ダイヤモンド・カッター(デュエル・マスターズ)

登録日:2014/12/30 Tue 13:59:24
更新日:2025/06/18 Wed 03:33:07
所要時間:約 4 分で読めます







この光の刃だけが希望だった時代がある。そして他の希望が生まれたとしても、その刃の光は未だに輝き続ける。




《ダイヤモンド・カッター》とは、デュエル・マスターズの呪文である。

概要

DM-02で登場した光の呪文。
ダイヤモンド・カッター 光文明 (5)
呪文
このターン、相手プレイヤーを攻撃することができない効果はすべて無効になる。(召喚酔いや、「このクリーチャーは攻撃することができない」または「このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない」などの効果が無効になる)
自身の能力や《予言者マリエル》などの効果を無視して攻撃が可能となる。
また召喚酔いについても無効化される。擬似スピードアタッカー付与にもなる呪文というわけである。

一時期は《憤怒の猛将ダイダロス》などはそれでも生贄がいなければ攻撃できなかったが、裁定変更で生贄なしで攻撃が可能になった。

マリエルロックや白系コントロールでは強力な効果としてもてはやされ、いろいろなデッキで使われてきたが、エンドカードとしてはやや重いのがネック。
しかしそれでも多くのプレイヤーには親しまれていた。

だが、相次ぐカードパワーのインフレでこの呪文にも上位互換が登場する。


飯を頬張りゃパワー満タン、こわいものなし!「さぁ、ピッッとやっちまうヨ!」

ダイヤモンド・ソード 光文明 (3)
呪文
このターン、自分のクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃することができない効果はすべて無効になる。(召喚酔いや、「このクリーチャーは攻撃することができない」または「このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない」などの効果が無効になる。ただし、この効果によってクリーチャーを攻撃することは可能にならない)
注釈文に
ただし、この効果によってクリーチャーを攻撃することは可能にならない)
とあるが、もともと《ダイヤモンド・カッター》も裁定上不可能であり、それを明記しただけに過ぎない。
《ダイヤモンド・カッター》は採用率をがくっと落としていくことになる。一方【ジェスターソード】ではカッターはソードがなくても入れられないほどだったので、よりダイヤモンド状態を見る機会は増えることになったのである。

因みにカッターの完全上位互換と見なされる事の多いソードだが、実はカッターと異なり微妙なテキストの違いによって《調和と繁栄の罠》といったプレイヤーにかかる攻撃制限は無効にできない。
そのため完全上位互換というわけではなかったりする。

ダイヤモンド状態を作ることのできるカードは多いが、自軍の条件問わず全てのクリーチャーをダイヤモンド状態にできるのは、カッター、ソード、《光神龍ダイヤモンド・グロリアス》、《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン》のみであり、そのうち後ろ二体はカッターより重い。
そのためデッキ次第では、5枚目として採用するのも有りだったりする。

ツインパクト版

金剛の断ち 那暮 光文明 (8)
クリーチャー:メタリカ 11500
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーの数が相手より多ければ、自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から、コスト4以下のメタリカをすべてバトルゾーンに出し、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。
ダイヤモンド・カッター 光文明 (5)
呪文
このターン、相手プレイヤーを攻撃することができない効果をすべて無視する。(召喚酔いや、「このクリーチャーは攻撃できない」または「このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない」などの効果を無視する)

DMEX-04 「夢の最&強!!ツインパクト超No.1パック」にて、ツインパクトカードと化したダイヤモンド・カッター。
クリーチャー面は特定条件で低コストメタリカの踏み倒しを行える重量級クリーチャーとなっている。

呪文面はメタリカという種族の性質との相性は悪くなく、ツインパクトという事もあって使いやすい。
クリーチャー面も小型メタリカの大量展開を目指す能力なので、一気にクリーチャーを並べて押し切れという意図が読み取れる。

関連カード

光神龍ダイヤモンド・グロリアス P(VR) 光文明 (8)
クリーチャー:アポロニア・ドラゴン 7000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのターン、自分の他のクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃することができない効果はすべて無効になる。(召喚酔いや、「このクリーチャーは攻撃することができない」または「このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない」などの効果が無効になる)
W・ブレイカー
ダイヤモンド・ソードの効果を得たクリーチャー。ただし、自身の召喚酔いを無効にはできない。
呪文メタに引っかからないが、いかんせん8マナという絶妙な重さが足を引っ張り使いにくい。

覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン P(R) 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 5500
ブロッカー
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのターン、自分の他のクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃することができない効果はすべて無効になる。(召喚酔いや、「このクリーチャーは攻撃することができない」または「このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない」などの効果が無効になる。ただし、この効果でクリーチャーを攻撃することはできない)
同じくダイヤモンド・ソードの効果を持つクリーチャーで、自身は対象外なのも同じ。
7マナにもかかわらずW・ブレイカーも持ち合わせていないという貧弱ぶりだが、「ブロッカー」を持っているため《ヘブンズ・ゲート》や《天門の精霊ヘブンズ》で踏み倒せることが最大の違いであり強み。
ヘブンズ・ゲート】では必然的に大型ブロッカーを採用するため、同時に踏み倒すことで天門デッキの遅さを解決するカードとして活躍できる。

白騎士の開眼者ウッズ 光文明 (7)
進化クリーチャー:メカサンダー 10500
ブロッカー
進化-自分の「ブロッカー」を持つクリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー
自分の「ブロッカー」を持つクリーチャーの、攻撃できない効果は無効になる。
自分のターンの終わりに、バトルゾーンにある自分の、名前に《白騎士》とあるクリーチャーをすべてアンタップする。
ブロッカー進化で全ブロッカーにダイヤモンド状態を付与する。
ブロッカーでなければならないため、【ジェスターソード】であってもシステムクリーチャーなどはこの効果を受けられない。
相手が攻撃を封じる効果を持っていると、この点で致命傷になりやすいが、最近はマリエルロックなどが下火になってきたためウッズの活躍する場所は多い。

白騎士デッキでなくても自身がアンタップすると考えれば強力であることから汎用性は高い。また、召喚酔いも無効化される。
ただし、コイツが死ぬと他のダイヤモンド状態が解除されることには注意。
これだけの性能を誇るコイツのレアリティはさぞかし高いかと思われるがなんとだが、なんとレアである。

雷電の覚醒者グレート・チャクラ 光文明 (14)
サイキック・クリーチャー:アポロニア・ドラゴン 13500
H・ソウル
ブロッカー
ホーリー・フィールド
HF-自分の「ブロッカー」付きクリーチャーの、攻撃できない効果はすべて無効になる。(ただし、召喚酔いは無効にならない)
T・ブレイカー
解除
ホーリー・フィールドでダイヤモンド状態を生み出す「チャクラゲー」の開祖。
アポロニア・ドラゴンでは珍しくなかなか使われた。まあ強いしね…

超次元の多いデッキ向きのカードで、採用理由にダイヤモンド状態付与は関係なく、おまけ扱いされることも多い。

偽りの名 (コードネーム) オレワレオ 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/アンノウン 9500
ブロッカー
自分の「ブロッカー」を持つクリーチャーの、相手を攻撃できない能力を無効にする。ただし、そのクリーチャーの召喚酔いは無効にならない。
W・ブレイカー
似たような効果を持っているが、召喚酔いを無効に出来ない。天門デッキのブロッカーは攻撃自体は普通にできることが多いため、小型の攻撃できないブロッカーを並べるデッキ向けか。その目的でも軽いソードで十分だが

堕天すると面影すら無くなる能力になる。

デュエル・マスターズ プレイス

DMPP-01 第1弾「超獣の始動 -MASTER OF DUEL-」にて収録。
レアリティがレアに格上げされる出世を果たしたが、代わりに召喚酔いの無効化が不可能になるという弱体化を受けてしまった。
弱体化を受けてもなお強力ではあるのでブロッカーデッキなどの切り札としてよく運用されているが、やはり本家よりもインパクトが多少薄くなった面は否定できないか。

余談

ダイヤモンド・カッターとはダイヤモンドを刃先に埋め込んだカッターナイフや、プロレス技の一種をさすが、まさか光がそんなもんをイメージするわけもなく、単にダイヤモンドの刃を意味しているのであろう。完全上位互換がソードなのも頷ける。

漫画「Duel Masters Rev.」では主人公の虹矢未来がソードの方を使用。
主人公にしては珍しい【ヘブンズ・ゲート】軸のブロッカーデッキを使っており、最後の一押しをするためにピン挿ししていた。


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最終更新:2025年06月18日 03:33