フリーソーメン

登録日:2016/07/07 Thu 14:30:00
更新日:2024/02/12 Mon 23:57:52
所要時間:約 4 分で読めます







あまねく世界を、ソーメンで支配する。




フリーソーメンとは、夏の秘密結社である。


【概要】

ソーメン界を裏で牛耳っているとささやかれている団体。
彼らの主張によれば「ソーメンには人々を支配する力があります。暑い日差しの中、氷水で冷えたつるつるのソーメンを差し出されたら、もはやそれにすがらざるを得ないでしょう。それがソーメンの魔力であり、我々の世界支配への希望の光なのです。」とのこと。

日本各地で散発的にソーメンの無料配布をするのが主な活動。
多くは夏から秋にかけての活動は報告されるものの冬以降は重役以外はほとんど活動がないため、時事的な団体と言われる。

【3つの鉄の掟】

1-汝、己のふところを顧みずソーメンを分け与えよ
ようは無料配布が基本ということである。お金をもらったら飲食店扱いになってしまうので当然といえば当然であろう。

2-見知らぬ人にこそソーメンを分け与えよ
ようは内輪ノリ禁止ということである。知り合いだけでやったらリア充パリピのそうめんパーティーになってしまうので当然といえば当然であろう。

3-怒られたら素直に謝る
ようはTPOをわきまえ許可を取れということである。屋外で火を使うと怒られる可能性が2.5倍に跳ね上がるので作りおきのソーメンを屋外に持っていくのがよいらしい。


【実践】

1-準備

家で作って外で食べる方式が推奨される。普通のソーメンの材料に加え、ちゃぶ台、ソーメンを運ぶ容器、氷を保存するクーラーボックス(発泡スチロールでも可)を用意しよう。
大量の麺を一人で茹でると時間がかかり、徐々にやめたくなってくるので、数人で協力して分担しながら麺を茹で、洗い、容器に入れよう。
覆面をすると秘密結社感が上がるが、外でやると熱中症の確率が4.5倍、怒られる確率が15倍(当社比)に増す。

2-実行

ソーメンがゆであがったら、いよいよフリーソーメンの実行。
事前に知り合いを呼んでおくと寂しくならないが、人混みの中独りで行うフリーソーメンもまた独特の感慨があって良い、との説もある。
多くの飢えた人々にソーメンを差し出せるよう、めんつゆは多めに用意しておくと良い。
はしゃぎすぎて必要以上に人に迷惑をかけないよう、淡々とソーメンを展開するのが定石。

3-片付け

立つ鳥跡を濁さず。やがては世界を支配するフリーソーメンのイメージをクリーンに保つためにも、あまり長居しすぎず、片付けには力を惜しまないようにしよう。
花見の後のように散らかり放題では、やがてフリーソーメン禁止の看板が立つことになる。世界征服戦略の弊害とならないよう、危険因子は容赦なく排除。


【入会条件】

公式サイトによれば「誰かに許可を得る必要はありません。3つの掟を守り、自らフリーでソーメンを提供したその日から、あなたはフリーソーメンの一員なのです。」とのこと。
しかし、「冷蔵庫に入ったソーメンつゆを麦茶と間違えて飲む」といった経験があるかないかで決める事もあったり、
一部では「ソーメンつゆで小バエほいほいを作ったことがあるか?」といった家庭の裏技的な事での入会など地方や活動団体によりその入会方法が異なるらしい。


重役ポジションになると「ソーメンで人生を養っていく自信があるか」といったかなり重い物まで存在する。
また「色つきのソーメンを食する物は選ばれた者」として歓迎される事があるという話も。








※WARNING ここから先は教義に関する重大な記述につき閲覧注意














ネタバレ

実はとあるWebクリエイターが作ったジョークサイトが全ての始まりである。
しかしそれを面白がった人たちがSNSやニュースサイトで拡散した結果、実際にそのサイトに書かれた活動を行う者が少なからず現れるようになった。
元ネタのフリーメーソンこそややアブないもののこちらは特に悪意も被害も出ないジョークであることも拡散された理由と思われる。
アニヲタ諸氏も暑くなってきた昨今、流しソーメンやソーメンパーティーなどで私の涼しいソーメン活動、ソーカツ!してみてはどうだろうか。


追記・修正は古いソーメンでも文句を言わずにツルツルしてからお願いします。

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最終更新:2024年02月12日 23:57