登録日:2009/06/04 Thu 22:11:10
更新日:2025/03/20 Thu 23:53:03
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「ノックスの十戒」、及び
「ヴァン・ダインの二十則」とは、1928年にロナルド・ノックスとヴァン・ダインの二人の作家がそれぞれ発表した「
推理小説を書く上で守る事が望ましい基本的な指針」である。
内容としては似通っており、
「推理小説は読者が探偵役とともに論理的にかつ矛盾無く、本文中のヒントのみで推理を楽しめなければならない」という考え方が根幹にあるのがうかがえる。
百聞は一見に如かず。
とりあえず内容を読んでもらいたい(なお日本語訳は意訳であることに留意)。
◆ノックスの十戒
1. The criminal must be mentioned in the early part of the story,
(犯人は物語の始めのほうで登場している人物でなければならない。)
2. All supernatural or preternatural agencies are ruled out as a matter of course.
(探偵方法に
超能力を用いてはいけない。)
3. Not more than one secret room or passage is allowable.
(犯行現場に秘密の抜け穴や通路を二つ以上使ってはいけない。)
4. No hitherto undiscovered poisons may be used, nor any appliance which will need a long scientific explanation at the end.
(未発見の毒薬や、難しい科学上の説明を要する機械を犯行に使ってはならない。)
5. No Chinaman must figure in the story.
(中国人を登場させてはいけない。)
6. No accident must ever help the detective, nor must he ever have an unaccountable intuition which proves to be right.
(探偵は偶然や第六感で事件を解決してはいけない。)
7. The detective himself must not commit the crime.
(探偵自身が犯人であってはいけない。)
8. The detective is bound to declare any clues which he may discover.
(探偵は読者に提示していない手がかりで解決してはいけない。)
9. The "sidekick" of the detective, the Watson, must not conceal from the reader any thoughts which pass through his mind
(探偵のワトソン役(物語の記述者)は自分の判断を全て読者に知らせなければならない。)
10. Twin brothers, and doubles generally, must not appear unless we have been duly prepared for them.
(双生児や一人二役の変装は、あらかじめ読者に知らせておかねばならない。)
◆ヴァン・ダインの二十則
1.事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない。
2.作中の人物が仕掛けるトリック以外に、作者が読者をペテンにかけるような記述をしてはいけない。
3. 不必要なラブロマンスを付け加えて知的な物語の展開を混乱させてはいけない。
ミステリーの課題は、あくまで犯人を
正義の庭に引き出す事であり、恋に悩む男女を結婚の祭壇に導くことではない。
4.探偵自身、あるいは捜査員の一人が突然犯人に急変してはいけない。
これは恥知らずのペテンである。
5.論理的な推理によって犯人を決定しなければならない。
偶然や暗合、動機のない自供によって事件を解決してはいけない。
