東京大学

登録日:2015/03/09 (月) 20:31:03
更新日:2024/01/10 Wed 09:45:29
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画像出典:東京大学 公式ホームページ 推薦入試トップページ
サイト観覧日:2017年12月9日 出典URL:http://www.u-tokyo.ac.jp/stu03/e01_26_j.html

東京大学とは、東京都千葉県にキャンパスを持つ国立大学法人である。
大学の略称は「東大」。「赤門」、また特に医学部を指して「鉄門」という呼び方もある。

旧帝国大学(旧帝大)と呼ばれる名門国立大学グループ(東京大学、京都大学東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学)のリーダー的存在として名高い。

1877年に日本初の高等教育機関として設立された。
地方でも抜群の知名度。東大=最難関大学の一つという認識で大体合ってると思うよ。その難関ぶりは「東の東大、西の宝塚」などと、かの宝塚歌劇団の宝塚音楽学校と並び称されるほど。
この大学に何人合格したかで高校の評価が左右されるなど、様々なところに影響を及ぼしている。
でも最高学府=東大っていうのは誤用だよ!大学が最高学府であって、かつては東大しか大学がなかったので、一応それまでは誤用ではなかった。でも同年に京大が創立されたので唯一じゃなくなった。
シンボルマークは銀杏の葉で、キャンパスにも銀杏並木がある。秋には殺人的な臭いを放つぞ!
なお、実は正式な校歌と校章は制定されていない。事実上の校章はお馴染みイチョウの葉っぱの「東大マーク」、事実上の校歌は運動会歌『大空と』及び応援歌『ただ一つ』である。


ライバルの京都大学が変態だらけのイメージがあるがこちらも大概である。(ブロッコリー事件がいい例) バカと天才は紙一重ともいうし。やっぱり勉強があれほどまでできるとry
大昔の東大生のイメージといえば「眼鏡のガリ勉君」というのがベタなイメージだろう。しかし近年は小綺麗でお洒落なリア充タイプも珍しくなく、趣味も満喫していていつ勉強してきているのかわからないくらいの学生も。
小さい頃から手をかけて教育できる家庭の出身が多いため、裕福な家庭育ちが少なくない。
2016年からは推薦入試を導入し、例として国際数学オリンピックのメダリストのような「スーパー高校生」を求めている模様。ダンガンロンパ』かな?

歴史的経緯から国家公務員や官僚が多いとされるが、無論一般企業に入社する卒業生も多いし、芸能系やクリエイター系にも人材を多数輩出している。


キャンパス

学生・院生が主に使うキャンパスは3ケ所。

◇駒場キャンパス

全学部1~2年生、教養学部と理学部数学科の3年生以降が使用。東大の前身の一つとなった旧制第一高等学校がかつて存在した敷地。
渋谷にほど近い東大の学生生活の始まりとなるキャンパス。
学生会館・サークル棟はこちらにしかないため、部やサークルに命をかけている学生はこちらに入り浸りになるかもしれない。
教養関連の講義が主なため、教室数が非常に多い。また、安田講堂に似た建物もある。まあ設計者が同じだからね。
最寄駅は京王井の頭線の駒場東大前駅。何と駅から降りてすぐの神立地。方向音痴でも安心だ!*1
ちなみに正式名称は「駒場Iキャンパス」で、少し離れたところに駒場IIキャンパスもある。でもほとんど大学院の研究室なので学部生なら4年間一度も行かない人も多い。
11月の「駒場祭」の舞台でもあり、若さあふれるエネルギーに満ちた東大を楽しめる。学術系もあるよ。
また、かつて敷地内には第一高等学校時代に起源を持つ東大駒場寮という非常にカオスな学生自治寮があった。いろいろあって閉鎖され、現在は門の跡だけが残っている。

