ヘブンズ・ゲート(デュエル・マスターズ)

登録日: 2014/12/25 Thu 23:53:29
更新日:2018/05/08 Tue 13:03:24
所要時間:約 3 分で読めます







誰もが絶望に打ちひしがれた時、奇跡は起こった。




《ヘブンズ・ゲート》はデュエル・マスターズの呪文である。

概要


天から溢れんばかりの光が降り注ぐ時、全ての絶望は希望へと変わる。

《ヘブンズ・ゲート》はDM-16で登場した呪文である。
通称「天門」。

登場が転生編とだいぶ暗黒期でありながら、デュエル・マスターズの初期からのプレイヤーでも名前をよく知る呪文となっている。
主に白凰が使っていたからだろうか。彼は《天海の精霊シリウス》《奇跡の精霊ミルザム》《白騎士の精霊アルドラ》などを繰り出している。
また「ビクトリー」では百獣レオ亜部真理亜が使用している。「VS」ではルシファーなど光使いが使っており、DMデッキ開発部の八重子も使用するなど、もはやあちらの世界でも光使いにとっては基本の呪文となっているようである。

《神銃の精霊ナカツマキ》や《天門の精霊キバッテ・キャット》など、ヘブンズ・ゲートの存在は超獣世界でも言及されている。

ヘブンズ・ゲート 光文明 (6)
呪文
S・トリガー
進化クリーチャーではない光の「ブロッカー」を持つクリーチャーを2体まで、自分の手札からバトルゾーンに出す。

効果はいたって単純明快。光で進化ではないブロッカーを2体踏み倒すだけの呪文。

だが光使いにとってはこの上なくありがたい呪文である。

光のブロッカーというのは往々にしてコストが高く、闇文明や火文明にお手軽な専用除去カードがわんさか存在しているため、ついでのように破壊されやすい。光のクリーチャーには必ずと言っていいレベルでブロッカーがついているので、むしろ仇となることもしばしば。
8コストだの12コストだのとアホみたいに高いコストを、ブ―スト手段に乏しい光文明のカードで支払いきれるはずもなく、仮に貯めても1体出したところでどうしたと言われてもいい返す言葉もない……と当時のプレイヤーからは向かい風となる要素が多かった。

そんな問題を解消できるのがヘブンズ・ゲートなのである。

いくらコストが高かろうと条件さえクリアしていれば2体も手札から出せる。それだけでなく見事トリガーで出すことができれば敵クリーチャーを殴り返したり、そのまま殴り勝つことも可能と戦略の幅が大きく向上した。
これにより本来の長所であったサイズのでかさが光る。高パワーブロッカーがTブレイカーを備えて2体も並ぶのは強力。
その後、《天門の精霊キバッテ・キャット》や《真実の名 ラララ・ライオネル》など<ヘブンズ>という名称カテゴリーを作りだした専用クリーチャーも登場し、他のブロッカーに効果を付与するブロッカーも多いために非常に利便性がある。
また種族や文明も問わないので、光が入っていれば多色でも良く、《知識の精霊ロードリエス》《偽りの名 イーサン》《破壊の女神ジャンヌ・ダルク》なども踏み倒せる。《悪魔聖霊バルホルス》と《光陣の使徒ムルムル》を組み合わせて無限ブロックする戦法は王道。
ブロッカーは光文明では多く見かけられるので今後にも十分に期待できる、と将来性も兼ね備えたカードと言える。

だが自身のコストがやや高いので必要に応じてサポートを用意してやりたい。呪文軽減カードやST付きなのでシールドに関するカードと相性がいい。


メイン投入するだけでなく、【ヴァルハラナイツ】【ネクラゴッド】【ジェスターソード】にサブ投入することも多い。

踏み倒し先候補


門が開いた。そして、光り輝く者たちがその門を守った。

でかい。とにかくでかい。元祖天門デッキの中核を担った。ロマンの塊。

  • 《知識の精霊ロードリエス》
光/水5コストでブロッカーが出るたびにドローできる。中盤以降の潤滑油。
2体同時に出すと3枚ドローできる。

  • 《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン》
味方全員の攻撃不能状態を解消する。攻撃不可ブロッカーが多い場合には奇襲も可能。

  • 真実の名(トゥルーネーム) タイガー・レジェンド》
コストが高くなりやすい天門デッキではガチンコ・ジャッジの勝率も高いので、このカードでがんがん踏み倒していきたい。