6.探偵小説には、必ず探偵役が登場し、その人物の捜査と一貫した推理によって事件を解決しなければならない。
7.長編小説には死体が絶対に必要である。
殺人より軽い犯罪では読者の興味を持続できない。
8. 占いや心霊術、
読心術などで犯罪の真相を告げてはならない。
9. 探偵役は一人が望ましい。ひとつの事件に複数の探偵が協力し合って解決するのは推理の脈絡を分断するばかりでなく、読者に対して公平を欠く。それはまるで読者をリレーチームと競争させるようなものである。
10. 犯人は物語の中で重要な役を演ずる人物でなくてはならない。
最後の章でひょっこり登場した人物に罪を着せるのはその作者の無能を告白するようなものである。
11. 端役の使用人等を犯人にするのは安易な解決策である。
その程度の人物が犯す犯罪ならわざわざ本に書くほどの事はない。
12. いくつ殺人事件があっても、真犯人は一人でなければならない。
但し端役の共犯者がいてもよい。
13. 冒険小説や
スパイ小説なら構わないが、探偵小説では秘密結社やマフィアなどの組織に属する人物を犯人にしてはいけない。
彼らは非合法な組織の保護を受けられるのでアンフェアである。
14. 殺人の方法と、それを探偵する手段は合理的で、しかも科学的であること。空想科学的であってはいけない。
例えば毒殺の場合なら、未知の毒物を使ってはいけない。
15. 事件の真相を説く手がかりは、最後の章で探偵が犯人を指摘する前に、
作者がスポーツマンシップと誠実さをもって、全て読者に提示しておかなければならない。
16. 余計な情景描写や、わき道にそれた文学的な饒舌は省くべきである。
17.プロの犯罪者を犯人にするのは避けること。
それらは警察が日ごろ取り扱う仕事である。
真に魅力ある犯罪はアマチュアによって行われる。
18. 事件の真相を事故死や
自殺で片付けてはいけない。こんな竜頭蛇尾は読者をペテンにかけるものだ。
19. 犯罪の動機は個人的なものがよい。国際的な陰謀や政治的な動機はスパイ小説に属する。
20. 自尊心(プライド)のある作家なら、次のような手法は避けるべきである。
これらは既に使い古された陳腐なものである。
A.犯行現場に残されたタバコの吸殻と、容疑者が吸っているタバコを比べて犯人を決める方法。
C.指紋の偽造トリック。
D.替え玉によるアリバイ工作。
E.番犬が吠えなかったので犯人はその
犬に馴染みのあるものだったとわかる。
G.皮下注射や即死する毒薬の使用。
H.警官が踏み込んだ後での密室殺人。
J.土壇場で探偵があっさり
暗号を解読して、事件の謎を解く方法。
…どうだろうか。
なんだこれ?と感じる部分は多かれ少なかれあるだろうが、ざっと通してみると推理小説としての条件ならばまあまあ納得というか、当たり前というか、わざわざ書くほどかと思うのではないだろうか。
むしろ当時の流行や、あるいは氾濫した二流三流の推理小説を皮肉ったようにも見える。
もう少し補足しよう。
1. 犯人は物語の始めのほうで登場している人物でなければならない。
ただし、“but must not be anyone whose thoughts the reader has been allowed to know.”(読者はその意図を知ることができてはいけない)とも続いている。
つまり「あ〜、どうせこいつが犯人だろ」と読者にバレバレな犯人にしてはいけないということ。
2. 探偵方法に
超能力を用いてはいけない。
これはもちろん、
未来人や超能力者…etcな超自然現象全般が当然ダメ。
3. 犯行現場に秘密の抜け穴や通路を二つ以上使ってはいけない。
ノックス本人が「事件の舞台にそれがあるに相応しい理由(例えば、古城や館などはいざという時の抜け道が複数用意されていた)がある場合はセーフ」とも述べている。
5. 中国人を登場させてはいけない。
これについては当時中国人は神秘的で得体の知れない人種というイメージが強かったためである。
「怪しげな術で超常現象を起こせるのではないか」とすら思われていたほど。
つまり言い換えれば「神秘的なもの、得体の知れないもの、読者が「超常現象を起こせそうだ」と思えるようなものを出してはいけない」。
犯人にも探偵にも「
コレ東洋の神秘アルね」としか説明できない方法を使わせるな、と言えば今でも比較的わかりやすいだろうか。
