登録日:2011/11/14 Mon 00:24:21
更新日:2026/08/20 Thu 15:28:43
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プロ野球は、その名の通り野球のプロスポーツ形態を指す言葉である。
本項では
日本におけるプロ野球、特に
日本野球機構(NPB)が統括するプロ野球について説明する。
【簡単な歴史】
野球が我が日本に伝わったのは1870年代。その60年後となる1936年に日本野球連盟が創設され、職業野球、すなわちプロ野球が始まった。
設立初年度はトーナメント制だったが、翌年からは今のような総当たり制になった。
第二次世界大戦後の1949年、当時1リーグ8球団だったプロ野球の拡充にあたり読売新聞のライバル社である毎日新聞を参加させるか否かでプロ野球再編問題が勃発。
毎日の加盟に反対だった巨人・中日・大陽と賛成派から反対派に残留した阪神に新設の大洋・広島・西日本が加わり「セントラル野球連盟」(セントラル・リーグ)を、賛成派の阪急・南海・東急・大映に新設の毎日・西鉄・近鉄が「太平洋野球連盟」(パシフィック・リーグ)をそれぞれ設立し、日本野球連盟は解散。1950年1月には新設の国鉄がセントラル・リーグに加盟し、ここで現在のような2リーグ制になった。
以降は春から秋にかけてリーグ戦を行い、それぞれのリーグで優勝したチームが
日本シリーズで戦うという形が完成した。
さらに経営に行き詰まった西日本・松竹(元大陽)・大映などが他球団と合併して消えていき、1958年シーズンに現在の2リーグ12球団制が成立した。
ただし、戦後のプロ野球人気は正直なところ、芳しいものではなかった。
というのも、当時のプロ野球に対しては「スポーツで遊んでお金をもらうとは何事か?」という雰囲気があったからである。
現代の感覚からは信じられないかもしれないが、よくよく考えれば野球とは「ボールを使って点数を取り合うゲーム」なのである。
今で言う「eスポーツ」のようなものと考えればピンときやすいかもしれない。
1974年までオリンピックにも「金銭を目的とした競技者はオリンピックにふさわしくない」と言うように、金銭や勝利至上主義と結びつく野球に限らないプロ選手は倫理・教育的側面から忌避された時代があり、敗戦直後から高度成長を続けて今でも割と強い感覚である「汗水垂らして働くことが美徳」とされていた国民の支持は得られていなかった。
トップ選手となれば高額な報酬をもらえて贅沢ができたのも、戦後の貧困に喘いでいる一般市民には見ていて気持ちのいいものではなかったかもしれない。
しかしながら野球自体の人気がないわけではなく、高校野球や大学野球といった学生野球は非常に人気があり、人々はそちらに熱狂していた。
そんな学生野球を卒業した選手が次々プロ野球選手になったとき、転機が訪れた。
卒業すればその活躍が見られなくなるが、学生時代でも十分すごかった彼らがプロ選手になればそれ以上にレベルの高い戦いが見られることに人々はすぐに気づく。
そんな学生たちが野球を続け長く活躍したことにより、着々とプロ野球の人気が出てくる。
そして1959年6月25日に行われた巨人 vs 阪神戦。昭和天皇直々に観戦されるという「
天覧試合」が行われた。
その試合は全国ネットにてテレビ中継され、そこで行われた両チームの投手の力投やホームランの応酬、先制してはひっくり返される白熱した試合展開により、天皇陛下だけでなく日本中の国民がプロ野球の面白さを知ることになった。
大きな動きが起きたのは2004年の球界再編問題である。
発端はオリックスの宮内オーナーが、当時親会社ともども赤字に苦しんでいた近鉄との合併を提案したことに始まる。
当初はオーナーや球団経営陣による会議で1リーグ10球団という「発展的縮小」計画が粛々と進んでいき、選手やファンの声はほとんど無視された。
しかし選手会長であった
古田敦也を中心に選手会が粘り強く交渉し、最後には週末ストライキまで決行してついに譲歩を引き出し、2リーグ制の維持と楽天の新規参入にこぎつけた。
これに併せて各球団は財政健全化を目指す方向で方針転換。
選手たちも「ただ野球だけしていればいい」という古い考えを改め、
「チームを儲けさせる」という認識が芽生え始める。
一昔前のスポーツ漫画では悪役側の考えに等しく、せいぜい
選手の年俸くらいしか話題に上がらなかった
「お金儲け」の戦い方を、選手だけでなくファンも意識して見守るようになった。
バブル崩壊に伴い日本人の価値観・金銭感覚も大きく変化したのだ。
もちろんお金を落としてくれるファンを大切にすることも忘れない。
地域に密着しファンが球場に足を運べる、運ぶ理由ができるようなファンサービスを展開するようになった。
ファンらも「単に中継を見るだけでなく球場に足を運び、現地で飲食や応援グッズを買ってお金を落とす」と言う意識が芽生えた。
当時そんな言葉はなかったが、今でいう「推し活」である。
2020年代においては多くの球団が黒字運営化し、コロナ禍やチーム成績に左右されつつも全体の観客動員数は増加傾向にある。
その一方でライト層の関心が他競技に流れてしまっているとの指摘もあるものの、MLBのように球場に来た人をとにかく楽しませる、なんならスタンドで応援しなくても球場やその周りで楽しんで貰えればそれでいいという「ボールパーク構想」を打ち出している球団も多い
こうして今日も、12のチームが頂点を競い戦い続け、全国のファンがそれを見届けているのである。
【チーム一覧】
◆セントラル・リーグ
世界のプロ野球リーグではほぼ唯一、現在に至るまで指名打者制を導入せずに投手を含めた9人で戦うのが特徴だったが、2025年8月4日のセ・リーグ理事会にて2027年からの導入が正式に発表された。
かつては全国区でテレビ放送が実施されており、巨人や阪神といった人気球団を抱えることから「人気のセ」とも呼ばれていた。
本拠地球場は
日本初のドーム球場である東京ドーム。一般的に「
巨人」の略称で呼ばれることが多い。
1934年の最初の日米野球を機に
その代表選手ほとんどを自球団の選手とすることで設立された、NPB最古の球団にして球界の盟主。あまり知られていないが設立の地は
千葉県だったりする。
リーグ優勝39回・日本一22回はいずれも12球団ダントツのトップを誇る名門球団。本拠地の東京ドームは比較的本塁打の出やすい球場として知られ、伝統的に強打者が多く揃っている。巨人以外にもパ・リーグ全球団が主催試合を開催した経験があり、MLB開幕戦や国際大会はもとよりコンサートやプロレスといった野球以外の用途でも幅広く用いられる。
原則として生え抜き選手、それもエースや4番クラスしか監督に就任できないという
縛りプレイをしながらも歴史的な低迷はなく、2年連続Bクラスですら球団史に残る汚点レベルという状況で、最下位に至っては1975年の1回のみ。戦力が整えば定期的に優勝戦線に絡んでくる。
長嶋茂雄や王貞治を筆頭に数多くのスターを輩出するなど未だに高いネームバリューを誇り、大正義球団たるその強さとそれを維持するためのジャイアニズムをたびたび発揮することからよくも悪くもファンもアンチも多い。
地方開催も多く、「身近に見られる球団」ということもあって本拠地の東京以外のファンも多い。毎年8月末か9月初週には京セラドームでの開催が恒例になっている。
しかし、上記の通り生え抜きの中心選手しか監督になれない上に、「球界の盟主たる巨人軍指揮官」という地位に対する
主にOBからのプレッシャーは尋常ではなく、監督の後継者不足に悩まされているのが常。
本拠地球場は明治神宮野球場。
2リーグ制後に国鉄の手により設立された球団。名前の由来は当時の国鉄特急「つばめ」から。
12球団の中でも突出して毎年のように故障者が続出しており、コンディションに恵まれないと最下位クラスに落ち込みやすいが、その一方で選手が揃えば圧倒的な強さを見せることがあり、極めて好不調の波が大きいジェットコースター球団でもある。
事前の順位予想が全くあてにならない解説陣泣かせのチームでもある。
本拠地の神宮は12球場でも屈指の狭さであり、打者有利の球場であることから本塁打がよく出るため、こちらも伝統的に強打者が多い。一方でその開場経緯から学生野球に優先使用権があるため、プロ野球は土休日であっても大半がナイターになっている。
中央・総武線でつながっているお隣の巨人との対戦は「東京シリーズ」(TOKYOシリーズ)とも呼ばれ、そのチームカラーからお互いに10点以上取り合う乱打戦になる試合も少なくない。何かとあちらに話題を持って行かれやすいがその分ファンは濃い。
監督を筆頭に吉本興業とマネージメント契約を結んでいる関係者が何人かいる。
本拠地球場は
横浜スタジアム。
「(横浜)大洋ホエールズ」「
横浜ベイスターズ」を前身とする
横浜の星。
「
マシンガン打線」で知られるように打撃力は例年セ・リーグ屈指を誇るが、その反面
「ベイスボール」と揶揄されるように守備面には課題がある年が多い。
特に2012年のアレックス・ラミレスの拙守は伝説的。
かつては人気も実力も万年最下位クラスの弱小球団と言われていたが、親会社がDeNAになった2010年代からは一転。
IT会社らしいフットワークの軽さで多くのコラボ企画やイベントを開催するファンサービスの鬼と化し、リーグ優勝こそ12球団で最も古い1998年ながらもAクラス入りが増加するなど大きく躍進している。
現オーナーの南場智子氏は球場で熱狂的に応援する姿が度々報じられており、その確かな経営手腕に加え
母のような包容力と
同時にガツンと言う時は言う姿勢から女傑としても知られている。
2024年には3位ながら
26年ぶりの日本一を達成して横浜に歓喜をもたらした。
マスコットの
DB.スターマンは
たぬきではなく
ハムスター。いいね?
