ブルドッグ

登録日:2016/08/11 Fri 12:25:00
更新日:2024/03/05 Tue 20:21:53
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ブルドックとは、東京都中央区に本社を置く調味料メーカー「ブルドックソース」のことを指す。
ブサイクなの顔が描かれたパッケージのソースなどには良く見覚えがあるだろう。

もともとブルドックソースは「三澤屋商店」という名前で創業されたもので、
おなじみの「ブルドックソース」という名前も当初は「二幸ソース」であった。
しかし、当時ペットとしてブームだったブルドックをブランドマークに使って販売。

これが結構ウケたため、その後「ブルドク食品株式会社」として会社法人を設立し、商号も変更。
太平洋戦争が起きて外来語の使用を禁止された際には「三澤工業株式会社」に変更したが、終戦後はまた元に戻った。
その後、とんかつソースや中濃ソースなどを販売しており、今も長く愛され続けているのである。
一応、ドレッシングやスパゲティ用の粉末ソースも作ってたりする。

スティール・パートナーズのブルドック社の間に起きた「ブルドックソース事件」については、
作成者の知識が不足していることもあり項目内で書き切れないので、詳しくは各自検索ください。


追記修正は、フタに垂れたソースを舐めながらお願いします


















では、ここからはブルドッの話をしよう。


1.ブルドッグとは、犬の品種の一つであり、ブサイク犬の代表種である。
体全体がしわくちゃで、顔も鼻ぺちゃ。おまけに短足。
その顔つきやトムとジェリーなどの作品で番犬のように扱われていることから狂暴なイメージもあるだろうが、
性格は意外なほどに穏やか。あまり動かない習性もあって、結構おっさんくさいのも魅力。ただし運動が苦手なため太りやすい。

その独特の外見のおかげで他の犬なら可愛い行動でも面白くなってしまうためか、(特に)おもしろ写真や動画では大人気のわんこ。
当然、生まれた頃からしわくちゃで鼻ぺちゃ。だが、わかる人にはわかる可愛さが全身に詰め込まれているといっても過言ではない。


さて、なぜブルドッグ(bull dog)という名前かというと、元は雄牛(bull)と戦わせる見世物のために開発された闘犬だからである。
鼻ぺちゃなのは牛の尻に噛みついても、鼻が塞がらずに呼吸がしやすくなるから。
短足なのは、重心を低くして牛の攻撃を受けにくくするため。
体全体がしわくちゃなのは、外部からのダメージを抑えるため。
そう、このブサイクな姿は、獰猛な雄牛と戦うために改良された人間の英知の結晶なのだ!
…といっても、当時は今のブルドッグほど極端にしわしわの鼻ぺちゃ犬ではなかったが。

また、後年になって動物虐待が問題視されたことによって、見世物自体が廃止された。
だからといって、さすがにブルドッグを用済みといって殺処分するのも可哀想だと思った愛好家たちは
ペット用として品種改良を施した。
これが現在のブルドッグとなったのである。
また、ペット用として改良されたこともあり性格は穏やかなものとなっていった。

…ただ、その代償として健康面に大きな問題を抱えるものとなってしまった。

まず、頭部の肥大化などが災いして自然分娩はほとんど不可能。
必ずと言っていいほど帝王切開などの手術が必要。
頭と身体のバランスが悪いため、足に負担がかかりやすいのも難点である。

次に、鼻が短いため体温調節が苦手で、いびきも多い。これはパグも同様といえる。
また、顔の皮膚に目が押されて緑内障になりやすい。
さらに、しわくちゃの皮膚に汚れがたまると皮膚炎にもなりやすい。

もちろん、こういった問題を野放しにはしておけないとする愛好家も多い。
近年では研究も進められており、純血種の改良から、闘犬としての特徴を前面に出して健康面の問題を解消した品種も開発されている。

こうした経緯を見ればわかると思うが、いわば人間のエゴで生みだされ、そして問題を抱えてしまった悲しい犬種である。
難しい問題も抱えているが、それを覚悟して飼うのであれば、飼い主としての責任は絶対に放棄してはならない。
また、上記の経緯を見て、ブルドッグの飼い主を非難するのはお門違いである。
どのような感情を持つかは自由だが、本当に好きならばブルドッグをダシにして他人を非難するべきではない。


2.ジャニーズ事務所に所属していたグループ『フォーリーブス』が1977年に発表した楽曲(作詞:伊藤アキラ、作曲:都倉俊一)。
内容自体は恋の終わりの痛みを乗り越えんとする者達の生き様を歌ったもので、「ブルドッグ」はサビラストの掛け声として登場。
ちなみに、作詞者はレコード会社側のプロデューサーから『曲のテーマは「ブルドッグ」』と言われ、「フォーリーブスならチワワかシェパードだろうが」とラストの歌詞の様に「ニッチモサッチモドウニモ」困惑したそうな。
後に少年隊やTOKIOがカバーしており、以降のグループもコンサートで必ず歌う定番楽曲となっている。

3.本田技研工業(ホンダ)が発売していたコンパクトカー・シティターボⅡの愛称。
元々おとなしいスタイルの同車にターボを装備し、ボンネットのパワーバルジや左右に大きなフェンダーを装備し迫力ある見た目になった。
当時のCMではロボコップのようなアーマーを装備したブルドッグが二本足で動き回るというコミカルな描写も登場した。





余談だが、上記の社名がブルドッなのは、濁音が続く響きを避けたためである。
ただし英語表記は「bull dog」である。まぎらわしい…。


ブルドッの項目の追記・習性は、雄牛を相手にできるぐらい鍛えてからお願いします。

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最終更新:2024年03月05日 20:21