登録日:2009/05/28 Thu 00:36:42
更新日:2025/02/05 Wed 09:34:51
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二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めた。
一人は泥を見た。
一人は星を見た。
(原作第1巻冒頭部分より)
信念さえあれば人間に不可能はない!
人間は成長するのだ!してみせるッ!
イギリスの
貴族であるジョースター家の跡取り息子として生を受ける。
両親の最初の子であり、生まれてまもなく事故で母親を亡くしていることと父親が再婚しなかった為、兄弟姉妹はいない。(従兄弟などは不明)
のびのびと育ったために、最初はあまり貴族らしい振る舞いは得意でなく、跡取りとしては頼りないと言われていたりもした。
結構ヤンチャな面もあり、大人に隠れて木の上でパイプを吹かして遊んだり(たぶん常習犯)、野原で開催される賭けボクシングの常連だったりもする。
だが、とある縁で養子に来た
ディオ・ブランドーとの出会いから彼の運命は大きく変わっていく。
ディオはジョースター家の資産を狙っており、跡取り息子であるジョナサンを精神的に苦しめて自分の支配下に置こうとしたのである。
ジョナサンのそれまでの平穏な生活は一変し、仲良く遊んでいた友人は全てディオに取られ、父親の関心も勉学やマナーといったものを身につけているディオに向いていくだけでなく、
愛犬であるダニーを殺害されたり(ドッギャ―z_ン)
と悪辣なディオの嫌がらせで孤独の中精神を疲弊させていくが、エリナのことで本気で怒ったジョナサンはそれまで勝てなかったディオに喧嘩を挑み、持ち前の爆発力で彼に涙を流させた。
これによってジョナサンの爆発力を警戒したディオは嫌がらせを止めたため、ジョナサンは悪夢の日々から抜け出すことができた。
そして7年後、大学生となったジョナサンはディオと共にラグビーチームのエースとして活躍するのみならず、考古学において優秀な成績を修めるという文武両道の人、立派な紳士として成長していた。
身長も195cmもの巨漢となり、その膂力は、それなりに逞しい敵チームの選手3人にしがみつかれても前進を止めないほど。
それでいて実況曰く「普段は静かなる男」であり、思慮深さと穏やかさを兼ね備えているのだから素晴らしい。
しかし、平穏は長く続かなかった。
父、
ジョージ・ジョースターにディオが
毒を盛り、それによって長くジョージが床に伏せっていたことを知ってしまったのである。
ジョナサンは必死の思いでディオがジョージに毒を盛っていたことを証明できる人物を見つけてディオを追い詰めるも、彼は
石仮面を付け「人間をやめ」た化物、吸血鬼となってしまう。
さらに、ディオに狙われたジョナサンをジョージが身体を張って庇って致命傷を負い、帰らぬ人となってしまう。
ジョナサンは自身が研究していた石仮面が化物を生んでしまったことへの責任感と父親への弔いの意識からディオを自身の手で倒すことを決意。
館に火を放ち、自身も大火傷を負いながらも諦めずにディオに立ち向かったジョナサンの勇気は運を引き寄せ、ディオを瀕死に追い込んだが、倒しきる事はできなかった。
家も家族も失ってしまったジョナサンだったが、自分を紳士と見込んで慕ってついてきてくれた
ロバート・E・O・スピードワゴンの奮闘や、運命的な再会をしたエリナの献身的な介抱によって一命を取り留める。
その後、偶然知り合った
ウィル・A・ツェペリにディオがおそらくまだ生きていることを教えられ、ディオが変貌した吸血鬼に対抗しうる力「
波紋」を学ぶ。
修行の後、ジョナサンはツェペリ、スピードワゴンと共にディオを倒すべく旅に出る。
しかし、その旅は熾烈を極めた。
数々の強力なディオの配下である
屍生人達を退けながら旅を続けたジョナサン達。
しかし、有名な
騎士がゾンビとなった化物、
タルカスとの決闘でジョナサンは致命傷を受けてしまう。そして、それを助けようとしたツェペリもまた、その命を散らしてしまう。
だが、死を覚悟してもジョナサンを救おうとした彼から
深山脈疾走を受けたことで窮地から脱出し、タルカスを撃破した。
その後、Mr.噛ませいn……もとい
ダイアーさんの犠牲があったもののディオと直接対決に臨み、辛くも勝利を収める。
石仮面を破壊したジョナサンは事態が収束したと考え、故郷に戻った後、エリナと結婚する。
しかし、エリナとの船での新婚旅行の最中、死の間際自ら首を切り落とすことにより生き延びたディオの襲撃に遭う。
何とかディオを退けるも、自身も最後の力を振り絞ってしまったジョナサンは、船の爆発に巻き込まれ帰らぬ人となってしまった。
100年後、DIOが首から下はジョナサンの体をのっとり再び目覚めることから
第3部が始まることになる。
ちなみにDIOが使っていた