本拠地球場はバンテリンドーム ナゴヤ。それ以外にも豊橋市民球場や長良川球場といった地元に近い場所での地方開催もある。
1リーグ時代から存在する
名古屋の青き龍。プロ野球チームとしては巨人・阪神に次いで3番目の歴史を誇る。
本拠地のバンテリンドームはその広さとフェンスの高さから打者不利の球場として知られ、伝統的に高い投手力を誇るのがチームカラー。それゆえに得点力が課題になっていたが、2026年からはホームランウイングが設置されたことで一転して本塁打が出やすくなっている。
2000年代までは巨人や阪神とともに何度も優勝争いを繰り広げてきたが、2010年代以降はドラフトなどの失敗が祟って暗黒期に突入してしまい、近年では
最下位Bクラスが定位置という低迷に喘いでいる。
本拠地球場は阪神甲子園球場。年に1試合を倉敷マスカットスタジアムで行うこともある。
巨人に次ぐ歴史を誇る猛虎魂。何かと
大阪の球団と勘違いされがちだが、あくまで
兵庫県を拠点とするチームである。
巨人とは永遠のライバル関係であり、直接対決は「伝統の一戦」と銘打たれる人気カード。実際の対戦成績や実績では大きく劣るもののセ・リーグ2位の通算勝率を誇り、定期的に優勝争いに関わってくる名門。両球団間のFA移籍は禁忌とも評されて一度も例がない。
しかしながら巨人に比べて好不調が極端で、強い時は2005年や2023年などのように圧倒的な実力を発揮する一方、弱い時は散々なプレーや負けっぷりを披露することから「
12球団一のお笑い球団」と言われることすらある。
土地柄か……。
本来は古代史や宇宙用語だった
暗黒時代という表現がスポーツに定着したのはこのチームのおかげ。
優勝時は基本的に独走状態であることから混戦を勝ち抜いたケースも少なく、2008年や2021年のようにV
やねん!逸することもしばしば。
本拠地の甲子園はラッキーゾーンの撤去後は12球場でも屈指の広さになり、その構造や浜風の影響もあって左打者には非常に不利になっているため、伝統的に投手力が優れた年が多い。
元々は春夏の
高校野球のために開設された経緯があるため、高校野球と日程が重なる(本拠地)開幕戦と8月には京セラドームでの主催試合が行われており、事実上の準本拠地としての側面がある。
また、親会社の阪神電気鉄道→阪急阪神ホールディングスは大阪に本社を持ち、かつては「大阪タイガース」を名乗っていたことも含めて大阪のチームと勘違いされても仕方ない部分はある。
ファンの熱狂度は12球団随一で、甲子園での大歓声は最寄り駅まで響くほどの熱狂度。MLBにも引けを取らない動員数を誇り、優勝時の経済効果も極めて高い。
しかしながら悪質な一部のファンによる不適切な行為もまた目立っており、2023年の38年ぶりの日本一の際は道頓堀への飛び込みを防ぐために1300人もの警察官が配置された。
本拠地球場はMAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島。
広島の誇る赤ヘル市民球団。「東洋」の由来である旧東洋工業ことマツダが筆頭株主ではあるが、あくまでスポンサーに近い立ち位置。
名前の由来は広島城の異名「鯉城」から。
コイキングではない。
市民球団という都合上人気はあるものの常に資金には泣かされており、FAで主力に出ていかれることもしばしばで、逆にFA戦線に参戦することも稀。
参戦しても微妙な反応をされたりするし。
近年ではメジャーから帰ってきた選手やFAで出ていった選手を再び迎え入れたり、
人的補償で漏れたベテラン選手を引き抜いたりと動きを見せ、それが見事にマッチすることが多い。
スピードとつなぎを重視した攻撃、高い投手力と守備がチームカラーだが、長打力に課題がある年が多い。弱い時でも追い詰めた時のしぶとさと外国人選手の有能さに関しては定評があり、よくも悪くもアットホームなところがある。
現在のオーナーは松田
元オーナー。「
元オーナー」ではなく「
元という名前のオーナー」である。
かつてはなぜか5位に収束するという強力な
5位力に悩まされていたが、近年では巨人に続いて2球団目となるセ・リーグ3連覇を達成するなど不思議と中の上クラスに落ち着いており、「カープ女子」も急上昇。
ただし最後の日本一が1984年と最も遠ざかってはいるが。
◆パシフィック・リーグ
1975年以降は指名打者制が導入され、切れ目のない攻撃を行えるのが特徴。
かつては観客動員や人気の面でセ・リーグとは比較にならないほどの差があった一方、日本シリーズやオールスターの勝率ではリードしていたことから「実力のパ」と呼ばれていた。
2000年代以降は各球団が独自ないし連携した上で地域密着など集客向上策に力を入れるようになり、人気の差もソフトバンクを中心にかつてほどではなくなっており、球団によってはセ・リーグを上回る観客数を誇るチームも存在する。
本拠地球場はエスコンフィールドHOKKAIDO。
元々は後楽園球場→東京ドームを本拠地としていた東京のチームで、2004年に
北海道に移転して札幌ドームを本拠地としていた。
この経緯からかつては年に数試合東京ドームでの主催試合があり、二軍本拠地も変わらず千葉県鎌ケ谷市であるが、こちらも2030~31年までに北海道の恵庭市へ移転することが発表されている。
北海道住民からは愛されているが、どうにも札幌ドームの運営会社と揉め気味だったことから2023年にエスコンフィールドへ移転。開閉式に加えて野球以外も楽しめる多目的球場になり、観客数も前年比155%増になった。
なんか変だな。
球場周辺には2026年現在も関連施設の集約が進んでおり、
リアルシムシティと言われたりもする。
自前の球場となったことで札幌ドーム時代には扱えなかった自社製品を思う存分販売できるようになったため、特に肉製品を使った球場メシの豊富さは目を見張る。
GM制を敷くなどアメリカ流を取り入れた運営ゆえか選手に対しては非常にドライな対応をし、例え主力であろうと年俸に見合わない成績なら即座に放り出すことも……。
新庄剛志監督が就任した2022年からは若手を積極的に採用し、常識にとらわれない戦術が売りになっている。監督自身が現役時代はお祭り男だったこともあって余興やファンサービスにも余念がない。
本拠地球場は楽天モバイル 最強パーク宮城。東北の各県で地方開催を行うこともある。
2004年のプロ野球再編問題を契機に創設された最も新しい球団。
今まで空白地だった東北にできたチームということもあり、ファンだけでなく東北出身の選手からも人気が高い。
オーナーがIT企業ということもあってドラフトや外国人選手は派手さを重視するが、それ以外は成績もタイプも
顔も似たような選手をいっぱい揃える不思議な集団。また、FA組や助っ人外国人など外部戦力頼みになりがちで、生え抜きの選手の覚醒度合いがイマイチという頭の痛い問題も抱えている。
新興球団だけあってまだまだ強豪とは言えないが、球団史上初のリーグ優勝と
日本一を達成した2013年は
東日本大震災直後の東北に歓喜をもたらし、被災者たちに大きな勇気を与えた。しかしながらこれ以降は再び成績が低迷しており、再度の飛翔の機を狙う。
親会社が
Jリーグのヴィッセル神戸の運営にも関与しているため、両チームの交流や合同キャンペーンも行う。
オーナーが「金も口も出すタイプ」ということもあり、創設以来長年に渡ってオーナーによる現場介入の噂がまことしやかに語られており、首脳陣はなかなか大変という噂も絶えない。長期政権となった期間が無く、成績が安定しないとはいえ1年で監督が交代するケースもしばしば発生している。
ヤクルトと同じく、監督を筆頭に吉本興業とマネージメント契約をしている人が多い。
本拠地球場は
ベルーナドーム。それ以外にも県営大宮公園野球場での開催が数試合設定されている。
かつては
福岡県を拠点としていた「西鉄ライオンズ」で、紆余曲折の末に1979年に西武グループの国土開発に買収され、福岡から所沢に移転。
移転後は西武グループの豊富な資金力を生かして
規約違反スレスレな補強策を実施。1980年~1990年代は2度のリーグ4連覇以上と日本一3連覇という「黄金時代」と称されるほどの強さを誇った。2008年以降は地域密着を目指して「埼玉」がチーム名につくようになっている。
パ・リーグ最多となるリーグ優勝23回・日本一13回の成績を残している名門で、その後も2000年代まではAクラスの常連だったが、近年は下位に沈むことも多く、ぶっちぎりの最下位に終わった2024年は球団ワーストとなる不名誉な記録を次々と樹立してしまった。
プロ野球ファン以外にとってはチームよりも本拠地である
ベルーナドームのアレコレで話題になることも多い。
プロ野球ファンでもアレさをネタにするが。詳細は当該項目を参照してほしいが、その立地と構造からくる過酷さもあって夏場は土休日であってもデーゲームの開催がなく、代わりに1時間早い17:00開始の薄暮ゲームにが行われる。
