登録日:2016/01/03 Sun 20:02:46
更新日:2025/06/01 Sun 12:24:37
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『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル(Mission:Impossible - Ghost Protocol)』とは2011年に公開されたスパイアクション映画。
トム・クルーズ主演の人気シリーズ、スパイ大作戦原作でお馴染のMIシリーズ第4作目。
ゴースト・プロトコルという副題はMIシリーズやスパイ大作戦でのやり取りである、「例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、或いは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで」を表したもの。
つまりIMFという組織は公式には存在しない幽霊組織という取り決めを指す。
副題にある様に本作ではIMFそのものが解体の危機に遭い、歴代の中でもトップクラスに劣悪な環境の中でのミッションを強いられることに。
ちなみに最初は普通に『ミッション:インポッシブル4』という題名だったらしいが最終的にこうなった。
プロデューサーを兼任したイーサン役のトム・クルーズは「このシリーズは、数字の付かないタイトルがいいと思った」と語っている。でもやっぱりナンバリングあった方が順番分かりやすいと思う。
▽目次
●あらすじ
IMFの女性エージェントであるジェーン・カーターは、現場エージェントなりたてのベンジー・ダンと共にモスクワの刑務所に収監されていたイーサン・ハントの脱獄ミッションを成功させる。
合流したイーサンが自分を連れ出した事情をジェーンに聞いたところ、少し前にジェーンも参加していた、とある失敗したミッションにおいて関わっていた「コバルト」というコードネームの素性を探れという新たな任務が下される。
「コバルト」について調べるためにロシアのクレムリン宮殿の地下に潜入する者の、時既に遅く先手を打たれたばかりか、正体不明の敵組織によってクレムリン爆破の巻き添えを喰らってしまう。
挙げ句、その敵組織がIMFの通信回線に割り込んだために、爆破の容疑はIMFにかけられてしまうことに。
IMFは解散、ロシアとアメリカもキューバ危機並みに最悪の状態に冷え込む中、イーサン率いるIMFのメンバーは「コバルト」と彼が行おうとしている世界滅亡クラスの陰謀を止めるべく動き出す……
●登場人物
- イーサン・ハント
演者:トム・クルーズ
吹き替え:森川智之
ご存知MIシリーズの顔、IMF所属の凄腕イケメンスパイ。
本作ではどういうわけかモスクワの刑務所に収監されているという衝撃の登場。
ドバイの高層ホテルを素手同然でよじ登ったり、サンドストーム吹き荒れる中でのカーチェイスなど、本作でもハラハラドキドキ、目の離せない体を張ったアクションシーン満載である。
前作で結婚した妻のジュリアとは別れてしまったらしいのだが……
前作でも登場したIMFメンバーの1人。上述したように現場エージェントの試験をパスし、本作ではイーサンと行動を共にすることも。
が、現場慣れしてない所為かテンパって口数が多くなったり細かな所でミスを連発したりと結構足を引っ張りがち。
そんな彼も最後の最後で非常に美味しいところを持っていくのだけど。
- ジェーン・カーター
演者:ポーラ・パットン
吹替:東條加那子
本作のヒロイン枠。IMFエージェントの1人で現場担当。
イーサン救出の前に受け持ったミッションで好意を寄せていたエージェント、ハナウェイと死別しており、そのハナウェイを殺した殺し屋であるサビーヌを強く恨んでいる。
とはいえ件のミッションリーダーだったこともあり、その腕前は本作チームの中でも優秀な方。
- ウィリアム・ブラント
演者:ジェレミー・レナー
吹替:花輪英司
IMF長官の手回しで同行することになった分析官。
