ういろう

登録日:2011/03/04(金) 21:47:12
更新日:2025/03/20 Thu 19:15:52
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外郎(ういろう)とは……


1.痰切りや口臭消し等に用いられる薬。
透頂香(とうちんこう)とも呼ばれ、神奈川県小田原市で作られている。
歌舞伎の十八番として知られ、現在も様々な俳優・声優が発声練習の教材として使っている『外郎売』の外郎はこちらのこと。

なお、この『外郎売』、元々この薬のお世話になっていた歌舞伎役者・二代目市川團十郎がお礼とヨイショのために創作したもので、実際に外郎家が行商をしていたわけではなく、インターネット通販が隆盛を極めている2020年代の今もなお対面販売スタイルでしか買えない
この外郎家は今でも小田原城下に残っており、某ローカルバラエティで「小田原城」として紹介された。

一説によれば、後述のういろう(菓子)はこの外郎の口直しに開発され、後に独立したんだとか。
甘いういろうで口直し……まさに良薬口に苦し、だったんだろう。


2.和菓子の一種。
蒸し菓子で、半透明なぷるぷる食感が持ち味。
ういろうと言えば名古屋、というくらい名古屋名物として有名。
名古屋と言えば手羽先、味噌カツ、ういろうである。
どて煮やみそおでん、ひつまぶしあたりよりは名古屋っぽいだろう。

主な材料は地域によっても異なり、米粉や澱粉や小麦粉等が使用されている。
白砂糖や黒砂糖等で甘みを付け、食紅で着色してあるものが多い。
また、あんこや抹茶の類を加える等でバリエーションは豊富。
かつては家庭でもよく作られていたおやつで、今では材料を混ぜて電子レンジでチンするだけというお手軽レシピも存在するが、
大抵の場合はやはり購入で済ませる事が多い。



ただ、普通の人はすあまと区別がつかない。
菱餅とかそんな感じのだよね?と思っても、あながち間違いではない。



だが反面、

「あのもちゃもちゃした感じがダメ」

「よく分かんない味がダメ」

「もう存在自体がダメ」

という声は多い。
正に『名物に美味いものなし』と言ったところか。

貰っても嬉しくないお土産ランキングでは、ちんすこう等と並びだいたい上位に食い込むことが多いらしい。

しかし、「あの中途半端な甘さが好き」との声も多く、好き嫌いの分かれる菓子とも言える。

青柳、虎屋、大須など様々な店が作っている。また、それぞれ味が結構違う。
ういろう嫌いでも別のういろう食べてそっちのういろうは美味しかったなどと言う人は多い。

「ういろう=まずい」と決め付けるのではなく他の店が作ったういろうを食べてみてはどうだろうか?

また、ラーメンズのネタ『不思議の国のニポン』でも名古屋県の名物として言及されたのだが…

「手羽先は、15メートル離れると、クロワッサンです」

「味噌煮込みうどんは、15メートル離れると、カレーうどんです」

「ういろうは、15メートル離れると、……なんだかわかりません!」
「近くで見てもなんだかわかりません!!」
「何この半透明っ!?」
(もみもみ)
「…やぁらかいよ?」

「……何かの、素材ですっ!!」

「我々はこれを完成品とは認めないッ!!!」



……そんな事言うなよ!
ういろうに罪はねえよ!という方は、追記修正をお願いします。

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最終更新:2025年03月20日 19:15