大型ライブイベント開催が告知されると「
所沢は嫌だ…所沢は嫌だ…」とうわ言を呟くアニヲタが大量発生するのはおなじみの光景。
それどころか近年では選手たちからも苦言が絶えず、他球団の監督からも「屋根を外した方がいいのでは?」とまで言われたことすらある。
本拠地球場はZOZOマリンスタジアム。
かつては諸事情から本拠地や親会社が次々に変わった不思議な球団で、特に宮城球場時代は「ジプシー・ロッテ」とも揶揄されていた状態だった。
1992年以降の本拠地であるZOZOマリンスタジアムはその名の通り海辺にあり、日によっては凄まじい浜風が吹き荒れることからフライ処理が格段に難しいと評判で、稀に
強風による試合中止や
濃霧によるコールドゲームという珍事すら発生したこともある。
それゆえかいつまでたっても強打者に恵まれずにスモールベースボールな印象が抜けないチーム。新規に外国人を発掘するよりも他球団を自由契約になった助っ人を獲得するケースも多い。
手拍子やジャンプといったサッカーサポーターを彷彿とさせる独特な応援スタイルが特徴で、それゆえに
いい意味でも悪い意味でもファンが濃く創作などでも熱烈なファンが現れることが妙に多く、過去には応援の範疇を越えた過激な行動が起きて
公認応援団が丸ごと出入り禁止を食らって一新されるといった事態が起きたことすらある。
??「ロッテの選手は真面目(地味)なんだからクズはいない」
ちなみに、1974年を最後に50年以上に渡って年間勝率1位から遠ざかっている一方、2005年や2010年はプレーオフやクライマックスシリーズを制しての日本一を達成している。
本拠地球場は京セラドーム大阪。旧本拠地であるほっともっとフィールド神戸での開催も年に数試合設定されている。
2004年オフに「
オリックス・ブルーウェーブ」が「
大阪近鉄バファローズ」を吸収合併して誕生したチーム。その経緯から近鉄は傍系扱いで、あくまで戦前の阪急軍から始まる阪急の系譜を継ぐチームである。
Wiki篭り的にはバファローベルでおなじみ。これは2011年にロゴなどを大幅リニューアルした際に誕生したもの。
他にもコラボをして
負けて顔芸を繰り返しているバファローズポンタが人気を博している。
なお、近鉄時代から誤解されがちだがバ
ッファローズではない。
交流戦や日本シリーズでの阪神との対戦は「関西ダービー」と呼ばれる。こちらはちゃんと大阪の球団だが人気の面では阪神とは雲泥の差があり、メディアも現地もそれほど取り上げてくれない悲運の球団。
そのためにファンはやはり濃くなりがち。
阪急時代を含めると4番目に古い歴史を誇る老舗球団でもある。
本拠地球場は日本初の開閉式ドーム球場であるみずほPayPayドーム福岡。九州の各県で地方開催を行う場合もある。
福岡が誇る若鷹軍団。元々は大阪を本拠地とする「南海ホークス」を前身とし、1988年をもって南海電鉄からダイエーに売却され、福岡に移転。
このために関西には南海時代からの残党のような濃いファンがちらほら存在し、京セラドームでの主催試合を行う年もある。
本拠地のみずほPayPayはかつて広い球場だったが、甲子園とは逆にテラスを設置したことで一転して本塁打が出やすくなっている。
2005年にソフトバンクがオーナーになってからは高い資金力を武器に補強にも育成にも注力し、何度もリーグ優勝や日本一を達成しており、近年では巨人に代わって大物選手を次々に獲得する大正義球団としての地位を確立。パ・リーグのラスボスになっている。
こちらも南海時代を考えると老舗の部類に入る。
◆2024年から加入
二軍は長らく本拠地を東西に分け、「イースタン・リーグ」「ウエスタン・リーグ」として構成されていたが、2004年の近鉄消滅・楽天誕生によって両リーグのチーム数が奇数になり、試合日程が歪なものになっていた。
これを解消するために2024年に二軍のみのチームを募集し、2球団が加入することになった。NPB球団の拡張は65年ぶりのことで、この2チームについてはリーグに関係なく対戦を行っていた。
あくまでNPB加盟ではなく二軍戦への参加という扱いのため、所属選手はNPB在籍年数をカウントされないが、各成績は全て公式記録として表彰の対象になる。その立場上ドラフト会議に参加できないことから独自のトライアウトで選手を獲得しており、かつてNPBでプレーしていた選手も多数在籍する。
元NPB選手はシーズン中でもNPBへの復帰が可能で、それ以外の選手はドラフト会議で指名されることでNPB球団に入団できる。
ただし、一軍とは違って移動手段は基本的にバス中心と選手への負担も大きいことから、2026年から1リーグに統合した上でMLBのように東・中・西の3地区制に再編された。これまで練習試合のみの対戦だったオイシックスとハヤテの試合も公式戦で組まれている。
- 東地区 - 日本ハム・楽天・ヤクルト・ロッテ・オイシックス
- 中地区 - 巨人・DeNA・西武・中日・ハヤテ
- 西地区 - 阪神・オリックス・広島・ソフトバンク
オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ
本拠地球場はHARD OFF ECOスタジアム新潟。
名前で分かる通り、
Jリーグと同名のプロ野球チーム。何ならバスケットボールも「新潟アルビレックスBB」で同名。
新潟県アルビレックス好きすぎ問題。
2007年から独立リーグで活動しており、元々NPB加入を目指して設立されたチームのため、誕生17年目にしてその念願がかなったことになる。
ハヤテベンチャーズ静岡
本拠地球場はちゅ~るスタジムアム清水。それ以外にも静岡草薙球場・浜松球場・静岡県営愛鷹球場でも主催試合を行うことがある。
東京にある投資ファンド「ハヤテグループ」を親会社に持つ、
静岡県初のプロ野球チーム。運営法人は「ハヤテ
223」。
しかし、2年目にして資金難やネーミングライツ問題、コーチ全員の退団に捕手の一時不在などといった報道が出ており、ゼロから二軍球団を所有するということがどれだけ難しいかを世に知らしめてしまっている。
初代GMは地元出身の山下大輔が務めた。
チーム運営について
歴史の項でも少し述べたが、長らくプロ野球チームはオーナー会社の広告塔的存在であり、赤字は大企業である親会社からの補填で補う状態が続いていた。そのため、戦力や経営状態はオーナー企業の成績次第という不安定な状況が続いており、2000年代まではオーナー会社の変更(身売り)が相次いでいた。
Jリーグ以降の国内スポーツリーグが積極的なエクスパンジョン(チーム数増加)を実施しているのに対し、NPBは上記のように2024年にようやく2チームが二軍に新規参入するまで存在せず、その参入についても今なお非常にハードルが高く、ハヤテの項でも述べたように費用もバカにならないのが現状である。
そのため、今も四国・北陸・甲信越・山陰といった地方がNPBの空白地帯になっている。
もっとも、参入障壁の高さは閉鎖的であると非難される一方、採算を維持するためには本拠地周辺で一定以上の都市規模が必要であると結論付けられていること、かつて身売りが横行したことへの反省を踏まえた措置とも言える。
【1年の流れ】
野球協約第173条の関係でチーム練習ができないオフシーズン(12月1日~翌年1月31日)の時期に選手同士が自主的に集まって行われる。
球団の主力選手が若手を誘ったり、同じ高校・大学の先輩後輩で集まったりとその方式は多様で、球団の垣根を超えた選手同士の交流という側面も大きい。
その他、新人選手は年明け後の「新人合同自主トレ」に参加し、各地での自主トレを終えた主力選手が集結して行われる「選手会合同自主トレ」でチームに合流するようになっている。
外国人選手は概ね1月下旬に来日し、数日かけて軽めに調整して時差ぼけを解消した上でキャンプインを迎えるケースが多い。
2月からの約1か月間、宿営しながら行われる個人および全体練習を行う期間。野球のシーズン到来のため、この時期は「球春到来」とも言われる。
長いシーズンに向けて、選手たちは体力作りや基本練習から時にはキャンプならでのユニークな練習法も行いながら、次第に実戦形式の練習や紅白戦、オープン戦を経て開幕に向けて調整していく。
基本的に温暖な
宮崎県や
沖縄県で行われているが、時には海外で行う球団も存在しており、一軍・二軍や一次・二次でキャンプ地を分けて行う場合もある。
現地でも普段訪れる機会が少ない所にプロ野球が来るため、地域の振興にもなっている。
開幕前の「春季非公式試合」。2月下旬から始まり、序盤は春季キャンプと平行しながら現地で行うことが多く、3月に入ると各球団の本拠地での開催に移っていく。
レギュラーシーズンとは違ってリーグを問わず対戦し、結果も12球団総合で発表される。
非公式戦なので当然ながら成績は反映されず、延長戦も行われない。あくまで開幕を見据えた調整や開幕一軍をかけたアピールに重点が置かれている。
