シミヌキ(xxxHOLiC)

登録日:2014/10/27(月) 03:14:02
更新日:2021/07/19 Mon 21:26:20
所要時間:約 5 分で読めます




本来、人形は祭事における人間の代理として生み出された
…人には務められない役割を、代わりに課すために生み出された。例えば生贄とかね
原始宗教では、実際に人間を生贄に捧げていたけれど
やがてそれを人形に代わらせるようになった


「シミヌキ」とは『xxxHOLiC』のオリジナルドラマCD。
xxxHOLiC』の初回限定版13巻の特典として脚本と共に付属した。

脚本は大川七瀬&竜騎士07
竜騎士07が本編を、大川七瀬がプロローグとエピローグを担当している。

OPはスガシカオの「NOBODY KNOWS」
EDはFonogenicoの「虹色ループ」


【ストーリー】
侑子の古い友人の少女から掛かって来た一本の電話。
少女は図書館で偶然出会った四月一日という少年に探し物を手伝って貰ったことを語る。

「困っている人の側に居て助けるのに理由は要らない人間」
少女の四月一日評を聞き、侑子は少し前に起こった、ある出来事を思い出す。


ある日の昼休み、ひまわりが四月一日と百目鬼に「呪われたぬいぐるみ」の怪談を語る。

それを聞いた百目鬼は放課後に手伝って欲しいことがあると四月一日に頼むのだった。


【登場人物(シミヌキ)】
◇四月一日君尋
CV.福山潤
パンダさんと小百合のことを知り、何とかして返してあげたいと強く思うが……。

「……あの子とパンダが、幸せになれたと信じたいよ。」


◇パンダさん
CV.渕咲ゆり子
保育園の遊戯室で園児たちに遊ばれて居たぬいぐるみ。
食べ物か何かの汚れが原因で乱暴に扱われ、ますます汚れ、いつの間にか呪いのぬいぐるみと呼ばれ避けられるようになった。
呪いのぬいぐるみとして認識されたことで、邪気を吸うという役割を持たされ、抱えきれない程の邪気を溜め込んでしまった。
霊感のある小百合の親戚のお婆さんによって百目鬼の寺に預けられた。
小百合の元に帰りたいと願っているが、自分が小百合を不幸にしているなら帰っては行けないと知っている。

「……小百合サンノトコロヘ、…帰リタイデス……」


◇小百合
CV.金田朋子
まだ幼い少女。周囲に馴染めず孤立していた。
似たような境遇のパンダのぬいぐるみを強く気に入り大事にしていた。
保育士からぬいぐるみを譲られ、常に一緒に過ごしていたが、
その頃から風邪を引きやすくなったり、家族の不和が起こり出した。
病身を押して、ぬいぐるみを返してもらう為に毎日のように百目鬼の寺を訪れていた。

「……ぬいぐるみは悪くないの…。寂しいだけなの…。」


◇百目鬼静
CV.中井和哉
預けられたぬいぐるみと小百合のことが怪談になっていることを知り、
アヤカシを視る目を持つ四月一日を寺に呼んだ。
パンダのぬいぐるみを小百合の元に返してあげたいと思っていたが……。

「じゃあ赤面しながら言えばいいのか」


九軒ひまわり
CV.伊藤静
近所の子に教えられた呪われたぬいぐるみの怪談を、四月一日と百目鬼に語った。
小百合とパンダのぬいぐるみの顛末を知り、パンダのぬいぐるみに共感を示した。

「誰も不幸にしないで、ずっと一緒にいられるのって、……すごく嬉しいよ」


◇壱原侑子
CV.大原さやか
人形が祭事における生贄などの代わりとして使われていたことを語り、
邪気を吸いやすい綿を詰められたぬいぐるみを冷蔵庫の消臭剤に例えた。
小百合の元に帰りたいというパンダさんの願いに対し、ある対価を求めた。

「納得しなくていいわ。そんな理不尽を許せない怒りを、忘れないようになさい。
その気持ちだけが、邪気を祓うことができるのだから。」


【登場人物(プロローグ&エピローグ)】
◇四月一日君尋
料理で手を離せず、電話に出られなかったことでバイト料を減らされる。
図書館で出会った少女の本探しを手伝った。その際少女の口癖が移り「~なのです」口調になっていた。

「四月一日君尋といいます。よろしくなのです」


◇壱原侑子
久々の友人との会話で四月一日のことを聞き、パンダのぬいぐるみのことを思い出した。
「願いが全て叶うとは限らない」という友人に対し「ずっと待ち続けた友人がそうであったように、信じて願い続ければ叶う願いもある」ことを語る。
友人が仲間たちを連れて遊びにいくと約束したことで、その日を楽しみに待つことにした。

「四月一日に美味しいもの作ってもらって、待っているわね」


古手梨花
CV.田村ゆかり
侑子の友人。雛見沢と呼ばれる土地で巫女をしている。
祭りの前の調べ物の為、少し離れた町の図書館を訪ね、そこで四月一日と出会った。
精神年齢について触れようとする侑子に、お互いにその話は抜き身の刃物を持って超接近戦するぐらい危険と流した。
侑子の語りから、何度絶望しても違う明日を迎えるには自分とを信じることが大切だと再確認し、
いつの日か仲間たちを連れて遊びに行くと約束した。

「きっとみんなを連れていきますです」


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最終更新:2021年07月19日 21:26