  • 《提督の精霊龍 ボンソワール》
まさかのブロッカーの提督。お約束のマッドネスも持っており、ハンデスにも対抗できるブロッカーデッキの救世主。

  • 《光器パーフェクト・マドンナ》
パワー低下以外では離れない不死身のブロッカー。
近年でこそパワー低下カードも充実してきたので予断は許せないが、それ以外の除去にめっぽう強いのは魅力。

  • 真実の名(トゥルーネーム) バウライオン》《魔光王機デ・バウラ伯》《虚構の支配者メタフィクション》
呪文をサルベージできるので使い終わったヘブンズ・ゲートを回収することができる。使いまわせ。

  • 我牙(ガガ)の精霊 HEIKE(ヘイケ)XX(ダブルクロス)
GENJI絶対殺すマン。アンタッチャブルなのでGENJI以外のブロッカー除去にも強い。

  • 《停滞の信者 ブリトニー・ステイシス》
相手のアンタップを毎ターン1体に制限する。その名に恥じぬ遅延が可能で、見事相手の総攻撃を振りきれば体勢を立て直す時間を稼いでくれるだろう。

  • 《閃光の神官 ヴェルベット》
相手をタップインさせる光版永遠のリュウセイ・カイザー。シンプルな効果だが強力。

  • 《不敗英雄ヴァルハラ・グランデ》《勝利の女神ジャンヌ・ダルク》
cipや攻撃時などで相手クリーチャーをタップさせる巨大ブロッカー。タップ&デストロイ戦法にはもってこい。

  • 《音階の精霊龍 エメラルーダ》
シールドを手札から追加・あるいは手札に加えることができる。

  • 《龍覇 エバーローズ》
ドラグハートを駆使し、様々な戦略へ変化できる可能性を秘める。
基本的には《不滅槍 パーフェクト》や《百獣槍 ジャベレオン》を出しつつ龍解させられる。

  • 宇宙(コスモ)(コスモス) ニケ》
宇宙(コスモ)美刃(ビューティー) ミケランジェロ》につなぐことが可能なエグザイル。ただし自身の能力で2体踏み倒すことはできない。

  • 《極上神プロティジー》
ブロッカーアンタップを行える。なお相方はいない模様。

その他

《龍仙ロマネスク》《神託の精霊アルメリック》《悪魔聖霊バルホルス》《極限右神 オメガ》《鎧亜戦隊ディス・ミュージック》など、意外なクリーチャーが候補先になりえる。それぞれに合わせた形の派生ブロッカーデッキも多い。


環境


天界の門が開かれる。新たなる物語が展開される。

これほど便利なカードで、相性のいいカードも多いのだから、さぞかしトップメタをひた走っていることだろうと思うことだろうが…

確かに、踏み倒し対象はやたらと多い。エンジェル・コマンドエンジェル・コマンド・ドラゴンメカ・デル・ソルグレートメカオーゴッドアウトレイジオラクルジャスティス・ウイング、果てはデーモン・コマンドと光でブロッカーさえ持ってれば何でもいい為に、踏み倒せる範囲は計り知れない。もはやヘブンズ・ゲートデッキを組んでいる者ですら、「天門で踏み倒せる全てのブロッカーなんて知らないよwww」と答えるだろう。

だが、それでもなおこのデッキ。

ファンデッキ止まりだったのだ。

確かにフィニッシャーはいる。でも確実に勝利を決めきれるようなフィニッシャーというわけではない。ブロッカーであることが大いに足を引っ張り、また光であるために基本的にすぐに攻められるわけでもなく、パワー低下や高パワーでのゴリ押しには無力、シルヴァー・グローリーを貼ってなんとかといった感じだがそれすらいくらでも対処の仕様がある…と穴がそこかしこにでてくるのだ。

しかも基本的に一度更地にされると仕切り直しが難しい。

これが連ドラなら、スピードアタッカーだので押し切れる。はたまたゴッドデッキならそもそもリンクによる除去態勢もあるだろう。特殊種族デッキならもっとわかりやすい相互のサポートがある。

