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三角頭(サイレントヒル)

登録日:2013/02/01 Fri 19:10:04
更新日:2026/06/13 Sat 18:52:13
所要時間:約 5 分で読めます






 私は弱かった・・・・・・ 
 だからお前が必要だったんだ・・・・・・ 
 でも・・・もういいんだ・・・・・・

決着は自分でつける




三角頭(さんかくあたま)

『三角頭』とは、コナミのフランチャイズ『サイレントヒルシリーズ』に登場するクリーチャー。
英名はピラミッドヘッド(Pyramid Head)
角錐状の兜を被った人型クリーチャーの総称。

このゲームの不条理さや異様さを象徴する存在であり、物語に深く関わる設定や、何よりその尖ったデザインやゲーム中に於ける圧倒的なインパクトから多大な支持を受けているクリーチャーである。

実質的には、シリーズのナンバリングタイトルにおいては一度しか登場して居ないにもかかわらず、シリーズを代表するクリーチャーとして外伝的作品である『サイレントヒル・ザ・アーケード』や映画版『サイレントヒル(映画)』にも強力な敵として登場しており、本シリーズを代表するクリーチャーとして必ず名前が挙がる存在でもある。

【外見】

その名の通り角錐(pyramid)型の兜と云うには余りにも巨大な形状の被り物をしている雄の人型クリーチャー。
作品毎に兜の形状や、服装は大きく異なっている。

武器は「大鉈(英名:グレートナイフ)」と「大槍(英名:グレートスピア)」であることが多いが、作品によっては例外もある。

特に大鉈は斬馬刀を思わせる様な形状をしており一撃死と云う属性もあってインパクトがあり、初戦のみ使用して以降は槍を使用しているにもかかわらず、以降の作品への登場(オマージュ含む)では「大鉈」を装備している事が常になっている。


【作品毎の三角頭】


サイレントヒル2


特殊クリーチャーとして登場。
兜は歪な左右非対称で赤錆に覆われている。
袖の無い白いローブを着用しており、体格は中肉中背。
主にイベントとして出現し、遭遇しても終盤まで「倒せない」仕様になっている。
兜が赤錆に覆われているため「赤い三角頭」と呼ばれている。由来はジェームズがエディーに質問する際赤い三角頭(red,pyramid thing)*1と呼称したため。
なお、攻略本に記載されている名称は単に「三角頭」となっている。

ボス戦として紹介されている最初の戦闘イベントでも、「一定量のダメージを与える」か「一定時間の経過」と云う条件を満たし撃退したと思っていても、撤退する三角頭を迂闊に追いかけたりするとご丁寧に振り向いて即死攻撃を仕掛けて来たりする。

に追跡されるイベントでは、難易度を上げて挑んでいると本当の地獄を見せられるので注意。

如何なる攻撃を加えても、「カキン」とか「カツ」と云った金属音が鳴るばかりで、のけ反りもしない為に攻撃が効いてるんだか、効いて無いんだか解らない時(特にHARDモード)があるが、一応狩猟用ライフルでは1.5倍、鉄パイプだと振り下ろし攻撃で5倍のダメージを与えられる仕様になっている様だが……あんなのに近づいて鉄パイプで叩くとか……絶対イヤ。メッチャ怖いし……

なお最終決戦では時間はかかるが逃げ回っていると最終的に自殺する。

同じクリーチャーであるマネキンに虐待を加えている他、ヒロイン、マリアを何度も……。
他の出演作と比べると幾分か細身だがそれには理由があり……
+ ネタバレ
メアリーを自らの手で殺してしまったもののその記憶を抑圧していた主人公ジェイムスの潜在意識が自らを断罪するべく、サイレントヒルの歴史資料館に展示されていた『霧の日、裁きの跡』という絵画に描かれた死刑執行人の姿を借りて「闇」から生み出した存在である。赤い三角頭の肩の高さがジェームズと同じであり、体格が細身なのもそのため。実は声もジェームズと同じものが使われている。
それ故に「赤い三角頭」は、ジェイムスが自らの罪を自覚しない限り、その動きを止める事は無い。終盤では、ジェイムズが妻を殺した過去を思い出し、自らの罪と向き合ったことで役目を終え、自ら命を絶つ。

