ジェス・リブル

登録日:2016/03/05 (土) 18:41:21
更新日:2018/05/08 Tue 19:55:50
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ジェス・リブルとは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』の主人公である。
CV:うえだゆうじ

Pi!
8「ここから先の情報は、『ASTRAY』シリーズのネタバレを含むぞ。注意しろ」

◇概要
 ガンダムアストレイ アウトフレームに搭乗するフォトジャーナリスト。
 ナチュラル。
 通称『野次馬ジェス』。 
 基本的には平凡な青年だが、真実を追い求める思いは誰よりも強い。
 モビルスーツに乗って取材をするという、コズミック・イラ世界では珍しいスタイルを取るジャーナリスト。
 ガンカメラを装備したMSに乗って取材をしている。
 謎の大富豪サー・マティアスを主なクライアント(と言うかパトロン)として、カイト・マディガンと共に、様々な取材をしていく。
 そんな彼がロウ・ギュール、そしてアウトフレームと出会ったことで、『DESTINY ASTRAY』の物語は始まる。

◇外見
 黒っぽい髪に金色のメッシュが入っている。
 服はジーンズに、ポケットのたくさんついたジャケットや赤いパーカーといった、動きやすさや機能を重視したもので、あまり洒落っ気があるとはいえない。
 アウトフレームの風呂が使えなくなった時も、「俺たち(男)は別にいい(が女の子のセトナがかわいそうだ)」と考えていた。
 一方、スーツはキツくて落ち着かないと感じることも(その時に着ていたのがカイトからの借り物だったこともあるかもしれないが)。

◇性格
 明るく、人好きのする性格。
 様々なことに興味を持つ好奇心旺盛さと、真実を追い求めたいという熱い思いの持ち主。
 その強い信念から、モビルスーツで取材するというスタイルをバカにされても決して辞めることは無い。
 様々なことに興味を向けては心から共感し、「すごい!」と口に出す心優しき感動屋。
 他者を人種や所属にとらわれることなく接することができる。
 他者の心情にも素直に共感し、相手の思いを引き出す姿は生まれついての聞き上手(インタビュアー)と言えるだろう。
 しかし、それだけに取材対象に対して、ジャーナリストとしては過干渉と言えるくらいに過度に寄りすぎてしまう場面もある。
  一方で、不確実な情報や嘘には強く反発心する。
 それだけに、「絶対に嘘を吐かない」ことをポリシーとしている。
 ジャーナリストという職業相応の洞察力を持ち、それは他者の感情の機微に発揮されることも多い……んだが、肝心な所で鈍感主人公スキルを発揮することもある。
 『馬鹿』呼ばわりされることも多いが(主にカイトから)、頭は悪くなく、むしろ常識的な思考のできる方。小説版では語り部を務めているので、そちらを読むと印象が変わるかもしれない。
 頭は動くのだが、肝心な所で感情が先走ってしまう情熱的なタイプといえる。
 人を傷つけることを好まない気質もあって、ジャーナリストとしてMSに乗っていても武器を持たないことを誇りとしていて、危機的な状況でもギリギリまで話し合いで解決しようとする。
 しかし、後にどうしても譲れない場面に限り、自らの信念を貫くために戦闘行為を行う。(ただし、作中では誰ひとりとして殺していない)
 そんな彼に対するマティアス兄妹たちからの評価は「平凡」。彼は決してロウのような「大馬鹿天井知ラズ」でもなければ、劾のようなキレ者でもない。
 しかし、そんな彼との関わりはさまざまな人々に影響を与えていく。


◇主な活躍
 駆け出しの頃、サーペントテールの戦いを目の当たりにしたことをきっかけに、「これからの戦争の主役はモビルスーツであり、その視点で撮ればそこでしか見れないものが撮れるだろう」と考えるようになる。

 そして、サー・マティアス邸への突撃取材をきっかけに(もっとも、これはマティアスの思惑によるものだったようだ)、彼から依頼を受けるようになる。
 マティアスの伝手でジャンク屋ギルドからモビルスーツレイスタをレンタルし、取材に使用するようになった。
 あるとき、レイスタで”ザフトの秘密兵器”ジェネシスαへの取材を敢行……しようとするもサクっと撃破され拘束されたところでロウと出会う。
 この時既にジェネシスαはザフトからジャンク屋ギルドのものになっていたのだ(詳細は戸田版こと『ASTRAY R』を参照)
 ジェネシスαで火星へと旅立つ彼から、中破したレイスタに代わってアウトフレームを貰い(気前の良い!)、8もジェスに同行することになる。