◇本郷キャンパス

殆どの学部の3年生以降が使用。旧東京帝国大学時代からの由緒ある敷地。
大学本部がある東大のメインキャンパス。東京都心ながら校内は非常に広く、教室移動の際に自転車を使う学生も。
赤門や安田講堂、東大病院といった象徴的な建物があるのはこっち。勘違いされることもあるが、正門は別にある。その他に三四郎池も有名。
校内には学生だけでなく観光客の姿もよく見られ、ある意味東京観光名所になっている面も。
歴史を感じさせる建物と最近再開発で建てられた建物が並び立っていて、統一感がなく地味にカオス。
いわゆる学年割れのキャンパスのため、駒場で必修をとりこぼすと「駒バック」という現象が発生。どうなるかはお解りですね?
最寄駅は都営大江戸線・東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅、東京メトロ南北線の東大前駅などとされるが、キャンパスが広すぎるため、何処に行きたいかで最寄駅が変わる
道路を隔てれば、農学部の弥生キャンパス、理・工学部の一部研究室生が使用する浅野キャンパスがある。
こちらでは5月に「五月祭」がある。こちらは学術系展示が比較的多め。

◇柏キャンパス

理・工学部の一部研究室生が使用。
東京と冠していながら柏にもキャンパスがある。しかし一部の研究室しかないため、多くの学生(特に文系)は存在さえ知られていない。
つくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅を降りると、東大と千葉大学が隣接するという光景を目撃するだろう。
東京メトロ銀座線を走っていた01系電車が一両そのまま実験機材として使用されているとか。

他、白金台などにもキャンパスがある。


入学試験

東京大学を受験しようと考えたことがあるものなら解ると思うが、東大は学部ごとに受験生を集めるのではなく、類ごとに受験生を集めるのだ。
文系の場合は文科一~三類、理系の場合は理科一類~三類まであり、計6つの類がある。
ちなみに、定員は文系は文科三類>文科一類>文科二類、理系は理科一類>>理科二類>>理科三類となっている。
合格点、つまり難易度は例年は文系は文科一類>文科二類>文科三類、理系は理科三類>>>>>理科一類>>理科二類だが、時には変動することも(文科各類の最低点が接近する事例や、理科一類と理科二類の最低点が離れる事態が増えている。)。特に理科三類は、年度にもよるが理科一類・理科二類より50~70点ほど点数を多く取らねばならず、東大の中でもぶっちぎりの難関として名高い。
採点基準が科類間で統一されているのかは定かではない。

各予備校(駿台河合塾代ゼミ、東進など)が高3・高卒生を対象に、東大の試験形式で作成した模試、いわゆる東大模試を開催しているので、東大を志望する際はぜひ受けてみよう、というか、東大受験者のほとんどがいずれかの東大模試を受験するので(特に駿台の東大入試実戦模試と河合塾の東大入試オープンは受験者が多い)、東大模試で力試しをしないで東大を受験するのはオススメできない。

東大の入学試験は、センター試験・共通テストの一次試験は110点満点、二次試験は440点満点の計550点満点で採点される。

センター試験・共通テスト(一次試験)

一次試験は900点満点を110点満点に圧縮する(2005年(平成17年)までは800点満点であった)。この圧縮は小数点以下第4位まで計算され、実際に1/90点足りずに不合格になった事例もあるので要注意。
また、一次試験の成績で二段階選抜(足切り)が行われ、二次試験の受験者は文科各類は定員の3倍、理科一類は定員の2.5倍、理科二類・理科三類は定員の3.5倍(以前は理科三類は定員の4倍であった)に絞り込まれる。ほとんどの場合は二段階選抜は実施されるが、たまに出願者数が少なくて全員第一段階選抜に合格することもある。

  • 国語
文系理系関係なく全員が受験する。
現代文、古文、漢文の3分野全てが採点対象となる。

文系理系関係なく全員が2科目受験する。
数学1Aは全員必須で、2科目目は原則数学2Bを受験することとなる。

ただし、商業高校や工業高校など職業系の学科の出身者は、数学2Bの代わりに簿記会計、情報関係基礎、工業数理基礎を選べる。(普通科出身者は専門科目を履修していない場合、これらを選ぶことが認められない。)

数学1単独、数学2単独での受験は認められない。

  • 外国語
文系理系関係なく全員が受験する。
受験生のほとんどは英語を選んで解答することになるが、一応、フランス語、ドイツ語、中国語、韓国語も選択できる。

センター試験では英語は筆記のみが評価対象となり、リスニングは評価に含まれなかった。
しかし、万が一前期で東大不合格となってしまった場合に後期で志望校を変更する際や、早稲田など私立大学のセンター利用を考慮すると、リスニングを完全に捨ててしまうのはあまりオススメできない。