本編では明確に明かされなかった、より詳細な裏設定等は当該項目を参照。

尚、攻略本の記述からジェイムスの罪を断罪する存在というイメージが定着しているがデザイナーの伊藤暢達氏*2によると「三角頭はジェイムスが生み出した自らの守護天使で、ジェイムスがヒトでなくなる事から必死に守り、マリアを消し去った事で任務を全うした」と語っており、当時の攻略本の記述に関しては「伝わらないだろうなと思って表現を変えた」らしく、実際にはジェイムスの贖罪を助ける守護者とのこと。
同時にクリーチャーを虐げるのは「クリーチャーはジェイムスの見ている幻影だからそれらを排除する事で現実を直視させようとしていた」からで、最終決戦まで三角頭が不死身なのは「三角頭との戦い自体ある意味ジェイムスの葛藤だからジェイムスは怯えて歯が立たない」のが理由とも語っている。
なお、赤い三角頭がクリーチャーを虐げるシーンは…何というか性的に見えるが、開発チーム曰くこれは意図的なものとのこと。

因みに、赤い三角頭と遭遇するムービーでは“現実的に考えればありえない”描写がされているが(屋上から地上まで突き落とされても無傷とか)、これは「物語自体がジェイムスの妄想の産物」という事を示唆するための意図的な描写なんだとか。
なお、終盤で2体に増えるのはある人物を殺してしまった事で、その者の罪が増えたからだと言われる。

ゲーム中に訪れる「歴史資料館」には「ピラミッドヘッド」のモデルとなった死刑の様子が描かれた『霧の日、裁きの跡』と云う絵画が飾られている。

設定では大鉈はハサミのようなものであり、地下で入手出来る大鉈はもう一方の対となるもので、ピラミッドヘッドが置いていったものではないらしい*3


FUKURO

  • 名称不明

伊藤暢達氏製作のMVに登場する三角頭。
『2』の赤い三角頭に酷似しているが、別の世界の別個体であり、兜が白くなっており、兜正面のプレートの左下に触手を出し入れするための四角い穴がある。 
「縦長の穴」から裏世界に入り込んできたライングフィギュアを次々に強姦するかのように殺害し、遺体を何処かへ引き摺っていく。

伊藤氏によるとこのMVでは「受精時の子宮内で起こっていること」を表現しているとのことなので、本作のライングフィギュアは精子、三角頭は大半の精子を殺す免疫機能(膣分泌液等)の比喩だと思われる。

サイレントヒルゼロのサウンドトラックのブックレット

  • ベールィイ・オホートニク(Белый_охотник)

別の世界の三角頭。名前の意味はロシア語で「白い狩人」。その名のように真っ白な兜が特徴的で、兜正面プレートの左下にはのぞき窓らしき正方形の穴がある。プログラムに従い行動する。
パイルバンカーのような武器で「天使」と戦い続けている。

伊藤暢達氏のイラスト

  • スヴャトーイ・アパストル(Святой апостол)

「聖使徒」の意味。
2009年に伊藤暢達氏が公開した並行世界の三角頭。
黒い兜と、エプロン状になった衣装が特徴的で、背中が丸出しになっている。
『SILENT HILL 2(2024年版)』に登場する赤い三角頭とほぼ同じデザインであり、リメイク版の三角頭のデザインの原型になったと思われる。
因みに手にした槍には十字架の意匠があるが、これは小説版『サイレントヒル2』の挿絵として伊藤暢達氏が描き下ろした三角頭のイラストで、三角頭が手にしている槍と全く同じデザインである。

SILENT HILL The Arcade

  • ピラミッドヘッド

アーケード版に登場する別個体。
『霧の日、裁きの跡』の絵画に描かれた死刑執行人*4がイメージ元であるため『2』のレッドピラミッドシングに酷似しているが、手袋がしっかり五本指になっており、兜右側面の隆起が無い等の細かい違いがある。
正体は明確化されないが、ハンナを救えなかったリトル・バロネス号の船長の未練、罪悪感の実体化であることが示唆されている。
大鉈を引きずっており、クリーパーやハマーといった小型のモンスターの大群を引き連れ、使役している。
追跡される場面では映画版のオマージュと見られる演出が多い。
作中を通して2度対峙するが、最後まで倒せない。
弱点は胸。

SILENT HILL BOOK OF MEMORIES

  • ピラミッドヘッド

不思議な本で運命を書き換えるために攻略する必要がある次元「悪夢の世界」に現れる三角頭。
ピラミッドヘッド-血」、「ピラミッドヘッド-光」、「ピラミッドヘッド-鉄」の三種類が登場。
姿形はレッドピラミッドシングに酷似しているが、やはり兜右側面の隆起は無く、兜正面の左下には『FUKURO』の三角頭と同様に穴が空いている*5。また、「血」タイプは赤いが、「光」は全身真っ白で、「鉄」は錆びた青銅のような緑色。

大鉈を引き摺って中ボスとして複数体登場し、他のモンスターを召喚する能力を持つ。体力は高いが普通に倒せてしまう。
低確率で死ぬと大鉈をドロップする。

映画版サイレントヒルシリーズ

  • レッド・ピラミッド(Red Pyramid)