ただし育成選手も出場できるため、オープン戦で結果を残したことで支配下登録を勝ち取る選手も多く、新戦力の発掘という側面もある。
全試合で指名打者制を採用することが可能だが、セ・リーグ球団は開幕直前になると実戦を意識して9人で戦うことが多い。
なお、対戦カードは各球団の営業担当同士が直接折衝し、日程と条件が合えば開催されることになっているため、球団によって予定試合数はまちまち。
加えてその開催意義から公平性もそれほど重要ではなく、雨天中止やノーゲームによる順延も行われないため、順位は各球団とも最終的な消化試合数による勝率で決定する。
もっとも、球団によってはある程度の法則性を持つケースも存在する。2013年頃からは最終カードではほとんどがドーム球場(一部例外あり)かつ二軍におけるかつてのイースタン・ウエスタンリーグ同士の相手リーグのチームとの組み合わせが慣例になっている。
3月第2週に京セラドームでオリックスと2試合対戦し、日曜日には甲子園で阪神戦を行う。
最終カードは東京ドームで楽天かロッテと対戦する。
最終カードは日本ハムか西武とビジターで対戦する。
最終カードは日本ハムか西武とビジターで対戦する。
名古屋ウィメンズマラソンの開催中はバンテリンドームが使えないため、小牧市総合運動場野球場や岡崎市民球場、二軍本拠地であるナゴヤ球場などで主催試合を行う場合がある。
最終カードはバンテリンドームで楽天かロッテと対戦する。
高校野球の関係で甲子園での主催試合ができるのは3月中旬までに限られているため、キャンプを終えて帰阪した後は3月上旬から中旬にかけて甲子園で対戦相手を変えつつ連続して主催試合を行った後、関東などに遠征に出るスケジュールを組んでいる。
最終カードは京セラドームを本拠地とするオリックスと1試合ごとに主催を入れ替えて3連戦を行なっており、基本的にオリックスから順番に行うことが多いが、稀に1戦目が阪神主催になるケースもある。3日間ともに一塁ベンチはオリックス、三塁ベンチは阪神が使用する。
なお、両チームとも2次キャンプが高知県で行われていた頃はオープン戦の開幕相手で組まれることがあった。
最終カードで毎年3連戦が組まれており、金曜日はナイター、土曜日はデーゲームとしてみずほPayPayで、日曜日はデーゲームとしてマツダスタジアムでそれぞれ開催されている。
隔年で二軍本拠地であるファイターズ鎌ケ谷スタジアムにてオープン戦を行っており、契約の関係で2023年と2024年は前本拠地である札幌ドームでも主催試合を行った。
最終カードは札幌ドーム→エスコンフィールドでヤクルトかDeNAと対戦する。
その立地上、日中であっても試合開催に耐えうるレベルではなく、レギュラーシーズン開幕後の4月ですら積雪することがあることから本拠地でのオープン戦開催が事実上不可能であるため、オープン戦は静岡県草薙総合運動場硬式野球場・倉敷マスカットスタジアム・兵庫県立明石公園第一野球場・長崎ビッグNスタジアムなどのいずれかを中心として西日本各地の球場で主催試合を行っている。
最終カードは巨人か中日とビジターで対戦する。
最終カードはヤクルトかDeNAとベルーナドームで対戦する。
最終カードは巨人か中日とビジターで対戦する。
過去にはシーズン終了後の秋にもオープン戦が行われており、主力選手の引退試合を開催するケースもあった。現在でもオープン戦の期間中に前年限りで引退した選手が1日だけ選手契約を結んで引退試合を行うことがある。
入場料は概ねレギュラーシーズンより安く設定されており、球場によっては一部座席を開放しないケースもある。かつては曜日を問わずほとんどの試合がデーゲームで行われていたが、ドーム球場ができてからはナイターで行われる日も設定されるようになり、オープン戦とはいえ多数の動員を記録することもある。
これとは別に、キャンプ地が近いチーム同士では「練習試合」が行われることもある。試合の趣旨としては概ねオープン戦と同様だが、こちらは入場料を取らずに各チーム間の合意で自由に開催できるため、「一度交代した選手の再出場」「試合途中からの指名打者の使用」など、普段は使用できない特別ルールが設けられることもある。
また、WBCやMLBの日本開幕戦が行われる年にはNPB球団と試合を行うこともあり、前者は大会のない年でも毎年のように「侍ジャパン」が招集されて海外と強化試合を行うことが多い。
公式戦。いわゆる普通の試合。ペナントレースとも呼ばれる。
例年3月下旬~10月頃まで、各チーム25試合ずつ戦う125試合のリーグ戦と交流戦18試合の合計143試合が開催される。
延長戦は12回までで、決着がつかない場合は引き分けになる。タイブレークもなし。
ラジオではこれを境にナイターイン、ナイターオフと区別される。
最初の試合は「開幕戦」と呼ばれ、1年の始まりとあって概ね満員に近い動員を記録する。開幕戦に先発する投手は「開幕投手」と呼ばれ、基本的に各チームのエースが指名されることから名誉とされる。どの球場でもオープニングセレモニーを行うのが通例。
開幕カードをホームで行えるのは数年前(セ・リーグは2年前、パ・リーグは3年前)のAクラスだったチームだが、阪神に関しては甲子園が基本的に春の高校野球と日程が重なることから、開幕権を有する場合は京セラドームで開幕戦を行う。
翌週のカードは開幕をビジターで迎えたチームにとっての「本拠地開幕戦」になる。
火曜日~木曜日をチームA、金曜日~日曜日をチームBと対戦するのが基本的なスケジュールで、月曜日は休みないし移動日に充てられるが、連休によって月曜日が祝日の時には試合が行われる日もある。2004年以前のパ・リーグでは月曜日がチームAの初戦として行っていた。平日はもっぱらナイターで、デーゲームは主に土休日に行われる。
ただし7月~9月上旬は気候の関係上、屋外球場とベルーナドームは土休日もほぼ全試合ナイターになる。その他、春先にはパ・リーグの一部球団で平日デーゲームを開催することもあり、ナイター設備がない地方球場も平日デーゲームで行われることもある。
再編問題後の2005年に導入された、セ・リーグとパ・リーグが戦うインターリーグ。
現在は1カードごとにホーム・ビジターを年間で入れ替え、3試合×6カードを5月終盤~6月中旬まで1か月かけて戦う。「セ→パ→セ→セ→パ→パ」か「パ→セ→パ→パ→セ→セ」の順番で行われる。
指名打者制はパ・リーグ球場で使用可能。逆に言えばセ・リーグ球場ではパ・リーグ投手も打席に入る必要があるため、このあたりの駆け引きも見どころになっている。
普段は戦わないチームや選手との対決はもちろん、この間は各リーグ内の対戦が一時中断することから1人勝ち・1人負けといった番狂わせが生じやすく、順位も大きく変動しやすいことから1年を戦う上で極めて重要になっており、年によってはセ・リーグ6チーム全てが勝率5割以下になった珍事すら発生している。
オープン戦と同様に12球団総合で順位が発表され、優勝やMVPの表彰も別途行われる。
2020年はコロナ禍で中止。
毎年7月中旬に開催され、セ・パ両リーグのスター選手たちが集い、リーグの意地とプライドをかけて戦う「球宴」。現在はドーム球場・屋外球場の順に2試合が開催される。球場は12球団持ち回り制で決められるが、定期的に地方球場で開催されることもある。
全試合指名打者制を採用。延長戦はなし。
出場選手はファン投票・選手間投票・監督推薦・プラスワンにより決められ、必ず各チーム1人以上は選出される。ファン投票なので稀に投票ジャックも起こる。暗黙の了解として先発出場する選手は開催球場を本拠地とするチームの選手が多く選ばれるように配慮されることが多い。
もちろん結果も重視されるが、「投手を代打や代走で起用」「普段は守備に就かないポジションで出場」「出番のない選手や出場を終えた選手が走塁コーチを務める」などお祭りや余興としての側面も強く、普段はまず見られないような光景も多々あり、選手同士の交流という側面も強い。
監督は前年にリーグ優勝したチームの監督が務め、前年Aクラスチームの監督2人がコーチとして参加する。前年から監督が交代した場合でも後任監督がそのまま参加する。
なお、基本的にファン投票で選出された選手は出場を辞退することができず、辞退した場合は野球規約86条に基づいて当該選手の所属チームの後半戦開始から10試合の間一軍登録ができなくなる。もっとも、近年では故障以外の理由で辞退するケースは少なく、2019年以降は脳震盪によって抹消された選手は適用除外になり、オールスター開催時点で抹消中の選手については抹消期間中の試合数を10試合から差し引くことになった。開催までに辞退選手が浮上した際はポジションを考慮した上で補充選手が選出される。
かつては「夢の球宴」とも呼ばれて人気を博したが、
交流戦の開始後は真新しさがなくなってかテレビ視聴率は年々低下し、何とか
テレビ朝日独占放送で食いつないでいる状況。
