少女不十分

登録日:2011/09/12(月) 23:17:55
更新日:2023/09/05 Tue 16:42:35
所要時間:約 3 分で読めます





『少女不十分(しょうじょふじゅうぶん)』とは、講談社から2011年に発行された小説である。

著者/西尾維新
イラスト/碧風羽






以下、ネタバレ注意


























あらすじ

悪いがこの本に粗筋なんてない(作者談)


これは小説ではないからだ


だから起承転結やサブライズ、
気の利いた落ちを求められても、
きっとその期待には応えられない


これは昔の話であり、
過去の話であり、
終わった話だ


記憶もあやふやな10年前の話であり、
どんな未来にも繋がっていない


いずれにしても
娯楽としてはお勧めできないわけだが、
ただしそれでも、
ひとつだけ言えることがある


僕はこの本を書くのに、10年かかった

僕(主人公)が小説家になれた理由。それには10年前のトラウマが起因していた──。

10年前、僕は人身事故の現場で、「友人が轢かれたにもかかわらず、プレイしていたゲームをセーブしてから友人に駆け寄る少女」を目撃してしまう。
その1週間後、僕は走行中に何者かに自転車を壊され、転倒し気絶してしまう。
大学から帰ると、僕が気絶している間に盗んだで、少女が自宅に侵入していた。
小刀で脅され、なすがままに僕は少女に誘拐された。小学生の女の子に、だ。

少女の家に着くと、僕は物置に押し込まれ、少女にこう告げられた。

「あなたは私を見たから」
「こうするしかないんです。閉じ込めて飼うしか」

こうして、何故か両親の帰ってこない少女の家で、奇妙な生活が始まった。


【登場人物】
◆僕
この物語の主人公にして語り部。
小説家歴は10年を数える某作家その人である。
彼が作家として大成するきっかけとなった10年前の出来事(本人曰くトラウマ)をかたる。


10年前の彼は自転車をぶち壊されたり、小学生に誘拐されたりと踏んだり蹴ったりな大学生である。
この物語の一番の被害者。……なのだが、色々と甘いところがあり、事態を混迷させたのは彼自身にも責任があった。


ルーチン通りの生活を好み、様々な物事に独自かつ強いこだわりをもつなど、アスペルガー症候群を思わせる描写が多いが、明言はされていない。
加えて、人の顔を認識できない事が明かされ、それにより「普通」とは違う人生を歩んできた事を告白している。


◆U
主人公を誘拐した少女。小学4年生。
育ちのよさを思わせる外見だが、ゲームセーブしてからトラックに轢かれた友人に駆け寄る、言葉数が少ない割に挨拶にだけは非常にこだわるなど言動には「普通」とは違う異質さが存在する。

狙った隙間に、確実にリコーダーを投げ入れることが出来る強肩の持ち主。
普通に生肉を食べたりしている健啖家でもある。



「こ、項目を……」
 切れ切れにUは言った。
「こ、項目、を見たら、追記修正、でしょう!」


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最終更新:2023年09月05日 16:42