ストーンズ(最強シリーズ)

登録日:2014/08/12(火) 05:04:41
更新日:2023/08/18 Fri 02:13:15
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この項目はネタバレを含んでいます。













「月の石になぞらえて、ストーンズと呼びましょうか」


戯言シリーズ』のスピンアウト『最強シリーズ』の登場人物。
対宇宙生物用の宇宙服『クローゼット』のテストの依頼と騙されて、片道分の燃料の宇宙船でに追放された哀川潤がマスコン(異常に高い重力場)で遭遇した宇宙生物。

岩を積み重ねて人型を作ったような生物。大きさは哀川潤の2〜3倍程度。
その体から強力な重力を発生させており、哀川潤からはマスコンの原因と推測された。その重力はストーンズの胸板に立てる程。


何かの声のような振動を感じた哀川潤がマスコン一帯の岩盤を破壊し始めたことで、哀川潤の足首を掴み地中から現れた。
宇宙での戦闘や、月の1/6の重力とストーンズの超重力の落差への不慣れがあったものの、
哀川潤の手加減なしの蹴りを繰り出すが軽く受け止められた。その後、関節技に移行した哀川潤だったが360度自在に動く球体関節だったため失敗。
そのまま重力で腕に貼り付けられた哀川潤を、もう片方の腕で殴りつけ遥か彼方まで吹き飛ばした。威力は哀川潤でさえ破壊出来なかったストーンズの片腕が粉々になる程。

追撃に備えた哀川潤だったが待てど暮らせど現れなかった為、宇宙船へ一時帰還。
船内で待機していた長瀞とろみに報告するも「月にいるのは兎だけです」と全否定され虚言・幻覚・妄想扱いされた。

とろみと喧嘩した哀川が再びマスコン方面に向かい、道中でストーンズの小石程の大きさの欠片を発見するも、その欠片でさえ哀川潤でも持ち上げられない程の重量。
哀川潤は宇宙人実在の証拠として持ち帰る手段を考えていたが、とろみからの助けを求める通信が入った為、宇宙船に向かいパニクったとろみと遭遇。

「宇宙人です! まるで岩の塊のような……、宇宙人はいたんです!」
知ってる。
「あれは、おそらく強力な重力を発していたんです。重力ですよ潤さん!」
知ってる。

宇宙船を襲撃したストーンズのサイズは宇宙船と同程度で、両腕が存在していた。
最初は別個体ではないかと推測されていたが、マスコンから続く地中の横穴の移動跡から同一個体と判明した。このことから、別の岩を補充することで砕けた箇所の修復や巨大化も可能なことが判明してしまった。


宇宙船内の酸素ボンベを確保する為、哀川潤が囮となり、とろみが船内に侵入する作戦を実行。
ストーンズに飛び掛かり、本気のパンチを繰り出すとあっさりと砕け、破片同士の重力で形を保ってはいたものの、動き出す様子は見られなかった。


以下重大なネタバレ











「忌み嫌われてもいい。憎まれても、恨まれても。それでも----」

哀川潤が、自身の攻撃にストーンズが全く反応を示さなかったことを疑問に感じていると、とろみから助けを求める通信が入った。
哀川潤が宇宙船に戻ると、そこにはとろみを人質に取るクローゼットを着込んだ謎の人物が立っていた。


ストーンズの正体は哀川潤と同じ様に規格外の強さと優秀さを拒絶され、仕事と騙され宇宙船に乗せられ、月へと追放された100年前の人間。

真空に耐える為、地中に潜り、そこで見付けたマスコン岩石を加工し宇宙服として着込んでいた。
マスコン岩石が保有していた僅かな酸素によって、100年の間飲まず食わずで生き延びていた。

哀川潤との戦闘は、彼女が好戦的だったため仕方なくの迎撃。
宇宙船を襲撃した理由は、地球に帰る為。
とろみを人質に取った理由は、攻撃的な哀川潤とコミュニケーションを取るため。

地球に帰ることを望みつつ、
地球に戻っても、また拒絶され追放されることがわかっていた為、
100年掛けて月の低重力・低酸素下で弱体化しつつ、地球の人間たちが自分よりも強くなることを待ち望んでいた。


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最終更新:2023年08月18日 02:13