保守的な言動が目立ち、出たとこ勝負の多いイーサンやチームメンバーとはたびたび衝突を繰り返す。
その煽りを喰らって分析官という立場なのに、何かと危険な現場に赴かされっぱなしの
貧乏クジキャラ。
だが、分析官という割にはやたらと現場慣れした動きも見せるという謎の多い人物でもある。
弓の名手? さてなんのことやら。
- カート・ヘンドリクス
演者:ミカエル・ニクヴィスト
吹替:仲野裕
本作における敵役。スウェーデンの特殊部隊出身という異色の経歴を持つ元大学教授。
物語冒頭から触れられていたコードネーム「コバルト」の正体。
核兵器関係のスペシャリストでもあり、人類は痛みの中から立ち上がることでより強くなれるという持論の下、核ミサイルの起動装置と発射コードを持ち出してリアル世紀末を生み出そうとした超危険人物。
自らも現場に乗り出して策謀を巡らし、イーサン率いるIMFメンバーに何度も煮え湯を飲ませる。
また、目的達成の為なら自分の命すら厭わない行動すらも取って見せる。
- マリウス・ウィストロム
演者:サムリ・エーデルマン
吹替:宮内敦士
ヘンドリクスの副官的な立ち位置あり、彼の傍らでサポートを務める男。
といっても、ある事情で彼本人が登場したのは物語後半なので影が薄い。
大量のダイヤを報酬に仕事を引き受ける凄腕の女殺し屋。
不測の事態で油断していたとはいえ、IMFのエージェントを軽く始末できることからもその実力が窺える。
また、僅かな挙動から取引相手が偽物であることを見抜くなど洞察力も鋭い。
- レオニド・ライセンカー
演者:イワン・シュヴェドフ
吹替:大滝寛
既に一線を引いていた暗号解読のスペシャリスト。
サビーヌとの取引の為にヘンドリクスに家族を人質に無理やり連れだされた上に仕事をこなしたのに家族ごと葬られてしまう本作ぶっちぎりの可哀そうな人。
- アナトリー・シディロフ
演者:ウラジミール・マシコフ
吹替:水内清光
ロシア所属の諜報員、本作における足を引っ張る味方ポジション。
クレムリン爆破の首謀者をイーサンとIMFメンバーと決めつけ、事ある毎に乱入してはイーサン達のミッションを掻き乱す。
イーサンが物語冒頭で助け出した収監中だった情報屋。
救出直後に麻酔銃を打ち込まれて別メンバーに引き取られるも、後半で重要な役割を果たすことに。
- ルーサー・スティッケル
演者:ヴィング・レイムス
吹替:手塚秀彰
1作目からイーサンと作戦を共にしていた古株の仲間。
本作では珍しくラストにのみ登場するチョイ役である。
●主要舞台
何故かイーサンがここに捕まっており、ジェーン率いるチームによってイーサンの脱獄作戦が展開される。
イーサンの指示によるベンジーの収監ドアの操作によって、囚人たちが暴れまくりのてんやわんやの大騒ぎに。
モスクワに存在する旧ロシア帝国の宮殿。
「コバルト」の情報を得るためにロシアの将軍に化けたイーサンとベンジーによる潜入作戦が展開される。
事は順調に進むかと思われた矢崎、情報源はもぬけの殻で、しかもヘンドリクスによる爆破に巻き込まれる羽目に。
ドバイで最も高い超高層ビル。
ヘンドリクスとサビーヌの取引に先回りする為に訪れたのだが、IMF本部のバックアップを受けれない状況下により、イーサンは命綱無しで超高層ビルの外壁をよじ登る羽目になってしまう。
インド最大の都市。
起動装置も発射コードもまんまと手に入れたヘンドリクスを止めるために乗り込んだ最終決戦の場。
メディア王の宮殿やテレビ局、立体駐車場など各地で激動の作戦が繰り広げられる。
以下、ネタバレ。
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ネタバレ |
ブラントが分析官でありながら凄腕なのはかつて彼も現場エージェントだったからである。
かつてある夫婦の護衛という簡単なミッションを請け負ったことがあったのだが、ブラントは当初から嫌な予感がしてならず、夫婦に接触して危険を知らせようとしたが任務の為それはできなかった。
そしてその予感が的中してしまい、妻の護衛をしていたチームメンバーは倒され、妻は殺され後日に遺体の一部が発見される。