アレッサ・ギレスピーとその分身の守護騎士。
アレッサと敵対するカルト信者達からは怪物達を率いる死神の様な扱いをされていた。
怪力と不死性と云った特徴が更に強調されており、原作版よりも筋骨隆々で大型化しているのが特徴。
特徴的な兜は真っ黒かつ左右対称になり、びっしりとボルトやリベットが並んでいる。
上半身は裸で、下半身には継ぎ接ぎだらけの長いウエストエプロンを着用。尻が丸出し。
無造作に人間を掴み上げ、簡単に生皮を剥ぐ等、衝撃的な演出が為されている。

また、ノベライズ版によれば身に纏っているのは人間の皮を加工した衣であると云う記述がある。
「闇」の先導者にして、それを率いる者であり、大量のクリーチャーを引き連れている。

リターン・トゥ・サイレントヒル

  • ピラミッド・ヘッド

詳細は上記の[赤い三角頭]の個別項目を参照。

SILENT HILL: HOMECOMING


異界に飲み込まれたシェパード・グレンを徘徊する三角頭。
イベントシーンにのみ登場する特殊クリーチャーで、外見は映画版の「レッドピラミッド」に酷似している。
巨大な軍用コンバットナイフ「ブギーマンナイフ」を引き摺っている。
外見こそ上記の映画版に似るが、両腕が真っ赤に染まっており、下半身に纏う継ぎ接ぎの布はスカート状になっている。
その由来はシェパード・グレンの子供達の間で広まっていた「お化け(ブギーマン)」であり、死刑執行人では無い。
「シェパード・グレンで起こっていることを象徴するシンボル」としての存在であり、名称含めて映画版とも『2』とも扱いが異なる。これには色々な理由があるため当該項目を参照。

ルートによっては主人公が就職する。


【余談】

※『サイレントヒル3』にて登場した特殊クリーチャー「ヴァルティエル」は「赤い三角頭」と同じ服装をしている。
これは、『4』を完結編として製作するにあたり、シリーズを通してのイメージ統一化を計る為で、土着宗教から生まれた教義に於て、「神」を見守る偉大なるヴァルティエルの姿に準えて、死刑執行人たる「赤い三角頭」の意匠が考えられた、とする設定が生まれたためである。
また、『1』で登場する司祭服もやはりヴァルティエル信仰から生まれた物と説明されている。

※『サイレントヒルゼロ』では最初の火災現場となるギルスピー邸に死刑執行人の絵が飾られている他、
『2』の赤い三角頭をオマージュしたと思われるクリーチャー「ブッチャー」も登場する。
こちらもクリーチャーを残虐に殺害するなど三角頭を意識した仕様だが、正体は赤い三角頭とは正反対であり、罪の象徴どころか主人公の邪悪な殺人鬼の人格の象徴である。
対峙するのは一度だけだがエンディングによっては復活するためこちらも不死身の存在である。

※いろいろなコナミキャラモチーフのボンバーマンがいる『スーパーボンバーマンR』では「ピラミッドヘッドボンバー」として登場。特殊能力は発動中鈍足化する代わりに触れた相手を撃破できる「裁き」。

※『実況パワフルプロ野球シリーズ』にコナミオールスターズ枠(要するに野球関係以外のコナミ作品レジェンドの枠)*6で参戦している。一貫して足は遅いが4番打者ファーストタイプの能力査定となっており、『2024』では低確率のランダムイベントではあるが主人公のチームに迎え入れることも可能。






「もう私には必要ない。これはただの死体だ」







追記・修正は「罪」を思い出してからお願い致します。

この項目が面白かったなら……\…ジェイムス!/

最終更新:2026年06月13日 18:52

*1 正確には「赤い角錐のもの」となるが、公式日本語字幕では「赤い三角頭」。

*2 デザインのみならずクリーチャーの設定やモデリング、ムービーシーンの動きや構図を担当されている。

*3 リメイクでは固定するピンやリベットのようなものとその周囲に擦過痕がデザインされているため元々はハサミである事がわかりやすくなっている。

*4 何故か『2』とは違い大鉈を持っている

*5 ただし、四角い穴ではなく弾痕のような穴

*6 他は「メタルギア」ネイキッド・スネーク、「ツインビー」パステル、「悪魔上ドラキュラ」アルカード、「ボンバーマン」白ボン、「ときめきメモリアル」藤崎詩織(※彼女候補・マネージャー候補。選手扱いではない)。明らかに正規のパワプロ枠だが『アプリ』の桃太郎電鉄高校メンバーも事実上は該当する。要するに『ボンバーガール』のメンバーが明らかにコナミの過去作モチーフなのと似たようなもの