実際にフー・マンチューを筆頭に「中国人の黒幕」が一時期流行ったらしく、そのあたりを皮肉った側面もあるのかもしれない。
「ならば中国人以外の神秘的なもの、得体の知れないものはいいのか」とか言ってはいけない。それは2.に違反する。
7.探偵自身が犯人であってはいけない。
但し、犯人が探偵に
変装して、作中の登場人物を騙す場合…犯人が他の人間に濡れ衣を着せるために自らの推理を披露するケースは除く。
9. 探偵のワトソン役(物語の記述者)は自分の判断を全て読者に知らせなければならない。
注記で“his intelligence must be slightly, but very slightly, below that of the average reader.”(彼の知能は僅かに ―とはいえ非常に僅かにだが― 平均的な読者より低くなければならない。)などと書かれている。
ワトソン君ェ… ( ノД`)
解説
ぶっちゃけてしまえば、推理小説ならばご都合主義はやめろ、読者に対してフェアであれ、というぐらいのものである。
そしてこれは原則ではなく、あくまでも指針。
小説に様々な新しい手法が生まれている現代、適合しない作品はいくらでも存在するだろう。
一人称の視点で一部の事実を伏せておく叙述トリックに代表される、これらを意図的に破ったり逆手に取った仕掛けで評価された作品も有る。
叙述トリックを使うぐらいは当たり前で、「どんなぶっ飛んだ叙述トリックを使うか」に頭を捻っている作家もたくさんいる。
また、これらをまともに守ろうとすると、「推理小説は
SFや
ファンタジーとは絶対に相容れない存在である」ということになってしまう。
SFないし
ファンタジーの世界観で推理小説をやるには、アイザック・アシモフの「
ロボット工学三原則」のような「うまく破る」手段を考え出す必要が出てくる。
もちろん、
そうでないミステリは古い、という訳では断じてない。
そもそもノックスについては、これに当て嵌まらない小説を本人がたくさん書いているし、「なんであんなの作ったんだろう」といった意味合いの発言まで飛び出している。
ヴァン・ダインについても当時アガサ・クリスティーが使って波紋を呼んだ叙述トリックを大いに批判したことで有名であったりして、
推理作家のために客観的に書いた教えというよりは、あくまで個人的な意見である。
ではなぜこうしたものが生まれたか──
それは、これらが生まれた時代背景には、「探偵役」「ワトソン役」と登場人物に明確な役割を置いた、
『シャーロック・ホームズ』に代表される基本的な型の推理小説であることが半ば前提になっている事が挙げられる。
シャーロック・ホームズ人気に当て込んだ三文ミステリが粗製濫造されていた時代のものであり、
現代でこれを当てはめようと思ったら無理があるのは当然であるし、現代で通用しないから意味がないと断ずるのもまた的外れなのである。
今となってはいわゆる「探偵役」を置かない推理小説も珍しくなく、原則としてもそこまで厳格に考える必要はないのだが、
それでも多くの作品に影響を残したこれらのルールは推理小説を書くのならば、論理的な
矛盾や飛躍、ご都合主義や超展開を防ぐためにも、
とりあえず一度は目を通しておいたほうがいい戒めと言えるだろう。
追記・修正はこれらの戒めを全て破った推理小説を書きながらお願いします。
- コメントが多くなってきたのでリセット -- 名無しさん (2017-12-14 16:56:36)
- 二十則はちょっと厳しすぎる気もするが、十戒はたしかに破ればよっぽど書き手の腕がよくない限りミステリーの面白さは破綻すると思う。 -- 名無しさん (2017-12-14 23:53:31)
- 登場人物と一緒に推理するのを楽しんでる人間からすれば超能力で問題を解決する探偵や犯人が出てきちゃ推理もクソも無いしな。 -- 名無しさん (2018-05-15 09:43:07)
- 無理のある超展開や大きすぎる矛盾はただでさえ創作じゃ二流三流なのに、探偵役と同じかそれ以上の情報量を読者に与えるのが前提の推理小説でそれをやっちゃったら推理小説としてはどうなの、くらいの意味合いなんだろうなと 個人的には推理とかせずに物語として楽しむタイプだからそんな厳守されてなくても気にならないけど… -- 名無しさん (2018-05-15 17:46:48)
