ガルルモン

登録日:2021/05/16 Sun 23:45:23
更新日:2025/06/22 Sun 22:56:37
所要時間:約 12 分で読めます




毛皮の硬度はミスリル並み!


『ガルルモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

世代 成熟期
タイプ 獣型
属性 ワクチン種
必殺技 フォックスファイアー
口から高温の青白い炎を吐く技。
直訳すると「狐火」。オオカミなのに狐火。
得意技 アイスウォール
ガルルスラスト
フリーズファング
たいあたり

【概要】

『デジタルモンスター Ver.2』で初登場。

青いストライプが入った青白い毛皮を纏った、狼のような姿をしたデジモン。
極寒の地に生息しており、そこで鍛えられた筋肉と激しい闘争本能、獲物を確実に仕留める正確さを併せ持つ故、他のデジモンから恐れられている。
体毛は伝説の金属「ミスリル」と同等の硬度を持ち、肩に生えているブレードであらゆる物を切断する。
知能が高く、自身がリーダーや主人と認めた者には忠実に従う。
骨を収集することもあるが、土に埋めて隠していたところをドリモゲモンに横取りされたりすることも。

アニメ「デジモンアドベンチャー」で石田ヤマトのパートナーデジモン、ガブモンの進化系として登場。
ちなみにガブモンはガルルモンが残したデータを用いて作った毛皮を被っており、分類も爬虫類型である。

育成ゲームにおける育成条件や、パッケージを飾ったモンスターという意味では立ち位置はティラノモンのそれに近い。
が、一時期今ひとつマイナーだった あちらと比べると、アニメでの活躍等もあり、グレイモンと双璧を成すデジモンの看板モンスターにまで勝ち上がってきている。
というか育成条件だけで言えば初代ギアにおいてはガブモンの正規進化はカブテリモンだったぐらいにガルルモンは不規則な育成の結果だった。

ちなみにガブモンがガルルモンの毛皮をかぶっているぐらいに憧れている設定がある上で、実際に初代ギアにおいてガルルモンには進化できるのに対して、
ピヨモンはバードラモンに憧れているにもかかわらず、初代ギアでバードラモンには絶対に進化できないのとはある意味対照的である。

デジモンセイバーズ』の時期では、アニメ、ゲーム、漫画等どのメディア展開においてもガオガモン系にその座を明け渡してしまっていた。
とは言ったものの、やはり「グレイモンと対になる青い獣型」という造形は大いに影響を与えていたと言える。
また、その後も、未だにバリエーションが増やされる等、黎明期から築き上げた地位は揺らぐことはなかった。


【派生種】

◆ガルルモン(X抗体)


蒼き炎を巻き起こす、俊敏かつ冷徹なる銀狼!
世代 成熟期
タイプ 獣型
属性 ワクチン種
必殺技 フォックスファイアー
通常種と同じ。
得意技 フリーズファング
通常種と同じ。
ガルルモンがX抗体を取り込んだ結果、姿がリアルな狼になり、背中のブレードは金属製に変化。
ミスリル並みの硬度の毛皮も更に鍛えられ、傷つけることは容易ではなくなった。
闘争本能も増し、徹底的に戦い抜くため、ガルルモンに近づくデジモンは殆どいない。
戦闘種族としては随一の素質を持つぶん、テイマーにもそれなりの力量が求められる。

グレイモンXらと同じく、X抗体デジモンが登場した最初期の『デジタルモンスターカードゲーム スターターVer.9』で初登場。


◆ガルルモン(黒)

世代 成熟期
タイプ 獣型
属性 ウィルス種
必殺技 フォックスファイアー
原種と同じ。
得意技 アイスウォール
フリーズファング
ウィルス種に進化した、毛皮が黒く、白のストライプが入ったガルルモン。
でも、やっぱりホネを埋めてドリモゲモンに横取りされる。
初登場は『デジタルモンスターカードゲーム スターターVer.3』(エクスブイモンらが初登場した段)
なお、ワーガルルモンやメタルガルルモンの黒色個体も同時に登場している。


◆グルルモン


闇に潜みし凶暴な獣デジモン!
世代 成熟期
タイプ 獣型
属性 ワクチン種
必殺技 カオスファイアー
口からはき出す高熱の炎。
得意技 キラーバイト
グルルスラスト
デスムーンサルト
アンティドウテ
闇に生きる獣と呼ばれるデジモン。
ガルルモンに瓜二つだが、こちらは毛皮は白めでストライプの青が濃いめのコントラストがハッキリした色合い。
凶悪な性格をしており、行きつく先で揉め事を起こす。

