ファイティングアイズ

登録日:2014/08/31 Sun 16:34:05
更新日:2025/03/10 Mon 21:49:24
所要時間:約 3 分で読めます




ファイティングアイズ。このゲームはソラン開発元。ポニーキャニオン発売元。
1998年12月17日にプレイステーション用ソフトとして発売されていた3D格闘ゲーム作品。


【拝啓ゲームシステム様(涙)】

3D対戦格闘ゲームにあるジャンプシステムを廃止たような3D格ゲーであり、色んな所に目を瞑ればオーソドックスな格闘ゲーム。


  • コンビネーションアタック
各技のコマンドを先行入力することで技を繋げることが出来る、簡単に言えばコンボ。
なお、このゲームの通常技は全て単発技オンリーなので意味がない。

  • コンビネーションブレイク
タイミングよくガードボタンを押す事で相手の攻撃を弾き返す。
発動タイミングはガードゲージに依存しており、初期はボタン連打で勝手に発動するぐらいに判定は甘いが、ゲージ減少のたびに判定が厳しくなる。

  • バーストコマンド
いわゆる超必殺技。溜まったゲージを消費して発動、ライフゲージとガードゲージのどちらかにダメージを与えられる。
この技で相手のライフを削りきると、戦意喪失が発動。残りラウンドが残っていようが全部すっ飛ばして無条件で勝利になる。
なので、ガードゲージを削る方が完全に死に技になっている。




【貴様らごときが「登場キャラ」とは、まさに笑止!】


  • ランディー・スレイヤー

CV:森川智之
性別男・21歳・179cm、75kg
格闘大会にいつものように優勝できる凄腕の格闘家
だがある日、一瞬で倒されるという生涯初めての大敗を味わう事となる。
その3年後にワールド・ファイターズに出場する事となる、あの日自分を倒したクラウス・シュナイダー打倒を胸に……。
ジャンプとか存在しないゲームなのに対空アッパーめいた技や、使い所が見当たらないしゃがみ裏拳などが持ち技になっている。


  • MCビート
CV:二又一成
性別男・20歳・175cm、66kg
プロのラッパーを目指す青年。超有名レコード会社のコンテストに優勝し、夢にまで見たメジャーデビューへの一歩を踏み出す。
だが、ストリートファイトで小銭を稼いでいた事がバレてしまい、スキャンダルを嫌った役員に契約を白紙に戻されるが、
社長の「今度、世界規模で格闘大会が開催される。それに君が出場し、有名になったらレコードデビューを約束しようではないか」
との発言でワールド・ファイターズの出場を決める。何でだよ

  • シンディ・フレアー
CV:山田美穂
性別女・19歳・173cm、53kg
生き別れの兄を探す女性ファイター。
16歳でスポーツ番組のアイドルレポーターとして活躍するようになったシンディーは、ある日、非公式に開催されている闇の格闘大会の噂を耳にする。
そこに星型のアザを持つファイターがいることを……。
兄かもしれない、兄にも星型のアザがあった、生きていたんだ!
そう感じたシンディーは、その真相を確かめるため、あらゆる裏の格闘大会へと出場し始めた。が、星型のアザを持つファイターの行方は全くわからなかった。
「兄さん……どこにいるの?」そう呟くシンディーは、次の大会を最後に自分の想いに決別し、兄の死を受け入れようと決心した。
その格闘大会こそ、ワールド・ファイターズであった。

  • 氷室光月
CV:河合義雄
性別男・23歳・197cm、82kg
日本の要人を影で警護してきた氷室一族の青年。敵の攻撃を手で防御し、鍛え抜かれた足のみで攻撃を加えるという独自の格闘術を秘伝としている。
17歳の若さで完全に体得し、一族最強となったが、「最強である俺が、何故、他人の警護など……」
との思いが一族から決別させ、彼はマフィアが主催する賭け格闘のファイターとなる。
そして史上最強の覇者であるクラウス・シュナイダーを倒すために、ワールド・ファイターズ開催の地に向かった。