 その後、マティアスの紹介でカイト・マディガンらと共に、様々な人物・出来事を取材していく。
 特に、南米の一件は無名だった彼にとって大きなキャリアとなった。
 また、そうした取材の中で、プラントのジャーナリスト、ベルナデット・ルルーや『南米の英雄』エドワード・ハレルソンといった人々と親交を得ることとなった。

 南米の一件のあと、不思議な少女セトナ・ウィンタースと出会うが、放浪癖のある彼女はジェスと行動をしたりしなかったりという奇妙な関係になる。

 その後、インパルスガンダムのテストを取材する中で、ジェスは”真実を歪める敵”の存在に気がつく。
 その敵ーーー『一族』の尖兵テスタメントガンダムとの戦いで深く傷つくジェス。
 しかしジェスはそれでもなお、真実を追い求めるためにテスタメントと戦うことを決意する。
 火星から帰還したロウはジェスの決意を汲み、アウトフレームを『アウトフレームD』に改修。
 『装甲の継ぎ目』を狙うと言うエドの戦い方を元に、アウトDはジェスとマディガンの連携によってテスタメントに勝利した。
 直後、ジェスは通信でテスタメントのパイロットに取材を試みる。(カイト「戦場で相手に話しかけるなんて非常識だ!」)
 パイロット=アッシュ・グレイは「マティス」という言葉を残して死亡したために多くの情報は得られなかったものの、ジェスの取材によって最後の最後で自我を取り戻すことができたのだった。

 そして、ジェスはアッシュの残した言葉を手がかりに一族の秘密に迫……らない。
 迫らないのである。
 一度はその一族の長、マティス(人名)本人が偽名で直接接近したことがあったが、その時にも彼女が怪しいとさえ思わなかった。
 ジャーナリストェ……と思われるかもしれないが、コレに関しては「陰謀家だけが陰謀に気づく。ジェスが気づかなかったのは彼が優しい良い人だから」(小説版あとがき)とのこと。
 もっとも、一族のことを深追いすればこの人 の姉のようになりかねなかったため、結果としては良かったのかもしれない(実際、ジェスと会ったマティスは、彼のことを「思い通りに利用できるようなタイプではないが、かと言ってわざわざ抹殺するほどの相手でもない」と判断した)。

 また、この時期は『ブレイク・ザ・ワールド』の起こった間もない時期であり、ジェスが伝えたい、伝えるべき真実が世界中に溢れていた。
 一族にこそ迫れなかったものの、ジェスは地球にやってきた火星移住者(マーシャン)のディアゴ・ローウェルへのインタビュー、戦う医師ミハイル・コーストの貴重な活躍シーンといった取材を行っている。

 ジェスが一族の真実を知るのは、一族の追放者であったマティアスから知らされるまで待たなくてはならなかった。
 一族の真実を知ったジェスは、マティアスからマティスたち『一族』との戦いを見届けることを依頼される。
 それは、マティアスと妹マティスの死を経験することでもあった。

 人類の未来に自分たち『一族』は不要と考えたマティアス。
 彼の遺志を汲む形で、その後ジェスは取材の傍ら『一族』の負の遺産ツブしを行うようになった。

 そんな中、『一族』の遺産の一部を手にし、カイトを一方的に仲間にしようとするイルド・ジョラールが強襲。
 それによってカイトが重傷を負ってしまう。
 親友カイトを守るために仲間の力を受けたジェスはイルドを退けた。

 『ΔASTRAY』ではディアゴの紹介で彼らを取材。ファントムペインとの戦いでは彼らをサポートした。

 『VS ASTRAY』の頃には一定の発言力を持つジャーナリストとなっており、カイトの護衛が必要な場面は減ってきているが、彼との絆は健在である。


◇搭乗機
ガンダムアストレイ アウトフレーム/アウトフレームD
 カメラと並ぶ、ジェスの最大にして最高の商売道具。
 作業用MSとしての姿がアウトフレーム。戦闘(もできる)用として改修されたのがアウトフレームD。
 ジェスが初めて自分のものとして得たMSということもあって、かなりの思い入れがある様子。

レイスタ
 ジェスがアウトフレームを得るまでに使っていたレンタル機。
 ジェネシスαに潜入……もとい取材しに来た時に中破、その後アウトフレームに乗り換えている。
 ーーーところでこの機体、あの後どうなったのだろうか?借り物なのに……