- ひぐらし読んで思ったんだが、結局これが推理小説の十戒とされているのは、上にもあるがこれを破るともうなんでも出来ちゃって推理もトリックも何もなくなっちゃうんだ。タブーというより、推理小説の体裁を保ちたい最低限のマナーと考えた方がいいかもしれん -- 名無しさん (2018-06-02 16:42:05)
- ヴァン・ダインのはそもそもアクロイド殺し批判の流れで出てきたものだから -- 名無しさん (2018-06-05 14:11:22)
- 現代からするとちょっと厳しいのもチラホラあるな。やっぱり指針程度にしておくのが妥当か -- 名無しさん (2018-09-20 13:50:15)
- そりゃあ実は双子だったとか犯人が作中に出てきてない人物とか超能力で犯行、捜査したとかしたらミステリーとして成立しない -- 名無しさん (2019-05-05 21:45:43)
- 殺人より軽い犯罪では読者の興味を持続できない。 これとかは破ってもそれなりに面白いミステリーは出来そうだがな 宝石の盗難事件とか -- 名無しさん (2019-05-05 21:58:15)
- ノックスの十戒はまあそうだよなって思えるけど、ヴァン・ダインの二十則はなぁ…「これ俺が嫌いだからダメ!!」って感じが否めない -- 名無しさん (2019-05-05 22:42:45)
- これを言ってるヴァン・ダインの小説が毎回「重要人物なのに妙に疑われてない奴が犯人」っていうベッタベタだからなあ -- 名無しさん (2019-07-08 21:08:42)
- プロの犯罪者は良くない、って完全にヴァン・ダインの個人的意見だよなあ。殺し屋の殺し技を探偵が見破るなんて面白いミステリーだと思うけど。 -- 名無しさん (2019-08-13 22:58:27)
- ↑私見だが某孫探偵もプロが出張り過ぎて面白くなくなったって意見もしばしば見るから、少なくともそう感じる一定層がいるのは否定できないんじゃね -- 名無しさん (2019-09-27 15:34:42)
- ここでいうプロってのは特殊な殺害方法使うような奴じゃなくて狙撃の名手とかそういう話だから。夜道を歩いてた被害者を背後から撃ってそのまま消えた殺し屋が犯人、なんて推理の余地もないし。真犯人が別にいてプロの殺し屋という道具を使った、というなら展開の余地もあるが -- 名無しさん (2019-09-27 17:01:55)
- 端役が犯人じゃ小説にする価値なしってのもなあ。名も無き市民の行動が歴史を変えることだってあるのに(悪い方向のほうが多い気はするが) -- 名無しさん (2019-12-10 17:43:50)
- 掟破りなミステリーだけどよくよく読んでくと十戒は守ってるのとかもあるよな。ギャグ作品や逆手に取る系は堂々と破ってんのも面白いよな -- 名無しさん (2020-02-10 15:53:20)
- 端役が犯人はダメというのは名前の出てこないモブかと思われた人物が犯人はいかんという意味じゃないか? -- 名無しさん (2020-02-10 17:38:09)
- そもそも原文じゃ「端役」なんて言葉使ってないし(笑) -- 名無しさん (2020-02-10 19:22:24)
- ノックスの十戒を守っていない名作を上げることはできる。ただ、たいていはいわゆるバカミスって言われるね。 -- 名無しさん (2020-02-10 19:35:18)
- ノックスの十戒はそもそも本人がなんでこんなの作ったっけ?(意訳)って言ってしまってる。ヴァン・ダインの二十則はヴァン・ダインがこれを守らない奴は意識低いよ(笑)という完全な上から目線の煽りなので、実は似てるようで2つは全く違う -- 名無しさん (2020-06-17 07:53:10)
- これを使って推理小説の登場人物紹介だけから犯人を推理するっていう展開が最近出たライトノベルにあったな。「作者が小説のルールにこだわる性格」「登場人物紹介は作者自身が書いたもの」というヒントがあったからできた芸当だし、それでも大苦戦してたけど。 -- 名無しさん (2020-06-17 08:01:58)