  • ピエロ・マイスター
CV:坂本千夏
性別女・11歳・158cm、43kg
実態はサーカス公演と称して世界各国を巡り、行く先々の国で極秘情報を入手するという、ロシア政府御用達のスパイ集団であるイワノフサーカスに所属するピエロの少女。
ある公演先で行われた格闘グランプリに興味を引き付けられ、更に世界規模の格闘大会の噂を耳にしたピエロはサーカス団から脱走。
大騒ぎするロシア政府とサーカス団を他所に、ワールド・ファイターズ出場の手続きをするのだった。

  • リック・バイパー
CV:長嶝高士
性別男・年齢不明・184cm、86kg
元フランス外人部隊、レッドスネーク隊に所属していた以外の経歴が完全に不明、この部隊の存在すら怪しく、本人の名前すら偽名の疑いがある。
部隊解散後は、殺し屋を経て賭け試合のファイターになるが、氷室光月に敗北し再起不能級の怪我を負わせられる。
それから2年後、傷跡を残しつつ復讐の一念で復活、氷室光月の出場するワールド・ファイターズの会場へと向かった。

  • 羅炎帝
CV:宮田浩徳
性別男・72歳・166cm、48kg
若い頃から武術の天才と謳われ、中国各地での武術大会で成績を残し、虎や山賊退治の活躍を見せる。
そして歴史に残る拳法を編み出すために山籠もりを開始し、50年の歳月を経て炎蛇昇天を開発。
しかし、俗世から離れてる間に人々から完全に忘れられる結果となった。
血のにじむ思いで完成させた炎蛇昇天が、無用の長物となった事に失望するが、映像が動く箱を見て驚愕する、
ワールド・ファイターズ開催の告知を見た後、自分の拳法を披露できる場所に向かうのだった。

  • エル・ラロ
CV:瀧本富士子
性別女・17歳・177cm、51kg
とある南の島の闘いの神イセハーラを奉る部族であるラロ族出身。
結婚適齢期で婿を迎える時期になったが、掟として嫁より強くなければいけないのにエル・ラロに勝てる者がいないという異常事態になる。
そこでエル・ラロは島の外に出る事に決め、海へとイカダで乗り出す事となった。
数日も漂流した後に、山を越え、砂漠を渡り、街へと辿り着いた彼女は、1枚の紙に落書きして係の人に渡した。
ここがワールド・ファイターズ開催の街で、先ほどの紙が大会への出場用紙であることも知らずに。
語尾にラロを付けるというしょうもないキャラ付けや、乱舞技の途中で息切れからの小休憩を挟むなど格闘ゲームであまり見ないようなキャラ。

  • 四無畏
CV:田野恵
不明・不明・172cm、60kg
袋で顔を隠しており、流乱風雲拳の使い手である事以外が一切不明の謎の人物。
その武術が歴史の影で暗躍した忍者集団の武術である事以外も謎。
なぜ全世界に注目される格闘大会であるワールド・ファイターズという舞台にあがろうとしたのか?
それを知る者は本人以外に無い。
その正体は紅流楓という名前であり、クラウス・シュナイダーの弟弟子。

  • シャーク・パイレーツ
CV:長嶝高士
性別男・34歳・190cm、164kg
海賊を先祖に持つプロレスラー、そのあまりの強さに対戦相手がいなくなり地下プロレスに転向するがそこでも相手がいなくなる。
そこで人間相手ではなく、野生動物相手に戦うという事を思いつき、巨大灰色熊やライオンや人食いサメとの乱闘を行い続ける。
そんなある日にワールド・ファイターズ開催の知らせを聞き、本気で戦える人間が居る事を知って出場を決意するのだった。


  • ファントム
CV:高木渉
性別男・24歳・193cm、79kg
7歳の頃、記憶喪失の状態でインドの密林をさまよっていた所を僧侶に助けられ、
インド密教の地であり、無敵の格闘術幻影の拳の発祥地でもある寺院で育てられつつ鍛えられる事となる。
そんなある日、自分が最強である事を証明するためにクラウイス・シュナイダーが来襲し、自分を拾った師匠との闘いで、師匠を殺害してしまう。
師匠は今際の言葉で復讐の無意味さを説くが、聞き入れないファントムワールド・ファイターズの会場に向うのだった。