初期のゲームではそのカラーリングの差を再現するのが難しかったからか、どちらかというとくすんだ色合いにされていた。
そのため、ウィルス種と誤認されていることもあるようだが、基本データにもあるようにグルルモンも ワクチン種 である。

初登場はPSソフト『デジモンワールド』。


【ガルルモン系デジモン】

◆ワーガルルモン


戦術に長けたコマンドーデジモン!
世代 完全体
タイプ 獣人型
属性 ワクチン種
必殺技 カイザーネイル
両手の鉤爪で相手を切り裂く。
得意技 ガルルキック
円月蹴り
ボールディブロー
必殺技
(サジタリウスモード時)
アルナスショット
二連レーザー砲からレーザーを発射。
カウスラッガー
サジタリウスから無数の刃を弧を描くように発射。
進化によって二足歩行が可能になったガルルモン。
左腕に革製の防具とメリケンサックを装備し、髑髏がプリントされたジーンズを履いている。
持ち前のスピードは失われたが、攻撃力、防御力、脚力が向上し、デジモン内で1・2を争うジャンプ力と強烈なキック技を得た。
また、戦術性も身に着けたため、より戦闘においては厄介な存在になったと言えるであろう。
初登場は『デジモンペンデュラムver.3 ナイトメアソルジャーズ』

また、通常種同様、ウイルス種に進化した黒色の個体も存在する。
ジーンズも迷彩柄になっている。

X抗体を得ると、通常種の2倍近い体格のより力強い、剛脚の獣士へ変わる。
繰り出す豪快なキックは、重量級のデジモンを一撃で吹き飛ばす程のパワーを持つ。
また、脚や背中に、動きを妨げないよう薄手に作られた軽量なクロンデジゾイド製の武具を装着したことで、攻守のバランスの取れた戦闘のスペシャリストとなった。
しかし、それでもいざという時にはその体を主人の盾とすることも厭わない忠誠心は健在である。

初代のリブートアニメ『デジモンアドベンチャー:』で、俊敏性を補うためにブースター機能を備えた機動装備「サジタリウス」を装備した『ワーガルルモン:サジタリウスモード』が登場。
ブースター機能による高速移動と飛行能力に加えて、射撃能力を獲得し中距離戦にも対応。
当然、信義に厚い性格も変わらず、どんな窮地でも主人を救い出す、より確実性を増した戦場のプロフェッショナルへと進歩した。


◆メタルガルルモン

世代 究極体
タイプ サイボーグ型
属性 データ種
クロンデジゾイドを用いてほぼ全身を機械化したガルルモン系の最終形態。
詳細は該当項目にて。


◆エンシェントガルルモン

世代 究極体
タイプ 古代獣型
属性 データ種
光を司る古代の十闘士デジモンの一体。
ちなみに彼から受け継いだ光のビーストスピリットで進化する「ガルムモン」の英名は「Kendo(ケンドー) Garurumon(ガルルモン)」だったりする。
詳しくは十闘士の項目で。


◆マグナガルルモン

世代 ハイブリッド体(超越形態)
タイプ サイボーグ型
属性 ヴァリアブル
ハイブリッド体の超越形態であり、『ハイパースピリットエボリューション』にて10個のスピリットを使い進化する。
詳しくは超越形態の項目で。


◆ズィードガルルモン

世代 究極体
タイプ サイボーグ型
属性 データ種
メタルガルルモンの亜種である究極体。
特殊なデジタマから生まれたデジモンのみが進化すると言われている。
パッと見の姿はレーザーウィングをパージしたメタルガルルモン。
詳細は該当項目にて。


◆クーレスガルルモン

世代 究極体
タイプ 獣騎士型
属性 データ種
ガルルモン系統の最終形態の一種で、前述のメタルガルルモンやズィードガルルモンと異なり、二足歩行の獣騎士の姿をしている。
黄金のクロンデジゾイト製の鎧と、薙刀のような武器「黄獣偃月刀」を装備。
黄獣偃月刀を用いた剣劇のほか、冷気で黄獣偃月刀を無数に形づくり、飛ばすこともできる。



