金井淵涼

登録日:2014/03/27 (木) 16:21:34
更新日:2020/11/16 Mon 22:39:59
所要時間:約 3 分で読めます




「正直何も感じなかったな
 何で賛成がいるのかわからない…歌林は元々反対じゃなかったか?」





金井淵涼とはSOUL CATCHER(S)の登場人物である。
鳴苑高校吹奏楽部二年、トロンボーンパートリーダーであり、神峰に課せられた「パートリーダーに認められる」という試練におけるラスボス候補。
心の形状は深い穴とその中を動くエレベーター。時折停電を起こしている。

人物

前述の通り鳴苑高校吹奏楽部の現トロンボーンパートリーダーである。
生真面目な人物で、三年の飯島からも気を張っていることを指摘されている。

全パートリーダーの中でも神峰の存在をもっとも強く拒絶しており、彼の指揮には「何も感じなかった」と言い切った。
しかしながら、天籟ウィンドフェス第三部で「エル・クンバンチェロ」を神峰が振った際、神峰が自分の指揮より谺が指揮した方がもっとうまくいったかを尋ねたときは「めでたい奴だ」と返答している。
このことからどうやら彼は神峰の実力や姿勢以外の理由で彼を嫌っているようだ。
どうやら下手をすれば死ぬまで隠していなければならない何かがある模様。そのせいか、演奏中に他のことを考えてしまい能力を発揮できていない節があるようだ。
また、神峰の見立てだと過去に指揮者に対して嫌な思い出を持つような何かがあったようである。

彼と同じ金管楽器のパートリーダーを務める川和、星合、管崎とは中学校が同じであり行動をよく共にしている。
なお、星合は神峰に対して彼について「あなたに金井淵涼は止められない」と語っている。
また、彼らの態度を見る限りでは、彼ら四人が中学生の時に何かあった模様。

演奏技術はパートリーダーなだけあって部内でも上位クラスの実力者。
本来の実力を発揮できれば音羽にすら勝るとも劣らない能力があるらしい。
谺からも「音羽と対等に演奏できるメンバー」の一人として信頼されている。


活躍

初登場はOp.2。
ただし、ここではほとんど顔見せである。

本格的に登場したのはOp.16。
ここで初めて名前が明らかになり、セリフを喋った。
まさかこの初セリフが末代までネタにされようとはまだ誰も知る由もない
神峰の指揮が反対であることを伝えながら、元々は同じく反対だったはずの歌林に話を振った。

天籟ウィンドフェス編から本格的に神峰に対する敵意が露わになり始め、「エル・クンバンチェロ」演奏直前では彼を威圧した。
この際は心の形状が怒りで燃えるハートとなっている。

アンサンブルコンテストでは金管六重奏の一角として出場。
神峰が関わっていた木管六重奏を破って群馬県代表枠を勝ち取り、賞を受け取った壇上で神峰に指を突き付けて「俺たちにお前の指揮は必要ない」というパフォーマンスを行う。

ロックフェス編では『リンギン・ガーデン』のトロンボーンとして神峰に参加するよう頼まれるが「やるわけないだろう」と一蹴。

アンサンブルコンテスト関東大会ではソニ学、天籟さえも破って全国行の切符を獲得、神峰を驚かせる。

そしてアンサンブルコンテスト全国大会の結果は銀賞。
どうやら彼が実力を発揮しきれなかったことが原因なようで、時折何かが彼の頭を遮り演奏に集中しきれなかったようだ。
大会終了後は伊調に竹風への転校を誘われるがこれを断り、彼に「あなたは鳴苑から離れない方が良い。鳴苑には神峰翔太がいる」と言われ複雑な表情を見せた。