こちらも2020年はコロナ禍で中止。
オールスター開催前には二軍選手を対象にした「
フレッシュオールスターゲーム」も別途実施されている。
2007年から導入された、かつてパ・リーグで導入されていたプレーオフの改良版トーナメント。通称「CS(Climax Series)」
Aクラスのチームが順番に戦い、優勝したチームが日本シリーズに出場する。
詳細は当該項目を参照。
CSと同時期に
宮崎県で開催される春季リーグ。主に若手選手の育成に重点が置かれているが、CSの導入後は調整のためにリーグ優勝チームが主力クラスの選手を派遣することもある。NPB以外にも独立リーグや韓国リーグのチームも参加するのが特徴。
これとは別に二軍の日本一をかけた「
ファーム日本選手権」もこの前に行われる。
CSと日本シリーズの間に開催される新人選手選択会議。就任したばかりの新監督にとっては初の大役である。
MLBのように完全ウェーバー方式(順位の低い順に指名)ではなく、1巡目は入札型、2巡目はウェーバー、3巡目は逆ウェーバー、4巡目以降はウェーバーと逆ウェーバー交互になっている。
1巡目のみ存在する入札バッティング時の指名権獲得くじ引きが最大のサバイバルである。
そして指名を受けつつもプロではなく大学や社会人に進む選手など、さまざまなドラマが生まれる場でもある。
以前はドラフト上位候補選手が自ら球団を選択できる希望入団枠(逆指名・自由獲得枠)があったが、不正の温床になるとして2006年をもって廃止された。また、かつては高校生と大学・社会人とで個別に行われていたこともあったが、現在は育成ドラフト以外統合されている。
ドラフト会議と言うと華やかなイメージだが、実はNPBドラフト上位を除けば華やかどころか「引退後に何もない1人の男」として寄り添う覚悟がなければ結婚できないレベルである。実際に統計データ上も引退後の平均年収はおおよそ100万円台と悲惨であり、引退後に独身フリーター状態や自転車操業の自営業状態となる元選手も珍しくない。
幼少期から野球漬けであったのである意味では当然であるが、里崎智也によれば「新幹線の切符の手配すらままならない生活力の現役選手がゴロゴロいる(意訳)」と証言している。
つまり、プロ野球選手の妻としては、男をモノ扱いする女では決して成り立たない。
CSを制したチームが戦う、その年の日本一を決める頂上決戦。
7試合で4勝した方が日本一の栄冠を手に入れる。
詳細は当該項目を参照。
シーズン終了後に春と同様に行われる強化練習期間だが、こちらは若手選手の体力作りと底上げを目的として約半月ほど行われる。ただし多くの主力選手は休養に充てることも多く、外国人選手もほとんどが帰国することから参加しないケースも多い。
ポストシーズンへの出場可否によって開催時期は異なる。
このキャンプと並行して、自由契約となった選手の入団テストを行うこともある。
毎年11月頃に開催される、自由契約選手を対象にしたトライアウト。
戦力均衡を目的に選手会の要望で2001年から開始した。
毎年年末に放送されている特番「プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達」でこれを知った人も多いことだろう。
球場は12球団持ち回りで、入場料を取るので一般客も観覧可能。
トライアウトには野球以外の企業やスポーツも参加しており、そこからオファーがかかることも多くセカンドキャリアの開拓に貢献している。
冬季にドミニカ共和国・ベネズエラ・メキシコなどのアメリカ大陸やアジア・オーストラリアなどで開催される教育リーグ。若手の育成や体のキレの維持を中心に各球団から多くの選手を派遣しており、アジアでは「NPB RED」「NPB WHITE」などの選抜チームを編成することが多い。
日本シリーズを含めたシーズン全日程終了後は多くの選手がオフシーズンに突入するが、開幕前と同様に海外との強化試合が行われる年もあり、「アジア プロ野球チャンピオンシップ」「プレミア12」が行われる年には侍ジャパンとして招集される人もいる。
かつてはMLB選抜との「日米野球」も数年おきに開催されていたが、2018年を最後に行われていない。
このオフシーズンに各選手の契約更改が行われ、来季の年俸や起用法などをめぐってしばしば
銭闘が起こる。
また、FA選手やメジャーに挑戦する選手の移籍といった話題も尽きず、別名ストーブリーグとも呼ばれたりする。
【用語あれこれ】
文部科学省管轄の社団法人。文字通り日本のプロ野球のトップ組織。その割には組織としての規模は小さいが。
社団法人と労働組合で同名の組織だがあまり区別されない。
主な役割は選手の待遇向上と野球の振興。毎年正月にテレビ放送されるスポーツフェスティバルの主催はここ。
争議権を有するため、プロ野球再編問題時にストライキを実施したのはあまりにも有名。
日本代表の愛称。かつては「全日本」とも名乗っており、1990年代のオリンピックまではアマチュア主体でチームを結成して挑んでいた。2000年のシドニー五輪では初めてプロ選手の参加が実現し、2004年以降の国際大会では全てオールプロで構成されている。
2012年からはチームが常設化されており、監督も現職の兼任ではなく将来の監督就任を見据えた登竜門として位置付けられる人事が多い。国際大会を控えた年になると監督自ら球場に赴いて選手の視察を行うこともしばしば見られる。
なお、「侍ジャパン」の愛称はトップチームだけでなく高校から女子代表まで全世代で使用されている。
MLBおよびその選手会が主催して3月に開催される野球の世界一決定戦。
将来的なメジャー挑戦を意識している選手はメジャーリーガーと対決できる絶好の機会であり、ひいてはメジャーに対するアピールチャンスになり得る。逆に海外でもNPBにアピールできるチャンスの場として認知され始めてもいる。
未だ課題は多いものの、日本では特に優勝した年で国民が狂喜乱舞するほどの一大イベントになり、長年非常に関心が低かったアメリカにおいても初優勝した2017年の第4回や歴史的な名勝負が繰り広げられた2023年の第5回を皮切りに出場に意欲を見せる選手も増加しており、ひいては大会の認知度も増加しつつある。
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する、4年に1度11月に開催される国際大会。WBCの中間年にあたる2015年・2019年・2024年に開催され、世界ランキング上位の12チームが招待される形で行われている。2027年の第4回大会からは予選に勝利した6チームを加えた18チームが出場予定。
日本・台湾を中心に韓国・メキシコで開催され、決勝・3位決定戦はいずれも東京ドームで行われている。
WBCとは違ってメジャーリーガーの参加はなく、侍ジャパンはオールNPBで構成。他国ではマイナーや自国リーグの選手を中心に、NPBに所属する外国人選手もよく出場している。
正式競技になった1992年のバルセロナ五輪から1996年のアトランタ五輪までは上記のようにアマチュア選手のみのチーム編成で、2000年のシドニー五輪では初出場のプロ8人を参加させたプロアマ混成チームで出場。2004年のアテネ五輪で初めてオールプロで臨み、銅メダルを獲得。
2008年の北京五輪を最後に開催が途絶えていたが、2021年の東京五輪では開催都市が追加できる追加種目として13年ぶりに実施され、初めて金メダルを獲得した。2024年のパリ五輪では再び削除されたが、2028年のロサンゼルス五輪で復活する。
2017年と2023年の11月に東京ドームで開催された、24歳以下か入団3年目以内の若手選手の育成を目的とした大会。日韓台豪の4か国の野球連盟による共同開催で、2023年の第2回大会ではオーストラリアも出場した。
金田正一らが設立したOBの組織。
入会の条件は「
2000安打」「
200勝」「
250セーブ」のいずれかを達成すること。そのほかに昭和以降生まれという大正出身の人は入れない謎の縛りがあり、これは川上哲治らを除くためだと噂される。
金田の私的組織と揶揄されることもあったが、2009年に実質的に追い出されたことでOB組織として整備されるようになった。
創設時の会員に王貞治や張本勲といった日本国籍を有さない選手がいたためか、実は
NPBで記録をスタートさせさえすれば外国人の入会制限はない。実際に
アレックス・ラミレスは
NPB単独での2000安打を達成し、条件を満たしたことで外国人選手初の入会を果たしている。
2003年12月以降はMLBに挑戦する選手が増えたことを踏まえ、日米通算記録もカウントされるようになっている。なお、NPBでは2安打しか打っておらず、
その後MLBで1998本以上打ったアルフォンソ・ソリアーノに関しては理論上入会条件を満たしているが、あまりにも特殊すぎるケースであることから「本人から申し出がないため所属とせず」とやや有耶無耶な形で処理されている。
