ゴールディ・ゴードン(AC)

登録日:2011/07/10 Sun 12:06:39
更新日:2025/05/12 Mon 19:55:05
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「ひよっ子め…勝てるつもりか?」



ゴールディ・ゴードンとは、『ARMORED CORE NXUS』及びその続編『ARMORED CORE LAST RAVEN』に登場するキャラクター。


◆ACNX時代

ランカーレイヴンの一人だがストーリーに絡むこともアリーナで戦うことも無く、ただレイヴンズアークのランカー表に名前が載っているだけのキャラの一人。
ただ、ACでは何気に珍しい時期によってアセンが何度も大幅に変化するという個性を持つ。
アセンの変遷については後述。


◆ACLR時代

特効兵器による混乱期を生き延びアライアンス戦術部隊の一員として、隊長エヴァンジェ指揮の下、武装蜂起したバーテックスのレイヴンを粛清している。
戦術部隊の主力の一人として重要任務にも何度か従事しているとのことで、戦術部隊内での評価はまぁまぁ高い方と見られる。
……が、情報屋エド・ワイズの見立てではあくまで私見と前置きしつつも「過大評価されている」と切り捨てられており、「戦績の分析結果も、実力による勝利ではない」だの、「運も実力のうちとは言うが、お前(主人公)が恐れる相手ではないさ」と散々な言われようである。

本作では粗暴かつ威圧的という些か問題のありそうな人物像が明らかになっている。
「金のためにアライアンスに与する」と公言しているため、アライアンスの掲げる秩序や正義には無関心。
そういった意味ではアライアンスの掲げる正義を妄信し理想実現に邁進するジャウザーとは真逆の性質である。エドからの「清々しい俗物」との評価もうなずける。

各ルートで序盤に撃破依頼が来るが、いずれも無視してもいつの間にか死亡している。



◆搭乗機体

レイジングトレントI~IV

先述の通り、彼の愛機レイジングトレントはストーリー進行に伴い構成が大きく変化する。
エドによると、ACの機体構成を大幅に変化させて文字通りあらゆる状況に柔軟に対応することができるのは非凡な才覚らしく、主人公(プレイヤー)の最大の強みはそこにあるとの事だが、それに近い事をやろうとしているゴードンはもしかしたらセンス自体は相当なものがあったのかもしれない。
或いは単に迷走しているだけで自分が最も得意とする構成が見定まっていないだけなのか
流石に数時間毎に刻々と状況が変化する『LR』ではアセンを練り直す余裕は無かったのか固定されている。

乗り換えるたびに「今までの機体構成に問題があったと考え、機体を作り直した」という旨の解説が入っているのだが、その変遷は以下の通り。

機体名 フレーム構成 武装 勝利数(勝率)
レイジングトレント(初代) アンテナ頭
重EEOコア
重量二脚
RA:ハンドロケット(大)
LA:光波ブレード
RB:爆雷ミサイル
LB:オービットキャノン
IN:浮遊機雷
EX:迎撃レーザー
20戦14勝(70%)
レイジングトレントⅡ アンテナ頭
軽EEOコア
フロート脚
RA:射突ブレード
LA:実体盾
RB:爆雷ミサイル
LB:多弾頭ミサイル
IN:ー
EX:ー
26戦19勝(73%)
レイジングトレントⅢ アンテナ頭
軽実弾EOコア
中量二脚
RA:レーザースナイパーライフル
LA:光波ブレード
RB:設置型オービット
LB:ー
IN:地雷(ロケットとの情報あり)
EX:サイドE盾
32戦23勝(71%)

アンテナ頭にこだわりがあるのはさておき、彼の機体構築理論が壊滅的個性的なのが見て取れる。
レイジングトレントⅣがまだマシに見える程だが、NX時代の乗機に共通するコンセプトは「珍しい武器で敵の意表を突く」というもので、恐らく初見殺しに特化したセコいものなのだろう。
機体をコロコロ変えても戦績がほぼ変わらないのは彼自身の腕前によるものか、それともエドの言う通りただの運だったのか…
あるいは彼が金に執着するのも、機体の買い替えで金欠に喘いだ経験からなのかもしれない。


『LR』のレイジングトレントIVはレーザーライフルとアサルトライフル、ミサイルと各種オービットを絡めた多角攻撃をコンセプトにした重量ニ脚型AC。
『LR』ではEOコアの威力が上がったため、ACの挙動に慣れていない初心者はオービットやレーザーライフルを絡めた多重攻撃でゴリゴリAPを削られる。
さらにミッションではECMをばら撒くMTを僚機として連れて来るため、トレント自体の動きは鈍重だが、たびたびロックを外されるためなかなか攻撃が当たらない。
エドの言う「実力によるものではない勝利」とはそういう意味なのだろう。

……こう書くと厄介そうだが、この機体には致命的な弱点がある。

それは熱攻撃に極端に弱いこと。

バランスの良い性能に見えるジェネレーターという名の暖房器具KUJAKU&性能自体は悪くはないが負荷と燃費が激烈に悪いFURUNAというLR屈指の地雷といえる内装を非強化人間の癖に積んでおり、ちょっと熱量の高い武器を当てようものなら一瞬で機体が火の車になる。

また、地雷とはいえ大容量のジェネを使うくせにEN管理がとてつもなく下手くそ。EOとオービットをやたらめったらぶっ放した挙げ句、ENがカツカツになってテクテク歩きだすなど日常茶飯事。
ミッションでも機動力的にも攻撃の命中率的にもMTの方が遥かに厄介で、こいつらを片付ければあとは単なるに成り下がる。

オービットなど慣れてしまえばそうそう当たるものでもないので、あとは後ろに回り込んで両手熱ハンでチクチクいじめるなり、火炎放射で消毒するなり、スラッグで素敵な風穴にするなり、とっつきでアッーするなりお好きなように。

またミサイル迎撃関係の装備がないためミサイルに極端に弱く、連動ミサイルと併せてバラまけばすぐに熱暴走→\(^O^)/してくれる。MTにすら劣るACとは…

尤も、彼がしているのは戦争であって決闘ではない。
部下を率い、ECMで盤石な状況を築き、有利な状況で戦うのは立派な戦略である。
一人で戦う傭兵戦士としてのプライドを持つ者が多い中、「個人の実力ではなく、有利な状況で勝つ」という思想は珍しいのも確かだが、そういう所もまた他のレイヴンからすれば「俗物」なのかもしれない。

とはいえECMを出す走攻守のバランスが良いMTを捌きつつ高攻撃力の重装型ACも相手取るというのは中々大変である。
初心者の内は「恐れる相手ではない」と聞いて安心して挑んだら返り討ちにされるのもよくある話。一週目の内くらいは決してナメずに挑もう。


ちなみに辞世の句は「死にたくな・・・」
最後の最後まで俗物だった。






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最終更新:2025年05月12日 19:55