共通テストは、英語リーディングを100点満点から140点満点に、英語リスニングを100点満点から60点満点に換算して使用する。

  • 理科
文系は基礎グループ(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎)から2科目、理系は発展グループ(物理化学、生物、地学)から2科目選択する。

理系は基礎グループから選べない。

文系の場合、間違って発展グループから1科目のみ(生物、地学など)を選択してしまった場合は科目不足で失格となってしまうため注意が必要。また、発展グループから2科目選んだ場合は、同一名称を含む基礎科目を2科目選んだとみなされてしまうため、非常に不利となる。

2014年(平成26年)までは文系は発展グループ(物理、化学、生物、地学)から1科目選ぶ方式だった。
理系同様、理科総合と呼ばれる基礎科目は認められなかった。(理科総合Aは現在の物理基礎と化学基礎に相当、理科総合Bは現在の生物基礎と地学基礎に相当する。)

理系の場合、2011年(平成23年)までは時間割の関係上、物理と地学をダブル受験することができなかった。

文系は2科目、理系は1科目選択して解答する。
選択可能な科目は地理B、世界史B、日本史B、倫理政治経済(倫政)の4科目のみで、すべて4単位の重量科目。
軽量科目である地歴のA科目(地理A、世界史A、日本史A)と公民の2単位科目(現代社会、倫理単独、政治経済単独)は認められない。

文系の場合、後述の二次試験の関係上、倫政を選ぶことはオススメできない。

2011年(平成23年)までは文系は地歴グループ(地理B、世界史B、日本史B、地理A、世界史A、日本史A)から1科目、公民グループ(現代社会、倫理、政治経済)から1科目選ぶこととなっていた。
理系は今と同様に地歴または公民から1科目選ぶことになっていたが、当時は現代社会などが選べた。

二次試験

前期の二次試験では文系は国語・数学・地歴2科目・外国語、理系は国語・数学・理科2科目・外国語が課せられる。
試験会場は文系が駒場キャンパス、理系が本郷・弥生キャンパスである。
例年2月25日・26日に実施。
前述の通り、二次試験の日には駒場東大前に急行が臨時停車する。

  • 国語(1日目午前)
文系は配点120点で試験時間150分(9時30分~12時)、理系は配点80点で試験時間100分(9時30分~11時10分)。
現代文・古文・漢文が課せられ、全問記述問題。
文理共通問題もあるが、理系の方が設問数が少ないこともある。
文系は現代文の大問が1問多い。

理系でも二次試験で国語を課す大学は東大が唯一というわけでは無いものの、とても少ない。

  • 数学(1日目午後)
文系は配点80点で試験時間100分(14時~15時40分)、理系は配点120点で試験時間150分(14時~16時30分)。
文系は大問4問、理系は大問6問で構成されており、1問20点の配点と思われる。
文系は数学1A2Bのみで、理系は数学3も課される。
例年文理共通問題が1~2問出題されるほか、理系の問題を簡単にした問題が文系で出題されることも。
解答は、大問ごとに解答用紙の大きいスペースに書き込んでいくこととなる。

  • 地歴(2日目午前)
文系のみ2科目で配点120点(1科目60点)で試験時間150分(9時30分~12時)。
世界史、日本史、地理から2科目を選んで解答する。
マス目のみ書かれた解答用紙に解答を記入していく方式。

二次試験では公民が使えないので、間違って一次試験で倫理政治経済(倫政)を選ばないようにしよう。
なお2011年(平成23年)まではセンター試験では地歴から1科目、公民(現代社会など)から1科目選ぶことになっていた。それでも二次試験では地歴2科目が必要になっていた(地歴2科目のうち1科目はセンターで選んだ科目と同じでOK)ため、地歴公民3科目を勉強する必要があった。

ちなみに東大文系は二次試験で地歴2科目が必要となる唯一の大学である。
京大文系や東京外大でも二次試験で地歴が必要となるが1科目のみである(ただし京大文系は一次試験では地歴公民から2科目が必要)。また、一橋大学の二次試験は地歴1科目または公民(倫政)が必要(一次試験は地歴公民2科目必要、ちなみに一橋大学の二次試験の倫政は2022年(令和4年)より廃止され、地歴1科目のみになる)。

