白井一行

登録日:2015/06/28 (日) 00:22:59
更新日:2018/05/08 Tue 23:20:40
所要時間:約 6 分で読めます







キエエエエエエエエ!!




概要


白井一行とは、プロ野球の公式審判員である。

1977年10月3日生まれ、兵庫県出身。
日本野球機構審判部・関西支局所属審判員袖番号は「20」。

怪鳥』と称されるほどの激しい声のストライクコールを行うことで有名な審判員。


解説


兵庫県立明石高等学校を経て、甲賀健康医療専門学校を卒業。

高校時代は、野球部の補欠だったため市内の大会などで塁審を務めた。
その時から、高校野球連盟の審判としてのオファーを受けていたとのこと。
しかし、野球部の監督の助言からプロ野球の審判を目指すこととなる。

1997年にパシフィックリーグ審判員となった。
19歳でプロ野球の審判員としての世界に入ったという点は、結構有名な話である。
実際にプロデビューを果たしたのは22歳の時だが。

2000年8月8日のオリックス対ロッテ戦にて、初めて一軍戦の審判を務める。

その試合において、審判員として早速トラブルに見舞われる。
三塁塁審としてボークを宣告たところ、故・仰木彬監督がベンチから登場。
その試合の責任審判の二塁塁審の元に歩いて、抗議に向かって行った。

白石の元に仰木監督が向かわなかったのは、白井氏が新人だったからと思われる。
そんなことで、白井氏は「もうこの世界でやっていけないのではないか」と、顔面蒼白になったとか。

しかしその後は、順調に審判員として試合に出場。

2002年には、ウエスタン・リーグ優秀審判員として表彰。
2007年・2014年のオールスターゲームにも出場を果たしている。
ついに、2014年日本シリーズでは第4戦で球審を担当し、西岡剛選手の守備妨害を見抜いたことは有名。

審判としての試合出場数は、850を超える。


ストライクコール


白井氏を語るときに外せないのは、そのストライクコールにある。

捕手のキャッチャーミットに球が収まった後、一つ間をおいて「アアアアイイイッッッ!!!」と叫ぶ。
白井氏の試合を観戦した人には分かるだろうが、どんな球場のどんな席だろうとその声は響く。
ラジオなどで音量を高めにしていたり、内野席で試合を観戦しているとこの声の破壊力の高さが分かる。

その声の高さは、2500Hzにも及ぶとかなんとか。
ちなみに、一般的な女性の声は2000Hz程度である。

このコールはうるさいため賛否分かれるが、白井氏がこのコールを辞めないのにはとある理由があるとか……?

それは一軍の審判として定着し始めた2005年に遡る。
白井氏には、難病で病床に伏していた娘に「もっとお父さんの声を聞きたい」と言われたようだ。

それが理由で、テレビ中継を通して娘に自分の声を届けるために始めたという。
残念ながら、白井氏の娘は亡くなってしまった。
しかし今でも、白井氏は「娘が見ているかもしれないから」と考えて、この独特のストライクコールを続けていると語る……。

という話が広まっているが、実際は根拠のないガセネタである。


評判


残念なことに、白井氏の審判としての評判は良くない。

彼の担当する試合は、審判としては高確率でトラブルを引き起こす。
1軍の試合だけでは無く、2軍の試合でもたびたびトラブルを起こしている。

何より、白井氏の悪いとされる部分は『感情的』になることだろう。

よく指摘されることだが、抗議を行った選手や監督に対して反抗的な態度や口調を見せることが多い。
審判も人間だから抗議などにある程度感情的になるのは仕方がないのだが、彼の場合はそれがあまりにも目立つ。
その態度は、ファンどころか実況者にも突っ込まれてしまうほど。

彼が退場を宣告するときの逆切れしたような「えー、球審の白井です(半ギレ)」という台詞は妙に印象に残る。

そんな彼の態度を代表する試合は、2010年に行われたウエスタンリーグの阪神対中日戦だろう。
ストライクの判定を巡って、阪神2軍の平田監督は抗議を行うが、白井氏は妙に不貞腐れた態度を見せてしまう。
そんな彼を見た平田監督は「なんや!その不貞腐れた態度は!!」と白井氏をかなりの大声で怒鳴った。

