アイアン・ジャイアント(映画)

登録日:2011/05/14(土) 00:34:29
更新日:2025/05/31 Sat 20:52:15
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「なりたい自分に、なるんだ」


「アイアン・ジャイアント」は1999年に公開されたアメリカ製アニメ映画である。

〇アラスジ〇

ソビエトとアメリカの冷戦が始まりかけていた時代。
アメリカのメイン州の沖合に空から謎の光点が飛来してくる。
翌日の夜、郊外の小さな港町ロックウェルに住むホーガース少年は、森の中で巨大ロボットアイアン・ジャイアントと遭遇する。
大人達の目を盗んで、友情を育むホーガースとジャイアントだったが、やがて鉄人をソビエトの秘密兵器と疑う調査官が現れて……


〇トウジョウジンブツ〇

  • アイアン・ジャイアント
CV:ヴィン・ディーゼル/郷里大輔

「ボク、ジュウ、チガウ」
「ボク、スーパーマン」
「ボク、トモダチ」
「キミ、ココ、ボク、イク」

本作の主人公。正式名称は不明で、ホーガースによって名付けられた。
無敵の戦闘力を内蔵しながらも純粋な魂を持つ、鉄の巨人。
記憶喪失らしく、本来の目的・正体・何故宇宙から飛来してきたのかは劇中では明らかにされていないが、友達の為に、「兵器」では無く「ヒーロー」になる事を自分で選ぶ。
とりあえず俺達に対する涙腺崩壊兵器である事だけは確か。
  • 鉄を食べてエネルギーとしている(らしいがどんなエネルギー効率なのかは不明)
  • 短期間で言語を理解する高い学習能力
  • 衝撃を受けるとあえてバラバラになってダメージを緩和し、その後パーツを呼び戻して再構築する自己修復機能
  • 睡眠もするし、なんなら夢も見る
  • 内蔵された光学兵器の数々
  • 優れた機動性を持つ飛行能力
  • 核攻撃すら耐える強度(なので実際は鉄どころか破壊不可能と言っていい程の超物質ボディ)
など、とんでもない性能のスーパーロボット。

  • ホーガース・ヒューズ
CV:イーライ・マリエンタール/進藤一宏

「大好きだよ・・・」
「飛べるんだ!」
「殺すのは悪いんだ、銃は殺す、君は銃なんかじゃないんだ」

本作のもう一人の主人公。
動物とホラー映画とコミックが大好きな小学生。
級友からは「ガリ勉」呼ばわれされて、少し浮いている。
アイアン・ジャイアントに命の大切さと友情を教える。

  • アニー・ヒューズ
CV:ジェニファー・アニストン/日髙のり子

女手ひとつでホーガースを育てる気丈なシングル・マザー。
旦那さんは朝鮮戦争で亡くなったという裏設定
中の人は「フレンズ」で有名なブラピの前妻。

  • ディーン・マッコービン
CV:ハリー・コニック・Jr./井上和彦

スクラップ場を営む、髭の濃いナイスガイ。
鉄クズを売る芸術家、または芸術を売る鉄クズ屋。
ジャイアントとホーガースの良き理解者にして、ホーガースの未来の義父。
中の人は90年代にジャズの貴公子と呼ばれていたイケメン歌手。

  • ケント・マンズリー
CV:クリストファー・マクドナルド/大塚芳忠

苗字が卑猥なDQN
政府の調査官だが、職権を濫用し、ホーガースを追い回し、ジャイアントを追い詰め、最悪の事態を招く。
(時代が時代というのもあるだろうが)空から飛来したジャイアントを「ソ連の兵器だ」と一方的に決めつけて暴走する独善的でダメな大人。

  • ローガード司令官
CV:ジョン・マホーニー/池田勝

マンズリーの報告を受け、ロックウェルに軍隊を引き連れて来る。
実はかなり良いヒト。
エピローグではジャイアントの捜索で唯一見つかったネジをホーガースに送る。


〇ヨダン〇

監督は後に「Mr.インクレディブル」「レミーのおいしいレストラン」を手掛けるブラッド・バード。

アイアン・ジャイアントの声を充てたヴィン・ディーゼル氏はこの作品から15年後、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(映画)でグルート役の声優として出演する。
グルートの最後の活躍は本作と似ている。

興行収入は振るわなかったものの、アメリカではアニー賞受賞、日本でもDVD等で鑑賞した人達からは「泣ける映画」として概ね高い評価を得ており、SF漫画家のあさりよしとおは「くそっ、こういうのが描きたかったんだよ(先を越された!)」と手放しで絶賛していたという。

そして2018年、映画『レディ・プレイヤー1』にアイアン・ジャイアントがゲスト出演している。


「キミ ココ ボク ツイキ・シュウセイ スル」

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最終更新:2025年05月31日 20:52