一色正和

登録日:2014/04/08(火) 12:11:26
更新日:2023/09/28 Thu 21:53:15
所要時間:約 3 分で読めます




一色正和(いっしき まさかず)は、漫画『鎌倉ものがたり』の主人公。
…と書いたが、この物語は鎌倉を舞台にしたオムニバス形式の話でなので、正確には「主役級のキャラ」といった所。
実際、巻を追う毎にゲストキャラが中心になる事が多いため、途中のコマに「通りすがりの一色先生」、もしくは最後のコマに「今回は出番が無かった一色先生」と1コマのみの出番になることも(それさえ無いエピソードも増えている)。

神奈川県鎌倉市長谷1丁目に住んでいるミステリー作家。
連載初期では32歳で、現在は35歳。
実写映画版では堺雅人が演じた。

一見優男風のハンサムだが実は武道を嗜んでおり、中でも剣道が大得意。
公式免状で三段を所持し、高校時代は「鎌倉四天王」の一人として数えられるエース格で、全国大会の団体戦・個人戦も優勝したことがあると言っており、四天王でも最強だと思われる(本人は「ほかに強い部員がいたからさ」と謙遜していたが)。
あるエピソードでは本物の武士(しかも相手は亡霊で疲れ知らず)と一晩中戦闘して持ち応えた程*1
ただし本物の宍戸梅軒には手も足も出なかったが。まあ、これは流石に相手が悪かった*2ので仕方がない。
ほかに柔道や合気道も嗜んでおり、犯人に襲われた時は大抵返り討ちにしている。


本格的な心理トリックをの作風を好み、機械的なトリックを嫌っている。
『由比ヶ浜殺人事件』、『名探偵一色亜紀子』といった代表作がある。

爆発的にヒットしているわけではないが、ドラマ化したり地元でイベントが行われたり、程度の支持はある。
だが、何故か魔界では「笑える」ユーモア小説として人気がある*3
ただ、よく締め切りに追われて苦しんだり、そのストレスで入院したりと筆は早くない。ライバルである鎌倉ルパンからも苦言されるレベル。

初期に知人が容疑者にかけられた時には、冤罪を晴らすために難事件を解決しており、名探偵のようなこともする。
ただ、偶にネタ探し、気晴らしに事件に首を突っ込むこともあり、犯人が使ったトリックを丸パクリしたこともある。いいのかそれで…

また、ほかの作品の探偵達とは違い、事件が解決しないで迷宮入りしたこともザラ。
まあ、トリックが
  • 基本は幽霊・魔物・悪魔が主犯か共犯
  • 漫画のキャラが現実に現れて暗殺
  • 死体を操ってアリバイ作り
  • 魔術師が動物に変身して密室殺人
といったノックスの十戒とヴァン・ダインの二十則どころか下手なラノベでも使われないような超展開だから仕方ない。
また、一部エピソードでは犯人のあまりにも悲劇的な境遇、殺された相手の悪辣さ故に仏さますら証拠隠滅に加担したという状況から
あえて犯人を見逃す判断を選んだケースもある。

更に事件に関わる事が多いせいで魔物・犯罪者にやたら命を狙われる。
しかし、段々と慣れたのか、完全武装した敵に普通に攻撃するシーンも。


かつては漫画家を目指していて、東大マンガ研究会部に所属していたが現在は黒歴史になっている。

自身の故郷であり、多くの文豪が愛した鎌倉という土地を心から愛している。


かなりの多趣味で、熱帯魚飼育、鉄道模型、絵画、音楽鑑賞など様々。
一度嵌ると数週間はドップリ趣味にのめり込むのでその度に亜紀子に呆れられる。

アナログ派で、エアコンを買わなかったり、未だに携帯を持たず古い固定電話のみ。
また小説家にも拘らずFAXの導入に消極的で、常に生原稿を編集に手渡ししている、わりと「古い」タイプの小説家である*4
愛車は父親から譲られたベンツ・クーペ2/3。

後、おじん臭い。


妻の亜紀子とはラブラブ…なのだが、年齢が一回り年下な上に童顔でどう見ても○学生にしか見えないため周りからロリコン扱いされている。
実は前世からの運命の相手。前世の彼女もうっかり自分で転生した自分を呪い殺そうとしたことがあるドジっ子。

祖父は民俗学者、父は大学教授だが、母を含めて早くに死別したことがトラウマになっており、亜紀子が遠くに離れてしまう悪夢を見ることがある。

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最終更新:2023年09月28日 21:53

*1 但し、最初の打ち合いでは木刀で相手の面を叩き割るなど押していたものの、朝方には頭から血を流しながらボロボロの息ゼーゼーになっており、流石に体力的にキツかったようだ。武士が消えた後は傷ついた木刀を杖代わりに、ヨロけながら下山するのが精一杯だった。

*2 本作の宍戸梅軒は、「実は宮本武蔵よりも強かった超達人」として描かれているため。

*3 コミックス29巻の「漫画家デビュー」によると、魔物は人間とセンスが違うから。作中で一色のアシスタントをした漫画家志望の魔物は、ホラー漫画家として人気になったが、本人はギャグ漫画を描いているつもりだった。

*4 昔ならともかく、インターネット等の普及した現在は、データで入稿する小説家も多い。