夫とはそれっきり会っておらず、それがトラウマになって現場から身を引いたとのこと。
……そして、その夫婦というのが本作で会うことになったイーサンとジュリアのことであった。
ジュリアとは別れたのではなく死別しており、その実行犯であるクロアチア人6名を殺害した罪により、イーサンはモスクワの刑務所に収監されていたというのが事の真相であった。
ブラントはこの真実をイーサンに打ち明けることが出来ずに悩み続けていたのだという。
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更なるネタバレ |
イーサンたちの尽力によって間一髪、核兵器による全面戦争は避けられミッションは無事終了する。
後日、新たなミッションが通達される中でブラントは唯1人その誘いを断りイーサンに真実を打ち明けるも、イーサンからか返ってきたのは意外な言葉。
実はジュリアの死はイーサンとIMF長官による偽装であり、モスクワ刑務所に収監されたのも、そこにヘンドリクスの一味がいるという情報を得たことによる意図的な物だったのだという。
エージェントという立場上、死亡扱いにした方がジュリアの安全を確保できたからという告白。
ブラントもこれには苦笑する他なく、イーサンへのわだかまりも解けて次なるミッションに参加することに。
イーサンもまた、一緒に来ていたジュリアに手を振りながら霧の中へと姿を消していった。世界中で暗躍する「シンジケート」なる組織の陰謀を阻止する次なる任務に向かうために……
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お帰り ハント君
I.M.F.によると“コバルト”はアットウィキ情報局の戦略担当者で
正体はアニヲタの集いに潜入せねば暴くことができない
そこで君がアニィー・ウォーター・ノ・ツヴァイ将軍に変装して侵入する
“コバルト”が自分の記録を抹消する前にだ
今回の君の任務だが “コバルト”のデータ追記・修正を目的としたアニヲタの集い侵入だ
“コバルト”はモスクワに向かってる
あと4時間52分で到着する
例によって君らが荒らし扱い 全消しされても当局は一切関知しない
この指令は5秒で消滅する
成功を祈る
- 前3作の項目はないのか… -- 名無しさん (2016-01-04 00:22:57)
- レアセドゥがめっちゃ綺麗だった。中盤で死ぬにはもったいなかった。 -- 名無しさん (2016-01-04 13:14:00)
- これ見てレア・セドゥのファンになったわ -- 名無しさん (2016-01-04 15:01:23)
- 所見だとブラントは頭いい系のインテリだなー・・・と思ったらアクションキレキレで吹いたwwwこの辺イーサンとの関係が「24」のジャックとトニーに通じるモノがあるなあ・・・。 -- 名無しさん (2016-01-04 23:51:54)
- イーサンに感情移入しやすくなったイメージがあったなあ -- 名無しさん (2016-01-06 17:23:29)
- フォールアウトでジュリアが再登場するみたいだけど今度はどんな役回りなのか?今度こそ詐欺じゃなくて本当に死ぬとかだったらどうしよう… -- 名無しさん (2018-06-24 19:01:32)
- なんだかんだ歴代のイーサンの味方チームの中じゃこの作品のメンツが1番好きだわ。4人ともキャラ立ってて全員印象に残る -- 名無しさん (2023-08-15 00:18:18)
- レア・セドゥ好きになったの自分だけじゃなかったか。バッチリメイクしてても綺麗だけどモローみたいなナチュラルメイクだとめっちゃ綺麗だわ -- 名無しさん (2024-01-05 14:47:56)
- それ単体の要素だけなら、未だにシリーズ最高傑作と断言できる。シリーズで初めて批評と興行の両面で成功した作品であり、トムの無茶アクションが公式で推され始めたのもこの辺りからだったように思う -- 名無しさん (2024-07-11 21:26:55)
最終更新:2025年06月01日 12:24