クリント・バートン/ホークアイ(MCU)

登録日:2021/02/25 Thu 20:30:35
更新日:2024/03/07 Thu 17:26:45
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ロボットはウヨウヨ、こっちは弓と矢。まともな状況じゃない。
俺は外に戻る。仕事だからな。君のお守りをしながらじゃ仕事はできない。

君が何をしたとか、関係ない。外に出るなら戦え。とことんな。
ここに残ってもいい。後で迎えに来させる。

だが一歩外に出るなら、君はアベンジャーズだ。






クリント・バートン(Clint Barton)とは、マーベル・シネマティック・ユニバースの主要登場人物。
本名はクリントン・フランシス・バートン(Clinton Francis Barton)。
主に弓矢を駆使して標的を確実に倒すベテランのエージェント。そして、アベンジャーズの主要メンバー「ホークアイ」として活躍しているヒーローである。



演:ジェレミー・レナー/日本語吹き替え:阪口周平(『マイティ・ソー』)、宮迫博之(『アベンジャーズ』~『アベンジャーズ/エンドゲーム』)、東地宏樹(『ブラック・ウィドウ』以降)







人物


ベテランのエージェントとしての顔


アメリカの諜報機関である戦略国土調停補強配備局(S.H.I.E.L.D.)において、エージェントとして数々の戦場を渡り歩いた。
その最中でナターシャ・ロマノフの暗殺依頼を受けたこともあったが、逆に彼女をS.H.I.E.L.D.のエージェントとして引き抜く。
以来、ナターシャとは信頼し合える仲間としてブダペストをはじめとして数多くの任務を共に過ごしてきた。

そうした戦場に慣れているためか、性格はシニカルな毒舌家。
斜に構え、他人とはあまり馴れ合わない主義をしているが、子供に対しては面倒見よく接する傾向がある。



父親としての顔


そんなクリントだが、ナターシャ以外の仲間にも秘密にしていたことがある。
実は密かに家庭を持っており、妻と2人の子供がいたのである。普段はフューリーが用意したセーフハウスで暮らしている。
家庭では子煩悩な父親として振る舞っており、家族の身を何よりも案じている。
ナターシャは彼の家族とも親しく、子供達からは「おばさん」と慕われていた。

劇中では仕事が忙しくなかなか家族との時間も作れなかったが、引退の機会を何度も作ろうとしていた。
だが、その度に様々な事件が起こって仕事に向かわなければならない時もあったが、家族は理解を示していた。





武器・能力


弓矢

弓術が上手い。ただそれだけ。
他の面々と比べるとシンプルな能力だがそれ故に強力な得物であり、何よりの彼一番のトレードマーク。
その腕前は凄まじく、射ったものの中で外したものは一つもないほど的中率が高い。
なんと作中では高高度の気流の流れまで計算して矢を放ち命中させたり、標的を目視せずに射抜いたりするほどの腕前である。
使用する矢は普通の矢だけでなく、電気ショックが流れるタイプや爆発物を仕込んだタイプなど様々。
また、ハッキング用にUSB端子がついたものまで使用している(そして正確に差込口に射抜いている……もはや何でもあり)。


格闘術

無論遠距離攻撃だけでなく、格闘戦でも不得手はない。
ナイフ、拳銃、警棒、弓を変形させてのロッド、さらには剣まで使いこなし、多くの敵相手に優位に立った。


その他、クインジェットの高度な操縦やナターシャが送った暗号を受信・解読し、敵の本拠地の居場所を割り出すなど、敏腕エージェントだけあって器用さならメンバー随一。
また、狙撃手なだけあって「的を外せない」性格らしく、隠居生活中に行ったゴルフでは、
18ホールを18打で回った(=全てホールインワンという驚異的なスコアを叩き出したとか。
ただし、この発言は『シビル・ウォー』でトニーの挑発に対しての言葉なので、真実なのかジョークなのかは不明である。




周囲の人物との関係


  • ローラ・バートン
妻。心穏やかで、夫のエージェントとしての仕事に理解を示している。
ナターシャとも親しく、彼女の心の変化に敏感に気付いていた。


  • クーパー・バートン
  • ライラ・バートン
  • ナサニエル・ピエトロ・バートン
3人の子供達。たまにしか帰ってこない父親だが、尊敬している。


KGBの暗殺者だった頃の彼女をスカウトし、多くの戦場で共に戦った。
プライベートでも付き合いがあり、互いに信頼し合っていた。ちなみに、よく弓矢のペンダントもつけている。
サノスによって家族が消され、5年間荒んだ生活を送ってようやく再会した時にも彼女の存在が救いになっていた。
そして、最後の任務も共にし、彼女の最期を見届けることになり……。


