要求なしおねだり(モンスターファーム2)

登録日:2014/09/09 (火) 08:38:02
更新日:2023/02/20 Mon 01:47:50
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モンスターファーム2と言えば同シリーズ内でも最高傑作と名高い作品ではあるがやたらとバグが多いことでも有名。
プールバグ、再生バグ、適性上書きバグなど数知れず。
しかし、やりようによってはメリットとなるバグもあるため、最早仕様となっていると言ってもいいくらいだったりする。


が、中にはどう足掻いてもデメリットにしかならない、それもかなり致命的なレベルのバグも存在している。
それが本項目で紹介する要求なしおねだりである。

※ただし後述の理由により、そもそもバグではなく仕様だった可能性がある



そもそもモンスターファーム2には新たにモンスターからのおねだりというシステムがある。
これはトレーニング前や大会終了直後にモンスターが文字通り様々なおねだりをしてくるというもの。
モンスターの種族別にパターンが3種類あり、誕生時にランダムで決定される。
そのパターンの中にもおねだりレベルという物があり、主に甘え度の高さでおねだりが決まる。
ニクてんこもりやコラート・ティーのような食品類、シルクの布やコロンといった嗜好品類。
更には遊びや大会出場の要求などその種類は多岐に渡る。


このおねだりを受けると甘え度が上昇し、逆に断ると恐れ度とストレスが上昇する。
食べ物や嗜好品の類ならともかく、大会出場や遊びだと綿密な計画を練って育成していた場合はスケジュールが狂うので避けたいというのが本音だろうが
無暗に断るとストレスが上昇して寿命減少が早まってしまい、それでまた計画に支障が出るというのが悩ましい。


このおねだりは甘え度が低かったりヨイワル度が高かったりすると要求頻度は少なくなり、その逆だと多くなる。
ワルモンを育てる場合はしょっちゅうおねだりが飛んでくるなんてのも珍しくは無い。




以上を踏まえた上で要求なしおねだりについて解説させてもらうが
これは一部モンスターのおねだり自体をしないという設定に基づくものである。


それだけ聞けば「どこがデメリット? 寧ろメリットしかないじゃん」と思うのが当たり前であろう。
ところがどっこいこの要求なしおねだり、単純におねだりをしないというのではなく
「知らぬ間におねだりをして断られた」という設定になってしまっているのだ。
もっとわかりやすく言うなら知らない間に勝手にストレスが溜まって寿命減少が早まっているというバグになる。


何がどうしてそうなったのかはわからないがとにかくそうなっているのだから仕方ない。
本当にただおねだりしないだけなら良かったのに、いくらなんでもあんまりなバグであるとしか言いようがない。
モンスターの心境的には「あれをおねだりしたいけどマスターに迷惑かけちゃうしなあ……ああ、歯痒い(ストレス上昇)」みたいな感じなのだろうか?


このバグが判明するまではどういうわけか寿命の計算が合わなくて四苦八苦だったのだが、偶然にも判別方法が発見されてからは幾分か楽になった。
実は要求なしおねだりが発生するとトレーニング前や大会終了時の時に左上の日付表示欄が点滅するという事実が判明した。
おかげである程度腕のあるブリーダーの間では日付が点滅したらリセットというのが半ば常識となっている。


そんな傍迷惑にも程がある要求なしおねだりというのを持つモンスターが何種類か存在しているのである。
誕生時のパターンの決定によって避けられる者もいれば、絶対回避不可能というとんでもない者まで様々。
(どんなに甘え度が低くても発生するレベル0おねだりに要求なしが設定されているという……)


  • 3分の1の確率(パターンの一つに要求なしおねだり)
ヘンガー

  • 3分の2の確率(パターンの二つに要求なしおねだり)
デュラハン、ライガー、ヒノトリ、ジール、ウンディーネ

  • 確実に要求なしおねだりが発生(パターン全てに要求なしおねだり)
ドラゴン、ケンタウロス、ロードランナー、ガリ、ネンドロ


どうもキャラクター設定として「真面目」「プライドが高い」など、シリアス指向の種族に多い傾向がある。
ヨイワル度が高い=おねだり自体がそんなに発生しないガリやヘンガー、ウンディーネ、ヒノトリなんかはともかく、元々のヨイワル度が低めに設定されているデュラハンやドラゴンなんかにはかなり致命的である。
それ以上に表向きは初心者向けのモンスターと謳われているロードランナーに確実に要求なしおねだりが発生するということにとてつもない悪意を感じるのだが。
種族によってはライガーのモンジャラシやサカナもどきのように、要求された時点で要求なしか否かを容易に判別できるパターンも存在はするが…。


これらのモンスターを育てる時は常に左上の日付表示とにらめっこをする余計な疲れを感じる育成を強いられることになる。
特に寿命が短くヨイワル度も低いディアボロス、デルピエロ、シオンカメン辺りの育成は苦痛以外の何物でもないと言っていいかもしれない。


なおSwitch・アプリで発売される移植版ではこの仕様も廃止されることとなった
公式には「おねだりを我慢してストレスを溜めているモンスターがいた」という事らしい。
コルトに説明させている体面上の表現なのかもしれないが、他の不具合が軒並み「修正」と表記されている中、この点のみ「廃止」と表記されているため本当に仕様だったのかもしれない。

移植版の仕様としては、要求なしの個体を育てていると従来通りの日付フラッシュは発生するものの、ストレス自体が溜まらないといった具合。
つまり、「要求無しの個体を選ぶ事が寧ろメリットになる」という逆転現象…というより本来あるべき仕様に戻ったと言える。
序盤で余計な出費を抑えたい時に、おねだりをしないロードランナーを選ぶ…といった運用が可能になった。

要求なしのお陰でジョーカーやナーガ以上に育てにくいモンスターになっていたドラゴンも、「プライドは高いが実力を認めたブリーダーには忠義を尽くす」といった設定が活きてくるかも知れない。



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最終更新:2023年02月20日 01:47