変な事が起こる。