  • クラウス・シュナイダー
CV:山野井仁
性別男・31歳・191cm、97kg
テロにより両親を亡くした後に高名な武術家に引き取られ、同じく孤児だった紅流楓を弟弟子として共に鍛錬に励んでいた男。
ところが、師匠を超えるレベルの実力を身に付けた頃に闘いへの執着心も湧いてきてしまい、
世界中を渡り歩き、猛者との死闘に明け暮れる事となる。
去り際に、クラウスは楓へ言葉を残す、「楓……、我が拳狂いし時、我を止めよ……」
そして10年後、数々の因縁がある者と戦うためにワールド・ファイターズに出場する事になった。



【断言しよう!この問題点に並ぶ格闘ゲームは無い!】

前置きを終えて、本題に入ろう。
知ってる人は知ってるだろうが、このゲームは控え目に言ってもクソゲーであり、ファミ通のクロスレビュー驚異の16点を叩き出した実績がある。
クソゲーとして名高い修羅の門のゲームが12点と言えば目安にはなるだろうか。
これで前述したようにお値段は6800円と驚異のぼったくりプライスである。

  • グラフィックが荒い
同年に発売された鉄拳3と比べても明らかにグラがお粗末すぎる。
というか3~4年前の初代鉄拳や初代バーチャファイターと比べても、こっちの方が酷いと言わざるを得ない出来。
画面の右端の部分は常に表示がバグっており、体力ゲージなんかもとって付けたような感じであり、
未完成ゲームをそのまんま発売したんじゃないかという感想まで出てくる。


  • 格闘ゲームとしての挙動が酷い
キャラの動きが明らかに重い、起き上がりの謎の硬直など対戦格闘ゲームとして破綻してるような部分すらある。
攻撃が当たるタイミングとSEがズレていたり、HIT数と効果音の数が一致しなかったり、ヒットエフェクトがなかったり、
特に乱舞技は全キャラ共通の効果音。動作は違うだけなので物凄い違和感が出る。
AIが稚拙なので、しゃがみキック連打していると防御し続けてタイムアップを狙えるなど、酷い部分が盛り沢山。


  • 格ゲーとして まさに笑止!
本作での一人用プレイとは、ランダムの敵と戦うだけであり、一定の敵を倒せばエンディングだがストーリーが語られる事が無い。
一度トレーニングモードに入ると、ポーズ機能からタイトルに戻る事ができない。タイトルに戻るには本体をリセットする必要がある。
技のコマンド表が説明書に記載されていない。知りたい時はトレーニングモードのオプションからしか閲覧できない。
説明書にない理由とは、テンキー表示で説明書に技表を載せようとして、それがチェックに通らなかったから、正気か!?



【数少ない評価点よ、割黙せよ!】

  • 豪華声優陣
キャラクターの欄で書いているが、そこそこ有名な声優陣が名を連ねているのがわかるだろぉ?

  • ハイテンションかつヤケクソなパッケージ裏のキャッチコピー

笑止!
国民よ、割黙せよ!そしてこの闘いを共に語り継ごう!
拝啓フルポリゴン様(涙) 何と背景はフルポリゴン。超美麗なステージでの迫力バトル!カモメも飛んでるぜ!感涙!
残りセット数に関係なく、君が勝者だ!まさに一発勝負、男らしいね!
断言しよう!このゲームに並ぶ格闘ゲームは無い!

という徹夜テンションで考えたかのような、(しかも誤字すらある)キャッチコピーの数々。
褒める所が無い作品を無理やりに褒めてるとしか思えない人が大多数だろう。
実際、開発チームと宣伝チームが別々だったので、このクソ山のマニュアルや宣伝を限りなくポジティブに書かされるハメになったらしい……






アニオタよ、偏周せよ! そしてこの項目をともに語りつごう!

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