登録日:2014/04/14 Mon 09:55:22
更新日:2025/04/29 Tue 21:59:46
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茶川 竜之介(ちゃがわ りゅうのすけ)
名前のモデルは
芥川龍之介で、明らかに狙っているほどに名前が似ている。(「茶」と「芥」はパッと見では間違える)
一度、「芥川竜之介」に間違えられるネタもあった。
三丁目で駄菓子屋の茶川商店を経営している男性。
年齢は51歳。
12月5日生まれ。
蛇口村という小さな村に生まれ、幼い頃に両親を亡くし、裕福な名家である叔父の家に引き取られる。
少年時代は頭が良く「神童」と呼ばれ、東京大学に進学するほどだったが、卒業後に小説家を志して家を継ぐことを拒否されたことから、本家の叔父からは勘当される。
それ以来、有名な小説家になり故郷に錦を飾ろうとするものの、芥川賞に29回連続落選(第6回だけは「悲恋東海道」で一時選考まで通った)。
嫌な事があると、店のクジのスカを水増しして八つ当たりしたり、若夫婦の大石一家に嫌がらせをする等、初期では「嫌味な爺さん」というキャラだった。
更に駄菓子屋の方も「汚いお菓子だから行くな」と親が子供に注意するくらい不評だった(それでも子供は行っていたが)。
しかし、小遣い稼ぎに始めた子供向けの冒険小説「少年冒険団」の執筆と、丁度同じ時期に古行淳之介を引き取ってから、彼の人生は大きな変化をもたらす。
始めは淳之介を無愛想な子供と見ていたが、自分の冒険小説のファンと知ってから仲が深まり、様々なトラブルがあるも、今では自分の子供のように可愛がっている。
成長期の栄養を考えて料理を習ったり、地元の知り合いをサンタに変装させてプレゼントしたり、ゴールデンウィークには旅行に連れて行ったりと最早親ばかレベル。
その一方で、自分と血の繋がりの無い赤の他人であることに悩むこともある。
淳之介も竜之介のことを慕うと同時に尊敬しており、駄菓子屋の手伝いや小説に使われた旧漢字を校正したりしている。
それまで不運続きだった人生も好転しつつあり、人柄も丸くなって優しい性格が前面に出るようになった。
また、過去の自分を駄目だしするようにまでなり、今まで書いた小説も「陳腐でつまらない」「よくこんなもので賞を取ろうとした」と批判までしている。
尚、勘違いされがちだがクジのスカの水増しは今でもしている。尤も、偶に当たりが出ていることから以前よりはマシになっていると思われるが。
冒険小説が本人の予想以上に大ヒットして単行本化したことから、故郷の村では地元の有名人として話題になり、帰郷した際には本家の叔父は既に亡くなっていたものの(息子(竜之介)の従兄弟の耕之介が家を引き継いでいる)、本家とは和解し、ここに戻らないかと誘われるまでに関係が改善している。
※娯楽が少なく情報伝達が発達してない当時は全国に単行本が出るというだけでもビックニュース扱いされるほどのものだった。
しかし、都会に染まりきった竜之介には刺激の少ない田舎では禁断症状が出始め、正体がバレる前に
逃げるように三丁目に帰っていった。
他にも、「人形砂吉」のペンネームで官能小説も執筆しており、賞を受賞するほどに人気を誇る。
現在では三丁目屈指の有名人となり、講演会に呼ばれたこともある(尤も、あくまで「代理」だった上に、当日にドタキャンされたが)
ただし、そのおかげで妬みを買うこともあったり濡れ衣を着せられたりしたことがある。
また、金持ちだと思われて詐欺師に狙われたこともあったが、実際は貧乏で初期の年収が20万円だったほど(現在は不明)。
関係者
○古行淳之介
ストリッパーであった母親の和子が捕まったことで一時的に預かった子供。
だが、現在では母親以上に懐いており、母親の死後は正式に養子となった。
○石崎宏美
謎に包まれたホステス。ふらっと現れてはトラブルの種をまく。
世間体の都合で竜之介の姪を名乗っている。
○お富さん
居酒屋やまふじの女将。
竜之介は彼女のファンの一人。
彼女の事を信用しているらしく、勘違いで自分が死ぬと悩んだときは彼女に遺書を託していた。
○小森民子
竜之介が恋したお婆さん。
文学論で意気投合した後に告白される。淳之介も気に入っていたが、息子達に反対される。
その後、子ども達の家をたらい回しにされているうちに心臓発作でこの世を去る。
だが、最期まで竜之介の手紙を放さなかった姿を見た孫が、竜之介に民子の死を教えた。
一話のみの登場だが竜之介には特別な存在だった。
実写映画では吉岡秀隆が演じており、年齢も30代半ばに引き下げられている。
原作同様、裕福な名家に生まれ、東大を卒業後に小説家を志して家を継がなかったことから勘当され、小説家目指すが上手く行かず、駄菓子屋を営む叔母のもとに転がり込み、叔母の死後は駄菓子屋を引き継いだという設定。淳之介とのエピソードもほぼ原作と同じ。
また、ヒロミとは密かに両想いという設定であり、紆余曲折あって結ばれ、娘を授かった。
結婚後は駄菓子屋を改築して「やまふじ」を2階に移設している。
「お前と俺とは追記も修正もないただのwiki篭りなんだよ」
- 映画の吉岡さんで知ったが、原作より若いのね。 -- 名無しさん (2014-04-14 21:42:13)
- ヒロミ(映画では小雪)との関係も大幅に違う。原作では父親と言うか、親戚の叔父さんのような関係(あくまで“の、ような”であり、血縁などの関係はない。)ただ、初期には茶川がヒロミに軽い劣情をもよおすシーンも存在する(ヒロミの露出に対して目のやり場に困る、ヒロミに言い寄られる夢を見る、など)。 -- 茶沢山 (2014-04-23 07:28:30)
最終更新:2025年04月29日 21:59