◆ガルルメタル

世代 完全体
タイプ なし
属性 フリー
メタルガルルモンに酷似した謎の存在。
上記データは『バイタルブレス』の拡張Dimカード『Medarot×Digital Monster』で登場した際のもの。
ガルルモンから進化するため、世代は「完全体」。



【関連種】

◆ガブモン

世代 成長期
タイプ 爬虫類型
属性 データ種
必殺技 プチファイヤー
小さな火の玉を吐き出す技。
プチファイアーフック
(X抗体のみ)『プチファイアー』の炎を右手に取って、敵を殴る打撃技。
この技のために、右腕には毛皮を纏わなくなった。
得意技 リトルホーン
ヒドゥンノック
ツノ攻撃
とても臆病で恥ずかしがりやな性格。
ガルルモンに憧れ、ガルルモンが残していったデータをかき集めて、毛皮状にしていつもかぶっている。
そのように、毛皮こそ被っているが、中身はれっきとした爬虫類型デジモン。角は自前。
毛皮は、防御力の向上だけでなく、他のデジモンから一目置かれているガルルモンに擬態しているという意味でも、身を守るための役に立っている。
ただ、毛皮をかぶることで、臆病な性格は180°変わってしまう。

またX抗体を得ると、毛皮のデータを取り込み爬虫類型→獣型へと変化する。
その変化のためか、鼻先はイヌ科のようになり、尻尾もフサフサに。
野性的な戦い方を好み、獣型らしい敏捷性ある攻撃をしかけるようになった。
でも、中身が臆病で恥ずかしがりやな性格なのは変わらない。

派生種に「ガブモン(黒)」と「サイケモン」が存在。
ガブモン(黒)はウィルス種に進化したガブモンで、ガルルモン(黒)の毛皮を纏う。
サイケモンは、その名の通りサイケデリックな体色に変化したガブモンの亜種。
色味の他に、お腹の模様がドクロのようになっているのが特徴。
また、炎ではなく、電撃を操るようになっている。
なお、纏っている毛皮は白地に濃い紫の紋様だが、いったい誰の毛皮なのだろうか…。
そしてやっぱり、いずれの派生種も中身が臆病で恥ずかしがりやな性格なのは変わらない。


◆ツノモン

世代 幼年期Ⅱ
タイプ レッサー型
属性 なし
必殺技 酸の泡
巨大な、1本の角が特徴的な幼年期デジモン。
これは、プニモンの頭部の突起の1つが硬化したものと言われている。
ガブモンの進化前に充てられることが多い。
体はフサフサな体毛に覆われていて、まだまだ遊びたい盛りのいたずら好きな性格。


◆プニモン

世代 幼年期Ⅰ
タイプ スライム
属性 なし
必殺技 酸の泡
ゲル状でプニプニした赤い体の幼年期デジモン。
頭部に3つの触手のような突起物が生えているのが一番の特徴。
ただ、戦うことはできず、酸性の強い泡をだして敵を威嚇する。


◆ドリモゲモン

世代 成熟期
タイプ 獣型
属性 データ種
ガルルモンが地中に埋めた骨を持ち去る事があり、持ち去った骨を投げる必殺技「クラッシャーボーン」を持つ。


◆ランクスモン

世代 アーマー体
タイプ 獣型
属性 フリー
テイルモンが「勇気のデジメンタル」を用いてアーマー進化した獣型のアーマー体デジモン。
ガルルモンが寒冷地に棲むのに対し熱帯系のジャングルに棲む。
また、ガルルモンが主人に忠実な性格であるのに対し自由気ままな性格である、とガルルモンとは全く正反対といえる性質を持つが、お互いに良きライバルとして認め合っている。


◆ファングモン

世代 成熟期
タイプ 魔獣型
属性 データ種
ガルルモンと同じく狼型のデジモンであるが、「ガルルモンを光の存在とするなら、ファングモンは闇の存在」と例えられ、その性質は大きく異なる。
ガルルモン(黒)や、グルルモンの立場は・・・。


◆スティフィルモン

世代 完全体
タイプ 獣人型
属性 データ種
フィルモンの一部が針毛を極限にまで鍛えて到達した完全体デジモン。
ワーガルルモンをライバル視しており、いつか手合わせする日を夢見て日々精進している。




追記・修正はパートナーを背に乗せて疾走しながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年06月22日 22:56