彼自身は割と入会に乗り気だったという話も。
2019年からは投手の200勝が難しくなった状況を受けて特例入会制度が導入され、上記の入会条件を満たさずとも理事会の承認が得られれば加入できるようになった。
プロ野球で活躍した選手やプロ野球の礎を築いた人物の中で、投票で一定の割合に達した人物が選出されるプロ野球屈指の栄誉。
1952年より制定。各球団は都道府県単位の保護地域を設定し、公式戦ホームゲームの半数以上を保護地域内の1つの専用球場で主催する義務を負う代わりに、当該都道府県での全てのプロ野球関連行事の独占権を排他的に得られる。
そのため、他球団の保護地域になっている都道府県での主催試合や野球関連のイベントを実施する場合、当該都道府県にある全ての球団の許諾を得る必要がある。いわゆる「準本拠地」も公式的には地方開催の一種である。
なお、2005年~2007年の3年間は合併による暫定措置として、大阪府・兵庫県の両方と密接な関係にある阪神・オリックスは両府県をダブルフランチャイズとして設定。書面による同意を交わすことなく折衝のみで大阪ドームと神戸総合運動公園野球場(スカイマークスタジアム)の使用日程を調整することができた。
オリックスに関しては野球規約における本拠地球場は大阪ドームを登録していたが、2005年10月にドームを運営する第三セクター「大阪シティドーム」が会社更生法を申請し、運営体制が不確定になった関係で2006年のみスカイマークスタジアムに変更していた。年内にオリックスが買収し、さらに「京セラドーム大阪」のネーミングライツを導入したことで2007年から大阪に戻している。
ダブルフランチャイズが終了した2008年以降も阪神の大阪開催・オリックスの神戸開催は継続しているが、従来通り書面上の同意が必要になっている。
「一軍登録」とも呼ばれ、その名の通り一軍の試合に出場できるように登録されること。
支配下登録された最大70人の選手の中から29人まで登録でき、さらにその中から25人までが試合に出場できる(ベンチ入り)。基本的には登板予定のない先発投手や連投中のリリーフ投手などがベンチ外になることが多く、「あがり」とも呼ばれる。
出場選手登録はされていないものの遠征先に同行する場合は「一軍帯同」と称される。登録されている選手が二軍の試合に出場することも可能であり、選手によってはデーゲームの二軍戦と一軍のナイターの両方に出場するという「1人親子ゲーム」を行うケースもある。
開幕戦の出場選手登録は開幕3日前までの申請が必要で、一度登録されると開幕まで変更できない。
出場選手登録を抹消された場合はその日から一軍の公式戦には出場できなくなり、10日間過ぎるまで再登録できない。
登録および抹消は逐次公示され、NPBや各球団のオフィシャルサイトから閲覧可能である。
日本シリーズではこの制度は適用されず、代わりに40人の選手を「出場有資格者選手」として登録し、その中から試合ごとにベンチ入りメンバーを選ぶ方式が取られている。
2011年からはレギュラーシーズンの全日程終了後、CS開幕まで10日以上空く場合は自動的に全選手が登録を抹消されるようになっている。これは2010年のシーズン終了後に中日が全員の登録を抹消したことが初出であり、それが2011年からルールとして明文化されたものである。
もっぱらCS前での適用だが、2021年は東京五輪が開催された関係で1か月間シーズンが中断したため、7月15日に12球団の全選手が出場選手登録を抹消された事例がある。シーズンが再開された8月13日には試合がなかったDeNAとヤクルトを除く10球団総勢276人の出場選手登録が公示された。
2016年からは「脳震盪登録抹消特例措置」が導入され、脳震盪によって登録を抹消された場合は10日経たなくても再登録することが可能になった。この特例を使った場合は代替選手を指定して一軍登録することができ、当該選手が10日以内に復帰した場合はこの代替選手が登録を抹消される。
コロナ禍の2020年~2023年は「感染症特例措置」が導入されており、出場選手登録数が29人→31人、ベンチ入り選手数が25人→26人、外国人選手枠が4人以内→5人以内に増えていた。ただし、外国人選手枠に関しては投手と野手のどちらかを4人にした場合、以後もその内訳を変えることはできない。
脳震盪特例と同様に、体調不良でコロナ感染の疑いが出て出場登録を抹消されても検査で陰性となるなどした場合は10日間以内の再登録が可能。陽性の場合や濃厚接触者認定などで自宅待機になった選手は登録抹消日から練習に復帰した日までの実日数を出場選手登録日数に加算する。
2017年以降は「引退試合選手登録特例措置」が導入され、引退試合を行う選手のみ1日限定で出場選手登録の人数制限を超えての登録が可能になった。複数の引退選手を登録することも可能だが、ベンチ入りできる人数は変わらない。
これを適用された選手は翌日に自動的に登録を抹消され、その後はCSを含めたリーグ公式戦終了まで登録できなくなる。
なお、出場選手登録を用いない日本シリーズには出場可能。また登録後の引退試合が中止された場合は球団が指定する日に再び登録することができる。
「助っ人枠」とも呼ばれ、外国籍の選手に関する出場枠にも規定がある。2002年以降は出場選手登録できるのは投手と野手を合わせて最大4人までで、どちらかのみの4人登録は不可能。
ただし、外国籍であっても日本の学校に通っていた選手やFA権を取得した選手は日本人扱いで適用される。
2005年から導入。その名の通り実戦よりも育成を主目的とした契約区分で、ドラフト会議における育成ドラフトで任意に獲得できる。
背番号は3桁の数字が与えられ、最低年俸は230万円からに設定されるなど支配下選手よりも下部に位置する概念として位置付けられる。当然ながら一軍公式戦には出場できず、二軍戦であっても1試合に5人までしか出場できない。そのため、球団によっては二軍の下にさらに三軍や四軍を設置し、育成選手を中心にチームを結成して大学や社会人などとの試合を行っている。
ただし、その年の7月末まであれば支配下登録を勝ち取ることも可能であり、実際に育成契約から侍ジャパンに選出されるまでに成長した選手も数多く存在する。
契約期間は3年間で、経過後は自動的に自由契約公示されるが、育成選手として再契約することも可能。他球団に移籍する場合もある。
他方で、トミー・ジョン手術や病気などによって長期間のリハビリを余儀なくされた選手が支配化枠を空けるためにいったん育成選手として再契約し、復帰の目途が立った段階で改めて支配下に復帰させるといった用途で用いられるケースもある。この場合は将来の支配下再登録を見据えて従来の背番号をに1や2を加えた3桁にした数字にすることが多い。
また、戦力外通告を受けた支配下選手が育成選手として再出発したり、自由契約になった他球団の有望な選手を育成選手として獲得したりするケースもある。
FA権を持たない選手でも球団の許可があればMLBに移籍できる制度。1996年オフにロッテからMLB挑戦を明言した伊良部秀輝の移籍がきっかけで導入された。
MLB機構にポスティング申請を行い、成立すれば選手の保有権を対価に契約額に応じた譲渡金を受け取る。ただし、MLBでは2016年以降は国内選手保護の目的で25歳未満かプロ6年未満の海外選手獲得時に契約金や契約内容に制限をかける「25歳ルール」が適用されており、マイナー契約しか締結できないようになっている。
なお、FAとは違って球団の権利であることから容認するかどうかはチームによってまちまち。加えてポスティングでMLB移籍が決定した際は自由契約公示されるため、短期間で帰国した場合はFA権を取得するよりも早いタイミングでNPB他球団へ移籍することもでき、その場合はあくまで自由契約の選手を獲得した扱いになることから当然ながら古巣への補償も発生しない。
2011年から導入。
詳しくは当該項目を参照。
プロ野球における移籍方法の1つで、一定期間プロ野球で在籍した選手が自由に移籍できる権利を指す。
詳しくは当確項目を参照。
プロ野球における移籍方法の1つで主に選手同士を交換することを指す。
詳しくは当該項目を参照。
2022年のオフに導入された、出場機会に恵まれない支配下の中堅選手に新たな活躍の機会を設けることを目的とした移籍制度。ドラフト会議とは違って12月に完全非公開で行われ、終了後に結果が発表される。
詳しくは当該項目を参照。
【プロ野球選手の体】
約半年の長いレギュラーシーズンとあれだけの試合数をこなすのに重要なのは脂肪である。
なぜかと言うと、シーズン中は絶えず筋破壊が起こることから回復力を持たせるために脂肪が必要なのである。
ましてや2010年代以降のウエイトトレーニング重視時代においては、筋肥大のためになおさらその燃料となる脂肪が必要であろう。