- ヴァン・ダインはクリスティの『アクロイド殺し』を酷評したり結構押し付けがましい人だったみたいべ -- 名無しさん (2020-10-11 00:07:46)
- 邦文は意訳だらけだから肯定にせよ批判にせよせめて原文読んで語れよって思うわ -- 名無しさん (2020-10-11 00:16:36)
- 食事のマナーと似てるね 守らなくても腹は膨れるが守ったら飯が美味くなる -- 名無しさん (2020-10-11 00:17:30)
- ↑下手に押し付けると美味しくなくなるというのも似ているかな -- 名無しさん (2020-10-11 00:25:42)
- ミステリ作りたいなら一通り目を通して何でこんなこと書かれてるのかってのは理解しといた方がいいわな。知らずにルール無視するのは、料理のさしすせそを知らずに順番無視するようなもんで大抵まずくなる。 -- 名無しさん (2021-01-29 09:39:03)
- 逆転裁判なんかは結構オカルトやオーバーテクノロジーが入っているけど、読者に対して説明しつつ作中世界でも認知された手法だと言うのを示している、その独自のルールをしっかり守っている(なんでもアリじゃない)からつまらない話にはならない。逆に言えばこれをやらないと白けるだけ。 -- 名無しさん (2021-08-27 14:05:39)
- 毒薬に関しては誰かが真似しないようにあえて架空の毒物が用いられることもよくあるからしょうがないところ。毒の効能について劇中でちゃんと説明されていればトリックのギミックとしては大丈夫だろうし -- 名無しさん (2021-08-27 16:53:54)
- ↑「名探偵に薔薇を」を思い出した -- 名無しさん (2021-08-27 17:12:31)
- 探偵物は犯人が逮捕されてジ・エンドだから、プロの犯罪者とかマフィアや秘密結社の構成員とかは犯人役に向かないのは事実なんだよなあ。ただ、それをうまく料理するのも作家の腕前だと思うが。 -- 名無しさん (2022-01-28 19:55:24)
- 一応は「探偵物」である以上、あれだけ治安の悪い街でもコナン君の周りで通り魔殺人が起きないことの理由でもあるよね。宿敵が思いっきり秘密結社なのはまぁ…ジン兄貴に手錠掛けられるのかな? -- 名無しさん (2022-01-28 23:14:09)
- ↑「犯人にしてはいけない」ではあっても「マフィアや秘密結社を出してはいけない」ではないよ。 -- 名無しさん (2022-01-28 23:29:20)
- トリックに魔法や超能力を出すのであれば、作中世界にそれらが実在することを示しておかないといけないとは思う。謎解きの場面になっていきなり「被害者は超能力者でした」とか言われるのはミステリーとは呼べんだろう -- 名無しさん (2022-09-06 20:18:48)
- ↑わかりやすい極地だとアニヲタとしてはミュータントメンみたいな感じにならないようにするってことかな -- 名無しさん (2022-09-06 20:54:54)
- 厳格なルールでないことは分かるが、なんとなく同意できるものも多い。ミステリーを書くのであれば、一通り目を通しておいたほうがいいんじゃないかとは思う。 -- 名無しさん (2023-02-26 21:53:00)
- これを巧く目隠しに使用した某作品の作者がドラマ化を機にメンタルやられて笑えないことになってどうしたものか…ありそうでなかったのにどうしてこうなった -- 名無しさん (2023-02-26 23:08:04)
- 少なくともノックスの十戒を全て破る作品なんてのは推理小説としては存在できないだろうね。 -- 名無しさん (2023-06-04 18:02:12)
- ↑「探偵は偶然や第六感で事件を解決してはいけない。」これ破る時点でまず推理小説にならんからね。「作中で探偵と言われている人物は無能で直観くらいでしか犯人を当てられないが、実はきちんと偶然や第六感で事件を解決していない人物が裏にいる」って作品もあるが、この場合、「探偵」って言われるのは後者だし。 -- 名無しさん (2023-09-04 14:22:37)
- ↑1↑2 「知ろうとすれば」どんな謎でも真実を知ることのできる探偵役相手に、どう出し抜くかで四苦八苦する犯人役という倒叙形式かつ叙述トリックな作品は存在する。なお、真犯人は中国人なので第五戒も破ってるのが逆に読者に対するヒント。 -- 名無しさん (2023-09-04 14:38:04)
