ジェイル・スカリエッティ

登録日:2014/10/09 (木) 07:55:22
更新日:2023/08/23 Wed 21:14:11
所要時間:約 4 分で読めます




間違いを犯すことに怯え……


薄い絆に縋って震え……


そんな人生など、無意味だと思わんかね?





名前の由来は他の多くの登場人物と同じで自動車関連、フェラーリのクーペ「スカリエッティ」

■概要

生命操作、生体改造、機械技術などの多くの分野で高い知能を発揮し、そして違法研究で広域指名手配されている次元犯罪者。
黙っていれば優男……とも言い難く、両目は常にイっちゃてる感じである。
ある縁からフェイトが後を追っている。

その正体は管理局最高評議会(通称三脳)によって生み出されたアルハザード時代の技術を用いて生み出した人工的な生命体。
コードネーム「無限の欲望(アンリミテッドデザイア)」と呼ばれる者。

最高評議会とそれに通じる地上本局のレジアス・ゲイズは自分たちの望む秩序の為と戦力確保の為、彼に違法研究である人造魔導師や戦闘機人の研究をさせていた。
これだけマークの強い人物でありながら逮捕歴が無く神出鬼没な理由はつまりそういうことである。
言ってしまえば彼も「管理局の都合で生み出され、首輪を付けたまま研究をさせられていた被害者」とも……言うには微妙か?
自分の研究への欲望が作られたものであることは自覚しているが、特に悩む様子もなく自分の意思として受け入れてはっちゃけまくりだったし。


■人物

この手のキャラにお約束とも言える変態且つマッドな思考の持ち主であり、道徳や倫理など正に「何それ、美味しいの?」状態まっしぐら。
更に自己顕示欲まで強いときているので始末に負えない。
その辺は自分の作品たちであるナンバーズの運用方法、ガジェットドローンに自分のネームプレートを仕込む、地上本局襲撃後に顔出しまでして宣戦布告などの行為からも十分に窺える。
色々やりたい放題はっちゃけ放題でありながら逮捕歴などは存在せず、
機動六課の面々、特に自分にとって関わりが深いフェイトやエリオ)を見ても「興味深い研究対象」と称して喜んでいたくらいである。

こんなんだから一応は味方の一人であるアギトにまで変態医師呼ばわりされてしまっている。

ただ、周りの人間は全て自分の道具でしかないとの持論を述べてはいたが自分の作品であるナンバーズたちにはしっかりと愛着を持っている。
後に司法取引をした際スカリエッティが求めたのは自身の釈放でも研究の継続でもなく、ドゥーエを弔うための出処の確かな赤ワインであった。
逆にナンバーズたちもスカリエッティのことは信頼していたようである。


■技術

無限の欲望の名の通り、飽くなき欲望と探究心を持つが、本人にその欲を抑える気はない。
はやて曰く「違法研究者でなければ間違いなく歴史に残る天才」とのことで、実際にその知識と技術力には目を見張るものがあり、主要人物の出自に関わる多くの技術を開発している。

管理局で研究をされながらも止まっていた戦闘機人の技術を完成させたのはスカリエッティであり、その成果としてナンバーズは製造され、実験体としてスバルとギンガが生まれる要因にもなった。
更にフェイトやエリオ誕生の最大の要因となったプロジェクトFの基礎理論を作ったのも彼で、その研究を引き継ぎ完成させたのがプレシア
その広まった技術を運用したのがエリオの両親やヴィヴィオを生み出した違法科学者である。

犯罪者ゆえにその発想は突飛であり、自身の作品であるナンバーズの体内に自分のコピー因子を埋め込み、たとえ自分が滅びても一月もすればその誰かが新たなスカリエッティとして記憶を引き継ぎ新生するという変態街道まっしぐらな仕込までする始末。
彼曰く、アルハザード時代の統治者には常識だったらしいが、アルハザードの皆さんどんだけだよと言いたい。

作中では雑魚メカ扱いが主だった自動機械ガジェットドローンも活躍に反して高い技術の産物であり、予言によっていち早く察知できてたことや、六課が管理局でも指折りの魔導師・騎士の集団だったからこそ対処ができたと言える。

科学者キャラだが戦闘力が無いわけではなく、作中では終盤に自身のアジトへと乗り込んできたフェイトと相対。
彼女が高位のナンバーズであるトーレ、セッテと戦闘中だったとはいえ、黒いカギ爪型のデバイスでAMF性質を持つ糸を操作してフェイトを拘束した上、巧みな精神攻撃で動揺させたりと優位に立ちまわった。


■活躍

こんな狂気的人物が素直に組織の下でほいほい命令を聞いている筈も無く、ストーリー終盤の六課と地上本局の襲撃を皮切りに独自の行動を開始。
自身の首輪とも言える最高評議会とレジアスをナンバーズの一人、ドゥーエに始末させた上でヴィヴィオを使って起動させた聖王のゆりかごで世界そのものに対して反乱を起こした。

動乱の最中で自分は地上のアジトに何人かのナンバーズと共に残り、やってきたフェイトと対峙。
上述したように彼女を追いこみ、「君と私は同類でしかない」と激しく精神を揺さぶるも、それを聞いていたエリオとキャロの激励を受けてフェイトが復活。
彼女の切り札であるライオットザンバーによって華麗にホームランされて敗北となった。
この時スカリエッティが言ったフェイトに対する言葉は意外と正論なんじゃないかと思える人もいるかも。
全てが終わった後は第9無人世界の「グリューエン」軌道拘置所第1監房に収容されている。

しかし、彼の野望の詳しい内容については作中でも詳しくは語られずじまい。ファンの考察や二次創作などでも様々な解釈が存在している。
その点は原作者としても反省点だったらしく、後のゲーマーズな魔法少女モノの作品では今時ステレオタイプにも程がある至極単純な内容の野望を持っている事にされてしまった……


INNOCENT


小学校の頃から、将来の夢は「世界征服」だからね!

ブレイブデュエルの大本になる仕組みをグランツ博士と共に作った人物として登場。
グランツ博士がシステムをじっくり熟成させていくタイプなのに対し、スカリエッティは予想を超えた大幅な進歩を楽しむ爆発系タイプ。
その辺の考え方の違いから袂を分かったが、別に彼とは仲が悪い訳ではなく、
ブレイブデュエルを楽しんでもらいたいという心は同じ。なので時には協力もする。

しかも、中島クイント(原典におけるクイント・ナカジマ)の兄という設定である。更に現在も隣人関係。
また、本編での非更生組ナンバーズ(ウーノ=一架、ドゥーエ=二乃、トーレ=三月、クアットロ=四菜、セッテ=七緒)が娘として存在している。
上は家事手伝いにOL、下は小学生と年齢の幅が広いが、(確実に原典では存在すらしていない)妻については今のところ一切不明。

ブレイブデュエルのシステムを乗っ取ろうとしたり将来の夢が世界征服*1だったりと、世界が違えど相変わらずのようである。
天才なのは間違いないが、やたらとステレオタイプな悪人役をやりたがったりマッドサイエンティストのお約束的なノリで動きたがるトラブルメーカー。
原典と同じように家族思いな面もあるらしく、娘達や中島家の姉妹達からは慕われているという。
悪いことをすると妹に怒られて正座させられたりしているらしく、頭が上がらない。

雑誌掲載版では、彼を知っている読者も多いため、「一体何者なんだ……」という煽り文句が掲載されている。



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最終更新:2023年08月23日 21:14

*1 彼の野望の詳しい内容について原作では詳しく語られずじまいだった為と推測されている