  • 理科(2日目午前)
理系のみ2科目で配点120点(1科目60点)で試験時間150分(9時30分~12時)。
物理、化学、生物、地学から2科目を選択して解答する。
横線のみ書かれた解答用紙に解答を記入していく方式。

数学・物理系や工学部への進学の多い理科一類はほぼ全員が物理・化学選択であるが、生物系や農学部への進学の多い理科二類は化学・生物を選択する受験生も少なからずいる。言うまでもなく地学選択はほとんどいない。
早稲田の理工系の一部の学科や慶應理工学部全学科は物理・化学でないと受けられないなど、生物や地学選択では私立併願校の選択肢が狭まる点は注意)

  • 外国語(2日目午後)
文理共通で配点120点で試験時間120分(14時~16時)。
英語、ドイツ語、フランス語、中国語を選択できるが、言うまでもなくほとんどすべての受験生が英語を選択する。
英語選択の場合でも、設問の一部をドイツ語、フランス語、中国語、韓国朝鮮語に差し替えて解答することも可能。(以前はロシア語、スペイン語にも差し替え可能であった。)
英語の出題形式は、要約問題・段落整序補充問題・英作文(自由英作文が多い)・リスニング・文法問題・英文和訳問題・長文問題(小説が多い)など多種多様で、時間が足りなくなることで有名。
リスニングは試験開始後45分頃から始まり、30分程度を要する。教室により音声の聞こえやすさに差があるとか…
選択問題は2015年(平成27年)よりマークシート形式となった。

  • 面接(3日目(2月27日))
理科三類受験者のみ、3日目に行われる。
面接は廃止と復活を繰り返しており、かつては無かった(代わりに3年の医学科進学時に面接)時期もあった。

合格発表は3月10日となる。

後期試験については、2007年(平成19年)までは各科類ごとに試験が行われていたが、2008年(平成20年)より理科三類以外で一括募集に変更された(合格者は理科三類以外の好きな科類に入学できる)。
2016年(平成28年)より後期試験が廃止され、代わりに約100名を推薦入試で選ぶこととなった。


東京大学での勉強

東大に入学したら、全ての学生は2年の前期まで教養学部に入れられ、さまざまな講義・テストを受け東大生の基礎学力の源を作り上げるのである。


ここから重要!


2年の前期終了後の成績を参照に自分の行きたい学部学科を決める、恐怖の進学選択制度「進振り」(旧称の「進学振り分け制度」より)に臨むことになる。ちなみに他にも北大、名大理学部などにも同じような制度がある。
振り分けの優先順位は成績のいい順に決められているため、他の大学でありがちな「単位さえ取れればいいや!」というような安穏とした考えだとここで間違いなくツケを払うことになる。
成績が悪いと高度な情報戦に参加せざるをえなくなる。そして行きたい学部学科に進学できなくなった……という悲劇は毎年のように起こっている。
特に理学部物理学科・農学部獣医学科・薬学部は非常に人気が高い。
理科三類以外からの医学部医学科進学に至っては90点台といった超高得点が必要。理科二類は10名の医学科進学枠があるため文系・理科一類よりマシだが、文系や理科一類から医学科を狙うとなると更に枠が狭くなる。
特に進学先の選択肢の多い文科三類や理科一・二類はいろんな意味で大変。文科二類も経済学部への進学が定員の7割しかないため、残りの3割は……。
意外かもしれないが一部を除いて文転・理転に関しては制限が無い。とはいえ若干名の枠に入らないといけない、理学部などは要求科目を設定してくるのである意味辛いけど。詳しくはぐぐってね!

こうした制度により、1年生のうちから定期試験には手を抜けない。
各クラスには「シケ対」(試験対策委員)が組織され、シケ長というリーダーの元で試験対策のプリント「シケプリ」が作られる。
シケ対メンバーはしっかり授業を聞いてノートにうまくまとめることが大事な仕事で、この作業がうまい者がいると皆が助かるが、逆もまた然りなので責任は重大。
中にはシケプリ頼りで授業に出てこない者も当然いるが、そんなことをしていると授業によっては膨大な量のシケプリができあがることになるため、後で泣きを見る。
他の大学にもシケ対のような組織はあるだろうが、ここまできっちり組織化されているのは珍しいはず。