主なセリフ

「正直何も感じなかったな。何で賛成がいるのかわからない…」

「『カルミナ・ブラーナ』!?」

「オレたちはお前なんか認めない」

「めでたい奴だ」

「やるわけないだろう」
やるわけないだろう
やるわけないだろう

「断る。お前の指揮が一番無い」

「『祝うわけないだろう』が欲しいのか?言うわけないだろう」





ネタキャラとしての金井淵涼

このように彼自身は至って真面目、ラスボスとして相応しい風格あるキャラなのだが、どういうわけかファンからはひどく遊ばれている。

例えば初セリフ、これだけ聞いても全くおかしなところはないだろう。
しかし、後に神峰は世界のイチョウに「伊調鋭一を止められる可能性がある指揮者」として注目を浴びる。
そのせいで「そんな神峰の指揮に何も感じないなって金井淵先輩は不感症なんじゃあないか」と読者からあらぬ疑いをかけられてしまい、「不感症先輩」というとんでもない仇名を付けられてしまった。
一応フォローしておくと、神峰は天籟ウィンドフェス第三部で急激に成長し、その結果剛健に注目されているので当時の神峰の指揮を何も感じないのは不思議なことではない。
実際に星合からもバランスが悪すぎというダメ出しを受けているし、そのちょっと前には伊調から「真っ暗だ」と評されている。

天籟ウィンドフェス編では「めでたい奴だ」と発言しているがこれを「愛でたい奴だ」と読者に曲解され一気にネタキャラっぷりが加速。
どうしてこうなった。

アンサンブルコンテストで神峰に指を突き付けるシーンも非常にカッコイイのだが、ここまでネタキャラとして認識してしまうとストレートに受け止められないのが人間。
「傍から見たら代表枠とれて舞い上がってるようにしか見えなくね?」と言われてしまう始末。
わざわざ本来壇上に上がるはずだった奏馬を抑えてまで行っているだけに余計にそう見えてしまう。

極めつけはロックフェス編。
神峰がメンバーに誘った際、「やるわけないだろう」と返す。これは普通である。
その後強く頼んだ際のセリフも「やるわけないだろう」。……まぁ、頑固だがわからなくはない返しである。
しかし、神峰が指揮者に嫌な思い出があるのか尋ねた返しも「やるわけないだろう」。おい、せめて会話しろよ。
その言葉のドッジボールっぷりを読者が見逃すはずもなく盛大に遊ばれてしまった。

残念だけど、我々に金井淵涼(のネタキャラ化)は止められない。

星合の彼を指したセリフが師匠の漫画を思い起こさせるのもネタっぷりに拍車をかける。
『神峰の奇抜な指揮 Part4 金井淵涼は止められない』

そんな彼は2chのスレッド等で連日、やけにハイクオリティな改変AAやコラが大量投下されている。
気になる人は見てみよう!腹筋崩壊必至だ!



……まぁ、それだけ読者に愛されているということなのだろう。
前述したとおり、ラスボスらしい風格はキッチリ持っているキャラクターであり、そういう変な目で見なければ普通にカッコイイキャラである。
シリアスでもネタでも今後に期待が持てるキャラであると言えるだろう。





























ネタバレ

実は彼の友人は川和、星合、管崎ともう一人、管崎の双子の兄である咲良がいる。
この五人、中学時代からの友人どころか幼馴染であり、本来はファーストネームで呼び合っている。

かつては彼ら五人で「桜の匂いがする音」を目指しており、未だに当時奏でていた音は「最も美しかった」と感じているようだ。
そのため、咲良と離れ、その音を失ってなお、その音で部内を満たすことを望んでおり、それ故に自分を導ける存在を求めている。つまり、指揮者を否定しているどころか、理想の指揮者を探している。そして、その指揮者の存在価値を理解していない弦野、自分が志す音と真逆の方向性を持つ伊調を否定しており、更に神峰は「論外」と断じている(ただし、何故神峰が論外なのかは不明だったり、その少し前に「理想の指揮者に近付けていますか?」と聞かれ心が停電していたあたり、どこまでが本心なのかは不明)。