隠者の紫っぽいスタンドは、首から下のジョナサンの肉体に発現したスタンドである。
このスタンドに関しては小説『
OVER HEAVEN』では「ハーミット・パープル」であると明言され、
舞城王太郎の小説『JORGE JOESTAR -
ジョージ・ジョースター-』では「ザ・パッション」という名称がつけられている。
また、
第5部ではDIOの子供の一人である
ジョルノ・ジョバァーナが、ジョースターの血統を受け継ぎ主人公になった。
ちなみにジョルノはDIOがジョナサンの体で作った子供であり、体はなじむにつれて
吸血鬼化しているので、
ジョナサンの黄金の精神と爽やかな雰囲気、ジョースターの星の痣を受け継ぎ、
そして黒髪から金髪になり「無駄無駄」や「WRY」と言ったり性格がDIOにも一部似ていたりカリスマ要素も受け継いでいる。
その能力の少なさから、時折「最弱のジョジョ」と揶揄されることがあったりもする。
と言うのも、当時
スタンドという技術は無く、
また波紋量は多いものの、ジョセフの頃と比べると派生において劣るように思われるからだ。
しかし忘れないで欲しい。
ジョナサン最大の魅力、それは丸太のような脚から発揮される重
機関車のごとき膂力でも、鉄の首輪を引きちぎる腕力でも、ましてや溢れ出る波紋の才能でもない。
本当の紳士と呼ぶに相応しい「勇気」と「気高さ」、そして「優しさ」である。
宿敵ディオとの決戦を制した際には、周囲の人間が歓喜に沸く中、決して幸福とは言えなかったはずの彼との青春に思いを馳せてひとり涙を流し、
生きていたディオとの戦いでは、致命傷を負ってもなお愛妻エリナと
見ず知らずの赤ちゃんの身を案じ、自らの命を散らしてまで二人を助け、
果てはディオに対してまで今際の際に「奇妙な友情すら感じる」と述懐し、怒りや憎しみひとつ見せなかった。
総じて、どこかエキセントリックなところのある歴代ジョジョの中でも、その聖人っぷりは飛び抜けており、その人気は決して子孫達に劣らない。
……後に歴代ジョジョ同士で戦ったら誰が一番強いか?という質問に
荒木飛呂彦は
「実はジョナサンじゃないかな?」と答えていたり
ゲーム作品では
生身でスタンドと渡り合っていたりする事から現在では
身体能力に限れば歴代ジョジョの中で最強という見解が一般的になってきている。
ジョナサン
「君がッ
追記・修正するまでッ
殴るのを止めないッ!」
- 荒木さん曰く「肉弾戦最強」らしい、あとDIOが隠者の紫使えるのは元々DIOは全てのスタンドを使える設定だったって聞いたことある -- 名無しさん (2018-04-30 00:48:05)
- ジョニィに比べてジョナサンは聖人君主すぎる。同一人物?だとは思えない。 -- 名無しさん (2018-04-30 01:10:50)
- 君が泣くまでって台詞ネタにされがちだけど、感情爆発したあの場に至っても殺すって単語を出さないのが好き。 -- 名無しさん (2018-08-18 13:22:12)
- ジョージジョースターが死んだ後に、ディオが吸血鬼化したんじゃなかったっけ? -- 名無しさん (2018-11-15 16:10:18)
- 作者は「今ならもう少し癖のある性格にする」と言ってたそうだから、聖人メンタルなのは時代もあるんだろうね。それでも素晴らしいが。 -- 名無しさん (2018-11-15 16:54:09)
- いじめっ子といじめられっ子で「やり返せ」だのなんだのコメントを見ることが多いが、結局のところ「本気で立ち向かうこと」「無力ではないこと」を相手に見せなきゃあならないんだなぁ。その上で「表面上はニコニコと付き合うフリをする」か「敵対心を隠さないか」だが、執着するほどに惨めになってしまうもの。逆に認めてしまえば好敵手。このあたりの匙加減が肝要だねぇ -- 名無しさん (2019-03-13 23:07:25)
- スタンド発現したら、絶対DIOも真っ青のスタンド使いそう。 -- 名無しさん (2019-10-23 11:46:27)
- 聖人すぎるっていうけど、こんなだからこそ、スピードワゴンが6部まで主人公を援助する財団を設立してくれたと言える。他は大体、敵対者に容赦ないから、やりすぎる -- 名無しさん (2019-10-23 13:04:32)
- ディーパス後はタルカスも手こずる鎖を引きちぎるし、フィジカルは間違いなくトップクラスよね -- 名無しさん (2020-01-28 15:20:34)
- ハーミットパープルがジョナサンに発現していたら… 張り巡らされた網に爪先引っかかっただけで波紋でマヒさせられて195cmが突っ込んでくるとか絶対怖い。 -- 名無しさん (2020-02-25 11:59:53)
- 王道で真っ直ぐな主人公感が好き -- 名無しさん (2020-05-29 22:59:27)