  • ニック・フューリー
上司。家族が安全に暮らせるセーフハウスを提供してもらった事もあって彼に感謝している。


チームメイトの一人。性格が合うためか、軽口を叩き合うことが多かった。
だが、仲間に無断で物事を決めて状況を悪化させる気質には内心苛立ちを覚えており、『シビル・ウォー』で敵対した際にその思いが破裂し、彼に悪態をついていた*1
『エンドゲーム』で再会した時には自身の凄惨な状態のため、再び信頼するようになった。


チームメイトの一人。
彼の清廉潔白さには信頼を寄せており、引退状態であっても彼の依頼とあらばすぐに駆け付けた。


チームメイトの一人。神の力を失い、ムジョルニアを奪おうとした彼をターゲットとして狙ったことがあった。


チームメイトの一人。


地球侵略しに来た彼に洗脳され、彼に命じられるがまま多くの仲間を殺してしまった。
その後、爆弾入り矢を放ってきっちり報復を果たし、殺気に満ちた目で彼を追い詰めている。


彼女の精神攻撃には経験があったため唯一かからず、返り討ちにした。
仲間入りした後、自分の行いに苦しむ彼女を励まし、その後もメンター役として何度も面倒を見ている。


  • ピエトロ・マキシモフクイックシルバー
敵対している時に彼の攻撃にしてやられていた。
仲間入りした後も彼から絡まれたりして、鬱陶しくも彼を気にかけていた。


チーム・キャプテン・アメリカのメンバー。バッキーには同じ洗脳の被害者として同情心がある様子だった。
スコットとは原作コミックでも見せたコンビネーション攻撃を披露した。


  • ヴィジョン
軟禁されていたワンダを脱走させるために彼と対決したが、やはり手強かった。


『シビル・ウォー』にて自己紹介交じりに戦ったが、復讐心に囚われていた彼からは相手にされなかった。
しかし、『エンドゲーム』で再会した時にはしっかり名前を覚えてもらい、爽やかに対応した。


  • ネビュラ
会って日もなかったためか、サノスの味方である過去の彼女であることに気付かず、危うくナノ・ガントレットを渡してしまうところだった。


彼に家族全員を消され、行き場のない怒りを(一応は)無関係の悪人にぶつけ、大勢を殺してしまうことになった。




各作品の活躍


マイティ・ソー

墜落したムジョルニアを監視していた施設に駐屯していた。
警備を相手に大暴れし侵入してきたソーを標的に、矢を向けるが、個人的に興味を持っていた。
この時、一瞬ライフルを持とうか逡巡している。


アベンジャーズ

四次元キューブの研究施設で警備をしており、突然現れてフューリーを襲おうとしたロキを迎撃しようとした矢先に、彼の持つ杖(マインド・ストーン)の力で洗脳され、傀儡と化す。
その後もロキと行動を共にし、逃亡だけでも多くのエージェントを殺害。キューブの操作に必要な材料を強奪する際にも、暗殺術を駆使して多くの犠牲者を出した。
そして、ヘリキャリアにて囚われていたロキを奪還するためにヘリキャリアを強襲し、爆破やハッキングで甚大な被害をもたらした。
その際に、ナターシャと偶然鉢合わせて格闘になるが、彼女に隙を突かれて頭を思いきり打ち付けられ、正気を取り戻した。
洗脳されていた記憶は健在であり、多くの仲間を殺してしまったことに罪悪感を抱いたが、ナターシャに「償いはこれからすればいい」と励まされ、スティーブと共にロキと戦う決意をする。
そして、ニューヨーク決戦にてアベンジャーズとして戦いに参戦し、高所からの矢による狙撃で次々と戦果を立てた。
ロキにもきっちり仕返しし、敗北したロキに矢を突き付けて降伏を迫った。


アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

アベンジャーズの一員としてヒドラの基地を次々と攻めていた。
ソコヴィア基地の攻略戦では、ピエトロの高速攻撃に翻弄され、敵の砲撃を受けて大量出血したが、人工細胞による治療で無事回復。
時々「彼女」に連絡を取る姿が散見され、メンバーからからかわれていた。
そんな中、ウルトロンの覚醒と暴走事件が発生し、アベンジャーズが一丸となって追うことになるのだが、メンバーのほとんどがワンダに精神攻撃を受ける中で、「経験者」である彼だけは返り討ちにし無事だった。
そして、メンバーを休めるために自分のセーフハウス―――家族の待つ家へと連れ、自身の身の上を明かす。
思いもよらぬクリントの一面にメンバーは意外そうに見ており、束の間の癒しにもなったようだ。
そして、ローラに「今度こそ最後の仕事にする」と約束し、再び戦いに向かう。
ソコヴィアではピエトロ、ワンダの兄妹の力を借り、彼らを励ましながら共に戦い信頼関係を築く。
項目序盤の台詞はワンダに対する激励の言葉であり、本作屈指の名シーンである。
そして、逃げ遅れた市民の少年をウルトロンの攻撃から庇おうとしたところ、ピエトロが2人を庇って死亡してしまった。
このことを恩義に感じたクリントは、生まれてくる3人目の子供のミドルネームに「ピエトロ」と名付けた。


シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

前作の時点で引退しており、本来ソコヴィア協定には関与しない方向だった。
だが、スティーブがバッキー絡みでトニーと対立を深め、そしてその中でバッキーに罪を着せた真犯人が国家を転覆させるためにウィンター・ソルジャー軍団を復活させようとしていると知らされ、その阻止のために再び戦場に戻ることを決意。
手始めに、アベンジャーズ基地を強襲し、トニーとヴィジョンによって軟禁されていたワンダを救出し、スティーブの助力へと向かう。
だが、シベリアへ向かうための空港にてチーム・アイアンマンの妨害に遭い、彼らと戦うことになる。この時、ナターシャと対戦した時には本気を出せず、ワンダに釘を刺されていた。
スティーブとバッキーを逃がして自分達は囮となって捕まり、ラフト刑務所に収監されてしまった。
今作での彼の行動は、劇中でトニーが指摘したように「家族がいるのにどうして逮捕されかねない行動に走ったのか」と批判される部分もある。
その後、家族のためにソコヴィア協定を受け入れ、自宅謹慎処分の方向でアメリカに帰国した。


アベンジャーズ/エンドゲーム

自宅謹慎中だが、家族水入らずで過ごせて和気あいあいとしていたところで*2、サノスによる「指パッチン」が発生し、自分以外の家族全員が消滅
絶望に苛まれた彼は、やり場のない怒りと悲しみを「罪もない人間がサノスに消された一方でのうのうと生きている悪人」に向け、麻薬カルテルや日本のヤクザをインガオホー八つ当たりとして次々と殺害。
得物も剣に変わり、殺人鬼ヤクザスレイヤー「ローニン」として恐れられるようになった。アイエエエ!?ローニン!ローニンナンデ!?
そんな暗澹たる生活を送り出して5年後、インフィニティ・ストーンを過去から持ち出して消滅者を元に戻す「タイム泥棒作戦」の理論が完成し、仲間を集めていたナターシャと再会する。
「今さら希望なんて意味はない」と突き放すクリントに、ナターシャは悲惨な時期に寄り添えなかったことに対して謝罪し、彼を連れ戻す。
しばらくは自暴自棄になっていたクリントは、タイムスリップの実験に立候補し、少し過去に遡って消滅する前の子供達の声を聞く。それでようやく希望を取り戻し、作戦にも前向きになった。
そして、作戦ではナターシャと共に2014年へ行き、ベネター号に乗ってソウル・ストーンのあるヴォーミアへと向かった。
最初はナターシャと久しぶりの任務に心を躍らせていたが、ソウル・ストーンを手に入れるには二人に一人のどちらかが犠牲にならなければならないと判明。
あまりに人を殺しすぎたクリントは、「家族に会う資格がない」として自分が犠牲になる気だったが、ナターシャもまた、アベンジャーズという家族のために自分が犠牲になると言って聞かない。
そして始まる二人の戦い。結果、ナターシャはクリントの腰にワイヤーを繋いで崖にぶら下がらせ、自分は彼の手を振り解いて崖下へと落ちてしまう。
目の前で死んでいくナターシャを泣きながら見ていることしかできず、ソウル・ストーンを手に入れてもクリントの心には深い悲しみが残った。

それは現代に戻っても後悔として引きずり続けており、「インフィニティ・ストーンで戻せばいい」と苦し紛れな意見を言うソーに怒鳴ってしまうほどだった。
その後、バナーの「指パッチン」によって消滅者は復活し、早速ローラから電話が来て安堵の涙を浮かべた。
直後のサノスの攻撃によって一同がバラバラになったところ、偶然落ちていたナノ・ガントレットを拾って、サノスの軍団から逃げ惑う羽目になり、途中でネビュラに渡そうとしたが、それは過去から来たネビュラだったため危うく殺されそうになった。
そして、大群から逃げていたところをティ・チャラから声をかけられて、彼にガントレットを託した。
全てが終わると、長い間待ち続けた家族と再会し、トニーの葬儀が終わった後は、ワンダと2人で「ナターシャにも勝ったぞ、って見せたかったな」と複雑な心境を寄せていた。












ここでお前の項目を追記・修正しても、バレないぞ。

ピエトロの項目?ああ、ウルトロンに荒らされたよ、惜しい項目をなくした……。

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最終更新:2024年03月07日 17:26

*1 ワンダを勝手に軟禁したことに対する怒りという部分もある。

*2 スコットが自宅謹慎を解かれた一方で彼はまだ謹慎中だった。エージェントという過去が災いしたのかもしれない。