なお、前述の推薦入試で入った学生は、入学時に学部が内定しているため、進学選択を免除される。


東大の学部

  • 文科一類(主に法学部に進学)
  • 文科二類(7割が経済学部に進学)
  • 文科三類(主に文学部・教育学部に進学)
  • 理科一類(主に工学部・理学部の数学・物理・情報系に進学)
  • 理科二類(主に農学部・理学部の生物系・薬学部に進学)
  • 理科三類(ほとんどが医学部医学科に進学)
(2年までは教養学部の学生として纏められる)

2年までの教養学部前期課程は学生はクラスに所属することになり、クラスは科類と第2外国語によって決められる。
文科一類と文科二類、理科二類と理科三類は合同クラスとなり、理科一類と文科三類はそれぞれ単独でクラスとなる。
以上の科類グループに分けた後、第2外国語が同じ数十人の学生が同じクラスとなる。
なお、入試の外国語を英語以外で受けるなど、既習外国語が複数ある学生は、特殊なクラス編成となる。
教養学部前期課程では必修の授業をクラス単位で受けたり、学園祭やオリエンテーション合宿などの行事にクラス単位で参加するなど、クラスの結びつきが強くなっている。

授業は、文系・理系とも必修の語学(大多数の学生は英語とその他の第2外国語)、情報、スポーツ・身体運動や、文系で必修の人文科学、社会科学、基礎演習、方法基礎、理系で必修の数学(微分積分学、線形代数)、物質科学(力学、熱力学(理科一類は熱力学で理科二類・三類は化学熱力学)、電磁気学、構造化学、物性化学)、生命科学、実験などからなる。
その他、選択科目として総合科目がいくつかの区分に分かれて開講されており、少なくとも指定された単位数だけは授業を履修することになる。
英語の授業は、入試の英語の点数によってクラス分けされる。理系については物質科学の物理未履修コースも用意されている。
理系については、授業や実験の内容が理科一類はやや数学・物理寄り、理科二類・理科三類についてはやや生物寄りとなる。


2年の後期より進学先の学科の授業が始まる(まだ所属は教養学部であるが)。

マンモス大学のように見えるかもしれないが、1学年約3300人ぐらいで4学年合わせても約14000人しかいない。
大学院生を含めればもっと多くなる。


有名な出身者(実在の人物)


原田稔(創価学会会長)
大川隆法(幸福の科学創始者)
豊田亨(オウム真理教幹部。東大卒で死刑執行された唯一の人物)
加藤高明(元内閣総理大臣)
若槻礼次郎(元内閣総理大臣)
浜口雄幸(元内閣総理大臣)
広田弘毅(元内閣総理大臣、外交官。戦後、A級戦犯に指定され、文官として唯一死刑となった人物*2
平沼騏一郎(元内閣総理大臣)
吉田茂(元内閣総理大臣、外交官。麻生太郎氏の祖父)
片山哲(元内閣総理大臣、日本社会党初代委員長)
芦田均(元内閣総理大臣)
鳩山一郎(元内閣総理大臣、自民党初代総裁。下にもある鳩山由紀夫氏の祖父)
岸信介(元内閣総理大臣。安倍晋三氏の祖父)
佐藤栄作(元内閣総理大臣。岸信介の弟)
福田赳夫(元内閣総理大臣。福田康夫氏の父親)
中曽根康弘(元内閣総理大臣)
宮澤喜一(元内閣総理大臣、大蔵大臣)
鳩山由紀夫(元内閣総理大臣。ちなみに法学部ではなく工学部出身)
植草一秀(経済評論家)
谷垣禎一(政治家、元自民党総裁)
舛添要一(政治家、元東京都知事)
志位和夫(政治家、日本共産党委員長)
福島瑞穂(政治家、元社民党党首)
鳩山邦夫(元法務大臣。鳩山由紀夫氏の弟)
飯塚幸三(瑞宝重光章受章者)
熊沢英昭(農林官僚)
稲井大輝(youtuber)
雁屋哲(漫画原作者(『美味しんぼ』))
堀江貴文(実業家)
桝太一(アナウンサー)
能町みね子(エッセイスト)
伊沢拓司(クイズ王)
佐々木望声優
河野玄斗(タレント)

などなどなど


東大にさえ入れればバラ色の未来確定?