よくプロ野球に詳しくない人が「プロ入りしてお金持ちになって美味しいものの食べ過ぎで太った」などと「プロは甘いし堕落している」という文脈で叩くことが多いが、本当に食べたいだけ食べて脂肪過多になった選手は別として多くの選手は野球のために脂肪を付けており、何よりキャンプなどの厳しい練習をこなした上でのデブなのである。当然ながら脂肪だけではなく筋肉もちゃんと付いている。
そもそもプロの練習自体、TBS時代末期のもはやプロとして成り立っていない状況であった横浜でもない限りプロ野球OBが球団単位で丸ごと否定することはなく、むしろ「そんな甘いものではない」と証言している。
にもかかわらず、往年の球界OBの中にはプロ野球選手の体重に対する認知のアップデートが昭和時代限りで終了している「識者」も存在しており、彼らによる現役選手に対する的外れな「肥満」叩きが日夜現代プロ野球ファンの失笑を買っている。
【NPBの選手事情】
昭和中期までは先発投手が完投するのが当たり前で、リリーフを務めることは先発失格の二流かそれ以下の烙印を押される恥であり、リリーフに助けられる投手もまた半人前・落伍者扱いであった。現在でも昭和期に活躍した選手であった球界OBの中には先発完投を重視する人物が多い。
しかし平成に入るとリリーフを利用することが当たり前になり、中継ぎはともかく抑え投手が一種のステータスと化していき、上記のように名球会にはセーブ準拠での入会が制定されている。
そして令和では延長なしの場合ですら、状況によってはオープナーとショートリリーフだけで5人以上の継投を行う試合も珍しくない。空前の投高打低環境もあって延長戦に入ることも珍しくなく、10人近く継投するケースも普通に存在するため、現場の首脳陣たちはリリーフ投手の登板数に苦心している状況である。
現行制度上一軍登録は29人だが、投手登録は12人~13人程度が相場であり、多くて15人程度である。
ゆえに現場は一軍登録枠をフルに活用し、投手のベンチ入り登録とベンチ外が日夜行われることは当然のこと、登板がかさんだリリーフを休養のために抹消したり、時にはシーズン途中に不調の外国人選手を自由契約にして後釜の投手を獲得したりするなど、まさしく自転車操業と呼んでも差し支えない状態になっている。それこそ、野球そのものができないほど怪我や病気や体調が悪化しているか、そもそも一軍レベルに達していない限り、支配下登録投手は投球回数の多い・少ないはあれどほぼほぼ1シーズンの間に試合を成り立たせるための戦力として使われる。
ここまで継投や自転車操業が横行しているのは現代の投手の出力的に、先発の勝利投手の権利が発生する5回を投球することすらも一定の危険が伴う行為であるためである。
それも然ることながら、オープナーやショートリリーフ中心に起用することは、練習する体力を維持しながら本番で投球させつつ登板間隔を短くすることで、シーズン中常に緊張感と肉体のキレを持たせる意図がある。
それこそ昭和中期までは先発完投型が多かったために投手が休養日に遊んでしまうリスクがあり、休養日に酒をがぶ飲みする不摂生な投手も多かったため、登板間隔を短くすることにはそういう意味でも合理性がある。
投手登録の選手を一軍に大量に確保しなければならない関係上、一軍控え野手も常に途中出場や不調選手に代わってのスタメン出場に備えてベストコンディションを維持しなければならない。投手が少しの怪我や不調ではローテーションを外れることが許されないように、野手も同様の責任感が求められるということである。
一方、NPBではMLBほどポジションによる年俸格差が激しくなく、急造ポジションや野手登板を任されることが直接年俸査定に悪影響を与えづらく、野手は打撃成績中心・投手は投球回数と防御率を基準に査定されるため、選手たちの間での急造ポジションや野手登板に比較的抵抗が薄い。
そもそもMLBに比べて試合数が少なく移動日を除いた日程の密度が低いことや、延長戦に回数制限が設けられていることから、急造ポジションや野手登板までが必要となるケースが極めて少ない。
それでも、専門性が高い上に支配下選手登録枠の関係でに支配下選手として多めに登録しづらい捕手の場合、プロでの捕手としての出場経験のある野手を中心に緊急時の捕手としての起用を想定する形で一軍登録する場合も少なくない。そういうこともあって、プロ時代に捕手としての出場経験のない急造捕手の一軍出場は、歴史に残る特殊な事例程度に日本球界内外から認識されている。
NPBの二軍に関しては歴史的に偏見も強く、特に年俸水準の改善前の昭和時代には「プロとは名ばかりの女房のヒモのろくでなし」ぐらいの世間評価であった。
しかし、時代が進むにつれて「独立リーグなどへの練習試合の遠征が厳しかった」「人間関係などのしがらみがある」と、プロ経験者から「遊んでいてはおよそ二軍の飯も食えない」という趣旨の証言がある。また「県下の最強高校球児がプロでは一軍出場すらままならない」という圧倒的な層の厚さから「プロに指名される時点で才能もあって努力もする人間」「引退後の社会への適応力はともかく、プロ入りするまでの努力の量自体は一般人の比ではない」という認識が強まり、昭和時代のようなあからさまな偏見までは少なくなった。
【放送について】
かつてはシーズン中、各局のゴールデンタイムで巨人戦のナイターがシーズンほぼ全試合中継され野球ファンの人気を獲得した。
当初は21時で終了していたが、試合時間が伸びて最後まで見られないと不満が相次いだことから1984年から「延長オプション」と呼ばれる21時以降の延長放送が一般化するようになった。
しかし、この延長が当時家庭にも本格普及していた録画に対し、「
金曜ロードショーを録画したら最初の30分が巨人戦でクライマックスが切れていた」という
悲劇を全国にもたらすようになった。
また、毎週放送される番組がプロ野球シーズンになると月に1回程度しか放送されなくなる点もネックで、アニヲタ諸氏は勿論プロ野球選手の中にも幼少期この編成に不満を持った人が居るほど。
こうした事情からプロ野球中継の評判は次第に悪くなり、ある放送研究家は「
プロ野球中継はF層(女性)全般を敵に回した」と評した。実際に『
ちびまる子ちゃん』には野球中継の延長にまつわるエピソードも存在する。
そして球界再編問題以降中継は衛星放送への移管が進められ、現在地上波の全国放送で残っているのはオールスターとCS・日本シリーズ程度で、あとはキー局含めてローカル中継がメインになっている。延長については編成によってまちまちで、BSにスライドやサブチャンネルないし変わり種では放送局をまたいで中継したケースもある。
ラジオに至ってはもっと悲惨であり、シーズンインになるとAM各局が横並びで同じカードを放送するだけではなく原則試合終了までの放送となるため、後番組については容赦なく短縮ないし放送中止になり、
2時間の枠が5分で終わってしまうことも珍しくない。そしてこれはテレビと異なり令和の現在も日常になっている。
そうした状況もさすがにおかしいと感じ出したのか、TBSラジオが2017年シーズンに撤退して以降は徐々に削減ないし枠を縮小する局が増えるようになった。
放映権についてはMLBや他の国内リーグは一括管理している一方、オープン戦およびCSまでのレギュラーシーズンは主催球団、オールスターゲームや日本シリーズはNPBが権利を持っている。
放映権の獲得は「キー局がどのくらい中継したか」も判断基準になっているらしく、たまに関東地区のラテ欄を見ると「深夜3時に録画の野球中継」という誰得な番組が放送されていることがあるのはそのためである。
特にセ・リーグはほとんどの球団が親会社系地元マスコミとの結びつきが強く、公式戦の放送・配信についてもそちらをメインとすることが大半。
一方、パ・リーグは6球団が一致団結して公式配信企業を設立して「パ・リーグTV」を導入するなど、放映権ビジネスに積極的な姿勢を見せている。
実際、放映権の一括管理については2004年の球界再編問題でも議題に上っているが、セ・リーグ球団からの反発が強く実現には至っていない(巨人のように賛成している側もある)。
そのため、今ではすっかりスポーツ視聴で常識になった「特定の
動画配信サービスに加入してシーズン全追っかけ」という構造ができないのみならず、放映権が一括でないため海外での放送も容易ではないのが現状である。
そのためWBCの活躍で興味を持った外国人が日本の野球を知る機会に恵まれず、ビジネスチャンスを逃しているとの指摘もある。
当wikiに項目のある野球選手
現役選手
NPB所属選手
MLB所属選手
過去の主な選手(日本人選手、五十音順)
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
過去の主な選手(NPB在籍経験のある外国人選手、五十音順)
当wikiに項目のあるプロ野球審判
【余談】