もっとも、白井自身も自分の試合ではトラブルが多いことは自覚しているようだ。
彼が言うには「退場を宣告した回数は、おそらく1、2を争うかもしれません」とのこと。

トラブル絡みを抜きにしても、判定面でもそこまで評判はよろしくない。
球審としてもストライクゾーンが可変するという問題点が見当たる。

ただし上記でも述べたように、2014年日本シリーズでの西岡選手の小さな守備妨害を見逃さないなど、時たまに鋭いジャッジを行うことも。


有名なトラブル


2009年8月27日のオリックス対日本ハムの8回裏の、見逃し三振の判定を下されたタフィ・ローズ選手。

ローズは、9回表の日本ハムの攻撃の前に白井に対して暴言を吐いた。
白井はローズに退場処分を下し、ローズは史上最多退場記録となる14度目の退場処分となった。

2012年7月7日の広島対ヤクルト戦の3回表の2球目の判定に不満を抱いたミレッジ選手。

彼は三振後に球審に英語で一言異議を唱えたが、それが理由でシーズン二度目の退場処分となった。
ミレッジ本人は「あれはインコースのボールだろう?」と発言したら退場を宣告されたと語っている。
抗議したヤクルトの小川淳司監督も「大したことは言ってない。あれが退場なら全て退場になる」と判定に不満を漏らし、ミレッジは「侮辱する言葉は言ってない。バッド・ジャッジ」と語った。

白井はその後、3回裏に登板した正田樹に対してもボーク宣言を行う。
当時テレビ中継にて解説を行なっていた達川光男に「これは主審が感情的になっている、審判が感情的になってはいけない」と批判された。

2013年4月16日のDeNA対広島戦の6回裏、本塁でのクロスプレイでの判定を巡ってDeNA監督の中畑清監督が抗議。

白井は、中畑監督が自分に暴力行為を行ったとして退場処分を科した。
ちなみに白井が監督に退場を科したのは初めて。

試合後、DeNAの捕手である鶴岡一成は「中畑が出てこなければ自分が退場になっていた」と語っている。
実際なところ、アウトかセーフかはかなり際どく判定が難しかったのは確かである。

2013年5月25日の日本ハム対阪神戦で、阪神の浅井良への死球を巡って日本ハムの栗山英樹監督が抗議。
白井に「今のがデッドボールなら審判を辞めろ」などと猛抗議を行った。
この暴言をきっかけとして、白井は栗山監督を退場処分とした。

後のインタビューで語っているが、あの時の浅井選手が死球を受けていないことに気が付いたらしい。
何故なら、一塁に走ろうとする浅井選手が白井に『いいんですか?』という表情を見せたようだ。

しかし白井は後にこの試合を振り返って、こう語っている。


栗山監督には、栗山監督の立場がある。
あそこまで猛烈に抗議をされて、途中で引き下がっては格好がつかない。
同じように審判員にも立場があって、たとえ判定を間違えたとしてもジャッジは変えられない。
だから栗山監督の立場を尊重して、退場を宣告しました。


ちなみに、この試合の後は栗山監督とは険悪な関係にはならず、普通に挨拶を交わしているようだ。


補足


白井は、AKB48の大ファンであることでも知られている。

試合を見ると分かるが、彼はストライクをコールするとき指で"K"の文字を作っていることがある。
これはかつてAKB48のメンバーだった大島優子が「チームK」のメンバーだったのがヒントとのこと。
スコアブック表記では、三振を「K」と表すことから、そのような手の動きを見せていたらしい。

なお、白井はインターネットを見ないらしい。

白井が言うには「正しいジャッジをして当たり前、間違えたらあれこれと厳しい指摘を受ける仕事ですから」とのこと。
まぁ、インターネットの指摘を何でもかんでも鵜呑みにするのは良くは無いことなのだが……
ファンの意見にも目を通して頂きたいものではある。
おそらく自分を批判されているコメントを見るのが怖いのだろう。









追記・修正は、白井球審のストライクコールを聞いてからお願いします。

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