- ↑↑高遠「ハ…ハメ技じゃないか……!」 -- 名無しさん (2023-09-04 16:03:24)
- 二十則のほうは「クリスティ読んで相当悔しい思いしたんだな~わかるようんうんあれは騙されるよな」と邪推したくなる -- 名無しさん (2023-09-04 16:14:30)
- 「事件の真相を事故死や自殺で片付けてはいけない」ってあるけど、そういう作品っていくつかあったりする?「実は殺人ではなく事故(自殺)だったんだよ!」っていうの -- 名無しさん (2024-01-06 17:50:23)
- ↑かなりあるよ。調べやすい所だと、名探偵コナンの1巻にあるで -- 名無しさん (2024-01-06 18:32:52)
- 「事件の真相を事故死や自殺で片付けてはいけない」っていうの、しっかり伏線とかそういうのが練られてれば別に良いと思うんだがな オチが納得いかないみたいな個人的で感情的な言いがかりっぽく思えてしまう -- 名無しさん (2024-01-13 13:56:09)
- ↑密室殺人が起きた→実は自殺だったので密室のトリックなんてなかった みたいな謎を提示しておきながらそれをぶん投げるのを禁止してるだけなので一本筋が通ってるシナリオならそれはそれでいいよ -- 名無しさん (2024-01-13 14:29:23)
- ノックスの方だけだけど、原文を書いてみた -- 名無しさん (2024-01-17 10:05:27)
- コナンでも実は自殺だった、犯人は双子だった、をやってはいる 伏線はあるが -- 名無しさん (2024-02-29 12:52:28)
- ↑前者なんて結構初期のエピソードだったしな -- 名無しさん (2024-02-29 19:02:59)
- ぶっちゃけ「読者に対してフェアであれ」の一言で済むと思うんだよなぁ…… -- 名無しさん (2024-09-25 11:33:02)
- 推理小説ではないが月刊少女野崎くんの「脚本家の人そこまで考えてない」の元ネタとなった話でも読者ですら知らない、それまでのシーンには全くなかったような行動を普通にしてたってのもあったな。今までそうだったからこれからもそうとは限らないのはリアルではあるが -- 名無しさん (2024-09-25 12:06:21)
- 当時のパルプ雑誌を読んでると何だコリャって言いたくなるようなオチの推理小説も割と多い。シャーロック・ホームズ人気に当て込んだ三文ミステリが粗製濫造されていた時代も勘定に入れなければいけない -- 名無しさん (2024-10-15 14:38:06)
- 探偵役が超能力で犯人を知るの、倒叙ものとして考えればありそうなもんだが… -- 名無しさん (2024-12-08 11:18:57)
- ↑2 ノックスの十戒は当時の推理小説をノックスがまとめたアンソロジーに書かれていたもの……って前提が抜けてると大きく食い違うよね 当時そういう小説が乱造されてたんだろうなって察せる -- 名無しさん (2024-12-30 17:25:18)
- 正直なところ、これらに従って書かなきゃいけないわけじゃないんだが、何も考えずに書いてこれらを破ってるような作品はなんかまずいことになってるよ。そういう意味ではむしろ「意識して破れ」と言いたい。 -- 名無しさん (2025-02-24 15:07:41)
- ある意味では、創作の現場猫案件(大やらかし事例)集なのかもしれない -- 名無しさん (2025-03-19 07:25:25)
- 型無し/型破りの違いもそうだけど、意図を正しく理解して破るのと、そもそも破綻してるだけなのは全く違うからね… -- 名無しさん (2025-03-19 10:40:14)
- ひぐらし批判の頃によく見たんだよなぁ「守ってないからクソ」みたいなの(出題編の時点での話)。今からすれば原文も背景も知らないにわか知識のやつだったんだなとはなる、当時から「そんな極端に守るものじゃないだろ」とは指摘されてもいたが -- 名無しさん (2025-03-20 03:38:51)
最終更新:2025年03月20日 23:53