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タミフル

登録日:2014/06/27 Fri 21:40:00
更新日:2026/05/02 Sat 12:17:55
所要時間:約 3 分で読めます



/!\ 注意
ご自身の健康問題については、専門の医療機関に相談してください。


タミフル(tamiflu)とは、インフルエンザの治療薬である。
なお、タミフルという名は商品名であり、有効物質としての正式名称は「オセルタミビル」。


概要

1996年にアメリカのギリアド・サイエンシズ社により開発、スイスのロシェ社がライセンス供与を受け、全世界へと販売している。
日本では中外製薬が製造輸入販売元である。2001年に国内で保険適用となり、それ以降は日本中で広く使われるようになった。
A型とB型のインフルエンザに効果があり、鳥インフルエンザにもある程度有効という研究報告も上がっている。

ここまでは普通のお薬であった。

しかし2005年、マスコミが「タミフルを服用した高校生・中学生がマンションから飛び降りた」「裸足で飛び出してトラックに轢かれた」と報道したことから、未成年者にとっては危険な薬としてその名が世間に広がることになる。
同年11月、アメリカ食品医薬品局はタミフルを服用した日本の小児患者12人が死亡したということ、また皮膚超過敏症が12件、幻覚、異常行動などの症状が32件起きたことを公表した。

2007年、未成年の患者がタミフル服用後にマンションから飛び降りたという事例が相次いで起こった結果、厚生労働省は医療関係者に対し、
  • 『異常行動の発現の恐れがあることを説明すること』
  • 『少なくとも2日間、未成年者が一人にならないよう配慮すること』
を患者に説明するよう、注意喚起を行った。
そして同年3月22日、厚生労働省は10代の患者のタミフルの使用制限を発表した。

ここで忘れてはならないのが、
  • アメリカ食品医薬品局が公表した患者の死亡事例と症状のうち、ほぼ全てが日本で起きたということ
  • 日本小児科学会の調査によると、タミフルと奇行との関連性は殆ど無いという結果が出ているということ
の2点である。


現在

しかし2009年以降、タミフル以外のインフルエンザ薬を使用した患者からも、異常行動による転落事故が起きていることが判明。
その後、2016年春までの期間中に起きたインフルエンザ薬の副作用の事例が収集・調査された結果、インフルエンザ薬を使っているグループと使っていないグループとで、異常行動の差はなかったという結果になったのだ。
2018年8月、ようやく10代の患者へのタミフル使用制限が解除されるに至った。実に11年かかったのである。

そもそもこうした異常行動は、タミフルや他のインフルエンザ薬は関係なく、インフルエンザによる高熱や脳症によって引き起こされるものである。
そればかりか、インフルエンザ薬を飲むとむしろ異常行動が抑えられるというデータまである。

そして、子供がインフルエンザを発症したときには、薬を飲んでいるかどうかに関係なく、異常行動が起きる可能性を考えておく必要がある。
  • 玄関や全ての部屋の窓に鍵をかける
  • 窓に格子のある部屋がある場合は、その部屋で寝かせる
  • ベランダに面していない部屋で寝かせる
  • 一戸建てに住んでいる場合はできる限り1階で寝かせる
という対策法が厚生労働省から発表されているので、しっかり心がけよう。*1


ネタ方面

……さて、堅苦しい話は置いといて。

以上の事から、某学習塾のCMのように、テンションが上がりすぎて理解不能な奇行に走ったりすることを『タミフる』と呼ぶようになった。
現に、アンサイクロペディアでも麻薬だの狂気の象徴だの言われてる。

ニコニコ動画を例に挙げてみると、
  • 投稿主が動画内(生放送含む)でテンパッた挙句、叫んで走り回るなどの理解不能な奇行に走る
  • 紙芝居動画などで、動画内のキャラクターが斜め上を行く行動をとる(タミフルリバー三姉妹、タミフル艦これ、など)
  • ゲームTAS動画で、キャラクターがタイム短縮のためにフレーム単位で飛び跳ねる
といった動画には、『投稿主はタミフルやってる』『タミフっている』などとコメントされ、
そういった動画を投稿し続けていると、投稿主にはもれなく『タミフル常用者』というタグがつけられる。




最後に。
患者の奇行とタミフルの因果関係については既に否定されており、10代への使用制限も廃止されている。
上記のネタを真に受けず、くれぐれも、服用者を煽ったりしないように。


追記・修正はインフルエンザで寝込みながらお願いします。

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最終更新:2026年05月02日 12:17

*1 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/pamphlet181207_01.pdf