日本で最も評価の高い大学の学生ともなれば、当然就活でも有利になる。エントリーシートに東大卒見込みと書くだけで特に今時学歴フィルターを採用してる企業なんかではそれだけで他大学の受験生よりイニシアチブをとれるだろう。

……とはいえ、当たり前だがそれだけで輝かしい未来が約束されるわけではない
学歴は勿論だが、就活の難所は筆記試験でも書類選考でもなく面接だ。各種礼儀作法は当然のこととして、面接官の質問に的確に応えることでコミュニケーション能力をアピールし自己PRもして、集団討論形式なら集団の中で上手く立ち回ってアピールしなければ結局は不採用の通知を受け取る羽目になる。
エリートの立場を維持するためには日々の努力も欠かせないのだ。どんなにテストでいい点をとれても緻密な論文を書けても、実践の場で動けなければ単なるハリボテでしかない。

そしてより重要な問題として、東大卒だからこそ就職先で過剰な期待をかけられ、それが精神的なプレッシャーになるケースも少なくない。
ひどいところだと「東大卒なんだから教えなくてもできるだろ」とド新人なのに何も教えず、仕事がうまくいっても「東大卒ならこれぐらいできて当然。そんな事より次はもっと良い成果を出すように。」とあっさり流され、失敗すれば「東大卒なのにこんなこともできないのか」と理不尽に叱責される。
結果仕事にやりがいを見い出せずメンタルが弱っていき仕事にも悪影響が……という可能性も否定できない。
そこから上手く挽回できればまだいいが、そのまま退職してしまった場合、途端に「東大卒」がハンデとなる。再就職しようにも応募先で面接する際「あの東大卒なのにこの会社の業務についてけなかったの?」みたいな扱いをされて不採用……。
やがて誇らしい筈の「東大卒」がコンプレックスにすらなり就職への意欲を失い所謂高学歴ニートになったり、不採用を繰り返した結果生活に困窮し、仕方なく自分の畑とは全く違う職種のブラック企業に入らざるを得ず、作業現場で年下の先輩上司に怒鳴られながら、文字通り誰でも出来る雑用に埋もれる……という転落人生もありえるのだ。

どこぞのおっさんが説教していたように、高学歴・一流企業への就職と順調に勝ち進んでも、それは40年以上にも渡る社会人人生のスタート地点に立ったに過ぎないのだ。
そこで栄光のエリート街道を進むか、みじめな転落人生にまみれるか……それを運命づけるのは学歴なぞではない、あなた自身なのだ。


創作における扱い

上述したように日本の最難関大学の一つという立場なこともあってか、創作物でも登場することは多い。

とりあえず天才設定や優秀な人物は東大(及びそれに相当する大学)出身者という学歴設定をされていることもある。
有名な主人公キャラの例を挙げると特命係のあの人とか。
創作物で言う悪役側にこの東大出身者が存在する例も少なくなく、『半沢直樹』などでは主要な強敵の多くが東大出身。
そのキャラの天才性を強調するための個性として、解かりやすく優秀なパーツとも言えるだろう。

東大入学までの過程を題材とした作品もあり、有名な代表例は漫画『東大一直線』・『東大快進撃』や『ドラゴン桜』辺りだろうか。
特に『ドラゴン桜』誕生までの経緯には、担当編集が東大出身者だったという逸話がある。『名探偵コナン』等には東都大学という大学が登場するが、やはり東大がモデルだろう。

逆に、創作物の話の中で東大(またはその学生)が批判されるという場面が描かれている作品も。

ただし「東大を目指す」「東大卒」「東大生」というキャラクターはいるが、この大学自体が舞台になる事は少ない
名前だけなら好きに使えるが、それ以外を使うのは難しい事例と言えるだろう。

有名な出身者(架空の人物)




追記・修正は高度な情報戦を制してからお願いします。

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最終更新:2024年01月10日 09:45
添付ファイル

*1 駒場東大前駅には普段は急行が停車しない点に注意。共通テストや二次試験などの際には急行が臨時停車する。

*2 東条英機(東條英機)などは武官(軍人)だったため、死刑執行されたA級戦犯の中では広田が唯一の文官である。