◇人間関係
◯カイト・マディガン
 マティアスの紹介でジェスの護衛を務めているMSパイロット。
 彼のことを度々『野次馬バカ』と呼んでいるが、切っても切れない絆で結ばれていくようになる。
 何にでも感動するジェスに対して戦士らしいシビアな思考ができるカイト、というバランスの取れた名コンビと言えるだろう。
 クライアントであったマティスの死後も、2人の関係は続いていった。
 ちなみに、ジェスは初対面の時から「馴れ馴れしく」(byカイト)名前で呼ぶが、これはカイトの戦いぶりを見ていたこともあってか、「マディガン」という名前を「狂った銃」という意味だと思ったことから。

◯セトナ・ウィンタース
 マティアスの導きでジェスたちと行動をともにすることもある火星移住者(マーシャン)の少女。
 自らの出自に逆らい人々に尽くすセトナと、相手の出自を気にしないジェスは良好な関係にある。
 放浪癖があるため、ジェスたちとは文字通り着かず離れずの関係。

◯サー・マティアス
 謎のオカマ大富豪で、ジェスの主なクライアント。
 彼自身の思惑含みな部分もあるが、ジェスが取材をできるよう様々な便宜を図る場面もあり、彼がいなければジェスが成し得なかった取材も少なくない。
 ぶっちゃけパトロンのようなもの。
 ジェスの真実を追い求める真っ直ぐな姿勢を高く評価しており、ジェスもまたマティアスの死後に彼と仕事をするのが好きだったと述懐している。

◯8
 火星行きに反対していたことからジェスに託されたロウの相方。
 ジェスのMS操縦をサポートするのみならず、アウトフレーム用の新装備を自ら設計しジャンク屋ギルドに発注するなど、多方面でサポートしていた。
 ジェスといるときは、隣にボケ役のロウがいないので、いつも以上にドヤ顔(多分)が目立つ。
 ロウが火星から帰ってきてからは、彼の元へ戻った。

◯ベルナデット・ルルー
 プラントのジャーナリスト。
 理性的でプラントの側に立った報道を行う、ジェスとは対象的な同業者。
 なんだかんだでジェスとは認め合う間柄で、彼の危機には感情を露わにする場面もあった……らしいが、ジェスが見事なスルースキルを発揮したためそれ以上の関係には至っていない。
 一応、ヒロインのハズなのに……。

◯ロウ・ギュール
 ジェスにとって転機となる場面で関わることになるジャンク屋。
 たいがいジェスのことを「あんちゃん」としか呼ばないが、『アウトD』改修時には彼の決意の程を汲みとった。

ロンド・ミナ・サハク
 テスタメントとの対決の前後などにジェスが助けられた人物。
 また、ジェスは『天空の宣言』に賛成しており、ミナもまた宣言の中で彼を引き合いに出している。

サーペントテール
 様々な形でジェスと関わっている傭兵集団。
 特に、劾のブルーフレームは、ジェスがMSを使った取材をするようになるきっかけになった。
 メンバーの風花やイライジャとは行動を共にしたこともある。

◯エドワード・ハレルソン
 ジェスの取材対象の一人。
 南米独立のために戦った連合の脱走兵。
 ジェスは『切り裂きエド』という物騒な渾名とは対象的なフランクな人柄に惹かれ、エドの方もジェスのことを友人と思っている様子。

◯ジェーン・ヒューストン
 元連合兵でエドの恋人。
 ジェスの機転でエドへの誤解が解かれ、恋人同士の殺し合いを終わらせたことがある。

カナード・パルス
 傭兵部隊Xのリーダー。
 ジェスが取材を申し出た所、返答代わりに首筋にナイフを突きつけた。
 この一件以来、ジェスはカナードのことを苦手としている。
 何気に、ジェスが苦手であると明言している数少ない人物。

◯ケナフ・ルキーニ
 アメノミハシラでジェスが出会った情報屋。
 ジェスのことを以前から知っていたらしく、真実を見通す彼の眼を苦手に思っている。
 何気に、ジェスのことを明確に苦手としている数少ない人間。

◯ディアゴ・ローウェル
 ジェスの取材対象の一人であるマーシャン。
 地球人への偏見を持つディアゴに、何の色眼鏡も無く接したジェスは、ディアゴから「良い奴」、「信頼できる奴」と評される。
 後に、ジェスはディアゴの合流したマーシャン一行を取材。ディアゴの戦いをサポートする場面もあった。

◯マティス
 マティアスの妹で『一族』の長。
 ジェスを「平凡な人間」だと侮っていたが……

◯イルド・ジョラール
 マティスの元配下。
 マディガンを一方的に仲間にしようとしているストーカー野郎。
 ジェスはその言動を見て一目で「(精神的に)子供だ」と見抜いている。
 それなりに強いハズなのだが、プロトセイバー+11という強そうな機体を出しといてジェスとベルの非戦闘員コンビに負けている。




追記・修正は真実を歪めることなくお願いします

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