時雨遥(いつか天魔の黒ウサギ)

登録日:2011/07/12(火) 04:34:53
更新日:2023/09/12 Tue 11:34:04
所要時間:約 5 分で読めます




毎日平和で笑ってられたら、
それが一番だよ。





名前──しぐれ はるか
特徴──《幼なじみ


CV:早見沙織(ドラマCD)/美名(アニメ)



主人公・鉄大兎の幼なじみ。
宮坂学園高等学校1年3組所属。身長は158cm。
ブラウンのセミロングヘアー、おっとりした顔立ちが特徴。
部活動はテニス部。


大兎とは、彼が宮坂町に引っ越して来た小六の時からの付き合い。
ほとんど兄妹といっていいくらいの距離で育ってきた為、お互いに対して遠慮がない。

「ゲームばっかりやってるからダメなんじゃないの?」
という、ゲーム好きの大兎に決して言ってはいけない事も平気で言う。


外見は、そんな大兎でも「普通に可愛い」と評するレベル。
成績も比較的優秀でスポーツも出来るというかなりのスペック。

当然、男子人気もかなり高い。
が、クラス内ではほとんど「大兎の嫁」扱いされている為、あまり浮いた話はないらしい。

お互いの家族も半ば公認の仲らしく、大兎の妹ユイカなどはいつ付き合うのかと待ちわびている。


遥自身は大兎が好きで、その様子は周囲から見てもあからさま……というか、実は大兎自身にも気付かれている。

が、大兎がヘタレな事に加え、何故か彼自身がそういった関係になる事を望んでいないので進展は一切ない。

大兎が怪我で空手を断念した後も健気に寄り添っており、彼が変にグレたりしなかったのも遥の存在が大きい。


優しくて健気で料理が出来て、成績もよくてスポーツも出来て、オマケに可愛い……

およそ「理想の嫁」に相応しいスペックを誇っている。
普通ならすぐにでも結婚を申し込みたいような相手だが、悲しいかな幼なじみ……

いきなり現れた人外美少女、サイトヒメアに嫁ポジションを取られてしまう事に(※一応、大兎と先に出会ったのはヒメアの方ではある)。

彼女が転校してきて以来、大兎は生徒会役員となって忙しくなりあっちこっちに行くし、隣にはヒメアがいるし……という悲しい結果になってしまった。


ちなみに、この事で大兎はクラスの男女両方から「最低」「裏切り者」「節操なし」というありがたいレッテルを貼られる事になったが……

大兎が生徒会役員になるや、生徒会長・紅月光目当ての女子はすぐに掌を返した。
仕方ないよね、女の子だもん。



他の面々と違ってパンチラも慎ましい。
さすが幼なじみである。


4コマ『いつ大』では、魔法少女メガテリオン・ハルカという姿を持つ。
が、流石に16で魔法少女はかなり辛いらしく、普段は記憶を封じているとかなんとか。



【以下、ネタバレ注意】









優しい幼なじみ?
何の変哲もない一般ピーポー?

鏡作品のレギュラーですよ?


当然ながら単なる幼なじみでもなければ一般ピーポーでもない。

ヒメア達、《最古の魔術師(ヴァンパイア)》に関係のある《月の外側の神》が、大兎を監視する為に作った人間。


理由は不明だが、大兎がヒメアを好きな理由。
つまり大兎がヒメアを好きなのは、遥がそういう魔法をかけているから。

生徒会顧問の黒守・フィリエル・優一も語った通り、「たった少しの間だけ過ごしたヒメア」を、「何年も兄妹のように育った遥」よりも優先する大兎の思考は「少しおかしい」のである。


とはいえ、遥自身の「大兎を好きな気持ち」も本物。

普段、遥は自分が大兎の監視者だとは自覚していない。
ある一定条件になると「大兎の監視者」としての記憶が起動し、《月の外側の神》の命令に従うようになる。


月の使者によると、
「遥は大兎に恋をし……しかしそれは絶対に叶わない」
と、不可避の《預言》には書かれているとか。

大好きな大兎を裏切っている事に耐えられなくなった遥は、《封解師(スペル・ブレイカー)》エントリオ兄弟に、自分の「監視者」としての部分を永久封印するように頼むが……



【以下、更なるネタバレ】






大兎が《黒ウサギ》になったりして大変だった夏休みは、家族で旅行に行っていた模様。
しばらく連絡のつかない大兎を心配していた。

その間に《預言》を見てしまった大兎は、遥に別れを告げてヒメアと付き合う事を決意するが──





「やっとふたりっきりになれたね、大兎」


──Bad end.





【以下、最新巻ネタバレ注意】




実は《最古の魔術師》のひとり。
正確には《最古の魔術師》は単一種であり、ヒメアと同じくその大元から分化した一匹。


夏休み……大兎との再会、そして様々な伏線を回収するやりとりの後、最期に大兎に重要な情報をもたらし、《預言》の防壁により涙と共に消えていった。

全ての彼女に関わる者の記憶ごと、存在そのものが。

「ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、好きだった……何億年も、前から……」

「私の分身──原書の光〈サイトヒメア〉に……よろし……く……」

作者は泣きながらこの辺りのシーンを書いたらしい。
……の割にゃ不幸なシーンが多いぞ貴也。


尚、このシーンでの遥、そして以前のニャン吉の言から大兎は『元々』「人間ではない何か」の可能性が存在する。







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最終更新:2023年09月12日 11:34