ブロッカーであれば採用の余地があるのも曲者で、候補が多いぶん方向性をなかなか決めづらいのだ。みんな優秀だなーって入れてると、最終的に何がしたかったのかよくわからない、ということもおこりえる。
ぶっちゃけガードマンウェーブストライカーといった能力のほうが目指すところがはっきりしていて分かりやすい。
この足並みが揃わないところは度々指摘される点であり、いくらヘブンズ・ゲートデッキが強化されても、新デッキやより大幅に強化された旧デッキに引けを取る。
ペースさえひきずり込めれば大会優勝もありうるので、ファンデッキといっても準環境レベルには入るのだが、それは準環境レベルならどのデッキにも言えること。やはり総合的な勝率は劣るのが現状である。

2005年に生まれ、2014年が終わろうとしていた時でもでも、常に注目されながら、なおまだ上位に登っていなかった。
とはいえ魅力的なキャラが多数使った強力にしてロマンあふれる呪文。是非とも環境トップをひた走る姿を見てみたいものである。
…と天門使いは願っていた。

そして


…その時は来た。

ブロッカー《聖英雄 ゴール・ド・レイユ》による全シールドカードトリガー化。
ブロッカー《音感の精霊龍 エメラルーダ》によるトリガー仕込み&発動。
ブロッカー《奇跡の精霊ミルザム》による大量シールド積み込みからのエメラルーダによる暴発。

ブロッカーでコンボの下準備をし、ブロッカーでコンボを起動し、
そのコンボで踏み倒したブロッカーで圧殺。
隙の埋め合わせから展開補助、マッドネスにいたるまで全てが光ブロッカーで完結し、
《ヘブンズ・ゲート》の存在から相手ターンにすらコンボ起動が可能となる。
閃光の神官 ヴェルベット》と《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン》ですぐさま殴れる。

ついに2015年。【ヘブンズ・ゲート】はトップメタに踊りでた。
【白単天門】や【ドロマー天門】の上位入賞報告がこれまで以上に次々と上がるようになり、それまで見下していたプレイヤーも
ここにおいて認めざるを得なくなった。

どんな光ブロッカーをも2体も踏み倒せる《ヘブンズ・ゲート》は強い、と。

関連


「真実の力」は光文明にさらなるヘブンズをもたらした。

白騎士ゲート 光文明 (6)
呪文
S・トリガー
名前に《白騎士》とあるクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
白騎士限定版。1体しか出せないが進化の制限もないためそれなりに使いやすく、白騎士デッキのお供となっている。

ライト・ゲート 光文明 (3)
呪文
S・トリガー
コスト3以下で「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
光では珍しくリアニメイト。
このコスト帯なら確かに死んでてもおかしくはないのだが、ヘブンズ・ゲートに比べて汎用性は少なく、ジェスターソードでも大抵ヘブンズ・ゲートが優先される。

ウェディング・ゲート 闇文明 (6)
呪文
S・トリガー
光でも進化でもないエンジェル・コマンドを2体まで、自分の手札からバトルゾーンに出す。
百獣レオが光なのに対して、そのライバル久保聖也は闇のエンジェル・コマンドを使用していたためこのような呪文が生まれた。
ブロッカー縛りはないが闇または無色のエンジェル・コマンドしか踏み倒せない。
ヘブンズ・ゲートと比べると踏み倒し先の種類は少ないが、構築済みデッキやエピソード期にプッシュされたこともあり、立派な戦略を組上げることは可能。

通称「祝門」。

クリスティ・ゲート 光文明 (3)
呪文
S・トリガー
自分のシールドをひとつ見る。その中から、進化ではない光のデーモン・コマンドを1体、バトルゾーンに出してもよい。
カードを1枚引く。
光のデーモン・コマンドを踏み倒す。
低コストでありながら強力な効果を持っているが、非公開ゾーンから特定のカードを当てることは難しい。
基本的には事前にシールドへ仕込みながらそれを踏み倒す流れが安定している。
主にサポートが役目であり、メインにして使う場合はほぼロマンデッキになる。
「謎門」という愛称もなくはないが、使う人は少ない。

超次元マザー・ホール 光文明 (6)
呪文
進化ではない光の、「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。
コスト6以下の光、水、自然いずれかのサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
ヘブンズ・ゲートを一回り小さくして、代わりにサイキック・クリーチャーに手を出せるようになった。
トリガーこそなくなったが、ブロッカーとサイキック・クリーチャーを出せるのは協力。
サイキックを呼び出せる範囲も広く、勝利リュウセイや勝利プリンさえ呼べてしまう。

現実的な選択肢は《時空の霊魔シュヴァル》《光器セイント・アヴェ・マリア》《舞姫の覚醒者ユリア・マティーナ》などだろうか。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/