更に咲良の口から実は彼は過去にピアニストであったこと、そして彼の行動が原因で咲良が交通事故に遭い両腕の麻痺を患ったことが明かされることとなる。

要初期、ピアニストであった彼はコンクールでもいくつもの賞を獲っていたが、いつもある人物―――咲良に敗れていた。
「塩素みたいな臭いがする」と彼の音を非難する咲良と、彼自身の「自分には才能が無いのではないか」という不安から彼を嫌っていた金井淵は、中学にて咲良と偶然同じ学校に進学し、咲良の誘いでトロンボーンとの出会いを果たすこととなった。
そのトロンボーンで非常にハイレベルな音感という才能が開花、結局ピアニストとしての才能には恵まれなかった彼であったがトロンボーン奏者としてその才能を日々伸ばすこととなる。


しかしある日、咲良といつものようにケンカ半分のじゃれ合いをしながら登校している途中に、不用意に咲良を車道に突き飛ばしてしまい、咲良はトラックに轢かれ、それどころか金井淵まで轢かれかけたところを彼に救われることとなった。
それ以来、自責の念に駆られた彼は、咲良が目指した「桜の音」の完成に執着するようになり、現在のような性格となってしまう。また、川和たちと咲良の両親にも事故以来、一日も欠かさずに贖罪の手紙を書き続けている模様。
「自分が居ては川和たちを傷付ける」とも考えているようで、咲良との約束であった「桜の音」を完成させた暁には彼らの下を去るつもりでいる。

そんな彼の、本当の心の形状は、暗く深く、そして彼が流し続けた涙の貯まった穴の奥にある大きなカプセル。
その中にあるのは、彼が絶対に思ってはいけないと考えていた―――「咲良がいてくれたら」という想い。
それでも咲良はもういない、だから自分が代わりに「桜の音」を完成させなくては、それを導ける「咲良の代理人」を見付けなくてはという想いこそが彼の本当の心であった。
その心に触れた神峰は「咲良は咲良以外に務まらない」と金井淵に、そして金管パートのメンバーに語りかける。彼らの想いは、そして咲良にも奇跡を起こし―――。









コンクール編

「やられっぱなしか神峰。がっかりだな」

舞う桜編後、正式に彼を認める描写こそなかったものの、他の金管パートリーダーと共に正式に彼の指揮を肯定した。
そこから先は、「全国コンクール金賞」という他の仲間たちと同じ場所へたどり着くために、各パートを回っての練習にも参加していたようで、彼が聞き取ることができる「正解の音」を全メンバーに教えて共有していた。

その甲斐もあり、コンクール県大会では完全武装したキョクリス先輩に追い詰められながらも「短三度」「完全八度」と技を繰り出して彼との一対一での格闘戦を制し、鳴苑高校はコンクール関東大会に駒を進めることとなった。
なお、本人的にはキョクリス先輩個人に対しては「完敗だった」と感じているようで、その上で彼が勝利出来た理由は「自分は正解の音を出すことに100%集中できたから」と考えている。
何かがおかしいって?気にするな、この漫画はソルキャだ!

また、番外編では神峰への誕生日メッセージを送ることになるのだが「『祝うわけないだろう』が欲しいのか?言うわけないだろう」という謎のツンデレっぷりとネタっぷりを発揮し、読者に「味方になっても金井淵先輩はやっぱり金井淵先輩だ」という印象を深く刻み付けた。
たった一コマで読者の腹筋を破壊しつくした金井淵先輩マジぱねぇっす。











この項目…当然全身全霊で追記・修正してやる。
……だが勘違いするな。
オレたちは建て逃げ項目なんか認めない。
いきあたりばったりであいまいな表現、新規項目申請も無しに立てたような奴なんかな






      .-'/`⌒ヽヽ>)ノ''⌒ヘヽ
     ‐'´?' /',゙ヽヽx'ソヘヽヽヽ
    /'?/'/!''│'`\x'ソヘヾヽヽ
    ,l |.;'"/'/´/ヘj'':二x:'こ ヽ lヾヽ
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ノ,( ノ ノ / /,,,_            ヾ l
ノ,,),ソ,/´'ノニ''ニ''‐.._    _....-‐::'''"l( l
    ハVノ{゙k`ソ^ヽ´ 、  1フフ''>l'l l
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