クロンデジゾイト/クロンデジゾイド

登録日:2011/11/02 Wed 19:02:28
更新日:2025/03/25 Tue 18:36:26
所要時間:約 6 分で読めます





「同じクロンデジゾイド合金だ、そう簡単に傷はつけられんぞ!!」


クロンデジゾイト/クロンデジゾイドはデジタルモンスターに登場する仮想金属。


【概要】

『クロンデジゾイト』は、デジタルワールドに存在する鉱物のこと。
『クロンデジゾイトメタル』とも呼ばれる。
鉱物の状態のクロンデジゾイトは鉱山が存在することが確認されており、採掘作業にローダーレオモンが、警備作業にガードロモンが関わっていることが語られている。

この、鉱物(金属)のままで使用するデジモンもおり、ズドモンのトールハンマーなどは「クロンデジゾイト製」(=純粋な金属のまま)である。
と思われていたが、いつの間にか公式図鑑がサイレント修正されており、トールハンマーもデジゾイドになっていた。
そのため、2025年現在では金属のままの使用例は存在しない。

低純度の物はブルーデジゾイト、高純度の物はレッドデジゾイトと呼ばれ、レアメタルとなるが、レアメタルとなる要因は純度だけではなく、他に何かしらの要素も加わって変化するらしい。
さらに、通常のクロンデジゾイトをレアメタルのクロンデジゾイトに変化させる術もあるらしいが、詳細不明。

長所が異なるため、
高純度=優れている
という訳ではないし、必ずしも、
高純度=レッドデジゾイト
赤い=レッドデジゾイト
という訳でもない。

で、この金属から作られる合金を『クロンデジゾイ』と呼ぶ。

正式名称は “Chrondigizoit(クロンデジゾイト) Hybrid(ハイブリッド) Organism(オーガニズム) 合金”、略してCHO-(ちょー)合金。

『クロンデジゾイト(鉱物)とオーガニズム(有機体)のハイブリッド(組み合わせ)合金』の事であろう。
鉱物の硬度と生物のしなやかさを併せ持つ金属で、デジモンと一体化することで生体金属となる。
主に武器や防具、サイボーグ型やマシーン型デジモンなどの回路や身体のパーツとなる。

メタルシードラモンの図鑑では以下のように解説されている。
クロンデジゾイドはクロンデジゾイトと生物の中間的存在で、生物と一体化することができ、かつクロンデジゾイトの持つ超硬度の硬さと、生物の持つ滑らかさを併せ持っている。

そのままでも通常の金属よりも様々な面で優れているが、さらに耐久性機動性に特化したクロンデジゾイドも存在する。

クロンデジゾイドという単語自体の初出は(恐らく)1998年末発売の『デジモンペンデュラム Ver.1』でメタルエテモンが初登場した際のデジモン紹介だと思われる。
『Ver.2 ディープセイバーズ』ではズドモンやメタルシードラモンが登場したが、この時点ではズドモン(のハンマー)が「~ゾイド」、メタシーが「~ゾイト」となっていたらしく、今までその多くが詳細不明だった。
ぶっちゃけ、公式もよくわかってなかったんじゃないかな
…が、2021年公式で設定が判明した。
その後、公式図鑑のサイレント修正なども挟みつつ、現在では、上記の通りの整理で問題ないと思われる。


【クロンデジゾイドのバリエーション】

◆レッドデジゾイド

「クロンデジゾイト」を再精製し硬度のみを上げて作られた「レッドデジゾイト」から作られたクロンデジゾイド。
他のクロンデジゾイドと比べ、非常に高い硬度を誇るが他より重い。
主な装備者はカオスドラモンやスレイプモンなど。


◆ブルーデジゾイド

低純度のクロンデジゾイトであるブルーデジゾイトを精製して作られたクロンデジゾイド。
他のクロンデジゾイドに比べ、非常に軽量で、装備者の力も相まって高速移動を可能にするが、他のレアメタルより強度は落ちる。
主な装備者はネプトゥーンモンデュナスモンXなど。
アルフォースブイドラモンもそうだと思われるが、『“ブルークロンデジゾイト”の聖鎧に身を包み~』とされているため、鉱物のままの鎧の可能性もある。
また、ピーコックモン*1は『ボディはブルーメタリックのクロンデジゾイドで作られており~』とあるが、これがブルーデジゾイドと同一のものかは不明。