- 歴代主人公で最強らしいけどジョナサンの肉体+吸血鬼化+スタンド能力+ジョセフの血で最高にハイな状態のDioを倒した承太郎の方が強いと思う -- 名無しさん (2020-12-23 22:30:03)
- ↑推測の域を出ませんが。DIOが「ジョナサンの肉体が馴染んでいないから、再生力が劣る」と語っていたから本調子ではなかったのでは?そもそもジョナサンの意思がDIOの力を抑え込んでいたとか。まぁそれでも第三部のDIOは歴代でもトップクラスの敵だと思います。 -- 名無しさん (2020-12-23 23:02:34)
- 確かに能力のバリエーションは(本編では)少なかったけども、「いざ修羅場で何を思いついて実行するかわかったもんじゃない」という点ではジョセフに勝るとも劣らんからなぁ。 -- 名無しさん (2021-03-22 03:47:47)
- ジョナサンの「強さ」とは異能バトルの勝ち負けではなく、ひとりの人間としての心の強さ、男としての生き様を評価したものなんじゃあないか? -- 名無しさん (2021-09-28 16:03:18)
- 強靭な肉体と死中に活だけで化物とは渡り合う男 -- 名無しさん (2021-12-05 08:46:36)
- スター・プラチナトレセ -- 名無しさん (2022-01-05 01:51:18)
- ↑ ミス スタプラやザ・ワールドの姿がムキムキマッチョなのはジョナサンの血の影響があったりして。実際に7部Dioのザ・ワールドは3部DIOに比べて細いし、ジョナサンの肉体を使っているからこそあの屈強な姿なんじゃないかと。EOHで荒っぽい歴代ジョジョがジョナサンに対してだけは大人しくなるのが好き。他にもワムウが戦士として高く評価してたり、DIOがディオだった頃のテンションに戻ったり初代主人公は伊達じゃないって思わされる。 -- 名無しさん (2022-01-05 02:08:13)
- 落下中に肩に深く刺さった槍を抜いて壁に突き刺し片手懸垂で登る。これが人間時で、そこから更に波紋+ディーパスでドーピング。もはや人間のフィジカルじゃない。 -- 名無しさん (2022-04-07 21:46:36)
- ログ化を提案します -- 名無しさん (2022-07-22 21:38:01)
- 考えてみれば、スタンド(幽波紋)も波紋も生命エネルギーという点では同じはずだから、もしかしたらスタンド使いが見たらジョナサンはホワイトアルバムみたいなスーツ(手甲と具足とかの方がそれっぽい?)を纏ってるように見えるのかも? -- 名無しさん (2023-02-14 22:11:47)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2023-04-06 13:51:36
- 他の主人公だったら、子々孫々を援助してもらうぐらい、スピードワゴンの敬愛を得られなかっただろう -- (名無しさん) 2023-04-06 14:34:42
- 歴代ジョジョで一番尊敬するキャラクター、好きだからもっと活躍を見たいけど···おそらく当時のジョナサンだから良いんだろうなぁ -- (名無しさん) 2023-05-24 23:43:38
- ジョナサン:破壊力Aほんま好き。最強のフィジカルに最も優しい心の紳士ってバランスが好きだわ。知的マッチョみたいな -- (名無しさん) 2024-01-21 14:47:46
- 吸血鬼を持ち前の爆発力で退ける大学生ってスゴい。 -- (名無しさん) 2024-08-08 20:59:04
- 荒木先生の絵が変わってしまったからマッチョのジョジョはもう見れないのが本当に残念 -- (名無しさん) 2024-09-02 16:51:10
- 仮に生前にハーミットパープルを発現してたら超フィジカルのマッチョがいつでも使えるターザンロープで急襲してくるわ遠方から膨大な波紋ブチ込んでくるわ拳に巻けば鋼鉄引きちぎる腕力+波紋でオラオララッシュしてくるわで誰の手にも負えない化け物が完成していたな… -- (名無しさん) 2024-09-13 18:56:34
- ディオはジョナサンが叩けば叩くほど成長するタイプだと警戒して下手に敵対せず表面上は友好的にする方向にしたのに、195cm105kgで三人のラガーマンを背負って動ける重機関車に成長したのは予想外だったろうなw -- (名無しさん) 2024-12-12 22:59:37
- ↑実際その通り、予想外だった。その証拠に薬がバレそうになった時、ジョナサンを殴って親指を目に突っ込もうとし、それで腕をひねり挙げられて防ごうとした時に「こいつ、なんて力だ」と狼狽している。その後片腕で1階までブン投げられて怪我をしている。ディオだってそれなり以上にたくましい、ラグビーで鍛えた肉体と背の高さを持っていたのに…だ。正直この時点でもう半分人間やめてる膂力。 -- (名無しさん) 2024-12-27 18:29:21
最終更新:2025年02月05日 09:34