近頃野球人気が低下しているとよく叫ばれているが、実際には趣味およびスポーツ嗜好の多様化という説が大半である。昔はメディアが限られ、趣味の数も相対的に少なかった。
スポーツに限って言えばサッカーW杯の開催、アテネ五輪における躍進で世間が海外で活躍する選手に目が行くようになったことが大きい。
ちなみにアテネ五輪の開催年は2004年だが、上記のようにこの年のプロ野球に何が起きたかを考えるとなおさらであろう。
2020年代において「今やアメリカ国内でのMLBの人気はMLSにも劣る」と語られる場合があるが、2025年の興行成績や総観客動員数を比較してもこれは若干無理のある言説である。
2004年の球界再編以降、パ・リーグを中心にさまざまな集客イベントを実施した結果、2010年代以降は毎年観客動員数を更新するようになった。
実際に球場を訪れると多数のサービスや物販が目白押しであり、近年では試合の合間にファン参加型のイベントも多いことから、「メディアで見るのではなく行く」趣味になったと言えよう。
一方で、サッカーのJリーグと違ってテレビ視聴などは強い反面、無料招待券の配布はあまりない。
前述の通り2004年以降は「ビジネス」としての側面が強くなったため仕方ないだろう。
2010年代以降の1試合の平均試合時間は3時間10分で、他のスポーツと比べてもかなり長い部類に入る。主な理由としてはターン制である上に1イニングに何点も入れられ、3アウトを取るまではイニングが終わらないことや継投などが挙げられる。
そのため、NPBは少しでも試合時間を短くすべく登場曲の短縮や飛ばないボールなどあらゆる策を講じており、MLBで採用されているピッチクロックやタイブレークを導入しようという流れもある。
よくも悪くも日本の娯楽文化に深く根付いているために野球を題材としたゲームも数多く出ているが、各選手やチーム・球場などを実名で出すには多方面に許可を取る必要があることから意外と出すのが難しいとか。
有名なシリーズはKONAMIの『パワフルプロ野球』シリーズや『プロ野球スピリッツ』、バンダイナムコの『ファミスタ』が有名だろうか。
一方で許可自体は割とすぐ取れるためか、ソーシャルゲームなども多い。
ゲームシステム的な問題だが、選手が動く時間と動かせる時間が限られているため、選手が絶えず動き続け、そして選手一人一人のくせに合わせたプログラムを作らなければならないサッカーやバスケと違い、「アクションゲーム」が作りやすいという利点もある。
アクションゲームとしてのサッカーゲームの登場は、スーパーファミコン登場まで待つことになる。
追記・修正は贔屓球団にこめている愛情をたっぷり注ぎながらお願いします。
- 何で阪神タイガースだけ項目がないの?
-- 名無しさん (2014-01-09 23:18:33)
- サッカーのように1国1リーグ制がないから、正確には四国ILや北信越BCも「プロ野球」です。NPBだけというわけではない -- 名無しさん (2014-05-14 12:44:17)
- 阪神が再び日本一になるまで俺は生きていられるだろうか…。 -- 名無しさん (2015-01-09 21:31:00)
- 参戦チームが増えないなら1リーグ制にしてもいいんじゃない? いろいろな試合が見てみたい -- 名無しさん (2015-01-09 21:50:04)
- 昔は珍プレー好プレーという特番をよく放送してたっけ。 -- 名無しさん (2015-06-09 20:53:03)
- 超名門校のレギュラーであってもプロになった途端1軍のレギュラー争いすらおぼつかなくなるプロ野球とか言う魔境 -- 名無しさん (2016-07-23 17:48:37)
- 知的障害や自閉症があっても、身体が問題なければ甲子園やプロで活躍できるようになって欲しいな。監督とコーチ次第で。 -- 名無しさん (2016-11-02 20:25:32)
- 聴覚障害かなんかだけど甲子園目指した球児は特集で見たことあるなー。発達障害持ちの選手は無自覚だけど知らず知らずで適応してる選手はいるかもね -- 名無しさん (2016-11-02 20:30:24)
- 個人の実績やプレースタイルを華がないとか言う訳の分からない概念でぶっ叩く奴らがいるらしい。 -- 名無しさん (2016-12-15 23:29:14)
- ↑ 興行でもあるから、華を求められる面はある。ただし、ファンが求めてる華の種類が千差万別なんで(それこそ実績が華足り得る)、ぶっ叩くのは間違っているってのに異論はないw -- 名無しさん (2016-12-16 00:02:28)
- 視聴率は落ちてるけど来場者は延びてるから下火ではないだろう。 -- 名無しさん (2018-04-12 23:20:24)
- 球場に足を運ぶ熱心なファンは昔の巨人一極支配の頃に比べたらむしろ増えてるんじゃないかね。テレビの視聴率が落ちてるのは確かなんだろうが、昔と違って試合の様子を知りたいならネットの1球速報とかもあるからなあ -- 名無しさん (2018-04-13 09:31:47)
- アニメ予約録画も今の時代は番組表からできるから時間も気にする必要ないよね。 -- 名無しさん (2020-08-26 01:11:00)
- なんか10年の間に心理戦場外戦トーク戦が多くなってややこしくなった印象。好きな人は好きなんだろうけどさこういうの、巨人の星とかでも扱われてるテーマだし -- 名無しさん (2022-06-09 22:43:28)
- セ・リーグとパ・リーグって何が違うの?所属している球団が違うだけ? -- 名無しさん (2022-07-18 01:27:43)
- ↑セ・リーグは攻撃時にピッチャーの選手でも打席に立たないといけないが、パ・リーグはDH(指名打者)制と言って攻撃専用の選手が代わりに打席に立つシステムがある -- 名無しさん (2022-07-23 21:03:53)
- アニメとかドラマの為に野球中継切るのキツいわ。あとでいつでも見られるもんの為に、この一瞬しか見られない野球中継延長しないの本当にキツい -- 名無しさん (2022-10-18 18:33:56)
- 過去の栄光というより趣味の多様化で分散しファンが減ったイメージ。野球全盛期は知らない -- 名無しさん (2023-01-10 20:43:59)
- メジャーみたいにリーグ名で名乗ればいいのにね -- 名無しさん (2023-04-04 23:21:25)
- iya -- 名無しさん (2023-11-08 16:36:07)
- いや、別にこれでいいわ -- 名無しさん (2023-11-08 16:36:20)
- もしかして野球の項目ってないのか? -- 名無しさん (2024-08-29 00:31:33)
- 野球を始めとするスポーツ中継やテレビショッピングに対する愚痴や暴言を確認しました。投稿者の240d:1e:4:5700:c362:1c62:681b:5ceeについては荒らし報告ページにて通報させていただきました。 -- 名無しさん (2024-09-24 19:08:48)
- できそうな奴はみんな若い内にメジャー挑戦して本当にできる奴はもう帰ってこない印象。本場で通用する日本人が増えたのは喜ばしい話なんだが -- 名無しさん (2025-10-21 23:40:43)
- 【提案】 反対意見が無ければ2026年2月初旬にプロ野球からフリーエージェントを分割して個別項目を作成したいと思います。-- 名無しさん (2026-01-23 19:00:00)
- ↑1 反対意見がないようなのでプロ野球からFAを分割し近日中に個別項目を作成します。-- 名無しさん (2026-02-19 06:43:00)
- え?中日って地方リーグじゃなかったん? -- 名無しさん (2026-05-21 00:07:57)
- 日本プロ野球の項目なのに何で独立リーグのチームの名前が入ってん?直しておこうか? -- 名無しさん (2026-06-10 11:33:32)
- ヤクルトは失速したけど西武の強さはほんものくさいよな -- 名無しさん (2026-06-10 11:49:24)
- 現在においても見るスポーツとしては間違いなく国内トップだし単独での採算性も段違いなんだから「過去の栄光?」とかいう的外れなタグは消すべきだろ -- 名無しさん (2026-07-25 21:49:00)
- 氏視聴率の低迷とかもよく言われるけどそもそも優勝がかかってるわけでもない普段のリーグ戦が中継されるスポーツなんて他にないからね -- 名無しさん (2026-07-25 21:51:24)
- Jリーグと色々比較されがちだけど実観客動員や動いてる金額からして敵ですらないのがね。タダ券配らなくなったのを商業主義みたいに言うのも変。株式会社やぞ??? -- 名無しさん (2026-08-20 15:28:43)
最終更新:2026年08月20日 15:28