◆ゴールドデジゾイド

高い防御力が売りで、物理的なものはおろかデータ分解攻撃にも耐えられる。
また、筋肉のように鍛えれば鍛えるほど強くなり、怠ければ衰えるという特性もある。
イージスドラモンの解説には「ゴールドデジゾイドでできた光り輝く装甲は、あらゆる邪悪を祓うといわれている。」、
クーレスガルルモンの説明には「攻撃を跳ね返すゴールドデジゾイドの装甲」等とあるが、浄化や反射の効果があるかは実際不明。
マグナモンXが全身をコレに変貌させると“絶対防御状態”になる。
なお、ゴールドデジゾイドは比類なき絶対硬度を誇る鉱石「ファンロン鉱」(下記で解説)に近い性質で、絶対防御力と共に、デジモンには適さない比重の高さを持つという。
…が、ジークグレイモンの解説では「防御力は絶大にして軽量」と説明されている。
どっちが正しいのだろうか?*2
主な装備者はマグナモンXやクーレスガルルモン、イージスドラモンなど。


◆ブラックデジゾイド

イグドラシルにコード操作されたクレニアムモンの鎧がこれ。
堅牢で、データにアクセスする事で形を自由自在に変化させることが可能。


◆オブシダンデジゾイド

カイザーレオモンの全身を包む特殊なクロンデジゾイド。
合金としてはレアメタル「ブラックデジゾイト」から精製されており、加工方法によって「ブラックデジゾイド」「オブシダンデジゾイド」にそれぞれ変化する。
カイザーレオモンのそれは“斬撃の鎧鋼”と呼ばれ、非常に鋭利にもなっており、カイザーレオモンが走り去った後には一陣の黒い風が駆け抜け、触れたモノ全てを斬り裂くとされる。


◆ブラウンデジゾイド

しなやかさと硬度が両立しており、防御力と瞬発力がとても高くなる。
ドゥフトモンXの鎧に使用されている。


サイプラシウムデジゾイド

ナノマシンによる自己修復機能を備えている。
その能力は、戦闘で受けたダメージも次戦までに完全回復可能なほど。
現在のところ、メダモンのみが所持している。


【関連】

◆ファンロン鉱

ファンロンモンの全身を覆う鱗を構成する物質。

ファンロン鉱は「クロンデジゾイト」の基礎となった鉱石で、絶対硬度を誇る仮想鉱石。
(ファンロン鉱でしか傷をつけられず、他の鉱石やメタルと比べる術が無い為、硬度を測定することは不可能)
超硬度をもつ反面比重が極端に高く、武器や防具などには適していない。また、希少性も高く、地中深くにしか発見されない。

さらに、ファンロン鉱と生物とが一体化するには、神話の時代よりはるか遠い年月を要すると言われ、
現在この超硬度鉱石と一体化したデジモンは「ファンロンモン」以外発見されていないという。
クロンデジゾイトはこれらの欠点を解消しており、より優れた金属であると言える。


◆ミスリル

クロンデジゾイドとは関係がないが、『伝説のレアメタル』としてデジタルワールド内でも存在が確認されている。
一般的なミスリルの説明はこちらの項目にて。

ただ、やはり伝説の金属だからかクロンデジゾイド程はメジャーではない。
しかし、パンジャモンXの持つ斧「雪花火(ゆきはなび)」が
伝説のレアメタル“ミスリル”の原石から削り出されたという斧
と明言されているため、間違いなく存在はしている様子。

また、イッカクモンの角が『鋭い角はレアメタルの一つ「ミスリル」でできており~』と解説されている。
再生可能な、伝説の金属でできた角…イッカクモン、キミは本当に生物なのか?

その他には、ガルルモンの毛皮の硬度の比喩に使われているのが有名だろうか。
また、ドルシリーズの幼年期Ⅰのドドモンの毛が「ミスリルヘアー」と呼ばれている。



クロンデジゾイトとクロンデジゾイドを間違えずに使用できる方のみ、追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • デジモン
  • デジタルモンスター
  • クロンデジゾイト
  • クロンデジゾイド
  • ミスリル
  • 金属
  • 伝説の金属
  • ミスリル
  • 架空金属
最終更新:2025年03月25日 18:36

*1 ホークモンが奇跡のデジメンタルで進化したアーマー体

*2 「比重の高さ」が重量以外の弊害を指しており、それによってデジモンに適さない可能性もある。また、比重が高いがその特性と相まって、薄くても高い防御性能を期待できるのかもしれない。さらには鍛えることができる設定から、鍛え方次第で軽量化できるのでは?という考察も。